ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」17話「青春ナポリタン」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】17話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)は就職活動で気塞ぎな日々から心機一転、料理部の助っ人として、大会に参加することになった。姉の良子(川口春奈)は村の製糖工場の息子・金吾(渡辺大知)から相変わらず熱烈な求愛を受けて困り、兄の賢秀(竜星涼)は実業家を名乗る男から声をかけられる。そして妹の歌子(上白石萌歌)は、音楽教師・下地(片桐はいり)に付きまとわれたあげく、ある日、とうとう下地が比嘉家に乗り込んでくる。

17話ネタバレ

善一「北部産業まつりは やんばる中の会社が協賛して 開催されるからね。」

早苗「会社の人にアピールする 大チャンス!」

暢子「おお~! 優勝も 就職も決めて 一石二鳥ヤサー!」

就職活動中の暢子は 料理部の助っ人として 産業まつりの準備に 打ち込むことにしました。

暢子「豚肉の出汁も濃いめにして 麺も工夫して みんなで力を合わせて もっともっと おいしくしよう!」

早苗「うん!」

(拍手)

山原高等学校
調理実習室

暢子たちは まず 麺の試作に取りかかりました。

「フーチバー 出来ました。」

暢子「うん ありがとう。」

珠子「シークワーサー 取ってきました。 アガッ。」

早苗「お~ 大丈夫?」

珠子「ヘヘッ…。」

早苗「皮 むいてもらえる?」

珠子「はい。」

早苗「気を付けて。」

暢子「早苗 誘ってくれてありがとう。 やっぱり 料理は楽しい。 もやもやしてたけど もう大丈夫。」

早苗「立ち直り 早すぎさ。」

暢子「えっ? フフッ…。」

正男「暢子 ちょっと。」

暢子「お~ 正男。 何ね? 今 忙しいのに。」

正男「この前は ごめん。 言い過ぎた。」

暢子「全然 気にしてないよ。 逆に 感謝した。 それより ブラジル行くの?」

正男「さみしい? 俺がいなくなること。」

暢子「羨ましい。 うちも 船に乗って 遠くに行ってみたいさ。」

正男「走りたくなったら いつでも相手する。 じゃあな。」

早苗「もう 絶対だよ~! 暢子に ゾッコンさ~!」

暢子「はあ? ありえん。 早苗 違ってるよ。」

山原村共同売店

優子「お釣りが 3セント。 ありがとうね。」

「ありがとうね また来るさぁね。」

善一「一息 入れようね。」

優子「ありがとうございます。 暢子のことも 早苗ちゃんに感謝しないと。」

善一「元気になった?」

優子「料理部の手伝い始めてから ウソみたいに 元の暢子に。」

(笑い声)

善一「ついでに 就職も決まれば もっと うれしいね。」

優子「よく分からないさぁ…。」

善一「ん?」

優子「やりたいことを見つけられんで 悩んでる暢子を このまま 就職させていいのかねぇ。」

善一「最初から やりたい仕事に就ける子とか めったにいないさ。 働いて 仕事を覚えて それから 楽しくなるもんだよ。」

優子「昔から 子供たちには やりたいことをやらせてあげようって 賢三さんとも 話 してたから。 やりたいことをやって それで失敗しても 自分の財産になる。」

優子「だけど やらされて失敗したら それは 誰かを恨むことに なるかもしれない。 暢子は 今 何がやりたいか 分からないことが 一番つらい。 だけど そればっかりは 何もしてあげられない。 ただ 見守ることしか…。」

善一「『親』という字は 木の上に立って見ると書くからね。」

智「そこをなんとか お願いします!」

農家「参ったねぇ。 分かったよ。」

智「ありがとうございます!」

農家「根負けしたよ。 普通なら この値段で売らないよ。 出来たら 一つ持ってきて。 俺 食べたことないからさ。 アメリカの揚げ芋。」

智「フライドポテトっていいます。必ず持ってきます! 本当に ありがとうございます!」

農家「頑張れよ。」

智「歌子!」

歌子「あっ アハハ…。」

智「見てた?」

歌子「見てた。」

比嘉家

歌子「じゃあ 給料 上げるために?」

智「給料もだけど 商売というものを 体で 一つ一つ覚えたいから。」

歌子「やっぱり うちが見込んだとおりになるはず。 智ニーニーは 商売で成功する。」

智「何で?」

歌子「うちが応援してるから。」

智「戻って 豆腐やらないと。」

歌子「うん。」

智「あっ 暢子に 近いうちに 名護の店に来いって言っといて。」

歌子「何で?」

智「今回の件 うまくいったら 暢子の ひと言のおかげだから。 お茶 ごちそうさま!」

歌子「うん。」

山原小中学校
職員室

回想

里美「博夫! とてもロマンチックな恋愛映画 やってるって。」

里美「一緒に行く? アイヤー 残念。」

回想終了

金吾「ピース! 今度 山原高校で 産業まつりのヤング大会あるでしょ?」

良子「それが何か?」

金吾「俺と 一緒に…。」

良子「行きません。」

金吾「じゃあ 映画見に行かない?」

良子「行きません。」

金吾「気楽にみられる 娯楽映画。」

良子「行きません。」

金吾「手に汗握る アクション映画。」

良子「行きません。」

金吾「童心に返る 漫画映画か怪獣。」

良子「行きません。」

金吾「となると もう… 恋愛映画しか残ってないね。」

良子「行きません! 恋愛映画は 一生見ません!」

金吾「何で?」

良子「…」

金吾「じゃあ 那覇のホテルの レストランで…。」

良子「喜納金吾さん いいかげんにしてください! ここは 私の職場です!」

(せきばらい)

