ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」31話「ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】31話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)はレストランでの仕事始めから、厳しい連続勤務を言い渡された。秘めているが、オーナーの房子(原田美枝子)は、何か暢子に因縁があるようだ。シェフの二ツ橋(高島政伸)に心配されながら、暢子は絶対にくじけないと誓い働き始めるが…。沖縄では、姉・良子(川口春奈)が、友人の石川(山田裕貴)への想(おも)いがありながら、金吾(渡辺大知)から執拗な求婚を受け続けて…。

31話ネタバレ

暢子「フォンターナ。」

暢子は レストランのシェフになる夢を 抱いて上京。

暢子「まさかやー! アキサミヨー!」

暢子「ここで 働かせてください。」

房子「一応 テストはしてみます。」

暢子「テスト?」

暢子「お願いします。」

採用試験に なんとか合格し イタリアンレストランで働くことに。

暢子「はっさ ありえん。 似合い過ぎてる!」

房子「比嘉暢子さん。 10日 続けて 来てください。」

暢子「はい!」

二ツ橋「いくら何でも 未経験の子に10連勤は…。」

房子「尻尾巻いて逃げ出されるなら 早い方がいいでしょ?」

暢子「大丈夫です! うちは何があっても 絶対に 辞めません!」

銀座の一流レストラン フォンターナで 暢子の10連勤が始まりました。

レストラン・フォンターナ
ホール

二ツ橋「ミーティング 始めます。」

玉島「はい。」

暢子「はい… はい。 あっ…。」

二ツ橋「今日も よろしくお願いします。」

スタッフたち「よろしくお願いします。」

二ツ橋「本日のご予約は 8組20名様。 12時30分ご予約の 三宮様 ウリ類がお苦手です。 19時ご予約の渡瀬様 前回 赤ワイン キャンティ・クラシコの 1967年を お飲みです。 本日はメニューにあわせて バローロの1961年を ご提案お願いします。 19時30分ご予約の達川様…。」

玄関前

(ドアベル)

山辺「お待たせいたしました。 いらっしゃいませ。 いらっしゃいませ。」

厨房

山辺「2階3番様 B ドゥーエ。 1番様 間もなくパスタ終わります。」

玉島「シェフ ドレッシング 確認お願いします。」

厨房を仕切るのは 料理長の二ツ橋。 一番重要なストーブ前を担当。

肉料理などのメインディッシュや パスタを作ります。

そのほか 前菜の魚担当

野菜担当などに別れており 担当は 数か月に一度 入れ代わります。

二ツ橋「比嘉さん それが終わったら スープ用の皿を並べておいてください。」

暢子「はい。」

矢作「おい まだか!」

暢子「あっ すいません!」

矢作「いいから これ2番!」

暢子「あっ はい! アゲ 2番って?」

矢作「さっき教えたじゃねえかよ。 窓際の真ん中!」

暢子「はい!」

矢作「戻ったら すぐ皿洗い!」

暢子「はい!」

この店では 厨房スタッフと ホールスタッフの区別がありません。 料理人たちも 接客を担当します。

ホール

暢子「失礼します。 アンチパストをお持ちしました。」

房子「徳永様 お久しぶりです。」

徳永「いや~ 出張が続いててね。」

房子「また 土産話を聞かせてください。」

(食器が割れる音)

厨房

暢子「アイヤー!」

矢作「おいおい また?」

暢子「あっ… すいません!」

矢作「すぐ片づけて ニンニクむいとけ。」

暢子「はい!」

江川「比嘉 終わったらコショウの補充!」

暢子「はい!」

長山「比嘉 それ終わったらトウガラシ!」

暢子「はい! えっと… ニンニク コショウ…。 アイ あとは?」

矢作「トウガラシ! さっさと動け!」

暢子「はい! すいません…。」

あまゆ2階・ゴーヤー

暢子「(寝息)」

レストラン・フォンターナ
厨房

江川「おい 頼んだチーズ どうなってんだよ。 早くもってこいよ!」

玉島「すみません。 すぐ持ってきます!」

フォンターナは 月替わりで新メニューを 出すことを売りにしていて その厨房は 毎日 嵐のような忙しさです。

矢作「どうぞ。」

長山「遅い!」

矢作「すいません。」

暢子「アガッ!」

矢作「邪魔。」

暢子「アキサミヨー。」

矢作「変な言葉使うな 普通にしゃべれ 普通に。」

暢子「はい。」

二ツ橋「比嘉さん 冷蔵庫から ブッロ お願いします。」

暢子「あっ はい! アゲ『ぶっろ』って?」

矢作「ブッロは バター。 言葉も通じねえんじゃ 働く以前の問題だ。」

暢子「すみません!」

ホール

食事をとれるのは ランチ営業後の賄い1食だけ。 それ以外は 座ることもままなりません。

暢子「ん~ マーサンヤー。 お代わり いいですか?」

矢作「半人前のくせに 2人前食うのかよ。」

江川「食い過ぎると眠くなるぞ。」

暢子「大丈夫です!」

厨房

矢作「比嘉!」

暢子「ハッ!」

矢作「何やってんだよ。」

暢子「すっ すいません!」

朝8時から 深夜11時まで 暢子の仕事は 続きます。

玄関前

暢子「うあっ…。」

あまゆ2階・ゴーヤー

(目覚まし時計の音)

