ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」33話「ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】33話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)は房子(原田美枝子)と、クビをかけて「ペペロンチーノ対決」をすることに。勝利のために鋭意研究にいそしむ。沖縄では良子(川口春奈)が、葛藤の末に石川(山田裕貴)への想(おも)いをあきらめて、金吾(渡辺大知)の求婚を受け入れる決意を。そんなときに賢秀(竜星涼)もやんばるの実家に突然戻って来る。そして良子の様子を心配した歌子(上白石萌歌)は、意を決してある思い切った行動に出る。

33話ネタバレ

暢子「うちと勝負してください。」

房子「あなたと 私が?」

暢子「うちが勝ったら 賄いを作らせてください!」

房子「分かった。 ただし 負けたら…。」

暢子「負けたら?」

房子「あなたは クビ。」

暢子「クビ!?」

沖縄料理店・あまゆ

智「『スパゲッティ オリーブオイル にんにく 唐辛子 塩 パセリ』。 材料は これだけ?」

暢子「ペペロンチーノは『最も簡単で 最も奥が深いパスタ』って シェフが言ってた。 智は? 仕事いいの?」

智「今日は 休み。 そうそう うちの会社 なんと 取り引き先に フォンターナも入ってるわけさ。」

暢子「まさかやー! しんけん?」

智「そのうち 配達で顔出すから よろしくな。」

暢子「うわ~! おお…。」

智「じっ… 実際はよ フォンターナに出入りしてる 業者を調べて そこに雇ってもらったわけさぁ。 つまり 俺は 今すぐとは いかないけど…。」

暢子「今だ!」

智「えっ えっ えっ 今!? は はっ? で でも… 暢子がいいなら…。」

暢子「はあ…。 合ってる? ゆで過ぎ?」

暢子「じゃー~ん! 第1号!」

順次 トミ 智「頂きま~す!」

順次「うん! マーサン。 マーサンドー。」

暢子「おお…。」

智「うまいとは思うけど 何せ 食べたことないから。」

トミ「うちも初めて。 お父ちゃんは 味音痴だから。」

順次「アゲ。 気にしてること言うな。」

暢子「う~ん…。『第1号 塩加減濃いめ』。 はい 次。」

暢子「お待たせしました~! じゃ~ん 第7号! はい。」

一同「頂きます。」

暢子「分かった…。」

智「何がよ。」

暢子「第7号で よ~く分かりました。」

トミ「何が分かったの?」

暢子「ペペロンチーノは ものすご~く奥が深くて 難しいということ。」

順次「それだけ?」

比嘉家

良子「ただいま。」

優子 歌子「お帰り。」

良子「お母ちゃん 歌子 うち… 金吾さんと結婚する。」

優子「良子…。」

歌子「しんけん?」

良子「今 善一さんにも伝えてきた。」

歌子「ネーネー。 うちね ネーネーが結婚する時 多分 泣くと想像してた。 ネーネーが うれし泣きするのを見て うちも うれしくなって 泣いてしまうわけ。」

良子「うん。」

歌子「名護の 手紙の人はいいの?」

良子「手紙?」

歌子「好きなんでしょ?」

良子「もう 終わったことだから。 顔も見たくない。」

歌子「付きまとわれてるわけ?」

良子「そんなことない。 そんな人じゃないから。 ただ… うちの幸せは もう そこにはない。」

(鉛筆を削る音)

サンセットバーガー

(ドアベル)

