ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第22回)

あらすじ

料理好きの野本さんと食べることが好きな春日さん。女性同士の恋愛を描く人気漫画「つくたべ」をドラマ化。新たな友人たちとの関係や、2人の恋の行方を描くシーズン2。

第22回ネタバレ

マンション

野本宅

春日「引っ越そうと思ってるんです。」

野本「え? 春日さん 引っ越しちゃうんですか?」

春日「はい。 あれからまた 父から電話が 何回もかかってきたり 郵便物が届いたりしていて。」

野本「何て言ってきてるの?」

春日「電話は出てませんが 郵便物には 縁を切ると言った私を責める手紙とか 請求書のようなものが来てます。」

野本「請求書?」

春日「私の教育にかかった費用の請求書です。 育ててやった分の金を返せ みたいなことだと思います。 叔母が 私の住所を教えてしまったんです。」

野本「それで お父さんは 連れ戻しに来るかもしれないってこと?」

春日「そこまではしないと思いますが 可能性はゼロではないです。 だから 住所も電話番号も 変えたいと思っています。」

野本「うん… うん。 そっか それなら引っ越さないとだよね。 私も手伝う。 物件探しとか やれることは全部…。」

春日「はい それで 野本さん…。 野本さん どうしましたか。」

野本「ごめん。 私 ほんと自分勝手で。 春日さんが こんなに大変な思いしてるのに…。 私…。]

野本「春日さんと一緒にいる時間がね… 一緒にごはん作って 一緒に食べる時間が 本当に好きだったから。 しかたないんだけど。 でも だから…。 それがなくなっちゃうの ほんとに嫌だなあって。 私… 私ね 春日さんのこと 好きだから。 私 春日さんのこと 本当に好きなんです。 自分勝手で ごめんなさい。 (すすり泣き)」

春日「野本さん。 野本さん。 私が引っ越すことを言ったのは 野本さんと一緒に住めないか 聞きたくて。」

野本「え?」

春日「私にとっても 大切です。 野本さんと一緒に過ごす時間が。 私も野本さんのことが好きなんです。 これからも もっと近くで一緒にいたいです。」

野本「え… え? え? えっ!? えっ ちょ… ちょっと待って下さい。」

春日「はい 待ちます。 使いますか?」

野本「あ… 使います。 え… これって つまり…。 両思いっていう… ことですか。」

春日「そういうことですね。 うれしいです。」

野本「う… うれしい です… けど。 え? あっ ちょっと あの 処理が今 追いついてなくて。」

春日「私も びっくりしています。」

野本「え? 全然 落ち着いてるじゃないですか。」

春日「落ち着いてないです。」

野本「分かんないよ~。」

春日「とてもうれしいですし びっくりしています。」

野本「(笑い声)」

春日「これからも よろしくお願いします。」

野本「はい。 よろしくお願いします。」

2人「よろしくお願いします。」

野本「(泣き声)」

春日「ティッシュ 使って下さいね。」

野本「うん ありがとう。」

春日「大丈夫ですか?」

野本「夢じゃない。」

(鳥の声)

野本「夢じゃない。」

@DESIGNPRO

佐山「え~! えっ 両思い!」

野本「シッ シーッ!」

佐山「ちょ… ちょっと ちょっと…! じゃあ… じゃあ つ… き…。」

野本「あっ つ… です。」

佐山「つ…! はあ~ おめでとうございます。」

野本「ありがとうございます。 でも まだ実感がないんですけど。」

佐山「はい。」

野本「佐山さんには いろいろと支えて頂き…。」

佐山「そんなことはないですけど。 はあ~… いや~ それは非常にハピネスですね。」

野本「はい。」

野本「あの… これって 素材欄も追加するのって ありなんですかね。」

田中「ああ 確かにいいかもね。 提案してみようか。」

野本「ありがとうございます。 よろしくお願いします。」

野本『わたしは今日も残業です』

春日『がんばってください』

野本『ありがとう~がんばる』

マンション

廊下

野本「あ! 春日さん。 おはようございます。」

春日「おはようございます。」

野本「今日も寒いですね。」

春日「そうですね。」

エレベーター

野本「春日さん 今日 遅いですか?」

春日「今日は いつもどおりです。」

野本「あ そうなんだ。」

マンション前

野本「今日の夜 ごはん一緒にどうかな。」

春日「いいですね。」

野本「あっ ほんと? 何か食べたいものとかある? 何でも作ります!」

春日「そうですね…。 でも 簡単なもので大丈夫です。 仕事も忙しいでしょうから。」

野本「うん。 そっか。」

春日「では ここで。」

野本「うん。 いってらっしゃい。」

野本宅

春日「すごくおいしかったです。 では おやすみなさい。」

野本「あ おやすみ。」

野本「恋愛の好きでいいんだよね…?」

野本「(たまねぎ)痛い…。」

(通知音)

春日『ちょっとご相談したいことがありまして 今からお時間ありますか?』

野本「お茶いれるね。」

春日「野本さん どうしましたか。」

野本「え?」

春日「泣いて…。」

野本「ああ 今 たまねぎ切ってただけ。 ほら。」

春日「そうですか。」

野本「春日さんは どうしたの? 相談したいことって…。」

春日「あ はい。 あの 南雲さんに 私たちの関係を お伝えしても大丈夫か 伺いたくて。」

野本「え?」

春日「実は 野本さんのことを 南雲さんに相談していたんです。」

野本「え… 相談って?」

春日「あの… つまり 私が野本さんのことを好きで どうしたらいいかという…。」

野本「そうだったの!?」

春日「すいません。」

野本「あ ううん ううん…。」

春日「それで おつきあいすることになったことを 南雲さんにご報告したいのですが それが 野本さんにとって大丈夫かなと… お隣さんですし。」

野本「それは… うん。 大丈夫だけど。 春日さんが 私のことで 相談 してくれてたんだ。」

春日「はい。」

野本「あっ あの 実は 私も この間話した SNSで仲よくなったお友達に 春日さんのこと 相談してたの。 あと 職場のお友達に 一人。」

春日「そうでしたか。 相談を。」

野本「うん。 私 実は ちょっと不安になってて。 私たちって 恋愛の両思いで合ってるよねって…。 春日さんは 友達として好きって 言ってくれていたのを 私が勝手に勘違いしていたのかもって。」

春日「そうでしたか。 すいません。」

野本「ううん! 何で謝るの。」

春日「恋愛としての好きで 合ってます。 恋愛として 野本さんのことが本当に好きです。」

野本「うん。」

春日「こういう関係性に不慣れで… 何か不安なことがあったら言って下さい。」

野本「うん ありがとう。」

2人「いただきます。」

(シャッター音)

春日「この間の みぞれ鍋の写真 かわいかったですね。」

野本「え?」

春日「この間アップされてた。」

野本「え…? あ… えっ 春日さん SNSやってるの?」

春日「野本さんの投稿が見たいので 最近 始めました。」

野本「え…。」

春日「これです。」

野本「フォロー 1…。 ちょっと待って。 最近よく いいねしてくれるアカウントって 春日さん!?」

春日「そうです。 好きな人の投稿は 見たいですから。」

野本「好きな人…。」

春日「大丈夫ですか?」

野本「大丈夫。 大丈夫…。 私も フォローしよう。」

春日「何も投稿しないですよ。」

野本「うん それでも。」

春日「そうですか。」

野本「うん。」

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