【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】25話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)は、兄・賢秀(竜星涼)のおかげで無事に卒業後に上京できることになった。別れの春、妹の歌子(上白石萌歌)は転勤が決まった音楽教師・下地(片桐はいり)から、心に残るレッスンを受けることに。1972年5月15日、沖縄が本土復帰を果たしたその日に、暢子は故郷を離れて単身東京へ去ることに。母・優子(仲間由紀恵)、姉・良子(川口春奈)、妹・歌子に見送られ、夢に向かって出発する。
25話ネタバレ
山原高等学校
校庭
暢子「じゃあ 卒業したら すぐ 東京行くわけ?」
早苗「うん。 学校始まる前に 慣れておきたいからさ。」
暢子「じゃあ 先に行くんだね 早苗は。」
正男「暢子!」
暢子「お~ 正男!」
正男「東京に行くって?」
暢子「フフッ うん。 正男はブラジル うちは東京!」
正男「チバリヨー。 寂しくて泣いても 簡単には 会いに行けんからよ。」
暢子「うん。 正男も!」
正男「おう。 じゃあ…。」
暢子「早苗 これ。」
早苗「えっ?」
暢子「正男! 勝負!」
正男「ん?」
暢子「よ~い… ドン!」
正男「えっ おっ ちょっ…。 おい!」
早苗「暢子~!」
(声援)
暢子「ハハッ…。」
(声援)
正男「インチキ!」
暢子「インチキしないと もう勝てないのに! アイ… 当番! 忘れてた!」
正男「好きだったのによ。」
早苗「えっ? 今は違うの?」
正男「あれ見てたら 何か そういうことを 言いたくなくなってよ。 暢子は 暢子のまま。 俺は 俺のまま。 その方がいいって。」
早苗「何か 分かる。」
暢子「早苗~! うちのかばん!」
早苗「あっ 今行く!」
暢子「早く 早苗!」
早苗「ごめん!」
暢子「早苗 早く!」
早苗「えっ 投げていい?」
暢子「うん!」
音楽室
下地「この歌 歌ってみて。」
歌子「『芭蕉布』知ってます。」
(三線の音)
歌子「三線も できるんですね。」
下地「沖縄では 昔 三線は 男の楽器でした。 女が 三線をやるのは 本職の芸人だけ。 でも これからは違う。 男も女も関係ない。 音楽に ちむどんどんするかしないか。 それだけヤサ。」
歌子「はい。」
♬~(三線)
歌子「♬「海の青さに 空の青 南の風に 緑葉の 芭蕉は 情けに 手を招く』」
暢子 優子「せ~の…。」
歌子「♬『常夏の国 我した島 沖縄(うちなー)』」
ポスト
早苗「卒業式 終わったねえ。」
暢子「3年間 あっという間だったさー。 早苗も ついてるよ。」
早苗「ん?」
暢子「めっちゃ ついてる…。」
早苗「フフッ…。」
暢子「取れた?」
早苗「うん。 取れた?」
山原村共同売店
善一「はいはい はいはい…。 はい これ おまけ~!」
暢子「え~! こんなに!?」
善一「フフッ持っていきなさい。」
暢子「ありがとう~! おっ おおっ…。」
善一「おおっ…。」
暢子「うち これ大好き。」
善一「知ってるさー。」
砂川とうふ店
暢子「頂きま~す。 うん! マーサン!」
智「マーサン!」
暢子「フフッ… うん。」
智「うん。」
海
暢子「うわ~!」
歌子「気持ちいいね。」
暢子「いつ見ても きれいね。 ここにしよう。」
比嘉家
あっという間に月日は流れ明日は 暢子の旅立ちの日です。
暢子「閉まらん…!」
良子「この服は いいの?」
歌子「ネーネー これは?」
暢子「はあ? もう入らんさー。」
良子 歌子「アイヤー。」
良子「こんなの持っていくわけ?」
歌子「何で こんないっぱい。」
良子「もっと大事なもの 詰めなさい。」
暢子「何で 全部 大事なのに!」
良子「これは大事…。」
暢子「これ入れたら 入らない…。」
良子「何ね? これ。」
優子「持っていきなさい。」
暢子「いいの?」
優子「大事にしてね。」
暢子「うん。」
回想
賢三「これは 昔 世話になった人がくれた お父ちゃんの宝物さ。」
暢子「へえ いいはずー うちも欲しい。」
賢三「ハッハッハ。」
回想終了
優子「頂きます。」
良子 暢子 歌子「頂きます。」
暢子「う~ん マーサン!」
夜
♬『昔を偲ぶ かたほとり 実れる芭蕉 熟れていた 緑葉の下』
1972年5月15日。 沖縄返還協定に基づいて 沖縄の施政権が 日本に返還されました。 沖縄の本土復帰です。
「日本国 万歳!」
そして その日の朝…。
バス停
優子「思い出すね…。」
暢子「うん…。 昨日のことみたいさ。」
回想
暢子「止めてください!」
良子「みんなで ここで 一緒に暮らしたい!」
歌子「みんなで 幸せになります!」
回想終了
暢子「お母ちゃん。 今まで たくさん… ごめんね。」
良子「歌子が言ったとおりだったね。 あの日から ずっと幸せだったねぇ。」
歌子「うちも ず~っと思ってた。 ああ 幸せだなあって。 うちらは これから もっともっと 幸せになる。 ねっ。」
優子「であるね。」
(クラクション)
歌子「来た。」
暢子「うち… 大丈夫かな。 本当に 東京で 一人で やっていけるかね。」
良子「今更?」
歌子「暢ネーネーなら 大丈夫。」
暢子「だけど… さみしくて 泣いたりしないかね。」
優子「帰りたくなったら いつでも帰ってきていいよ。」
暢子「お母ちゃん…。」
優子「暢子。 18年間 ありがとうね。」
暢子「お母ちゃん…。」
優子「暢子。」
暢子「お母ちゃん…。」
良子「暢子…。」
歌子「暢ネーネー。」
優子「とう 行っておいで。」
暢子「じゃあね!」
暢子「行ってきます。」
優子「行ってらっしゃい。」
歌子「バイバイ。」
良子「チバリヨー。」
暢子「行ってきます。」
(クラクション)
暢子「お母ちゃん! お母ちゃ~ん!」
優子「暢子!」
暢子「行ってきま~す!」
優子「暢子!」
歌子「バイバ~イ!」
良子「行ってらっしゃ~い!」
暢子「バイバ~イ!」
智「暢子~! 暢子~! 暢子~!」
暢子「智!」
智「俺も行くから! 東京!」
暢子「しんけん!?」
智「絶対行くから 待っとけよ!」
暢子「分かった~! 智~!」
智「呼び捨てにするな~!」
暢子「バイバ~イ!」
やんばるの ある家族の物語は 暢子と共に 旅立ちます。 海の向こうでは予想もできない 新たな ちむどんどんが い~っぱい待ち受けています。