ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第11回)

あらすじ

2人で一緒に楽しんだ年末年始の料理にお金を使いすぎてしまった野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)。ふたりで食事することを控え、それぞれ節約料理に励んで報告しあうがどこか寂しい。そんなとき、とある食材が春日さんの目にとまり…。

第11回ネタバレ

マンション

野本宅

野本「はあ~ スーパーも道も混んでて ちょっと 疲れたね。」

春日「正月最後の休みだからですかね。」

野本「ねっ。 あっ もうこんな時間になっちゃった。 よいしょ。 春日さん おなかすいたね。」

春日「はい すきました。」

野本「よし じゃあ早速 作ろっか。」

春日「はい。」

野本「買い物してて思うんだけど   本当にいろいろ高くなったよね。」

春日「そうですね 特に 卵は高いですよね。」

野本「ねっ。 買う時 ちょっとびっくりしちゃうよね。」

春日「分かります。」

野本「あっ 焼き目いい感じですね。」

野本「仕上げます。」

春日「はい。」

野本「完成!」

春日「おいしそうです。」

野本「ね~。」

2人「いただきます。」

野本「ではでは…。 ん~ おいしい~! 卵とろっとろ。」

春日「すごくおいしいです。」

野本「うん ねっ。 今までで一番上手にできたかも。 卵4個使ったのは正解でしたね。」

春日「はい。 あと みつばが いいですね。」

野本「ですね。 それは… みつばは そうなんだけど 春日さん ちょっと言おうかなと 思ってたいたことがあって。」

春日「はい。」

野本「もしかしたらなんだけど 私たち 年末年始に お金ちょっと 使いすぎたかな… と思ってて。」

春日「はい 私も そう思ってました。」

野本「やっぱり? 年末のローストビーフ 豪華手巻き寿司 おせちも作ったし…。」

春日「おいしかったですね。」

野本「おいしかったね。」

春日「おいしかったです 全部。」

野本「でも うん これからは少し 節約期間にしたほうがいいのかな。 二人だと こう 張り切って いろいろ作りたくなっちゃうし。」

春日「そうですね。 二人ごはんは 少し控えたほうがいいのかもしれません。」

野本「う… まあ そうだよね。 ついつい楽しくてね みつばも買っちゃうし。」

春日「みつばは買ってよかったと思います。」

野本「うん。 でも じゃあ そうしよっか。 一緒にごはんを食べるのは少し控えよう。」

春日「はい。」

@DESIGNPRO

野本「はあ…。」

佐山「今日は よくため息つきますね。」

野本「えっ そうですか?」

佐山「はい。 4回目くらいですかね。」

野本「すいません…。」

佐山「何かあったんですか?」

野本「いや… 何かってわけではないんですけど…。 あの…。」

佐山「はい。」

野本「前に話していた方と。」

佐山「あっ 同じマンションの?」

野本「はい。 その方と 年末年始に すっごく楽しい時間を 過ごすことができて。」

佐山「最高じゃないですか。」

野本「はい。 でも 二人だと ついついお金を使いすぎてしまうので しばらく一緒にごはんを食べるのを 控えていて。」

佐山「あっ それで。 寂しいんですか?」

野本「寂しい… うん… そうですね。 何か こう 生活に彩りがないというか。」

佐山「野本さん のろけですか。」

野本「なん… 何で! いやいや 違いますよ!」

佐山「いやいや それだけ楽しかったんだなあ ってことが よく伝わります。」

野本「まあ… 楽しかったんです はい。」

佐山「いいですねえ。 私も恋したいなって思い始めてて。」

野本「えっ… えっ そんなふうに 恋したいと思って できるものなんですか?」

佐山「まあ もちろん そんな簡単ではないですけど でも 出会おうとしないと 出会えないじゃないですか。 職場と家の往復だけじゃ。」

野本「まあ 確かにそうですね。」

佐山「野本さんみたいに 隣の隣にすてきな人が 住んでるマンションじゃないんですよ 私が住んでるところは。 アプリ登録し直すかなあ。」

野本「アプリ?」

佐山「前にアカウントだけ作って ちゃんとやってなかったんですけど 本腰入れてみよっかな~。」

春日「いただきます。」

マンション

廊下

野本「あっ。」

春日宅

(スマホの通知音)

