ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」85話「あのとき食べたラフテーの」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】85話のネタバレです。

あらすじ

暢子(黒島結菜)とフォンターナのトラブルを心配して沖縄からやってきた姉・良子(川口春奈)。良子の勘違いから、トラブルが多江(長野里美)たちみんなに知られてしまうことに。そんな中、子分を引き連れた権田(利重剛)が再び房子(原田美枝子)を訪ねてフォンターナにやってきた。そして事態は思わぬ展開を迎える。

85話ネタバレ

レストラン・フォンターナ
ホール

(ドアベル)

暢子「シェフ!」

二ツ橋「ぬいや~!」

暢子「カメ?」

子分「な~にやってんだ コラ!」

子分「おい!」

(騒ぎ声)

暢子「やめてください! やめて!」

(騒ぎ声)

暢子「やめてください!」

三郎「おい! それくらいにしときな。」

子分「ああ?」

暢子「三郎さん。」

子分「何だコラ!」

子分「おい 今 取り込み中だ。」

子分「誰だ てめえ。」

三郎「聞こえてただろ 三郎さんだよ。」

暢子「オーナー?」

三郎「権利書 置いて とっとと出ていきな。」

子分「調子の乗りやがって! あいててて…。」

子分「うわっ!」

子分「オラッ!

三郎「そろそろだな。」

子分「社長。」

子分「親父さん!」

子分「親父!」

子分「社長!」

権田「この店からぁ 手ぇ引く。」

子分「社長!」

子分「おっ 親父さん…。」

権田「平良さん おケガはありませんか?」

三郎「大丈夫だ。」

暢子「あの~…。」

権田「平良さんには シベリアでお世話になりました。 平良さんは 体を張って 多くの仲間を 私のことも 守ってくださいました。」

三郎「昔話は また今度だ。」

権田「一つ 教えてください。 この店は 平良さんの…。」

三郎「縁もゆかりもねえ お方の店だ。」

権田「だったら どうして…。」

三郎「うちの娘が 働いてる。」

暢子「娘?」

権田「そうでしたか。 そいつは 失礼いたしました。 行くぞ。」

子分たち「はい。」

暢子「三郎さん 本当に ありがとうございます。」

三郎「いいから 早く起こしてやれ。」

暢子「ん? あっ 大丈夫ですか?」

二ツ橋「渡しません! 私だって やる時はやる男です!」

暢子「あっ シェフ もう終わりましたよ。」

二ツ橋「えっ? あっ…。 あたたたた…。」

三郎「そいじゃあな。」

暢子「待ってください! 三郎さんも オーナーも 思い違いをしているんです!」

二ツ橋「暢子さん 一体 何を…。」

暢子「お互いに 憎まれてると 思い込んでいるだけなんです。 会わないといけない 絶対に 会うべきなんです! うちの わがままかもしれないけど 2人は どうしても 会わないといけないんです!」

暢子「ん~ うまく言えないけど…。 あっ ああっ…。 どうすればいいのか分からん! あ~ シークワーサーが食べたい! どうすれば いいんですか?」

二ツ橋「えっと それは その…。」

暢子「ん~…。 あっ…。 分かった! 分かりました! うちと和彦君の結婚披露宴は このフォンターナでやることにします。」

三郎「えっ…?」

暢子「三郎さん 披露宴には 必ず 出席してください! もちろん 多江さんも一緒に お願いします。」

三郎「まずは 相手のお母さんのことが 先なんじゃねえのか?」

暢子「アイヤー! そうでした!」

三郎「ちゃんと 祝ってもらえることになったら 俺も多江も 出席させてもらうよ。」

暢子「分かりました! 約束ですよ!」

三郎「おう 約束だ。」

暢子「オーナー! オーナー! 披露宴 ここでやらせてください!」

房子「駄目。 今 ここを開けるのは駄目!」

暢子「駄目なら 開けますよ!」

房子「ひきょうよ!」

暢子「ひきょうでも 開けます! ごめんなさい!」

房子「分かった! 分かった 好きにしていいから。」

暢子「披露宴 やりますね?」

房子「やる やるから。」

暢子「オーナーも 出てくれますね?」

房子「分かった! 分かったから!」

暢子「約束ですよ! みんなでおいしいもの 食べましょうね!」

房子「手を離して!」

暢子「離しません!」

房子「離して!」

暢子「絶対に 離しません! 開けるまで オーナーが疲れるまで 私は ここを 絶対に…。」

房子「やめて!」

暢子「やめません! 開けますよ。 開けますよ!」

喫茶・サーカス

(ドアの開閉音)

マスター「いらっしゃいませ。」

和彦「月夜の晩に、ボタンの一つが 波打際に、落ちてゐた。『月夜の浜辺』が 僕は好きだ。 ほかにも いい詩がたくさんある。」

重子「お弁当は 諦めたようね。 食べ物で 人の気持ちが 変えられるわけがない。」

和彦「僕は 沖縄に行く前 食欲がおちて何も食べたくなくなっていた。 沖縄で 暢子と 暢子の家族に出会って また 食べることが楽しくなった。 おいしいものを食べる。 みんなで笑顔で食べる。 そんな当たり前のことを 大事にする家族だった。」

重子「何が言いたいの?」

和彦「披露宴は フォンターナでやることにした。 問題は解決した。」

重子「私は 出席しません。」

和彦「おいしいものが いっぱい出る。 母さんとも 一緒に食べたい。」

(ドアが閉まる音)

青柳家

波子「奥様 暢子さんが また。 今日は 一段と大きなお弁当で。 ラフテーと言って 沖縄風の角煮で…。」

重子「『のぶこさん』?」

波子「あっ いえ 失礼いたします。」

レストラン・フォンターナ

田良島「活気が戻って よかった。 いや~ 災難でしたね。」

房子「いろいろと ご心配をおかけして すみません。」

暢子「失礼します。」

房子「それはそうと 分かってるわね?」

暢子「はい。 このフォンターナで 最高の披露宴をやるためにも 絶対に 和彦君のお母さんに 賛成してもらいます。」

田良島「具体的に 策はあるの?」

暢子「…。」

田良島「ないねえ。 いや 正面から ぶつかってもなあ…。」

沖縄料理店・あまゆ

良子「正面から ぶつかります! 和彦君のお母さんに 暢子と和彦君の結婚を 認めてもらいます! 暢子の幸せのために 姉である私が!」

養豚場

賢秀「分かった! 長男である俺が あの上流階級気取りのおばさんに 正面から体当たりヤサ!」

歌子☎『ニーニー ちょっと待って…。』

賢秀「歌子 またな!」

寛大「ああ また辞める?」

賢秀「はい。 お世話になりました!」

青柳家

重子「彼女の心は真っ直い!」

レストラン・フォンターナ

暢子「ラフテー丼!」

二ツ橋「今日の賄いは?」

重子『彼女は荒々しく育ち、 たよりもなく、心は汲んでも もらえない、乱雑な中に 生きてきたが、 彼女の心は 私のより真っ直いそしてぐらつかない。』

青柳家

重子「それでも 私は…。」

東洋新聞

重子『私はおまへを愛してゐるよ、精いっぱいだよ。 私は身を棄ててお前に尽さうと思ふよ。」

青柳家

重子「和彦を不幸にしるものですか…。 絶対 許さないんだから…。」

レストラン・フォンターナ

暢子「ん~! マーサンヤー! うん おいしい~!

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