【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】55話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)は家族からのアドバイスを受けて、新たな気持ちでシェフ代行の仕事に挑む。房子(原田美枝子)の見守る中、態度を改めた暢子への、矢作(井之脇海)たち男性スタッフの反応は…。沖縄やんばるでは、優子(仲間由紀恵)の支えを得て、良子(川口春奈)が再び学校の先生として働きはじめる。和彦(宮沢氷魚)が新聞社でまきこまれていたトラブルは、房子のアイデアのおかげで急展開する。
55話ネタバレ
レストラン・フォンターナ
厨房
暢子「皆さん 聞いてください!]
暢子「ごめんなさい! これまで シェフ代行として 皆さんに迷惑をかけてしまって 本当に 申し訳ありませんでした。 弱みを見せたくないと 無駄に力が入っていました。 もともと 二ツ橋シェフと 同じように できるわけがない。 素直に頭を下げて 皆さんの知恵や力を 借りるべきだと 反省しました。」
暢子「 今日からも 至らない シェフ代行だと思いますけど 皆さんの力を借りて いつもどおりの フォンターナの 味と接客を心がけます。 男とか女とか関係なく お客様の笑顔のためにできることを 精いっぱいやります! よろしくお願いします!」
(拍手)
房子「言葉だけではなく 行動で示しなさい。」
暢子「はい!」
東洋新聞
学芸部
(ドアが開く音)
田良島「おい 大変だ。 大事件が勃発したぞ!」
野中「どうしたんですか?」
田良島「わが社の内部情報が 告発された!」
愛「えっ? どういうことですか?」
田良島「とある消費者団体に 匿名の投書が来た。 内容は 青柳が書いた 例の広告への反論記事が 広告主に気を遣い 没にされたと。」
竹園「一番 そんなこと やりそうなのは…。」
和彦「ち… 違います。 本当に 僕じゃないんです。」
田良島「まあ 最後まで聞け。 上の意向は こうだ。 記事を潰してなんかいません。 東洋新聞は 自分が載せた広告にも ちゃんと批判もしていますと。 つまり すぐに青柳の記事を載せる。」
野中「おお…!」
竹園「おいおい…! すごい すごい すごい!」
愛「一気に 形勢逆転ですね。」
和彦「本当に 本当に僕じゃないんです。」
田良島「分かってる。 こんなことをするのは 東洋新聞の一員として問題がある。 俺は そんなやつを認めたくない! そして 青柳は こんなことをする男じゃない。 俺は お前を全く疑ってない。 なんとしても 夕刊に間に合わせろ。」
和彦「はい。」
レストラン・フォンターナ
厨房
桃木「味付け どう?」
暢子「うん ばっちりです! ありがとうございます!」
山辺「3番様 今日は 歯の治療中だそうで かたいものは できればない方がと。」
暢子「分かりました。 ありがとうございます。」
山辺「どういたしまして。」
長山「手 空いたから 洗い場 やっておく。」
暢子「あっ うちが…。」
長山「いいから。」
暢子「ありがとうございます。」
江川「誰か 5番にドルチェ出せるか?」
桃木「僕 いけます!」
江川「おう ありがとう。」
矢作「代行 これが済んだら 発注やっておくから。」
暢子「ありがとうございます。 3番様 お願いします。」
山辺「はい。」
暢子「あっ 玉島さん ちょっと 急ぎでお願いします。」
玉島「はい。」
暢子「江川さん これ 片づけておきますね。」
江川「ありがとう。」
ホール
房子「いらっしゃいませ。 記事 出ましたね。」
愛「今日の夕刊に記事が載った途端 編集部にも営業部にも 称賛の電話が 何本もかかってきたんです。『自己批判を恐れない勇気は ジャーナリストとして あるべき姿勢である』って。」
房子「拝見しました。 いい記事でした。」
和彦「ありがとうございます。 ただ 全ては…。」
房子「匿名の投書のおかげでしたね。」
和彦「えっ…?」
田良島「いつもいつも お知恵を頂きまして…。」
愛「えっ… どういうことですか?」
和彦「まさか 田良島さんが?」
田良島「えっ? こんなことをするのは 東洋新聞の一員として問題がある。 俺は そんなやつは認めたくない。 まっ 俺は もともと 俺自身のことは あんまり認めてないからな。」
愛「じゃあ 田良島さんのおかげ?」
田良島「いやいや アイデアは オーナーから頂きました。」
房子「ひねくれ者のくせに 正直なんだから。 フッ…。 どうぞ ごゆっくり。」
