ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第23回)

あらすじ

ふたりの関係の進展を伝えた野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)は、南雲さん(藤吉夏鈴)も交えて矢子さん(ともさかりえ)の家でカレーパーティーをすることに。ナンを焼きながらおしゃべりに興じて、それぞれあたたかい時間を過ごす。

第23回ネタバレ

オンライン

矢子 野本

矢子『え… ほんとに?』

野本『はい』。

矢子『おめでとう! よかったね~』。

野本『ありがとうございます。 矢子さんには たくさん相談に乗ってもらって』。

矢子『全然そんなことないけどさ。 うわあ 最高の報告でびっくり。 うれしいよ~』。

野本『ありがとうございます』。

南雲 春日

南雲『え 本当に!?』

春日『はい』。

南雲『よかったね 春日さん』。

春日『ありがとうございます』。

南雲『私 余計なこと 言っちゃったんじゃないかって そわそわしてたんだけど…』。

春日『いえ 南雲さんのおかげです。 感謝してます』。

南雲『うう~ よかったよ~』。

矢子 野本

矢子『そっかそっか~。 春日さん すてきな人なんだろうね』。

野本『わ~矢子さんにも会ってほしいなあ』。

矢子『私もお会いしてみた~い』。

野本『え ほんとに会ってほしいです! あ! ホームパーティー 一緒にやるとか どうでしょうか』。

矢子『いいね やりたい! あっ そしたらさ うちに来なよ。 私 やってみたいこと あるんだよね』。

野本『ほんとですか? 春日さんにも 矢子さんに会ってほしいし…。 ちょっと聞いてみます』。

南雲 春日

春日『というお誘いを受けまして…』。

南雲『え ホームパーティー?』

春日『はい。 野本さんと 野本さんのお友達のおうちに行くんです』。

南雲『そうなんだ』。

春日『よろしければなんですが 南雲さんも いらっしゃいませんか』。

南雲『え… 私?』

春日『私が 南雲さんもお誘いしたいと言ったら 野本さんも ぜひと。 南雲さんは ちなみに このような場は どうでしょうか?』

南雲『でも ホームパーティーだと ごはんはあるよね…』。

春日『そうですね』。

南雲『飲み物だけとかでもいいなら 行きたい気持ちもあるんですけど…』。

春日『野本さんと私は 南雲さんの状況を分かっていますし…。 南雲さんが嫌でなければ お友達の方にも 少し説明させてもらいます』。

南雲『でも… そんなふうでも大丈夫かな?』

春日『もちろんです。 私としては 南雲さんに来てもらえたら とても心強いんです。 野本さんのお友達にも会いますし 緊張もしていて』。

南雲『私でよければ ぜひ行かせてもらう!』

春日『本当ですか。 ありがとうございます』。

矢子宅

玄関

野本「エレベーター降りて 右。 あ ここだ。 (チャイム)」

矢子「いらっしゃ~い!」

野本「矢子さん!」

矢子「ユキさん!」

野本「直接会うの 初めてですね。」

矢子「はじめまして。」

野本「はじめまして。」

リビング

矢子「どうぞどうぞ~。 は~い。」

野本「失礼しま~す。」

矢子「入って入って~。」

野本「は~い。」

矢子「どうぞどうぞ~。」

野本「は~い。 わあ~ すてきなおうち。」

矢子「いつも すごい散らかってんだけどさ 急いで掃除した。 えっと こちらが…。」

野本「あ 南雲さんです。 私のお隣の。」

矢子「はじめまして。」

南雲「はじめまして。 南雲世奈です。」

矢子「矢子可菜芽です。 よろしく。」

南雲「よろしくお願いします。」

野本「で こちらが 私の…。 あ… 私の… いつも一緒にごはんを食べている…。」

春日「春日十々子です。」

矢子「いつもユキさんが お話は聞いてます。」

春日「はい。」

矢子「さて 今日は 私の念願の カレーパーティーということで… じゃ~ん!」

野本「わっ すごい種類! 見たことないものも たくさん。」

矢子「やってみたかったんだよね これ。 食べ比べ。 1人じゃ こんなできなでしょ。」

春日「確かに そうですね。」

南雲「レモンクリームカレーなんてあるんだ…。」

矢子「ね! おいしいのかね?」

野本「あ 実は 私からは こちらを…。」

矢子「何 何…?」

野本「発酵させた生地です。」

矢子「発酵させた生地!?」

野本「はい。 今日はこちらで ナーンを焼きたいと思います。」

矢子「ナーンを焼く…! そんなことが!?」

春日「あと カレー用のトッピングと…。」

南雲「ラッシーを作る材料を買ってきました。」

矢子「うわ~! 最高!」

野本「では 早速 ナーン作りから始めましょうか。」

野本「はい 春日さん。 2つ分ね。」

矢子「ねえねえ これ使えるかな?」

野本「あっ ばっちりです!」

矢子「麺棒なんてもんは うちにないからね。 じゃあ これ使って~。」

南雲「ありがとうございます。」

春日「ありがとうございます。」

矢子「ナンって作れるんだね。」

野本「結構 簡単なんですよ。」

春日「これぐらいの厚さですかね。」

野本「あ… 5ミリほどだから もうちょっと薄くかな?」

春日「はい。」

矢子「ありがとう。」

野本「は~い。」

矢子「南雲さん ちょっと待って。 それ おばけ作ってない?」

南雲「はい。 ナンおばけにしてみました。」

矢子「かわいいんだけど。」

野本「南雲さん すごい!」

