【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】39話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)は和彦(宮沢氷魚)の仕事、とあるイタリア人シェフのインタビューを手伝う。だがその結果、和彦の書いた記事は大きな問題を起こしてしまい…。沖縄では良子(川口春奈)が間もなく出産を迎えることになる。そして歌子(上白石萌歌)が母・優子(仲間由紀恵)に黙って歌手のオーディションを受ける。病気がちで内気な歌子は、オーディションで必死の思いで歌い上げたが…。
39話ネタバレ
東洋新聞
学芸部
田良島「いつ どこで 誰とピザを食べたか なぜ 最後の晩餐にしたいのかは 聞いてるよね?」
和彦「聞いたんですが 答えてくれなくて…。 時間も 超えていたので。」
田良島「それを聞きだすのが 俺たちの仕事だろ。 追加取材を申し込め。」
和彦「はい。」
比嘉家
歌子が オーディションの予選を 受けてから 1週間がたちました。
良子「お母ちゃん。」
優子「うん?」
良子「うち 母親になれるかな? 正直 この子をうまく育てられるか 自信がない。」
優子「お母ちゃんも 同じだった。」
優子「大丈夫 子供が 母親にしてくれるから。」
良子「うん。」
郵便「こんばんは。 郵便です。」
優子「はい。」
歌子「ご苦労さまです。」
優子「歌子? あんた 熱があるのに… 何?」
歌子「合格… やった。 受かった! 合格した!」
優子「合格?」
良子「ん? 何?」
歌子「あっ…。」
東洋新聞
学芸部
暢子「お待たせ。」
愛「ありがとう。」
和彦「つながらない。 駄目だ。」
暢子「ごめんなさい。 うちが もっと イタリアのこと 詳しく知ってたら…。」
和彦「暢子のせいじゃないよ。 全ての責任は 僕にある。」
田良島「どうすんだ?」
和彦「…」
田良島「はあ… しょうがない。 また頼んでみるか。」
レストラン・フォンターナ
オーナー室
房子「(イタリア語で)そこをなんとか もう一度チャンスをください! お願いします え? 何をすればいいですか?」
ホール
田良島「もともと タルデッリが 取材をオーケーしてくれたのも 大城房子オーナーのおかげ。 オーナーが イタリア修業時代に タルデッリの兄弟子と 一緒に仕事をしたらくて そのツテで 頼んでもらった。」
二ツ橋「お待たせいたしました。 お二階に どうぞ。」
オーナー室
房子「引き受けてくれたわ。 ただし 条件を出された。」
暢子「条件?」
房子「明日の朝までに 投書記事を 一つ見つけること。」
和彦「投書記事?」
房子「1960年代のどこかで 東洋新聞の投書欄に ある女性の投書が掲載された。 それを探してくれたら 明日の朝 30分だけ 追加取材に応じるって。」
愛「どんな内容ですか?」
房子「ピザのことが書かれている とだけ。」
和彦 愛「ピザ?」
田良島「名前 分かるんですか? その女性の。」
房子「教えてくれなかった。」
和彦「でも 見つかるかな。 60年代の投書というだけで。」
田良島「10年分の投書を読んで ピザに関するものを 見つけるしかないのか。」
愛「それに 明日の朝までにとなると…。」
暢子「探すしかない! 何が何でも探して 追加取材して 納得のできる記事を書くんでしょ?」
和彦「うん。」
暢子「うん。」
比嘉家
優子「まだ 熱があるね。」
良子「どうしても 行きたいの?」
歌子「うん。」
良子「お母ちゃん 歌子に ついていってあげて。」
優子「だけど…。」
良子「うちは 大丈夫。」
東洋新聞
学芸部
暢子「東京オリンピック 1964年って うちは まだ 小学校5年生さぁ。」
田良島「はい 陣中見舞い。」
和彦「ありがとうございます。」
暢子「ウチナーンチュの投書だ。 上京したての心細い気持ち よく分かるさぁ。」
田良島「復帰前は 渡航証明書も必要だったし 今より ずっと不便だったろうな。」
暢子「んっ こっちは学校の先生。 こっちは 病気の子供を看病するお母さん。 うちの妹も しょっちゅう熱出して…。 アイ? 歌子は 今日…。」
オーディション会場
歌子「♬『この背中に 鳥のように 白い翼つけて下さい この」
倒れる歌子
(悲鳴)
鈴木「比嘉さん?」
「比嘉さん? 大丈夫ですか?」
鈴木「大丈夫? 比嘉さん!?」
「大丈夫ですか? 比嘉さん?」
鈴木「まずいな… お母さん! お母さん!」
東洋新聞
学芸部
和彦「もう 帰っていいよ。 多分 明日の朝までっていうのは…。」
愛「諦めちゃうの?」
暢子「タルデッリさんは その投書を すごく読みたがってる。 和彦君なら その記事を 絶対 見つけてくれるって 思ってるはずよ。」
和彦「うん。」
比嘉家
優子「気分 どう?」
歌子「うち 何で ここに? オーディションは? 今から行けば まだ受けられる?」
優子「失格って…。 残念だったけど…。」
歌子「もう 嫌! また 肝心な時に…。 何で いっつも こんななるわけ? 良子ネーネーは 先生になった。 暢ネーネーは 東京でコックさんになった。 何で うちだけ何にもなれないわけ? 病気ばっかりして みんなに迷惑かけて…。 何で うちだけ…。」
優子「歌子…。 自分で オーディションを 受けるって決めて 知らない人の前でも ちゃんと歌えた。 すごいことだと思うよ。 急がなくていい。 歌子は 歌子のまんまで ゆっくり歩いていけばいいさ。」
歌子「でも 悔しい。 デージ悔しい…。」
優子「よく頑張ったよ。 お母ちゃん とっても誇らしい。」
歌子「(泣き声)」
良子「いっ…。 あ いった…。 あっ… ああっ…。」
優子「良子!」
歌子「ネーネー!」
優子「良子。」
歌子「ネーネー。」
優子「大丈夫ね?」
良子「ううっ…。 ふうっ… ううっ…。」
優子「もう 産まれる! 新垣のおばぁ 呼んでこようね。」
歌子「うん。」
優子「頑張ってね。」
良子「怖い…。」
歌子「良子ネーネー。」
良子「歌って…。」
歌子「えっ?」
良子「お願い…。 うう…。」
歌子「♬『名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ 故郷の 岸を離れて』」
良子「うう~!」
新垣「しっかりしなさい 良子! とう! あっ 頭見えてきたよ! チバリヨー!」
良子「うう~…。」
新垣「はい はい…。」
優子「頑張って!」
良子「う~!」
東洋新聞
学芸部
暢子「あっ…。 あった! これ! ほら…。」
和彦「あった!」
愛「あっ…! えっ あった!」
和彦「あった!」
暢子「あった!」
和彦「あった! よかった~。」
暢子「よかった~。」
愛「よかった。」
比嘉家
(産声)
新垣「あ~ 元気な女の子だ~。」
優子「良子 よく頑張ったね。」
歌子「デージかわいい。」
良子「抱いてあげて。」
歌子「うちが?」
良子「歌子のおかげで 頑張れた。 ありがとう。」
新垣「はい。 ほれ 歌子。」
歌子「初めまして おばちゃんですよ。」
(赤ちゃんの泣き声)