ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」64話「黒砂糖のキッス」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】64話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)は、和彦(宮沢氷魚)への想いを諦め、仕事にまい進しようと決意した。しかし、その思いとは裏腹に、和彦との距離はどんどん縮まっていく。一方、沖縄やんばるでは、智(前田公輝)が暢子との結婚に向けて本格的に動きだす。その頃、亡き父・賢三(大森南朋)の過去を知る人物が比嘉家を訪ねていた。これまで明かされなかった賢三の過去を聞いた歌子(上白石萌歌)が、まさかの決断をする。

64話ネタバレ

沖縄料理店・あまゆ
店内

暢子「アガッ!」

和彦「大丈夫?」

(戸が開く)

三郎「ん? ん? ごめんよ…。

玄関前

三郎「ちょっと待て! 今 ちょっと まずい。」

トミ「何が?」

三郎「何がじゃねえんだよ。」

順次「何か見えるわけけ?」

三郎「あ~っ!」

三郎「おい いいか そろそろ入るぞ。 行くぞ!」

順次「誰に言ってるんです?」

三郎「うん。」

健男「いや もう 喉カラカラなんすよ。 ビール ビール!」

三郎「入るか?」

順次「自分の店なのに…。」

三郎「入りてえか?」

トミ 順次 健男「うん。」

三郎「よし! よし 入るぞ。 入るぞ~!」

店内

三郎「ただいま。」

和彦「お帰りなさい。」

トミ「ただいま~!」

順次「和彦君も 帰ってた。」

和彦「はい。」

トミ「暢子ちゃん 留守番ありがとう。」

順次「何か あった?」

三郎「な~いない ないない…。 何もない。 なっ?」

暢子「お休みなさい。」

三郎「おお お休み。」

健男「デージマーサンヤッサー。 ハハッ だって 本当においしい…。」

(ドアが開く音)

愛「お帰りなさ~い。」

順次「愛ちゃん 少しは眠れた?」

愛「はい。」

和彦「いつから?」

愛「随分 早く着いたから お店で 買い物さしてもらってたんだけど うとうとしちゃって…。」

順次「疲れていたみたいだったから 奥で 休めばいいさぁって。」

愛「ぐっすり眠っちゃった。 もう こんな時間だから また明日。」

和彦「送るよ。」

愛「大丈夫。 お休みなさい。」

健男「お休みなさ~い。」

順次「気を付けてね。」

愛「はい。」

(戸の閉会音)

比嘉家

歌子「(鼻歌)♬『私はあなたの』(鼻歌)」

智「歌子!」

歌子「えっ? 智ニーニー!」

智「元気だったか? おばさんは?」

歌子「あっ お母さんは 晴海と売店で 良子ネーネーは 学校。」

智「これ 東京土産!」

歌子「ありがとう。 いつ帰ってきたわけ? ゆっくりできるの?」

智「ここ何日か 那覇とか商売で あちこち走り回って もう 今日の夜には帰らないと。」

歌子「今日 帰るの? ああ… 上がって。 お茶出すから。」

智「いや これから この村で 何軒か農家に会いに行く。 じゃあ。」

歌子「あっ… 待って! うちも 行ってもいい?」

智「東京の名刺です。」

農家「社長か。」

智「そうなんですよ。 いや おおしまさんの芋 東京のみんな 食べたら びっくりすると思う。」

農家「そこまで言うんなら しょうがないか。」

智「ありがとうございます。」

道中

智「今日も 絶好調!」

歌子「であるねぇ。」

智「絶好調 絶好調!」

(笑い声)

智「こんにちは。」

歌子「こんにちは。 智ニーニー すごい! 3軒も 交渉成立! こんなお土産まで もらってからに。」

智「やっぱり こっちには 紹介したい おいしいものがデージある。」

歌子「フフッ…。 智ニーニー 夢に向かって 頑張ってるね。」

智「暢子も 夢に向かって突っ走ってる。 あっ ちょっと待って。 おばさん まだ売店にいるかな?」

歌子「いると思うけど 何で?」

智「ちょっと 大事な話が。」

山原村共同売店

歌子「晴海 上手。」

善一「ほ~う。 沖縄の食品も 東京で?」

智「いつか 商売を大きくして 沖縄の魅力を たくさんの人に 知ってもらいたいから。」

優子「それで 大事な話って何?」

智「商売が軌道に乗ったら 暢子と 結婚したいと思っています。 許してもらえますか?」

善一「アキサミヨー。 暢子ちゃんには もう?」

智「正式には まだですけど 一応は 伝えてあります。」

優子「だけど 暢子は ちょっと 鈍感なところがあるから 本当に ちゃんと伝わっているかね。」

智「大丈夫です。 必ず 幸せにします!」

比嘉家
入口

歌子「いいね あんたは そこで咲けるから。」

上原「比嘉賢三のうちか?」

居間

歌子「あの お父ちゃんとは どういう…?」

上原「賢三が 民謡歌手に なろうとしてた頃 唄を教えた。」

歌子「お父ちゃんが 歌手に?」

(三線の音)

♬~(三線)

♬『月ぬ美しゃ 十日三日 美童美しゃ 十七 ホーイチョーガ 東から あーりおーる 大月ぬ夜 沖縄ん八重山ん照らしょうり ホーイチョーガ』

回想

賢三「歌子 幸せになれよ。」

回想終了

♬『寺(てぃら)ぬ符札(ふーふだ)んが』

回想

下地「あなたは 歌い続ける。 聴く人が たった一人でも。 どんな歌でもいい。 あなたが その時 歌いたい歌でいい。」

回想終了

♬『ホーイチョーガ』

優子「上原さんが わざわざ来てくれたの?」

歌子「今日中に 那覇に戻るって。 お父ちゃんは 昔 民謡歌手になるのが夢だったの?」

良子「お父ちゃんが 民謡歌手?」

優子「であるねぇ。」

良子「しんけん?」

歌子「うち… なりたい。」

良子「えっ?」

優子「歌子?」

歌子「何年かかってもいいから うちは 民謡歌手になりたい! 上原さんから 名護にある 三線の教室を教えてもらったわけ。 行ってもいい?」

良子「どうしたわけ? 急に。」

歌子「お願い! 小さくてもいいから うちだけの夢を 追いかけてみたい。 こんな気持ち 初めてだのに。 やってみたいわけ。 歌いたいわけ。 お願いします!」

優子「歌子は 歌子がやりたいように 思いっきりやればいい。」

良子「分かった。 うちも大賛成!」

歌子「ありがとう。」

沖縄料理店・あまゆ
店内

智「はい やんばる土産!」

暢子「フーに ポーク 黒砂糖もある! デージうれしい!」

和彦「とんぼ返りで大変だったな。」

智「うん。」

暢子「お母ちゃんたち 元気だった?」

智「ちゃんと 話 してきた。 おばさんに。」

愛「何を?」

暢子「あっ あっ このフーで チャンプルー 作りましょうね。」

玄関前

智「あっ 何してる?」

愛「企画書の提出期限が近くて。」

智「ああ フフッ…。 はぁ~…。 和彦と 愛ちゃん やっぱり お似合いヤッサー。」

愛「本当に そう思う?」

智「思う! きっと いい夫婦になる! 俺が 保証する! ハハハッ!」

愛「本当に お似合いなのは 中にいる2人だと思わない?」

智「まさかやー。 真面目な顔して 冗談言うな。 ハハハハ…!」

店内

和彦 暢子「あっ…。」

和彦「いいよ。」

暢子「いいよ 先取って。」

和彦「いや 大丈夫。」

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