野本『お隣さんが引っ越してきたみたいですね』

(スマホの通知音)

野本宅

春日『そうみたいですね。 段ボールがたくさん置いてありました 今日は肉なしすき焼き丼にしました。 節約順調です。』

野本「おいしそう。」

春日宅

春日「ごちそうさまでした。」

(スマホの通知音)

野本『わたしは焼きそばにしました! 1食37円です』 

野本宅

野本「いただきます。」

(スマホの通知音)

春日『おいしそうですね 野本さん、今度、餅パーティーしませんか?』

野本「も… 餅パーティー。」

春日『お正月のお餅が余っていて。 それなら 二人ごはんでもお金が あまりかからないと思うのですが どうでしょうか?』。

野本「え…。 えっ! えっ えっ…。 えっ…。」

野本『いいですね! 餅アレンジ色々してみたいです!』

野本「明日とかどうかな?」

春日『楽しみです。 家にある使えそうな食材 持っていきますね。』

野本「え…。 餅パーティー…。 ん~! 春日さんも 会いたいって思ってくれてるのかなあ。」

春日「納豆と 大根おろしのための大根と あと ベーコンとチーズがあったので どうかなと。」

野本「うわ 最高! 大根おろしと納豆いいですね。 あっ 私はですね…。 ピザソースがあったから これで餅ピザみたいに できないかなと思って。 あと トッピングは これ。 ちょっと しなびてるけど 春菊があったから 使っちゃいたいんだよね。」

春日「餅ピザ… 春菊…。」

野本「そういえば お隣さんってお会いした?」

春日「まだです。 野本さんは?」

野本「私も。 どんな方なんだろうね。」

春日「はい。」

野本「ずっと空いてたから ちょっと不思議な感じだよね。」

春日「そうですね。」

野本「私も 今年この部屋 更新なんだよなあ。」

野本「お~。 溶けてる 溶けてる!」

春日「すごくおいしそうです。」

野本「はい。 よし…。 お~ 焼き目もいい感じ。 はい どうぞ。」

春日「ありがとうございます。」

野本「いえ。」

野本「どうですか?」

春日「おいしいです。 合います。 すごく。」

野本「どれどれ… おっ… よいしょ。 いただきます。 んっ あっつ…。 うん。 ん~! これはお酒にも合うかも。 うん おいしい。」

野本「半分に切ったお餅を並べて…。 春菊と 次はベーコン チーズを たっぷりと。」

野本「わあ~ おいしそう~!」

春日「餅ピザ。」

野本「切ってみますか。」

春日「はい。」

野本「あっ。 春日さん 大変! 切れないです! もちもちすぎて!」

野本「ん~! これもおいしい。」

春日「おいしいです。」

野本「はい。 下の部分も こんがりしてるね。」

春日「はい。 お餅のピザ いいですね。」

野本「うん。」

春日「野本さん これって デザート系とかも作れるんですかね。」

野本『デザート系?』

春日「アレンジレシピを調べていた時に 見つけたんですけど バターを焼いた上に クリームチーズをのせて はちみつをかけて…。」

野本「春日さん。 クリームチーズも…。 はちみつも あります。」

春日「野本さん まだいけますか?」

野本「はい。」

野本「動けない…。」

春日「食べましたね。

野本「うん。 何個食べたんだろう。 お餅って 一個で ごはん一膳分ぐらいあるよね。」

春日「ありますね。」

野本「楽しかったね。」

春日「はい。」

野本「こういうイベントごとのごはんとか あと デカ盛りも楽しいけど 春日さんとは 何でもないごはんも 一緒に食べたいな~ とか。 あっ… あっ ほら あの… ねっ 節約で しばらく一緒に ごはん食べてなかったじゃないですか。 でも 節約ごはんでも あの ほら 肉なしすき焼き丼とか 一緒に作ってみたいし 食べたいなって。」

春日「そうですね。 野本さんもいいなら そういうごはんの時も誘って下さい。 私も誘います。」

野本「うん ありがとう。 あっ 片づけよっか。」

春日「はい。」

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