ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」19話「青春ナポリタン」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】19話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)たち料理部の参加する大会が始まる。暢子のアイディアの沖縄そばで、ライバル校の料理部としのぎを削る。ところが、大会の途中、思わぬハプニングに見舞われて、暢子たちは大ピンチに陥る…。姉・良子(川口春奈)は、思いを寄せる友人・石川(山田裕貴)の結婚話に動揺。そしてそのころ、暢子の知らないところで兄・賢秀(竜星涼)が一獲千金を夢見た投資話に、母・優子(仲間由紀恵)を巻き込んでしまっていた。

19話ネタバレ

サンセットバーガー

賢秀「家じゅうの金  かき集めて 親戚からも借りてもらったんだけど 960ドルが 精いっぱいで…。」

我那覇「弱ったなぁ。 最低の最低が 1,000ドルだからな。」

賢秀「そこをなんとか お願いします! 俺の母ちゃん 畑に売店 夜は内職で 何年も働き通しで… だから… このとおりです!」

我那覇「しかたがない。 足りない分は 俺が足そう。」

賢秀「えっ…。」

我那覇「これ 預かり証。」

賢秀「ありがとうございます!」

我那覇「この金を 2,000ドルにして ここに持ってくるから。」

山原高等学校

北部産業まつり当日

暢子「どうも ありがとう。」

珠子「はい!」

暢子「まだ ある?」

珠子「もう ないです。」

珠子「南高は もう 準備できたみたいですよ。」

ひとみ「絶対 1等賞。 いいね。」

南高部員たち「はい。」

運営「ヤング大会 受け付けを始めま~す。 どうぞ どうぞ~。 投票用の花 受け取ってくださいね~。」

客「あれ まだね?」

早苗「すいません。」

宮里「お~い。」

早苗「先生。」

宮里「まだ 開店してないのか?」

早苗「汁の鍋 火つけるの忘れてしまって。」

宮里「南高の店は もう にぎわってるなあ。」

南高部員「さんぴん茶の蒸しケーキです。」

南高部員「ふわふわで おいしいですよ~。」

ひとみ「はい どうぞ。」

客「ありがとう。」

運営「ご来場の皆さんが 気に入った高校の枠に花と貼り その…。」

屋良社長「花の数が 一番多い高校が1等賞。 見れば 誰でも分かる。 うん? ハハハ…。」

運営「さすが 屋良社長です。」

屋良社長「ハハハ…!」

(拍手)

屋良社長「ハハハ…!」

ひとみ「偵察?」

暢子「一つ もらってもいい?」

ひとみ「何で?」

暢子「おいしそうだから。 おいしいものは 食べてみないと。」

暢子「ありがとう。 頂きま~す。 ん~! おいしい! ふわふわが たまらいさ。」

ひとみ「変わってるね。」

暢子「ん~… でも 甘いばっかりで もったいないかも。 ちょっと 塩足したら もっと おいしくなるはず。 よかったら うちらのそばも食べに来て。 ごちそうさま!」

暢子「よし!」

早苗「じゃあ いい?」

暢子「うん!」

早苗「開店します!」

一同「はい!」

暢子「いらっしゃいませ~。 やんばるそばです~!」

早苗「山原高校料理部 やんばるそばで~す!」

暢子「おいしいですよ~! あっ いらっしゃいませ。」

客「いや~ おいしそうだね。 じゃあ 2つ頂戴。」

暢子「2つ。 2つ入りました~!」

早苗「ありがとうございます。 はい お待たせしました。」

客「食べようか。」

客「おいしいね!」

客「お~ 出汁が上等!」

暢子「ありがとうございます!」

客「やんばるそば ください!」

客「おいしそうだね~。」

暢子「いらっしゃいませ!」

客「食べてみる?」

客「こっちも頂戴!」

客「やんばるそば?」

客「こっちも 一つ頂戴!」

暢子「楽しい。 どんどん楽しくなってきた! 知らない人に食べてもらえるの デージうれしい! ありがとうございます。」

早苗「お待ちくださ~い!」

先生「えっ 今からですか?」

早苗「何かね?」

先生「いや… ちょっ…。」

ひとみ「聞いた? ここも うちらの場所って。」

南高部員「割りふりに手違いがあって。」

暢子「まさかやー。 ありえん。」

先生「ここは 南高の場所らしい。 すまんが 移動してくれ。」

早苗「え~!」

部員「何で そんな急に?」

早苗「先生がくれた資料に ここって 書いてありました。 くじ引きで公平に決めたって 言ったじゃないですか。」

珠子「そうですよ。 意味が分からん。」

部員「何でですか。」

部員「納得できん。」

ひとみ「あのさ。 うちらも 引っ越しは難儀なわけ。 さっさと どいてくれない?」

早苗「役員に手を回した。」

ひとみ「失礼なこと 言わないで。 何を証拠に。」

早苗「考えてえも おかしいさ。」

南高部員「いいから どいて。」

南高部員「邪魔 邪魔。」

(騒ぎ声)

