ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」18話「青春ナポリタン」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】18話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)は、妹の歌子(上白石萌歌)の歌の才能を見込んで乗り込んできた音楽教師・下地(片桐はいり)と対決。母・優子(仲間由紀恵)とともに必死に歌子を隠そうとする。兄の賢秀(竜星涼)は一獲千金の話をもちかけられ、のめりこんでいく。暢子は料理部の助っ人として大会に出ることになり、仲間たちと試作に没頭していた。ある日、優勝候補であるライバル校の料理部が突然、暢子たちのもとを訪れる。

18話ネタバレ

比嘉家

下地「今 誰かと話してた?」

暢子「いいえ…。」

下地「目が回る…。」

優子 良子「ただいま。」

良子「どちらさま?」

暢子「音楽の先生。」

下地「下地響子と申します。」

優子「初めまして。 暢子と歌子の母です。」

良子「姉の良子です。」

下地「歌子は?」

暢子「いない。 いない いない いない…!」

優子「歌子が 何か?」

下地「音楽は 人の心を動かし 人生を豊かに 時に 弱い者を勇気づけてくれる。 歌子さんの歌は 人の心を打つ! 提案します。 今度の産業まつり みんなの前で歌わせてください。」

優子「歌子に?」

下地「私は聞きたい! 彼女の魂の叫び! よく相談しといてください。 失礼します。」

歌子「帰った?」

暢子「大丈夫?」

歌子「あ~ 心臓 止まりかけた。」

優子「本当に 困っているなら 学校行って 話 しようか?」

歌子「困ってるのは確かだけど あの先生 嫌いじゃないわけ。」

良子「確かに 悪い人じゃなさそうではある。」

暢子「歌子 産業まつりで歌う?」

歌子「できるわけないさ…。」

翌朝

賢秀「母ちゃんは?」

良子「今朝は もう売店。」

賢秀「はあ~ 全員そろってないのか。」

暢子「何なわけ? もったいぶって。」

賢秀「我ら比嘉家が 一気に 大金持ちになれる話。 ヘッヘッヘ…。」

回想

賢秀「ドルを円に換える?」

我那覇「本土復帰で ドルから円に 通過交換しないといけないことは 知ってるよな。」

賢秀「あ~… 1ドルが 300円ぐらいになってしまう話ですか?」

このころ 1ドル 360円の固定レートが 変動相場制に変わり 1ドル 300円前後になりました。

1年後の本土復帰に向け ドルから円への交換を控えていた沖縄に 衝撃が走ります。 例えば 1万ドルを両替すれば 360万円になるはずが300万円に減ってしまうからです。

