ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第21回)

あらすじ

バレンタインデー当日。仕事で忙しい野本さん(比嘉愛未)は急いで帰路へ。春日さん(西野恵未)は、隠していた住所が父に知られたことで思い悩む。ふたりはみぞれ鍋を作りフォンダンショコラも楽しむが、そんな時春日さんがある決意を告白する。

第21回ネタバレ

マンション

春日宅

@DESIGNPRO

澤田「少しハードなスケジュール感が 続くけど 引き続き よろしくお願いします。」

一同「よろしくお願いします。」

田中「これ 大したものじゃないんだけど バレンタインデー。 みんなで食べて。」

佐山「いいんですか! ありがとうございま~す。」

三上「ありがとうございます。」

澤田「いただきます。」

佐山「前 会社で女性社員がお金集めて 男性の上司にあげるとかいう文化 ありませんでした?」

田中「うちの会社でも 前はあったよ。」

野本「そうなんですか。 あれって 誰がお金を集めるとか 誰が こう… 買いに行くとか 結構 大変ですよね。」

高「ああいうのって 希望者と言いつつ 半強制ですしね。」

澤田「あれって もらった側も みんなで お金出し合ってもらったのに対して 一人一人に返さないといけないんですよ。」

三上「それも大変ですよね。」

田中「そのお返しを その上司の妻が買いに行ってる みたいなことも起きてたみたいだよ。」

佐山「誰も得しないですね。」

田中「ね~。 そういうのもなくなって 楽になったよね。 じゃ そんなバレンタインですけど 今日もよろしくね。」

一同「お願いします。」

田中「それ みんなで分けちゃってね。 あっ お返しはいらないから。」

高「ありがとうございます。」

佐山「ありがとうございます。」

車内

ラジオ『今日は夜にかけて 上空の強い寒気による影響で 関東の広い範囲でも 冷たい雨 または雪が降る見込みです。 積雪や 明朝の路面凍結などに 注意 警戒が必要です』。

(呼び出し音)

叔母『もしもし 十々子ちゃん』。

春日「もしもし。」

叔母『ああ 電話してくれてよかった。 心配してたよ』。

春日「すみません ご心配おかけして。 叔母さん 父に私の住所 教えたんですか。」

叔母『え… うん 送りたいものがあるからって言ってね。 十々子ちゃん もう帰らないなんて お父さんに言ったの?』

春日「勝手に住所教えらたら困ります。」

叔母『どうして? 親なんだから 娘が住んでる所 知らないなんて おかしいでしょ』。

春日「でも 私は 父から離れる…。」

叔母『十々子ちゃん 私やっぱり 何か 誤解があったんじゃないかと思って。 ちゃんと話せば分かり合えると思うの。 家族なんだから 遠慮しないで何でも言えばいいのよ。 みんなで仲よくやっていきましょう』。