銀蔵「良子に… 金吾の嫁に 付きまとってる男?」

賢秀「良子の過去の男です。 もちろん とっくに別れてるんですが 最近 また その男が しつこく 良子に付きまとって。」

銀蔵「なるほど。 それで?」

賢秀「結論から言うと 手切れ金を用意してください。」

銀蔵「いくら?」

銀蔵「500万!?」

賢秀「5万。 いや えっと… 10万円。 とにかく 金に汚い野郎で 手切れ金を渡せば きっぱり。」

銀蔵「間違いないね。」

賢秀「花嫁の兄として 責任を持って片づけて 金吾君と良子の結婚を 上等に進めます。」

銀蔵「分かった。 10万円は用意しよう。」

賢秀「10万は 立て替えておくので 両家顔合わせの時にでも こっそり渡してください。 うん。 んっ… ごちそうさまでした。」

銀蔵「その男の名前は?」

賢秀「中村?」

名護東小学校

児童「さよなら。」

児童「さよなら。」

歌子「さよなら。」

児童「石川先生 さよなら。」

石川「さよなら。」

歌子「あっ あの! 石川さん… ですか?」

石川「そうですけど。」

歌子「幸せ… ですか?」

石川「幸せ?」

歌子「幸せですか?」

石川「ごめん そういう勧誘には興味なくて。」

歌子「結婚しても… 幸せですか?」

石川「何の話?」

歌子「…」

石川「ひょっとして デージ恥ずかしがり屋の 良子の妹?」

歌子「ネーネーが 結婚してしまっても 幸せですか? 幸せじゃないなら ネーネーを止めてください。 お願いします!」

比嘉

良子「アイヤー!」

歌子「ん?」

良子「あっ あっ…。」

歌子「失敗した?」

良子「どうしても ソーミンチャンプルーが食べたくて。」

歌子「うち 作るよ。」

良子「いい。 もう一回 自分でやってみる。 待ってよ。」

沖縄料理店・あまゆ

トミ「暢子ちゃん お姉さんから。」

暢子「もしもし ネーネー? どうしたの?」

良子「☎『ソーミンチャンプルーが 食べたくて。』」

暢子「ソーミンチャンプルー?」

良子「暢子が作った 肉も入ったあれ。 絶対 食べたいんだのに。」

暢子「今 それどころじゃない。 もともと あれは お母ちゃんのソーミンチャンプルーだよ。 覚えてない? ネーネーが中学生の時 ごはん炊くの失敗して。」

良子「ああ…。」

回想

賢秀「アキサミヨー! いくら勉強ができても ごはんも炊けん女は 一生 結婚できないよ。」

良子「豚の世話しか 取り柄ないくせに!」

賢三「ケンかやめれ。」

優子「何か サッ作るから。」

暢子「うちも手伝う。」

賢秀「良子は結婚できない ぜ~ったい!」

良子「できる! うちは必ず 幸せなお嫁さんになる!」

優子「はい お待たせ。」

賢三「よし 頂きます。」

一同「頂きま~す。」

暢子「ん~! デージマーサン!」

賢秀「うん マーサンヤー。」

賢三「良子 どうした?」

良子「うち… 結婚 できないと思う?」

賢三「大丈夫。 良子は 誰よりも家族思いで 心がとってもきれいだから。 お父ちゃんが保証するよ。 良子は いつか大好きな人と結婚して 必ず幸せなお嫁さんになれる。」

良子「本当?」

賢三「心配するな。 あれ 冷めるよ。」

良子「うん。 おいしい。 フフッ。」

暢子「お母ちゃん 作り方教えて。」

優子「ちょっとした コツがあるわけさぁ。」

回想終了

良子「そっか そうだったね。」

暢子「だから お母ちゃんに聞いて。 うちは もう ペペロンチーノで 頭がいっぱいだわけ。」

良子「ペ… ペペロン?」

暢子「負けたら 仕送りも出来なくなるから。」

良子「よく分からんけど お金のことはネーネーに任せて。 暢子は 暢子のやりたいことを頑張って。」

暢子「ネーネー 何か無理してない?」

良子「あ~ 十円玉なくなる。」

☎(不通音)

暢子「ネーネー…。」

暢子「そうだ! あれだ!」

沖縄料理店・あまゆ

暢子「うん!」

比嘉家

善一「本日は え~ お日柄もよく。 ええ もう よくご存じと思いますが 喜納銀蔵さんのご嫡子の 金吾さん。 喜納製糖工業株式会社の専務専務さんで。 こちら 比嘉家ご長女の良子さん。」

両家の顔合わせ。 この晴れの日に 誰も予想していなかった事態が 訪れようとしていました。

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