我那覇「ここだけの話 俺は 琉球政府に太いパイプを持ってて まだ 誰も知らない極秘情報をつかんだ。」

賢秀「アキサミヨー どんな情報です?」

我那覇「来年 1ドルは 180円になる。」

回想終了

良子「180円? …なわけないさぁ! そしたら みんな大損になるさ。」

賢秀「さすが良子! 察しがいいな。 俺も すぐ分かったけどよ。」

回想

我那覇「いいか ここからが 一番大事。 今だけ 政府の とある機関に ドルを持っていくと 1ドル 720円で交換してもらえる。」

回想終了

良子「720円?」

賢秀「おお!」

歌子「お金が 倍になるってこと?」

暢子「まさかやー! しんけん?」

賢秀「だからよ。 こんな上等な話 聞いたことあるか?」

暢子「だけど 1ドルを720円に交換してくれる 政府の とある機関って どこ?」

賢秀「暢子 よ~く考えれ。 そんな重大な政府の秘密を お前に話せるか?」

回想

我那覇「よ~く考えろ。 そんな重大な政府の秘密を お前に話せるか?」

賢秀「だけど 知らないと交換に行けないし。」

我那覇「特別レートでの交換は 限られた人間しか許されない。」

賢秀「限られた人間?」

我那覇「政府に太いパイプを持つ 金を 右から左に動かして どんどん増やしていける連中だけ。 俺は そのメンバーに選ばれた。」

賢秀「何ですか?」

我那覇「政府発行の ドル円特別レート交換権利証明書。」

賢秀「アキサミヨー!」

我那覇「どうする? 俺に金を預ければ お前の金は 倍になる。 ただし 時間に余裕がない。」

賢秀「預けます! すぐ預けます!」

我那覇「一口 1万ドルから受けてやる。」

賢秀「1万ドル!?」

回想終了

暢子「ありえん。 そんなお金 あるわけないさ。」

賢秀「心配すんな! 俺が ばっちり交渉してきた!」

回想

我那覇「いくらなら集められる?」

賢秀「あ~… いや~…。」

我那覇「特別に 本当に特別に 1,000ドルから受けてやる。」

賢秀「1,000ドル?」

回想終了

良子「そんなわけないでしょう。 どう考えても おかしくない?」

賢秀「このチャンス逃したら 比嘉家は 二度と はい上がれないよ。 ずっと ず~っと貧乏のまま。 それでもいいのか?」

暢子「アイッ!」

歌子「学校 行かないと。」

賢秀「あっ?」

良子「うちは反対。 その話 勝手に お母ちゃんには話さないでよ。」

賢秀「いや…。」

良子「お母ちゃんは ニーニーに頼まれたら すぐに言うことを聞いてしまうから。 絶対 駄目! 分かった?」

賢秀「はあ~?」

良子「行ってきます。」

賢秀「えっ おい…。」

暢子「ニーニー ごめん。」

歌子「ごちそうさま。」

暢子「片づけ お願いね。」

賢秀「はっ?」

歌子「お願い!」

賢秀「あっ ちょっ…。」

暢子「ごちそうさま!」

賢秀「おい!」

暢子 歌子「行ってきま~す。」

賢秀「何でよ! せっかくの もうけ話だのに。」

山原高等学校
調理実習室

暢子「お金が 倍にねえ。 そんな話が 本当ならいいけどねえ。」

珠子「部長! 部長! 南高の料理部が!」

中庭

早苗「山原高 料理部部長の前田早苗です。」

ひとみ「南山原高の屋良ひとみ。 会場の下見がてら 挨拶しとこと思って。」

早苗「お互い ベストを尽くして 頑張りましょう。 うちらは 今年 1等賞を狙ってるわけ。 ねっ。」

ひとみ「やんばるそば?」

早苗「今年は 助っ人の暢子が 提案してくれた そばを。」

ひとみ「助っ人? この おしゃれな子?」

「本当 きれいなスカート。」

(笑い声)

暢子「何なわけ? 偉そうに。」

早苗「暢子。」

ひとみ「まっ せいぜい頑張って。」

暢子「バカみたい。 デージわじわじーする。」

早苗「屋良物産のお嬢さん。」

暢子「やらぶっさん?」

「産業まつりに 高校生が参加できるようになったのは あの子のお父さんが 予算を出してくれたからなんです。」

早苗「南高の料理のレベル高いのは 屋良物産が 上等な材料を 寄付してくれるからって。」

暢子「そうなわけー。 絶対 勝とう! 南高より おいしいもの みんなで 力合わせて作ろうね!」

早苗「うん。」

暢子「頑張って いちゅんどー!」

一同「いちゅんどー!」

サンセットバーガー

智「ありがとうございました。」

石川「つまりね 封健的な現代社会を変えるのは 言葉 ある熱量と 気概にあふれた言霊こそが 変化をもたらし あらゆる意味で革命につながる。」

良子「うん。 私も 子供たちに もっと 言葉の重要性を教えてあげたい。 ゲバルトなんて ナンセンスです。」

石川「そうやさ。 待って。 続きは トイレのあとね。」

智「変わったデートだな。」

良子「デートじゃない。 勉強会。」

智「フライドポテト どう?」

良子「ください。」

智「ありがとうございます。」

智「フライドポテト 1つお願いします。」

店員「はいよ~。」

マスター「いいね フライドポテト。 原価 安いし。」

智「知り合いの農家が協力してくれて。」

マスター「どこの農家よ? 一応 教えといて。」

智「はい。 店長 給料アップの件なんですけど。」

マスター「オッケー。 考えとくよ。」

良子「あの… あさって 予定あります?」

石川「どうして?」「

良子「うちの近くで 産業まつりがあって。」

石川「あっ ああ…。 一緒に行く? 俺 ああいうの好きだわけよ。」

良子「本当ですか?」

(ドアベル)

里美「博夫! やっぱり ここだった。 アイ 良子と何ね?」

石川「いや 何ねって…。」

里美「とりあえず ソーダお願い。」

石川「あっ うん…。」

里美「私 今度 博夫の両親に会うことになった。 結婚式よ 必ず招待するから出席してよ。」

石川「どうした? えっ?」

里美「アイ 具合悪いの?」

良子「私… バスの時間だから。」

石川「えっ…。」

(ドアベル)

山原高等学校
調理実習室

暢子「イカ墨 フーチバー うっちん もずく シークワーサー 練り込んだ面を作ってみたんだけど。 この中から どれにするか決めるわけね。」

早苗「うん。 食べみよう。」

部員たち「はい。」

暢子「頂きます。」

部員たち「頂きます。」

早苗「じゃあ 多数決ね。 フーチバー。」

珠子「はい!」

早苗「シークワーサー」

一同「はい。」

玉枝「はい!」

早苗「決まり!」

「おお~!」

暢子「シークワーサーなら 皮を増やしたら もっとおいしくなるはず。」

「お~!」

早苗「じゃあ それ作ってみよう。」

暢子「うん!」

比嘉

優子「ただいま。 どうしたわけ?」

賢秀「一生に 一度の頼みがある! 良子たちには ないしょで。」

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