@DESIGNPRO

「お疲れさまです。」

野本「お疲れさまです。」

佐山「お疲れさまです。 野本さん。」

野本「はい。」

佐山「どんな感じですか?」

野本「今 半分くらいですかね。」

佐山「了解です。」

三上「お疲れさまです。」

2人「お疲れさまです。」

三上「あの~ 今日は お二人早くあがって下さい。」

野本「え? えっ でも このページって 明日までですよね。」

三上「はい でも 今日 僕 何もないので大丈夫ですよ。」

野本「え?」

三上「何か あるんですよね お二人。」

野本「あっ でも それは… 大丈夫です。」

三上「いや でも 明日も少し時間あるので。 ほんとに。」

野本「本当にいいんですか?」

三上「はい。」

佐山「すいません ありがとうございます。」

野本「じゃあ 今日だけお言葉に甘えて…。」

三上「いえ。 じゃあ お疲れさまでした。」

野本「ありがとうございます。」

佐山「お疲れさまです。 ありがとうございます。 いい人。」

野本「このご恩は忘れないですね。」

佐山「はい。」

道中

佐山「三上さん すてきでしたね。」

野本「はい ほんとに。」

佐山「あ じゃあ 野本さん 私こっちなので。」

野本「あっ はい。」

2人「お疲れさまでした。」

佐山「野本さん 楽しんで。」

野本「佐山さんも!」

佐山「はい。」

野本「じゃあ。」

通話

野本『あ もしもし 春日さん。 今日 遅くなるかもって言ってたけど 定時であがれて。 ごはんも一緒にどうですか?』

春日『私も今 仕事を終えたところです。 スーパーにいるので 買い物していきますね。 簡単に 鍋とかでもいいですか?』

野本『鍋!? いいね! 今日ほんと寒いもんね』。

春日『そうですね』。

野本『ありがとう。 あ?』

春日『どうしました?』

野本『雪』。

春日『ほんとですね』。

野本『ホワイト… バレンタインですね』。

春日『はい』。

マンション

エレベーター

野本「春日さん。」

春日「あ おかえりなさい。 同時でしたね。」

野本「ね。 買い物ありがとう。」

春日「いえ。」

野本「何鍋にしたの?」

春日「大根おろしと鶏肉で みぞれ鍋はどうかなと。」

野本「おお いいね。 雪も降ってきたから?」

春日「はい。」

野本「最高! ありがとう。」

野本宅

野本「う~寒い! エアコン エアコン。 よいしょ よいしょ…。 おなかすいたね。 早速作ろっか。」

春日「はい。」

春日「代わりましょうか。」

野本「ううん 大丈夫。 味 どうかな?」

春日「いいと思うんですが 味 見てもらってもいいですか?」

野本「あっ は~い。」

春日「どうでしょうか。」

野本「ん~ おいしい! ちょうどいいと思う。」

春日「よかったです。」

野本「うん お願いします。」

野本「できた~。」

春日「たくさんできましたね。」

野本「うん。 あのさ やってみたいことがあるんだけど いい?」

野本「かわいい~!」

春日「かわいいです。 食べるのが もったいないですね。」

野本「ね~。 あっ 写真 写真。」

(シャッター音)

野本「よし。 あとでアップしよう。」

野本「うわ~ おいしそう。 今日ね 一緒のプロジェクトメンバーの 三上さんっていう方がいるんだけど 定時であがっていいですよって 残業 代わってくれたの。」

春日「そうだったんですか。」

野本「そう 今度 何かお返ししなきゃな。 みんな いい方ばかりでね 忙しいけど 入ってよかった。」

春日「それは よかったです。」

野本「ん~ あったまる…。 あ 春日さん おつゆ もうちょっと どうですか?」

春日「お願いします。」

野本「はい。 鶏肉も入れちゃいますね。」

春日「はい。」

野本「はい どうぞ。」

野本「うわ~ 結構食べたね。 あ 春日さん しめ どうする? うどんもあるし ごはんもあるけど。」

春日「悩ましいですね。」

野本「う~ん。 うどんも絶対おいしいけど 雑炊も かなりありだよね。」

春日「そうですね。」

野本「どっちがいい?」

春日「う~ん…。 雑炊… ですかね。」

野本「卵でとじて?」

春日「間違いないですね。」

2人「お~。」

野本「うん いい感じ。」

野本「う~ん 最高…。」

春日「幸せですね。」

野本「幸せ…。 あ…。」

春日「かぶりましたね。」

野本「うん そうだね。」

春日「野本さん。」

野本「ん?」

春日「私 チョコレート取ってきます。」

野本「え? あ 春日さんも 用意してくれてたの?」

春日「はい。 私も 野本さんに チョコ 受け取ってほしくて。 取ってきます。」

野本「どうぞ。」

春日「すごいです… フォンダンショコラですか。」

野本「あ そう うまくできてるか分からないけど。」

春日「作って下さったんですね。」

野本「うん。」

春日「忙しいのに ありがとうございます。」

野本「ううん。 あっ 熱いうちに食べて。」

春日「はい。 いただきます。」

春日「おいしいです。」

野本「ほんと?」

春日「本当に おいしいです。」

野本「よかった…。」

春日「私からは これを。」

野本「はい。 ありがとうございます。 え~ 何だろ。 開けていい?」

春日「はい。 気に入って頂けるかは 分からないですが。」

野本「わ~ オレンジピールだ!」

春日「お好きですか?」

野本「うん 大好き! あ 食べていい?」

春日「はい。」

野本「う~ん! すっごくおいしい!」

春日「よかったです。」

野本「ありがとう。 あ ねえ 春日さんも食べてみて。」

春日「あ はい。」

野本「あ~ 紅茶にも合う~。」

春日「あの 野本さん。 実は今日は 大事な話があるんです。」

野本「え… 大事な話?」

春日「実は 私…。 引っ越そうと思ってるんです。」

野本「え? 引っ越す…?」

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