ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第14回)

あらすじ

今日は節分。スーパーに来た野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)は太巻きコーナーを見て、材料があれば巻くだけだから作ってみようと思いつく。食材選びや道具選びに心躍る2人。一方、隣人の南雲さん(藤吉夏鈴)は実家の母からの電話にため息が漏れてしまう…。

第14回ネタバレ

マンション

野本宅

野本「『同性恋愛相談』。」

『30歳 女です。 趣味通して出会った同性の方に いつの間にか 恋愛感情を持つようになりました。 相手が同性を好きになる人かも わかりません。 どうすればいいですか?』。

野本「うん…。」

『恋愛として好きなってくれるかわかりませんが、人間として好きになってもらえるように頑張ってみてはどうですか?』

『告白は関係性が変わってしまうかもしれないので、怖いですよね。』

『素直に言う』

野本「はあ…。 う~ん…。」

(通知音)

春日『ロールキャベツなんですが、明日どうでしょうか?』

スーパーみつは節分祭

「あ~ 惜しい!」

「あ~…!」

「あ~!」

野本「あっ 今日節分かあ。」

春日「確かに 2月3日ですね。」

「こんにちは!」

野本「あっ こんにちは。」

「ゲームは参加無料なんで やってみませんか?」

野本「え… あっ でも 子どもじゃないけど いいんですか?」

「どうぞどうぞ。」

春日「やってみますか。」

野本「あっ じゃあ。」

(笑い声)

春日「すごいです。」

野本「やった~ うれしい!」

「あ~ 惜しい!」

野本「あ~ 惜しい!」

春日「駄目でしたね。」

野本「う~ん これは難しい。」

野本「せ~の… よっ!」

野本「あ~! 春日さん たくさん取れました!」

スーパーみつは

野本「さっきの輪投げ 惜しかったね~。」

春日「あと少しでしたね。」

野本「うん。 意外と難しいんだね。」

春日「はい。」

野本「わあ すご~い! へえ~。 極上海鮮巻き… ヒレカツ巻きだって。」

春日「いろいろあるんですね。」

野本「ね~ おいしそう。 今日はロールキャベツにしようかと 思ってたけど。」

春日「恵方巻もいいですね。」

野本「ねっ。」

春日「どれにしましょうか。」

野本「恵方巻って作れるのかな。」

春日「え?」

野本「材料さえあれば巻くだけだから 作れるよね。」

春日「巻くんですか。 野本さん。」

野本「巻いてみる?」

春日「やってみたいです。」

野本「おっ じゃあ やってみよう。 恵方巻きって何が入ってるんだっけな。 何でもいいとは思うんだけど 正式なやつや…。 えびと あとは…。 あっ あなごだ。」

春日「あなごです。」

野本「う~ん でも このあなご 1パック買うのと さっきの太巻き買うの 同じくらいだよね。」

春日「そうですね。」

野本「そう考えると まあまあするね。」

春日「でも 入れたら おいしいですよね。」

野本「おいしいよね。 私たち 節約まあまあ頑張ってたよね。」

春日「はい。」

野本「あ… あっ 春日さん うち あれがないです。」

春日「あれ?」

野本「あ… あの~。」

春日「あの~。」

野本「あれです。」

春日「はい 分かります。」

店員「450円のおつりになります。」

野本「はい。」

店員「ありがとうございました。」

野本「う~ん どうしよう。」

春日「帰りに100均に寄ってみましょうか。」

野本「あっ そうだね。」

100円ショップ

野本「あれ~ どこだろう。」

春日「ないですね。」

野本「うん この辺だよね。 あっ。 すいません。」

店員「はい。」

野本「あの 探し物があって。 えっと こうやって使う…。 あの 小さなゴザみたいな こういう…。」

春日「のり巻きをする時の。」

野本「あっ そうです。」

店員「巻き簀ですね。」

野本「巻き簀…。」

2人「巻き簀!」

店員「ご案内します。」

春日「お願いします。」

野本「フフフッ… あ~。 巻き簀か…。」

春日「巻き簀でしたね。」

野本「ねえ 知らなかった。」

マンション

南雲宅

母『届いてるなら電話くらいしてよ。』

南雲「しようと思ってたんだけど。」

母『こんなに心配してるのに。 ねえ 会社辞めて大丈夫なの? お金は?』

南雲「大丈夫。 失業保険も もらってるし。」

母『次の仕事は? 大丈夫なの?』

南雲「ああ… うん まあ 大丈夫だから。」

母『ならいいんだけど。 ごはん食べて ちゃんと栄養とって休んだら また元気に働けるようになるから ねっ。 いつでも家に帰ってきてもいいし。』

南雲「うん そうだね。」

母『たまには電話してよ。 お父さんも心配してるから ねっ。』

南雲「うん 分かったから。 じゃあね。 はあ…。」

野本宅

野本「よし。 何から始めよっか。」

春日「まずは ごはんを炊きましょうか。」

野本「あっ ごはん 確かに! じゃあ 私は… しいたけと かんぴょう煮ようかな。 かんぴょうって 初めて煮るな。」

春日「かんぴょうって 何からできてるんですか?」

野本「ん~んとね… 夕顔の実。」

2人「夕顔の実…。」

野本「よっ。 よいしょ…。 おっ いい感じ。」

春日「巻き簀 出しますか?」

野本「巻き簀 お願いします。」

2人「お~。」

春日「きれいですね。」

野本「うん。 いい感じですね。」

野本「春日さん 味どうかな。 はい。」

春日「ちょうどいいです。」

野本「よし。 じゃあ これで全部だよね。 1 2 3 4 5 6 7。 うん。」

春日「そろいましたね。」

野本「うん!」

春日「いきます。」

野本「頑張って。」

春日「はい。」

野本「お~! 春日さん きれいに巻けてますよ! 端っこ落としてみましょうか。」

春日「はい。」

野本「わあ すご~い!」

春日「きれいですね。」

野本「うん 上手にできましたね。」

春日「はい。」

野本「じゃあ 食べますか。」

春日「はい。」

野本「東北東やや東…。」

春日「こっちが東ですね。」

野本「うん。 やや東… 微妙に東ってこと?」

春日「これぐらいですかね?」

野本「うん そうだね。 じゃあ いきますか。 はい。」

春日「ありがとうございます。」

野本「本当にしゃべらない?」

春日「はい。 でも 無理はせずで。」

野本「はい。 じゃあ いただきます。」

春日「いただきます。」

野本「ん~! ん…。 うんうん フフッ。 んっ! んっ ん…! んっ… ん…!」

春日「ん?」

野本「ん! んん… 落ち…。 あっ 危なかった。」

春日「ありがとうございます。」

野本「アッハハハッ! しゃべっちゃったね。 アハハ。」

春日「しゃべっちゃいましたね。」

野本「まあ いっか。 しゃべってもいいってことにしよう。」

春日「はい。 お願い事するのは終わりましたし。」

野本「お願い事?」

春日「はい。」

野本「そっか。」

春日「おいしいですね。」

野本「ちなみに 何を?」

春日「え?」

野本「あっ 春日さんのお願い事って どんなことなのかな~と思って。」

春日「ああ… 健康と長寿です。 私と野本さんの。 ありきたりですが。」

野本「ありがとう。」

春日「いえ。」

野本「ありがとね。」

春日「いえ そんな…。」

野本「健康で長生きしようね。」

春日「はい。」

野本「はい。 あっ 食べよっか。」

春日「はい。」

野本「あっ 春日さん… やや東。」

『こういう時間が ただ続けばいいのに』。

『これ以上何を求めるって』 『幸せだなあ』

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