ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちむどんどん」8話「別れの沖縄そば」

【 連続テレビ小説「ちむどんどん」】8話のネタバレです。

あらすじ

やんばる小中学校の運動会。足の速い比嘉暢子(稲垣来泉)は、例年通り一等賞まちがいなしと思われたが、そのとき、意外なアクシデントが…。予想もできなかった最下位に終わり、悔しい思いを抱える暢子。そして母・優子(仲間由紀恵)の見守る中、後を走る兄妹たちが気持ちの入った走りを見せる。父を失い、母を支えたい。そんな思いをそれぞれに込めた運動会の行方は…。

8話ネタバレ

山原小中学校
運動会

先生「よ~い…。」

(号砲)

(声援)

暢子「あっ! アガッ!」

優子「暢子!」

賢秀「ええっ?」

暢子「まさかやー…。」

(島袋たちの笑い声)

「頑張れ~ 暢子~!」

島袋「お前は悪くない! ボロズックのせいだよ!」

(笑い声)

(拍手)

アナウンス「『次は 中学2年生の徒競走です』。」

玉代「次は 良子ちゃん。」

善一「あれ? 良子ちゃんは?」

優子「良子は… 休みで。」

善一「何で? せっかく 新しい体操服 買ったのに。」

優子「それが いろいろあってからに…。」

史彦「いた! あそこ!」

善一「あっ…。」

(島袋たちの笑い声)

島袋「何か あの汚い体操着!」

(笑い声)

和彦「良子は速いの?」

賢秀「去年は 3着。 おととしは… 3着。」

先生「位置について…。 よ~い…。」

(号砲)

善一「良子ちゃん!」

優子「良子~!」

暢子「ネーネー!」

賢秀「良子!」

和彦「頑張れ!」

賢秀「チバリヨー!」

(ホイッスル)

暢子「惜しい!」

賢秀「また3着か…。」

智「2着だよ。」

和彦「よく頑張った!」

(拍手)

優子「あっ 良子?」

良子「お母ちゃん…。 ごめん… ごめんなさい。」

優子「よく来たね。 偉いよ。 ありがとう。」

アナウンス「『次は 中学3年生の徒競走です。 3年生は 入場門に集まってくさい』。」

賢秀「よっしゃ~!」

智「行こうぜ。」

賢秀「よし。」

島袋「いいな。 お前たち きょうだい。 負けても ズックのせいにできて。」

賢秀「俺は アベベだ~!」

(拍手と歓声)

善一「上等! 賢秀やっつけれ!」

賢秀「(指笛)」

良子「本物のバカ。」

先生「賢秀 本当にいいのか?」

賢秀「やるよ!」

智「ちょっと待った!」

賢秀「お前たち 何してるわけ?」

善一「おお~! アベベが3人に増えた~!」

史彦「いいぞ 和彦!」

智「これで五分五分。」

和彦「ハンデなし。」

先生「位置について…。 よ~い…。」

(号砲)

優子「賢秀~! 賢秀 行け~!」

賢秀「宇宙パワー!」

(ホイッスル)

(拍手と歓声)

賢秀「俺が やんばるの一番星やサー! ガチョ~ン ガチョ~ン ガチョ~ン!」

♬~(『唐船ドーヰ』)

比嘉家

優子「お待たせ~。 ありがとうございます。」

和彦「うわ 何これ。」

暢子「イカスミジューシー! 歌子の大好物さ。」

和彦「大好物? これが?」

歌子「うん!」

玉代「おいしいし 健康にも すごくいいよ。」

賢秀「まず 食べてみー。 頂きます!」

智「食べれば分かる。 頂きます!」

一同「頂きます!」

暢子「おいしい。」

和彦「すみません これだけは…。」

暢子「まさかやー。 ありえん!」

賢秀「食べないなら 俺が食べよう。」

優子「だけど 今のうちに 沖縄の料理 食べておかないと。 もうすぐ 東京に 帰ってしまうんでしょ?」

和彦「はい。」

一同「…」

和彦「みんな 東京に遊びに来てよ。」

賢秀「東京まで いくらかかるか知ってるか?」

良子「ニーニーは 知ってるの?」

賢秀「だからよ。 知るわけないさ。」

良子「えっ?」

(笑い声)