ヒロシ「暢子ちゃん! 目覚まし鳴ってる! 暢子ちゃん!」

暢子「ん…。 あっ! アイヤー!」

道中

暢子「うわっ…。 ごめんなさい。 すみません…。」

レストラン・フォンターナ

玉島「遅いっすね まさかやー。」

矢作「まさかやーは もう来ねえんじゃねえか?」

桃木「賭けます?」

矢作「おっ いいね。 お前もやれよ。」

玉島「やります。」

(ドアの開閉音)

暢子「すいません! すいません! おはようございます。 すいません。」

二ツ橋「すぐ着替えて 仕込みをお願いします。」

暢子「はい! すいません!」

玉島「もって あと2日ですかね。」

矢作「もともと 女に勤まる仕事じゃねえんだよ。」

桃木「確かに。」

玉島「ですよね~。」

10日目

厨房

「おい コンロとオーブンの中も 磨いとけよ。」

暢子「はい ご苦労さまです。」

二ツ橋「10連勤 ご苦労さま。  あとは やっておくから 明日は ゆっくり休んで。」

房子「掃除は 新人の仕事。 トイレの掃除は?」

暢子「分かりました。 すぐやります。」

二ツ橋「比嘉さんには 指示のとおり 何もアドバイスせず 様子を見ていますが なぜです?」

房子「なぜって?」

二ツ橋「いえ… まるで 辞めさせたいような。」

房子「ちょっと 因縁があるのよ。」

二ツ橋「因縁?」

あまゆ2階・ゴーヤー

暢子「早苗は どんな? 大学は楽しい?」

早苗「大学は まあまあだけど 下宿が 親戚の家だから 門限あるし 他人以上に気を遣うというか。」

暢子「アイ 大学で 何て呼ばれてる?」

早苗「『前田さん』名字で呼ばれるの 全然 慣れないわけよ。」

暢子「だからよ。 うちも 生まれて初めて『比嘉』とか『比嘉さん』とか呼ばれて ちょっと びっくりしたさ。」

早苗「今までは 大人も子供も 下の名前で呼び合ってたからね。」

暢子「うん。 あ~…。 ん~ やんばるが恋しい。 お母ちゃんや ネーネー 歌子も 元気してるかね。」

山原村共同売店

石川「縁談? 俺の意見は… 関係ある?」

回想終了

金吾「ハニー? ああっ こんな所で 何をしてるのかね?」

良子「店番が終わったら 学校へ行って テストの採点。 あなたの相手をしている暇は…。」

金吾「プロポーズの返事は 急がない。 でも 俺は信じてるさ。 何でかって? 俺たち2人は 赤い糸で結ばれてる。 人生を共に歩む 運命にあるから。」

良子「うちは 料理も下手くそだし。」

金吾「家事なんか しなくていい! 洗濯も 掃除も お手伝いさんを雇えばいい!」

良子「仮に 結婚したとしても 仕事は…。」

金吾「続けてもらって構わない。」

良子「それに うちは…。」

金吾「ほかに 好きな男がいるわけ?」

良子「…」

金吾「構わんよー それでも。」

良子「えっ?」

金吾「その男は 良子さんと 結婚する気があるわけ?」

良子「…」

金吾「俺は そんな男に負けない! 結婚と恋愛は違う! 結婚は ほれてするより ほれられてする方が 幸せになれる。 俺の 良子さんに対する愛の深さ 愛の大きさは 誰にも負けない! だから良子さん 俺と…。 俺と結婚してください。」

新垣「ゆーしぇーさ。」

(拍手)

安室「ハイカラー。」

新垣「『愛の大きさは誰にも負けない』って うちも言ってもらいたいさぁ。」

安室「ヤサヤサ。 誰でもいい。」

山原小中学校

(電話の呼び鈴)

暢子「☎『あっ ネーネー? テストの採点してるって お母ちゃんに聞いて。』」

良子「暢子 元気ね?」

暢子「ん? うちは 元気モリモリ。 あっ それより ネーネーの結婚話は どうなってるわけ?」

良子「大丈夫。」

暢子「大丈夫って どういう意味?」

良子「うちのことより そっちは? さみしくて 毎晩 泣いてるんじゃないの?」

暢子「アキサミヨー。 忙しくて 泣く暇もない。」

良子「何か 嫌なことあった?」

暢子「ううん。 職場も下宿も みんないい人で 何も心配ないよ。 ネーネーは? もし 悩んでることとか 困ってることがあったら…。」

良子「困ってることなんかない。 自分のことは ちゃんと自分で決めるから。」

暢子「なら いいけど。 何かあったら いつでも…。」

良子「電話代 もったいないから切ろうね。 お世話になってる皆さんによろしく。 じゃあね バイバイ。」

沖縄料理店・あまゆ

暢子「何か 手伝いま~す。」

順次「うん。」

トミ「うん。」

(戸が開く)

順次「あっ 三郎さん。 今日 随分早いですね。」

三郎「うん。 暢子ちゃん やんばるから客人だ。」

暢子「ハッ…! 智~!」

智「暢子~!」

暢子「アキサミヨー! 何で?」

智「食品卸の店に 住み込みで働けることになって。」

暢子「まさかやー!」

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