良子「すいません…。」

金吾「ピースです! ノープログレム。 ねっ。」

良子「帰ってください。」

金吾「あっ… もっと見て もっと強い目で! アリ~ ちむどんどんしてきた!」

良子「喜納金吾! 退場!」

金吾「分かった。」

良子「二度と来ないで。」

金吾「じゃあ また。 こうして どんどん 愛は深まっていくわけさぁ。」

良子「はあ?」

「良子先生 手紙です。」

良子「すいません ありがとうございます。」

石川「『良子へ この間は ごめん。 里美の相談は 授業カリキュラムのことで たいした問題ではなかったです。 今度 良子と本の感想を もっと議論したいです。 良子の意見や感想 もっと聞きたいから』。」

サンセットバーガー

回想

暢子「でも お母ちゃん 毎日 朝は畑 昼は売店 夜は内職。 もう 何年も ず~っと働いてるんだよ。」

良子「ニーニーが ちゃんと働いてくれたら もう少し楽だのに。」

回想終了

賢秀「これからは ドカ~ンと もうける時代さ。」

我那覇「そこのニーニー。」

賢秀「ん?」

我那覇「いい面構えだな。 大物になる顔だ。 一杯 おごらせてくれ。」

賢秀「えっ… 何で?」

マスター「こちら 我那覇さん。 金融関係の仕事を してらっしゃる実業家。」

賢秀「じつぎょうか?」

我那覇「賢秀君か。 よろしく。」

賢秀「社長…。」

我那覇「ウイスキーの水割り 飲んでみるか?」

賢秀「おっ じゃあ それで。」

我那覇「よろしく。」

マスター「お客様は 神様です。 どうぞ。」

我那覇「ありがとう。」

我那覇「秘密 守れるタイプだよな?」

賢秀「ひみつ?」

我那覇「人を見る目には 自信がある。 さっ 賢秀君の輝かしい未来に 乾杯!」

賢秀「乾杯! あっ…!」

比嘉家

暢子「お母ちゃん 遅くなるって。 ネーネーは そろそろだと思うけど 出来たら 先に食べよう。」

歌子「うん。」

暢子「何にしようかね~。」

歌子「何か いいことあった?」

暢子「何で?」

歌子「元気になったみたい。 何があった?」

暢子「ん~…。」

歌子「恋愛関係 とか?」

暢子「まさかやー!」

歌子「じゃあ 何?」

暢子「就職のこと。 割り切れたというか。 とにかく 体動かして 今 やるべきことをやろう。 考えるのは 後にしようって。」

歌子「やるべきことって?」

暢子「産業まつりのヤング大会で 料理部の助っ人するわけ。 歌子も 食べに来て!」

歌子「うん! あっ 智ニーニーも誘う?」

暢子「あ~ そうだな。 誘ってやるか。」

歌子「うん。」

暢子「よし 今日は ヒラヤーチー!」

歌子「おっ! あっ そういえば 智ニーニーが 暢ネーネーに 名護の店に来てほしいって。」

暢子「何で?」

歌子「暢ネーネーの ひと言のおかげで 新しいメニューを提案できたって。」

暢子「うちのおかげ? 何か 言ったかなあ。」

下地「ごめんください! 比嘉歌子さんのお宅でしょうか。」

歌子「あの声 まさか…。」

暢子「アイ 音楽の下地響子…。」

歌子「シーッ。」

下地「比嘉歌子さん いらっしゃいますか?」

歌子「いないって言って。」

暢子「何で?」

歌子「いいから お願い。」

下地「比嘉歌子さ~ん。 比嘉歌子さん。 比嘉歌子! 入るわよ。」

暢子「あっ… 先生! どうしたんですか?」

下地「あなた 3年の?」

暢子「比嘉暢子です。 歌子の姉です。」

下地「歌子は?」

暢子「歌子は…。」

下地「失礼。」

暢子「アイッ!? ちょっと待ってください。」

下地「比嘉歌子? どこ? いるんでしょ? どこ…。 どこ? いるんでしょ? 比嘉歌子。」

暢子「(小声で)どういうこと?」

歌子「多分 うちに歌わせようとしてる。」

暢子「はっ?」

下地「そっちか! 今 誰かと話してた?」

暢子「いいえ…。」

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