【 連続テレビ小説「ちむどんどん」95話のネタバレです。
あらすじ
暢子(黒島結菜)は良子(川口春奈)と石川(山田裕貴)からの援助のおかげで、房子(原田美枝子)の許しのもと、予定どおりフォンターナを退職。本格的に自らの店の準備にはいることに。まずお店の名前を決めなくてはならず、暢子が思いついた店名は…。暢子と和彦(宮沢氷魚)は店の二階に住むことになり、あまゆで送別会が開かれる中、一本の電話が…。
95話ネタバレ
沖縄料理店・ちむどんどん
暢子「今日から ここが…。」
和彦「暢子の店。」
暢子「どうするかね。 ちむどんどんが止まらないさ!」
和彦「オーナー 浮かれてる場合じゃありません。」
暢子「何でしょう?」
和彦「お店の名前 いつお決めになるんですか?」
暢子「であるね。」
和彦「うん。 どんなお店にしたいか 何を伝えたいか…。」
暢子「『ちむどんどん』。」
和彦「ちむどんどん? お店の名前が?」
暢子「うん。」
和彦「うん いいと思う。」
暢子「決まり! ちむどんどん!」
(笑い声)
沖縄料理店・あまゆ
健男「はい じゃあ みんな お酒持った?」
平太「ちょっ… ちょっと待って ちょっと待って。」
三郎「それでは 若い2人の門出を祝って 乾杯。」
一同「乾杯!」
(拍手)
智「ちむどんどんの開店はいつ?」
暢子「内装工事が終わって 厨房の設備が整ったら 8月の初め頃には。 三郎さん 多江さん 皆さんも 開店の日には 是非 いらっしゃってくださいね。」
多江「たまには 鶴見にも顔出してね。」
暢子「もちろんです。」
健男「やっぱりマーサンヤー!」
栄吉「だからよ。」
健男「あ~ 暢子ちゃんがいなくなったら このチャンプルー 食べられなくなるんだね。」
平太「また 前のチャンプルーに逆戻り?」
栄吉「であるわけですよね。」
順次「ちょっと待って。 俺のチャンプルーが おいしくないって言ってるわけ?」
トミ「お父ちゃん 今更?」
(笑い声)
和彦「もしもし。 あっ 田良島さん? えっ!?」
智「どうした?」
和彦「僕 東洋新聞 クビになるかもって。」
暢子「えっ?」
東洋新聞
学芸部
笹森「うちの記者が 悪徳商法に関わっていたとなると 読者は もちろんのこと 上層部も黙っちゃいない。」
田良島「殴っちまったのか?」
和彦「突き飛ばしたのは 事実です。」
笹森「暴力を認めるんだな?」
和彦「はい…。」
笹森「責任を取って 退職届を書け! 書きたくないというなら 懲戒解雇だ。」
田良島「俺が責任取ります。」
和彦「田良島さん。」
田良島「俺が辞めるので 青柳は 不問にしてください。」
和彦「待ってください。」
田良島「黙ってろ。」
笹森「処分は 追って伝える。」
田良島「局長!」
和彦「田良島さん! 何で…。」
田良島「考えろ! お前は 今 無職になるわけにはいかないだろ。」
あまゆ・2階
暢子「ただいま。」
和彦「お帰り。」
暢子「辞める?」
和彦「うん。 そうしないと 田良島さんに迷惑が。」
暢子「ニーニーと うちのせいで 大変なことに。」
和彦「暢子も賢秀も 僕の大切な家族。 後悔はしてない。」
養豚場
清恵「今度は 何を たくらんでんの?」
賢秀「たくらむ?」
清恵「おかしいじゃん。 顔に あざ作って帰ってきてから 休憩も取らずに 真面目にず~っと。」
賢秀「清恵さん。」
清恵「何? なっ 何なの?」
賢秀「僕は 生まれ変わる。 真面目に 地道に コツコツ 生きてくと決めた。 もし ご迷惑でなければ ここで一生 一緒に働かせてください!」
清恵「一生? 一緒に? それは つまり…。」
寛大「あっちの豚舎 ちょっと 修繕が必要だ。 あ~ 喉が渇いた…。 あっ…。」
寛大「あっ いや あっ 豚舎が渇いて 喉が修繕だった! あっ そ… そうだ そうだ! 忘れてた! あ~ そうだ そうだ。」