部員「先生!」

暢子「もう いいから! 時間がもったいない! 移動しよう。 場所とか どこでも大丈夫!」

比嘉家

回想

良子「うちの近くで 産業まつりがあって。」

石川「一緒に行く? 俺 ああいうの好きだわけよ。」

良子「本当ですか?」

里美「今度 博夫の両親に 会うことになった。 結婚式よ 必ず招待するから出席してよ。」

回想終了

歌子「ネーネー?」

良子「そろそろ行く?」

歌子「うん。 暢ネーネーのそば 売り切れる前に早く行こう。」

良子「うん。」

優子「ただいま。」

歌子「お帰り。」

良子「お母ちゃん ニーニーから 何か聞いた?」

優子「産業まつり 行くんでしょ。 お母ちゃんは 売店 寄ってから…。」

良子「まさか お金 渡してないよね?」

優子「おじさんに借りて 渡した。 賢秀からは ないしょにしろって 言われてたけど いいよね 別に 変な話じゃないし。」

良子「ニーニーの話 信じたの?」

優子「いつも信じてる。 賢秀も みんなも。 それに 万が一の時でも 預けたお金は 戻ってくるって言うから。」

良子「しんけん?」

優子「ほら 早くしないと遅れてしまうよ。」

山原高校

南高部員「爽やかな香りのケーキです。」

南高部員「さんぴん茶の蒸しケーキ いかがですか?」

珠子「全然 人が通らないですよ。」

早苗「やっぱり 親に裏で手を回してもらってる。」

暢子「もういいから。 わじわじーしてる暇ないよ!」

賢秀「やんばるそば 3つ!」

暢子「ニーニー!」

賢秀「おう。 ハッハッハ。」

早苗「お父さん!」

善一「早苗。」

善一「さっき 実施本部で聞いた。」

早苗「何を?」

善一「役員が スポンサーの屋良物産に気を遣って 南高が 有利になるよう計らったって。」

賢秀「はあ?」

役員「さすが 屋良社長!」

役員「ありがとうございます。」

早苗「ひどいよ。 あんまりさ。」

運営「善一さん ちょっと。」

善一「ああ… チバリヨー。」

暢子「南高も かわいそう。 ケーキ すごくおいしかった。 一生懸命 作ってた。 あの子たちも ちゃんと味で評価されようと思って うちらと同じように 頑張って準備してきたわけさぁねぇ。」

早苗「同情してる場合じゃない。 このままじゃ 1等賞は無理さ。」

賢秀「そういうことなら 任せとけ。 暢子 そば。」

暢子「そば?」

賢秀「祭りで覚えた バナナのたたき売り こんなところで役に立つとは 思わなかったヤッサー。」

智「たたき売りは 3日でやめたんだろ?」

賢秀「ヘッヘッヘッヘ…。」

暢子「何するつもり?」

賢秀「ヘッヘッヘ…。 さあ さあ さあ さあ ご来場の皆様。 今日は どこでも おいしいものが盛りだくさん。 中でも 食べ逃したらもったいなのが こちらの一品。 山原高校 料理部謹製 やんばるそば! みんな大好き やんばるそば! 地元で取れた食べ物を ぜいたく たっぷり盛り込んだ 本日だけのスペシャルそば!」

賢秀「あったかい出汁のきいた味わいは ちょっと よそでは食べられない! う~ん マーサン! 早い者勝ち 食べた者勝ち 数は限定 売り切れ御免! 麺の歯応え 深い味わい やんばる中の皆さんには 今日 ここだけのご提供! さあ さあ さあ さあ どうぞ どうぞ! 寄ってらっしゃい 見てらっしゃい!」

客「やんばるそば 1つ頂戴!」

賢秀「お~ 毎度! さあさあ 食べたい人は こちらへどうぞ。」

客「やんばるそば?」

客「食べてみる?」

智「いかがですか やんばるそば。 食べて行ってくださ~い!」

客「おいしそうだねえ。」

暢子「はい。」

珠子「ありがとうございます。 どうぞ。」

部員「おいしいですよ~。」

客「おいしいねえ。」

客「もっと食べたいヤッサー。」

2人「ん~!」

客「ん~!」

客「おいしいねえ。」

客「そば こっちも頂戴!」

珠子「いかがですか~!」

暢子「いかがですか どうぞ。」

珠子「食べてみませんか~?」

暢子「あっ 早苗。 ネギ切っといて。」

歌子「すごい人気。 暢ネーネー すごい!」

暢子「食べていって! おいしいよ。」

良子「暢子 ニーニーは?」

暢子「ニーニー? アイ あれ さっきまで 智と一緒に そこら辺に…。」

良子「…」

暢子「アイッ…。 ネーネー どうしたわけ?」

ひとみ「ちょっといいね? そば 3つ。」

暢子「いらっしゃいませ! はい どうぞ。」

暢子「どう?」

(鍋がひっくり返る音)

珠子「アガッ アイヤー!」

早苗「アキサミヨー!」

部員「ありえん…。」

早苗「汁の補充は 2人一組って あんなに言ったのに!」

珠子「すみません!」

暢子「アキサミヨ… ええっ!?」

南高部員「アイヤー 大変。」

ひとみ「あっちで食べよう。 取り込み中みたいだから。」

南高部員「掃除 頑張って。」

珠子「ごめんなさい。 本当に…。」

暢子「大丈夫! なんとかするさ!」

早苗「なんとかって?」

歌子「暢ネーネー いいの持ってるよ。」

暢子「何?」

歌子「シークワーサー。」

暢子「ああっ ありがとう!」

部員「何?」

暢子「ん~! 酸っぱ! マーサン!」

歌子「どんな? 何か思いついた?」

暢子「材料は 何が?」

早苗「麺と 島らっきょうと 肉。 あとは…。」

暢子「麺はあるけど 汁がない…。 これ!」

歌子「ナポリタン?」

早苗「これ 作るの? どんなやって?」

暢子「ちむどんどんしてきた~!」

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