和彦「頂きます。」

史彦「おいしいです。」

賢秀「すみませんねえ。 もうじき 東京にお帰りになる方に お手伝いいただいてねえ。」

和彦「いえいえ 人生の無駄はありません。 どんなことにも 意味はるんです。」

暢子「気にしなくていいさ 勝手に帰るんだから。 どうせ うちらのこととか すぐ忘れてしまうわけさ。」

島袋「おい!」

智「高校生の連中も 一緒だな。」

島袋「ちょっと顔貸せ。」

賢秀「強気だな 高校生の前では。」

島袋「今日は はだしじゃないのか?」

(笑い声)

智「賢秀 やめれ。」

和彦「相手にするな。」

島袋「ヤマトンチュは黙っとけ!」

暢子「ニーニー もう帰ろう。」

島袋「お前たちの母ちゃん 工事現場で働いてるな。 いくら貧乏でも あそこまでやるか? 男に交じって ドロドロで 格好悪いな!」

(島袋たちの笑い声)

賢秀「何ぃ!」

和彦「やめろ。」

智「賢秀。」

暢子「謝れ! お母ちゃんを笑うな! 謝れ!」

「あっち行け ボロズック。」

暢子「謝れ!」

「泣かすよ! おい。」

賢秀「俺の妹に 手出すな!」

智「和彦 暢子と逃げれ!」

暢子「行かない! 放して! 許さんからな!」

善一「これ! お前ら何やってるか!」

島袋「逃げれ~!」

山原小中学校
職員室

優子「本当に 申し訳ありません。 いくら聞いても ケンカの原因は教えてくれなくて。」

先生「まあ たちの悪い からかい方を されたんでしょう。 島袋のお父さんも ケンカ両成敗と言ってましたし この件は まあ…。」

優子「ほかにも 何か?」

先生「実は 暢子ちゃんと歌子ちゃんの PTA会費と給食費が未納で。」

優子「すみません すぐ… なるべく早く納めます。」

先生「比嘉さん 歌子ちゃん また熱が…。」

優子「えっ? はい…。」

和恵「優子さん 歌子がまたねぇ?」

優子「はい…。」

賢吉「うちで貸してる金 今月分 いつもらえる?」

優子「すみません。」

賢吉「うちにも いろいろ都合がある。」

優子「はい 本当にすみません。」

比嘉家

郵便「比嘉さ~ん 郵便です~!」

優子「はい。 ご苦労さまね。」

郵便「優子さん宛ですね。」

優子「ありがとうね。」

山原共同売店

優子「善一さん。」

善一「ああっ 優子さん。 役場に 賢三の遠縁の人から 問い合わせがあったそうだけど もう聞いた?」

優子「うちにも 手紙が来て。」

善一「手紙? 何が書いてあったの?」

比嘉家

ラジオ「『西が 大関 北葉山 東は 前頭五枚目』…。」

良子「『ある秋のことでした。 二、三日雨が降り続いていたその間』…。 ニーニー うるさい!」

賢秀「次の次 大鵬なわけよ!」

良子「だから 何? 早く水くみに行ってきて。 当番でしょ。」

賢秀「だからよ。 今 行くよ 終わったら。」

優子「フーチバーは 熱冷ましにいいから 暢子も覚えておいて。」

暢子「うん。」

優子「コツは 葉のやわらかい所を使って 初めに水にさらして あく取って。 肝心なのは…。」

暢子「『か ん じ ん』…。 肝心なことは? お母ちゃん! ニーニー! ネーネー…。」

賢秀「お母ちゃん?」

暢子「お母ちゃん?」

良子「お母ちゃん。」

暢子「お母ちゃん?」

良子「お母ちゃん?」

暢子「大丈夫?」

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