賢秀う「お手伝いします!」
畑
晴海「お母さん。」
良子「晴海。」
優子「今日は 晴海ちゃんが 野菜のお刺身を お母さんと一緒に食べるんだよね。」
晴海「うん!」
良子「野菜のお刺身?」
優子「はい。 はい いくよ。」
晴海「せ~の…。」
優子「せ~の…。 頑張って…。」
晴海「やった 取れた~!」
優子「取れた。」
晴海「ほら。」
晴海「はい。 はい。」
良子「うん。」
晴海「頂きます。」
良子「頂きます。」
優子「頂きます。」」
晴海「おいしい。 マーサン! お母さんも食べて。」
良子「うん。」
良子「うん おいしい!」
晴海「やった やった やった! このモーウイ うちが育てたんだよ。」
優子「頑張ったんだよね。」
晴海「うん! モーウイはね 赤瓜とも言うわけ。 酢の物にしても 煮物にしてもおいしいよ! でも 畑で食べるのが一番だ。 フフフフ…。」
良子「晴海 顔が泥だらけさ。」
晴海「もっと食べて! うちが育てたんだのに。」
良子「うん。 う~ん! うん。」
優子「特別なものじゃなくていい。 うちらの目の前は こんなおいしいもので あふれている。 お母さんたちも この畑の野菜を食べて 元気に 大きくなったんだよ。」
良子「これだ。 お母ちゃん ありがとう! ヒントが見つかったさ。」
東洋新聞
学芸部
和彦は 東洋新聞を 退職することになりました。
和彦「この学芸部で学んだことを糧に 新たな自分の道を探して 頑張りたいと思います。 長い間 お世話になりました。 本当に ありがとうございました。」
(拍手)
和彦「田良島さん お世話になりました。」
暢子「ありがとうございました。 これ ささやかなものですけど。」
田良島「…。」
暢子「置いておきます。」
和彦「いずれ 新聞社は辞めるつもりでしたし しばらく フリーの記者として 自分の企画書を持って 出版社を回ってみます。」
田良島「小さくないぞ『東洋新聞』の看板をなくした代償は。」
和彦「もちろん 分かってるつもりです。」
田良島「ちょくちょく顔出せ。 何でも相談に乗る。」
和彦「辞めた人間が顔を出すのは 迷惑でしょうし。」
田良島「迷惑じゃない。 お前が勝手に決めるな。」
和彦「上層部は 田良島さんにも 目をつけています。 僕と関わらない方が…。 僕は 東洋新聞社とも 田良島さんとも関係ないですから。」
(机を叩く音)
田良島「関係ないなんて言うなよ。 二度と言うな。」
和彦「はい…。」
田良島「小林。」
小林「はい!」
田良島「お前… お前 この先生の中身の薄い話 そのまま載せるつもりかよ。」
小林「すみません。」
田良島「作戦会議!」
小林「はい!」
ちむどんどん・2階
開店まで あと2か月。 2人は 不安を抱えながらも 新しい暮らしを始めました。
暢子「ごめんね うちのせいで…。」
和彦「ううん。 もともと いつかは 新聞社を飛び出して 自由に仕事をしたいと思ってた。 きっと 神様が そのチャンスを与えてくれたんだ。」
暢子「だけど…。」
和彦「2人で力を合わせれば きっと うまくいく。 そばに暢子がいてくれたら 百人力だよ。」
暢子「うち 和彦君と結婚してよかった。」
和彦「あっ… 参ったな。 また 先に言われちゃった。」
暢子「あれ 文机は?」
和彦「まだ 下じゃないかな。」
暢子「取ってこようね。」
和彦「いいよ 後で持ってくる。」
暢子「ううん 大丈夫。」
和彦「ありがとう。」
暢子「…。」
和彦「どうした?」
暢子「う~ん 何か おなかが…。」
和彦「すいた?」
暢子「ううん ムカムカする。」
和彦「ムカムカ?」
暢子「うん。 あっ…。」
和彦「えっ 暢子? どうした? 暢子? えっ どうした どうした?」