田良島「はい。 」
田良島「言っただろ? 俺は お前のことは 全く疑ってないって。」
オーナー室
房子「二ツ橋さんが戻るまで 正式に シェフ代行を命じます。」
暢子「いいんですか?」
房子「質問はなし 私の命令は絶対。」
暢子「はい。」
房子「とにかく 自分らしい シェフ代行を目指しなさい。」
暢子「はい。 結局 うちは うちらしくやるしかない。 ということが よ~く分かりました。」
房子「ご苦労さま。 早く帰りなさい。」
暢子「あっ うちは まだ 来週からのメニューを考えないと。 ズッキーニを調達することが できなかったので。」
房子「ズッキーニなら 納品されたでしょ?」
暢子「えっ? いつ? 誰が?」
房子「会わなかった? 八百鶴の。」
暢子「智が? あっ…。」
(ドアが閉まる音)
控室
暢子「アキサミヨー! いつもより 上等さ。 やった! 智 ありがとう。」
沖縄料理店・あまゆ
和彦「ただいま。」
トミ「お帰り。」
順次「お帰り。」
和彦「どうしたんですか?」
トミ「昨日 夜行で岡山まで行って 農家を訪ね歩いて やっと ズッキーニを仕入れて とんぼ返りしてきたんだって。」
順次「大事な お得意さんのためって 言ってたけど どこのお店かな。」
智「(寝言)ぽってかす…。」
養豚場
清恵「いっ… あっ…。 もう~!」
賢秀「無理するな。」
清恵「何しに帰ってきたのよ。」
賢秀「この間は ごめん。 言い過ぎた。」
清恵「そんなこと言うために わざわざ?」
賢秀「いや…。 実は 就職活動が なかなか うまくいかないで…。 金はないし 腹が減って 腹が減って 腹が減って 腹が減って とにかく 腹が減って絵 もう死にそうなわけで…。」
清恵「そんなことだろうと思ったよ。 これも 全部運んじゃって。 済んだら 台所に来な。 芋の煮っころがし 余ってるから。」
賢秀「やった~! ういしょ。」
清恵「こないだは… 私もごめん。」
賢秀「謝りよった…。」
寛大「あ~…。 清恵のやつ やっぱり 断りやがった。 例の見合い。」
賢秀「えっ? 何で?」
寛大「さあな。 誰か 気になる男でもいるのかねえ。」
荷物を落とす賢秀
賢秀「アガッ あっ…!」
レストラン・フォンターナ
1か月後
ホール
(拍手)
二ツ橋「長らく ご迷惑をおかけしましたが 今日から また よろしくお願いいたします。」
暢子「よろしくお願いします。」
スタッフたち「よろしくお願いします。」
房子「しばらくは 座って指示を出すだけです。 二ツ橋さんに 負担をかけ過ぎないよう みんなで 助け合ってくださいね。」
スタッフたち「はい。」
房子「じゃあ 仕込み開始。」
スタッフ「はい。」
二ツ橋「暢子さん。」
暢子「ん?」
二ツ橋「1か月のシェフ代行 どうでしたか?」
暢子「デージ大変だったけど でも 代行をやったことで いろんな人の立場や 気持ちが分かって これからは 肉担当や野菜担当 洗い物やホールも 前よりも うまく 楽しくできる気がします。」
暢子「うちは 前よりも もっともっと料理が フォンターナのみんなが それから お客様の笑顔が 大好きになりました。」
二ツ橋「また よろしくお願いします。」
暢子「はい! ありがとうございます。」
山原小中学校
そして やんばるでは…。
教頭「以前も ここで 先生をなさっていらっしゃいました 石川先生です。」
良子「良子先生と呼んでください。 よろしくね。」
(拍手)
比嘉家
石川「バナナ~!」
晴海「やった~!」
良子は 晴海と2人 比嘉家での新しい暮らしを始めました。」
良子「食べる? お父さんと食べようか。」
石川「バナナ 皮むこうか? ん?」
良子「むいて~って。」
夫婦の間では 話し合いを続け 新しい生活の形を探しています。
沖縄料理店・あまゆ
一同「乾杯~!」
和彦「シェフ代行 お疲れさま!」
智「よっ!」
愛「ご苦労さま。」
(拍手)
暢子「あ~ もう デージ疲れた。 でも デージ楽しかった!」
愛「仕事もいいけど たまには みんなで出かけたいね。」
智「いいね どこがいい?」
和彦「あっ 中華街は?」
暢子「賛成!」
智「また食いもの? たまには 映画とか動物園とか…。」
暢子「却下~!」
智「ぽ… ぽってかす! ズッキーニの恩を忘れたか。」
暢子「おいしいもの みんなで食べ歩きしよう!」
料理人として また一つ階段を上がった暢子。 この先に 恋の大波乱が 待ち受けていようとは 知る由もありません。