ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」7話「別れの沖縄そば」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】7話のネタバレです。

あらすじ

運動会の日が近づいてきた。ひとりの働きで一家を支える比嘉優子(仲間由紀恵)だったが、運動会に向けて新しい体操着やズック靴を買い与えるのは難しい。暢子(稲垣来泉)たち四人の兄妹はそんな母をそれぞれに家事手伝いで支えるが、張り詰めた暮らしを続けるのは大変だ。一家それぞれの、今の思いをのせて、運動会が始まる。足の速い暢子は今年も一等賞を取るべく走り出した。

7話ネタバレ

工事現場

作業員「アガッ!」

作業員「大丈夫か?」

「大丈夫か?」

「アキサミヨー。 腰が…。 またやったヤッサー…。」

親方「ぎっくり腰だな。 これは しばらく働けんな。」

「誰か 代わりがいないと…。」

優子「うちに やらせてください!」

作業員「まさかやー。 女には無理!」

優子「やらせてください。 お願いします!」

親方「金が欲しいのか。」

優子「はい…。」

作業員「おい 大丈夫か?」

優子「大丈夫。」

暢子「お母ちゃん…。」

山原小中学校

賢秀「やなぽってかす! やなやー! もう一回言ってみ 言ってみ!」

暢子「ニーニー?」

島袋「放せ! 今年の運動会は お前の負け!」

(笑い声)

賢秀「お前には 逆立ちしても負けんからよ!」

島袋「このボロズックで ビリ確定ヤサ!」

(笑い声)

「ボロ賢秀。」

「ボロ家族。」

良子「暢子! 何してんの?」

島袋「出た出た ボロ子委員長。 テストでは100点でも 体操服はボロボロ!」

(笑い声)

智「どうしたわけ。」

島袋「おっ ボロチビ。 ボロチビが来て ボロボロきょうだいが そろった!」

(笑い声)

「ボロボロ。」

島袋「ボロボロや。」

賢秀「やるか?」

智「放課後 1対1で とことんやるからよ。」

賢秀「だからよ。 ガチョ~ン! ガチョ~ン! ガチョ~ン!」

先生「おい 何やってるか?」

島袋「逃げれ 逃げれ!」

賢秀「弱いくせにや ガチョ~ン!」

和彦「賢秀 ガチョ~ンの使い方 間違ってる。」

賢秀「えっ?」

工事現場

親方「うい ほれ。」

優子「ありがとうございます。 あの…。 運動会までに ズックと体操着も 買わないといけないんです。 借金もあって もっと お金になる仕事があったら。」

親方「あれば みんなやってるさ。 はい お疲れ。」

比嘉家

歌子「暢ネーネーも 新しいズック 欲しいわけ?」

暢子「要らん。 歌子は?」

歌子「うちは どうせ 今年もビリだのに。」

暢子「何が何でも1等賞。 あれなんか 絶対見返してやるからよ。」

山原村共同売店

善一「ありがとうね いつもね。」

善一「プレゼントするさぁ。 ほかの人には ないしょ。 もっていきなさい。」

体操着を置く良子

善一「ん? 何で?」

良子「(すすり泣き)」

善一「あっ… ごめん。 ちょっ…。 アイヤー…。」

砂川とうふ店

智「はい お待たせ。」

歌子「ありがとう。」

智「どうした?」

歌子「お願いがある。」

智「腕振って! もっと! もっと! もっと!」

智「和彦。」

和彦「何してんの?」

智「大丈夫 和彦は誰にも言わないよ。 目標は 万年ビリ卒業。 絶対 秘密だよ。」

和彦「じゃあ 強化合宿だな。」

和彦「太もも上げて!」

智「もっともっと!」

和彦「頑張れ! もっと早く!」

智「足上げろ!」

和彦「頑張れ!」

智「頑張れ!」

和彦「もっと足上げて! 頑張れ!」

智「腕振れ 腕振れ!」

工事現場

(笛の音)

