ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」67話「渚(なぎさ)の、魚てんぷら」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】67話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)はフォンターナでいさかいを起こしたとある親子のことが心配だ。再び訪れた親子に、房子(原田美枝子)はあるメニューを出すように指示する。一方で、突然あまゆに現れた賢秀(竜星涼)が連れてきたのは、青森出身の水国和歌子(駒井蓮)。賢秀は和歌子を気に入ったようで…。その頃、沖縄やんばるの比嘉家では、優子(仲間由紀恵)のもとを賢吉(石丸謙二郎)が訪れ、思わぬ話が始まる…。

67話ネタバレ

沖縄料理店・あまゆ

三郎「水国和歌子さんだったな。 田舎って?」

和歌子「青森です。 川崎のおもちゃ工場に 勤めでらったんだけど 不景気で 工場が潰れでまって 寮を追い出されで 一緒に 東京さ出できた子のアパートさ 居候してらったんだばって ケンカすて…。 田舎(いなが)さ帰ろうど思ったんだばって 汽車賃が足りなくって。」

三郎「途方に暮れてたら 不良に絡まれて 賢秀に助けられたってわけか。」

和歌子「はい。 東京は おっかね。 もう こりごりだ。」

三郎「しばらく うちに泊まんな。」

和歌子「えっ?」

順次「さすが 県人会長。 三郎さんのおうちだったら 安心だよ。」

暢子「うん。」

三郎「お前さんさえよけりゃ あの角力大会の裏方 手伝ってくれ。 受付や ゴミ拾い 出場者の誘導 ちょうど 人手が足りなくて困ってたんだ。」

暢子「うちも お弁当作るから 手伝ってちょうだい。」

三郎「バイト代も出すから その金で 青森に帰んなよ。」

和歌子「本当ですか? ありがとうごぜいます!」

トミ「よかったね!」

和歌子「はい!」

三郎「よし じゃあ 一緒に帰ろう。」

暢子「ありがとうございます。」

和歌子「へば 皆さん お休みなさい。」

暢子 和彦 順次「お休みなさい。」

三郎「じゃあ 行こうか。」

賢秀「お休み。」

暢子「あっ…。」

和彦「おいおい 待て待て…。」

賢秀「おお~。」

暢子「ニーニーは こっち。」

賢秀「アキサミヨー。」

レストラン・フォンターナ
ホール

江川「その件は 全て手配済みです。」

房子「分かりました。」

二ツ橋「それから 今夜7時半 西郷様3名 お嬢様と もう一人 女性の方を お連れになって いらっしゃいます。」

暢子「もしかしたら 例の再婚相手…。(心の声)『ポルチーニのリゾットは 亡くなったお母様との 思い出の味のはず。』」

回想

めぐみ「ん~ やっぱりおいしい!」

回想終了

暢子「西郷様の このメニューで 本当に大丈夫ですか?」

房子「フォンターナのおすすめに お任せしますということでしたので これが 私たちにできる 最大限のおもてなし。」

暢子「はい。」

山原村共同売店

優子「じゃあ 早苗ちゃんたち 新婚旅行は 北海道に?」

善一「うん。」

新垣「いいはずよ。 夏も 涼しいんだはずねぇ。」

善一「ラベンダー畑が デージきれいらしいよぅ。」

優子「死ぬまでに 一回は行ってみたいさぁ。」

安室「あんたたち 若いから まだ チャンスはあるよぅ。」

新垣「なんで 2人で行ってきたら。」

優子「えっ うちと善一さんと?」

安室「ヤッサ! こんなして並んでたら 夫婦にしか 見えないよ。」

善一「夫婦… 優子さんに失礼さ!」

安室「デージお似合い!」

新垣「似合ってるよ 善一!」

善一「ああ もう…。」

安室「上等 上等!」

新垣「いいはずよー。」

善一「はい はい はいはい…。」

新垣「顔 赤いよ!」

善一「はい シッ。」

比嘉家

良子「晴海 何描いてるの?」

