ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第15回)

あらすじ

SNSでつながったyakoこと矢子さん(ともさかりえ)と親交を深める野本さん(比嘉愛未)。映画の同時視聴会の約束も。春日さん(西野恵未)は鍵をなくして部屋に入れない南雲さん(藤吉夏鈴)に遭遇。南雲さんは自分の心の内を話し始める…。

第15回ネタバレ

マンション

春日宅

テレビ『昨日 新鋭党の山瀬義信議員が 性的マイノリティーや…』。

春日「いただきます。」

テレビ『同性婚について 差別的発言をしたことを受けて 批判が相次いでいます』。

テレビ・山瀬『ご不快な思いをさせたのでしたら 謝罪します。 ただ こういうのはね この国の伝統的な家族の在り方を 揺るがすことに つながりかねないんですよ』。

野本宅

yako『全ての人に 婚姻の平等を早く認めてほしい。 セクシュアリティによって 同じ権利を受けられないのは 差別に他ならないよ』。

公園

店員「ありがとうございます。」

yako「おはようございま~す。」

店員「おはようございます。」

yako「えっと ダブルエスプレッソラテで 豆乳に変更して下さい。」

店員「はい。 かしこまりました。 500円です。 ありがとうございます。

yako「はあ…。」

店員「お待たせしました。」

yako「は~い ありがとうございます。」

店員「ありがとうございます。」

yako「いただきます。」

@DESIGNPRO

澤田「これ以上 仕様に変更がないように 先方としっかり詰めておきますね。」

田中「じゃあ 納期も迫ってるから 人員も増えたし 少しスピードアップできるように 頑張りましょう。」

三上「はい。」

佐山「はい。」

田中「困ったことがあったら みんなに聞いてね。」

佐山 野本「はい。」

三上「本当に助かります。 お二人に来て頂いて。 僕だけで追いついてなかったので。」

野本「大変でしたね。」

佐山「本当に助かってもらえるように 頑張んないと。」

高「このプロジェクト 作ってからの戻しも 結構あるんです。 ね 三上さん。」

三上「はい 高さんも大変ですよね。」

高「やっと このページが あがったと思っても あがってないんですよ。 まあ いろいろあるんですけど 頑張りましょうね。」

2人「はい。」

車内

春日「いただきます。」

(通知音)

野本『今日こそロールキャベツどうでしょう? わたし早く帰れそうです!』

@DESIGNPRO

(通知音)

春日『是非です』

野本『了解です!』

(通知音)

yako『ユ。さんこんにちは! リプでやりとりしていたyakoです! レズビアンの登場人物がでてくる おすすめの映画とドラマまとめていみたので 送りますね~!』

野本「わっ すごい…。」

yako『今度よければオンラインで同時視聴会とかしてみちゃいます? 通話つなぎながら映画みるんです。 結構もりあがるんですよ!』

野本「へえ~。」

野本『おもしろそうですね ぜひやってみたいです』

車内

(着信)

マンション

エントランス

春日「南雲さん どうしましたか?」

南雲「あ… いえ…。 鍵がなくて。」

エレベーター

南雲「すいません 開けて頂いて。」

春日「いえ でも 家にも入れませんよね。」

南雲「はい。 あるはずなんですけど…。」

春日「ポケットも見ましたか?」

南雲「はい…。 ないです。」

廊下

春日「こういう時 どうしたらいいんでしょう。」

南雲「鍵屋さんか 不動産屋さんか…。」

春日「うちに契約書があるので 見たら分かるかもしれません。 うちで見ますか?」

南雲「え… いいんですか?」

春日「もちろんです。 もう一回 落ち着いて捜してみましょう。」

春日宅

春日「管理会社に連絡するのが規則のようです。 ここに電話番号が書いてあります。」

南雲「ありがとうございます。」

南雲「はい… はい 分かりました。 よろしくお願いします。」

春日「どうでしたか?」

南雲「管理会社の方が 大家さんのほうに 合鍵のことを確認して折り返すので 少し待っていて下さいと言われました。」

春日「そうですか。」

南雲「すいません。 私 どこかで時間潰しにいきます。」

春日「電話を待つだけなら よければ ここで。」

南雲「すいません。 いつも親切にして頂いて。」

春日「とんでもないです。」

南雲「こういうこと たまにあるんです。 おっちょこちょいというか…。」

春日「お茶いれますね。」

南雲「いえ お気遣いなく。 すいません。 お隣さんと仲がいいんですね。 あっ 私のお隣さん。」

春日「はい。」

南雲「この間 私 失礼でしたよね。」

春日「え?」

南雲「ごはんに誘ってもらった時。」

回想

野本「今度 ごはん食べにいらして下さい。」

南雲「あの すいません。 ちょっと今 実は手が離せなくて。 あの すいません…。」

野本「あっ すいません お忙しいところ。」

回想終了

南雲「変な感じにしてしまって。」

春日「いえ そんなことないですよ。 むしろ急に誘って ぶしつけだったかと。」

南雲「いえ それは全然…。」

春日「引っ越してきたばかりなのに 不快な思いをさせてしまったかと 思っていました。」

南雲「それは本当に違うんです。 むしろ… むしろ 引っ越してきたばかりなのに 親切にして頂けたことは うれしかったんです。 ただ…。 人とごはんを食べることが ちょっと苦手で…。」