親方「終わりやんど!」

親方「ほれ。」

優子「ありがとうございます。 こんなに… 何で?」

親方「子供 何人か?」

優子「4人です。」

親方「うちは5人さ。 明日だろ 運動会。」

優子「ありがとうございます!」

比嘉家

優子「とりあえず 賢秀のズックと 良子の体操着。」

賢秀「やった~! これで 俺は宇宙最速さー!」

良子「宇宙には重力がないから 走れない~。」

賢秀「だからよ。 体操着 本当はうれしいんだろ?」

良子「うれしいけど…。」

賢秀「けど?」

良子「うちが わがまま言ったから お母ちゃん 無理して。」

優子「気にしなくていいさ。 暢子と歌子には 来年 必ず買ってあげるからね。」

暢子「大丈夫。 うちは どんなズックでも 今年も 来年も ず~っと1等賞だのに。」

歌子「うちも。」

良子「えっ? 歌子 何?」

歌子「何でもない。」

優子「頑張ってね。」

豚小屋

賢秀「アベベ 明日は これで あれなんか見返してやるからよ!」

(鳴き声)

良子「ニーニー! 早くお風呂入って!」

賢秀「長男に命令するな!」

良子「ニーニー!」

賢秀「だからよ! 何でかね?」

翌日

賢秀 良子「あ~!」

暢子「ありえん。 どうしたわけ?」

良子「アベベに やられてしまったさぁ。」

優子「何で ズックと体操着が アベベの所に?」

良子「ニーニーが 置き忘れたって。」

賢秀「体操着着て寝るって言ったくせに 何で気付かないわけ?」

良子「ぽってかす! 無責任!」

賢秀「だからよ。」

良子「お母ちゃん!」

賢秀「もういいよ 諦めるしかないさぁ。」

暢子「ニーニーが悪いんでしょ。」

賢秀「だからよ。」

優子「良子は?」

歌子「運動会 休むって。」

優子「良子 待っていてね。 今 洗っているから。」

優子「遅刻するよ。 うちらは 後で行くから。」

賢秀「ごめん 母ちゃん。」

優子「いいから 早く。」

賢秀「行ってきます。」

歌子「行ってきます。」

暢子「行ってきます。」

優子「行ってらっしゃい。」

山原小中学校

(号砲)

(ホイッスル)

優子「遅くなりました。」

善一「間に合った。 次 次 歌子。」

優子「あっ 間に合った。」

アナウンス「『次は 小学3年生のかけっこです。 3年生は 入場門に集まってください』。」

善一「チバリヨー!」

玉代「頑張れ~!」

キヨ「頑張れ~!」

善一「歌子ちゃ~ん!」

優子「歌子!」

善一「歌子ちゃん 頑張れ!」

「位置について…。」

回想

智「腕振れ!」

和彦「太もも上げて!」

智「腕振れ もっと! もっと腕振れ!」

和彦「頑張れ! もっと足上げて!」

智「頑張れ!」

回想終了

「よ~い…。」

(号砲)

島袋「フライング!」

優子「頑張れ~!」

暢子「頑張れ~!」

賢秀「宇宙パワー!」

(ホイッスル)

善一「アイヤー…。」

賢秀「アキサミヨー。」

(拍手)

島袋「大ビリ 大ビリ。 インチキしてもビリ 笑わせるな~!」

(笑い声)

「ありがとうございます。」

「おいしいよ おいしいよ。」

史彦「すごい。」

賢秀「はあ… おなかすいた。」

史彦「あっ 歌子ちゃん!」

善一「あっ 歌子! 頑張った!」

(拍手)

歌子「お母ちゃんに 喜んでもらいたかったのに…。」

優子「歌子は優しいね。 頑張っていたよ!」

智「歌子。 俺にとっては 歌子が1等賞。」

(拍手)

歌子「ありがとう。」

智「1等賞。」

歌子「うん。」

3人「ジャンケンポン!」

賢秀「うい~。」

(笑い声)

アナウンス「『次は 小学5年生のかけっこです。 5年生は 入場門に集まってください』。」

暢子「よし 5年連続1等賞で歌子の敵討ち!」

善一「よっ!」

キヨ「よっ! 頑張って~!」

史彦「頑張れ。」

頑張って~!」

(拍手)

史彦「そういえば 良子ちゃんは?」

優子「暢子~!」

善一「早苗!」

賢秀「宇宙パワー!」

智「暢子!」

和彦「頑張れ!」

早苗「暢子と同じ組で 走りたくなかったさ。」

暢子「勉強では いつも 早苗に負けてるから。」

「位置について…。 よ~い…。」

(声援)

暢子「あっ! アガッ!」

優子「暢子!」

賢秀「ええっ?」

暢子「まさかやー…。」

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