晴海「お父さん。」

歌子「来週 お父さんが来たら プレゼントするって。 博夫さん 石川の家との話し合いは どうなってるの?」

石川の実家

石川「えっ…。 再婚?」

小太郎「高校を卒業して 花嫁修業中。 性格は温厚で 特技は料理。 代々 s首里の家柄で この石川の家にふさわしい。」

石川「いや まだ 僕は良子のことを…。」

修「嫁の立場も分からん女 さっさと諦めれ。 離婚しろ。」

石川「お父さん…。」

博太郎「おじぃと 修おじさんの言うとおり。」

小太郎「博夫! 長男としての自覚を持たんか!」

石川「分か…。 良子…。 離婚は できません。」

小太郎「わしに逆らうのか~!」

石川「できません!」

博太郎「博夫!」

石川「お願いします!」

東洋新聞
学芸部

田良島「特集記事の反響。」

愛「…」

『大きな励みになりました』。

『胸のすく思いです』。

愛「えっ…?」

『この記事を読んで 勇気をもらいました。 本当に ありがとうございました』。

愛「これ…。」

田良島「大野の声は 読者に届いた。 頑張ったかいが あったな。」

田良島「小林!」

小林「はい。」

田良島「この見出し 練り直せ。」

小林「分かりました。」

レストラン・フォンターナ
ホール

山辺「ご案内いたします。」

西郷「はい。」

山辺「あちら 奥のお席でございます。」

西郷「はい。」

房子「いらっしゃいませ。 お待ちしておりました。 どうぞ。」

西郷「こちら 高石さんです。」

真知子「どうも 高石真知子です。」

房子「オーナーの大城です。 皆様 どうぞ ごゆっくり お過ごしください。」

房子「お待たせしました。 ポルチーニのリゾットでございます。」

西郷「こっ これは…。」

真知子「亡くなったお母様が 病室で このお料理のことを 話してくれたことがあります。」

房子「どうぞ。」

めぐみ「私は 母を忘れることはできません。 母と この店で このリゾットを食べた思い出は 私にとって 特別で 大切な思い出です。」

真知子「忘れないでください お母様のこと。 とっても すてきな方でした。 私は もちろん ほかのどんな女性にも お母様の代わりは 務まりません。 だけど あなたが認めてくれるなら 少しずつでも お友達になりたい。 もちろん あなたが嫌なら きっぱり諦めます。」

めぐみ「お父さん。 また 来年も このお店に来たい。 真知子さんと 3人で。」

西郷「もちろんだ。」

オーナー室

暢子「今日 改めて 本当に いいお店だなぁって思いました。 うちも いつか こんなお店をやってみたいなとか。」

房子「やりばいいじゃない。」

暢子「まさかやー。 うちが独立? まだ 自分のお店とか…。」

房子「あなた 何しに東京来たの?」

暢子「それは… 一流の料理人になるためです。」

房子「じゃあ 自分の店を持ちなさい。」

暢子「オーナーは 何歳の時に 自分のお店を?」

房子「最初は 17歳の時。」

暢子「アキサミヨー そんなに早く?」

房子「最初は 屋台の飲み屋 それから 日本料理の店 それから 洋食屋。 さあ これからだったいう時に戦争。 空襲で 何もかもなくして 焼け跡の闇市で ゼロからの再スタート。 戦後は そば屋 洋食屋 大衆食堂 飲み屋。」

暢子「その間 一度も 結婚しようと 思わなかったんですか?」

房子「何度か そんな分かれ道もあったけど 私の場合 両方は無理だった。 でも 一切後悔してない。 考えなさい。 どんな店を自分がやりたいのか。 これは 命令。」

暢子「はい。」

比嘉家

優子「どうぞ。 話って 何ですか?」

賢吉「縁談がある。」

優子「えっ? 誰のですか?」

賢吉「優子さん あんたのさ。 再婚しなさい。」

優子「再婚? うちが? 誰と?」

賢吉「善一さんと。」

優子「まさかやー。」

賢吉「よ~く考えて 返事してくれ。」

モバイルバージョンを終了