春日「そうだったんですね。」

南雲「そう… なんです。 だから この間は嫌だったとかじゃなくて。 だから 気を悪くさせてしまってたら すいません。」

春日「いえ。 気を悪くなんてしてないです。 あ… お茶は大丈夫ですか?」

南雲「え?」

春日「人とごはんを食べるのが… って。」

南雲「あっ はい。 飲み物なら大丈夫です。 ありがとうございます。」

春日「どうぞ。」

南雲「ありがとうございます。 あっ。 春日さん すいません。 ありました。 私 なくさないようにって この内側のポケットに ふだん使わないポケットに 入れてたみたいで。 すいません。」

春日「よかったです あって。」

南雲「恥ずかしいです。 ほんと こういうとこあって…。 ご迷惑をおかけして… あっ 管理会社さんにも電話しなきゃ。 あっ もしもし 南雲です。 鍵ありました。」

野本宅

野本「よいしょ。」

廊下

南雲「ありがとうございました。」

春日「いえ よかったです。」

南雲「じゃあ 失礼します。」

野本宅

(チャイム)

野本「あっ は~い! 今開けま~す。 あっ… ちょっと待ってね!」

野本「どうぞ。」

春日「すみません 遅くなってしまって。」

野本「ううん 全然。」

春日「手伝います。」

野本「ありがとう。 あ 春日さん ロールキャベツのスープは 何派ですか?」

春日「何派…? う~ん 私は トマトスープのイメージがありました。」

野本「あ ほんと! 私もそのイメージだった。 透明のコンソメスープも 見たことあるなあと思って。」

春日「はい。 あと クリームスープもありますよね。」

野本「ああ 確かに。 そしたら今日は… トマトでいいかな? 牛乳はないから クリームはできなくて。」

春日「はい トマトがいいです。」

野本「オッケイ! じゃあ 春日さん これを一緒に包んでいきましょう。」

野本「あっ 私ね 今度 SNSで知り合った人と オンラインで 映画を見ることなったんです。」

春日「え? オンラインで? どういうことですか?」

野本「うん 何か 顔は出さないんだけどね 声だけで 通話しながら 映画見るんだって。」

春日「そういうのがあるんですね。」

野本「ね。 私も知らなかった。」

春日「最近知り合った方ですか?」

野本「ん~。 結構長くお互いフォローしてて いいねし合ったりしてたんだけど。 あの 料理の投稿とかに それで最近 よくリプライし合うようになって。」

春日「なるほど…。 野本さんは そういう行動力がありますね。」

野本「え? 行動力? 私が?」

春日「はい 知らない人とも そうやって つながったり すごいと思います。」

野本「そんなことないと思うけどね…。」

春日「でも どんな方か分からないとも 思いますし… 気を付けて下さいね。」

野本「ありがとう。 はい。」

春日「どんな映画を見るんですか?」

野本「え? あっ ん~ えっ… あの~ 恋愛もの かな? うん。」

春日「恋愛ものですか。」

野本「うん。」

春日「いいですね。」

野本「うん ね~。」

野本「では… いただきます。」

春日「いただきます。」

野本「ん~! ん~…。」

春日「おいしいです。」

野本「ね~。 頂いたキャベツ 甘くておいしいね。」

春日「はい。」

野本「う~ん。」

春日「そういえばなんですが…。」

野本「うん。」

春日「南雲さん大丈夫だと思います。」

野本「え?」

春日「お隣の。 お食事に誘ったこと 少し話す機会があったんですけど。」

野本「そうなんだ。 気を悪くされてなかった?」

春日「全然。 それは大丈夫でした。」

野本「うん。」

春日「むしろ 向こうが気にされてました。 気を悪くしたんじゃ… って。」

野本「えっ そうなの? 全然なのにね。」

春日「はい。 だから 挨拶したりとか そういうことは大丈夫だと思います。」

野本「そっか… ありがとう。」

春日「キャベツのお礼も今度しましょう。」

野本「そうだね。」

春日「ロールキャベツを作れたのは 南雲さんのおかげですね。」

野本「ねっ。 まるまる買うことってないもんね。」

春日「はい。」

野本「いただこう。 やっぱり トマトスープですね。」

春日「はい。」

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