矢子「え~ ちょっと おばけ どうっやって作んの~。 私もやってみたい。」

南雲「これを使って…。」

矢子「うん。」

南雲「途中から力を入れて グーッと。」

矢子「え? グーッ… あ くっついちゃった。 大丈夫 これ?」

南雲「大丈夫です。」

矢子「あ でも のびてきた。 グーッ。」

南雲「あ そうです そうです。」

キッチン

矢子「わ~! いい焼き色~。」

野本「おばけ かわいい。」

南雲「おいしそうですね。」

矢子「どんどん焼こう。」

野本「は~い。」

春日「じゃあ 私 ラッシー作りますね。」

矢子「オッケー グラス出すね。」

春日「ありがとうございます。」

矢子「は~い。」

リビング

春日「すいません。」

矢子「これだけで できるんだね?」

春日「はい。 ヨーグルトと牛乳を1対1で レモン汁を入れるだけで完成です。」

矢子「ラッシーって たまに飲むと すごいおいしいんだよね。」

春日「分かります。 あの…。」

矢子「ん?」

春日「矢子さんは 野本さんと いつからお知り合いなんですか?」

矢子「う~ん 5~6年前からかな。 フォローし始めたのは。 もともとは ユキさんの お料理の投稿を見てファンになって すっごいおいしそうって思ってさ。」

春日「分かります。 野本さんのお料理は 本当においしくて すごいなと思います。 本とか出せるんじゃないかなと 思うんですけど そんなことないって 本人は…。」

矢子「そうなんだね。」

野本「ナーン 第一弾 焼けました~!」

矢子「わ~ おいしそう!」

南雲「私も焼いてみたいです。」

野本「もちろん! あ じゃあ 第二弾 いってきます。」

矢子「いってらっしゃ~い。」

野本「いこ いこ。」

矢子「私も ラッシー作っていい?」

春日「はい。」

一同「いただきま~す!」

野本「やった~。 まずは ナンですね。」

矢子「う~ん いい香り。」

野本「え~ どれにしよう。」

矢子「迷っちゃうようね。」

野本「はい。」

矢子「いい食べっぷりだ…。」

野本「そうなんですよ!」

春日「ナンもカレーも おいしいです。」

野本「南雲さん ラッシーの甘さはどうですか?」

南雲「飲みやすくて おいしいです。」

野本「よかった。 あっ! そうだ。」

矢子「ん?」

野本「トッピング忘れてました!」

矢子「言ってたね。 私 持ってくるよ。」

野本「あ すいません ありがとうございます。」

野本「こういうのあると楽しいかなあと思って。」

矢子「カレーパーティーの天才の方なの?」

春日「野本さんは天才の方なんですよ。」

野本「恐れ入ります。」

矢子「チーズに フライドオニオンに 温泉卵?」

野本「はい。 春日さんは とろとろの卵が好きなので ごはんと食べる時に 一緒にどうかなと思って。」

春日「ありがとうございます。」

野本「あ いえいえ。」

矢子「も~ 本当にすてきなカップルだよね。」

野本「カ…。 あ…。 ありがとうございます。」

矢子「ユキさん ラッシー飲み終わった?」

野本「あ はい。」

矢子「ビール飲まない? カレーに合うやつ 買ってあるよ。」

野本「飲みたいです!」

南雲「楽しいね。」

春日「はい。」

野本「わあ~ 何これ おしゃれ!」

矢子「何かこんな渋いのもあるよ。」

(笑い声)

野本「幸せ~。」

矢子「あ~ 何かデザート的なもの 買っとけばよかったね。」

野本「お 買ってきますか デザート。」

南雲「野本さん 結構酔ってるよ。」

野本「いや 全然。」

春日「私 行ってきます。 アイスとかでいいですか?」

矢子「え いいの~?」

南雲「じゃあ 私も行く。 外の空気 吸いたいから。」

道中

南雲「今日はありがとう。 呼んでくれて。」

春日「そんな こちらこそ 来てくれて助かりました。」

南雲「最初は 私 大丈夫かなって 緊張してたんだけど。 よかったです。 参加できて。 矢子さんも すてきな方だね。」

春日「そうですね。」

南雲「本当は 人と話したりすることは 嫌いじゃなくて。 今は 人と一緒に ごはん食べるのができなくて 遠ざかってたけど…。」

春日「はい。」

南雲「だから 今日は よかったです。」

春日「私も よかったです。」

矢子宅

リビング

野本「矢子さん。」

矢子「ん~?」

野本「さっき 私たちのこと カップルって…。」

矢子「ああ うん。」

野本「言ってくれて ありがとうございました。」

矢子「どういう感謝 それ。」

野本「てれましたけど。」

矢子「それは伝わった。」

野本「はい。」

矢子「すてきなカップルだよ。 お互いのこと 好きなのが 一緒にいると よく伝わる。」

野本「うう… ありがとうございます。」

矢子「どういたしまして。」

野本「矢子さん。」

矢子「ん?」

野本「私たち いろんなことが初めてで これから戸惑うこととも あると思うんですけど。」

矢子「うん。」

野本「これからも 頼りにさせてもらってもいいですか。」

矢子「そんなの もちろんだよ。」

野本「矢子さんがいてくれて よかった~。」

(笑い声)

(チャイム)

矢子「あっ 帰ってきたね。」

野本「はい。」

南雲「ラッシーに入れてみようかな。」

野本「あ… じゃあ 私 ビールに入れてみようかな。」

矢子「おいしい。 フフフフ。」

春日「ナンとアイス とても合います。」

南雲「おいしいです。」

野本「合う~。」

玄関

野本「はい。 あ~ 結構 おなかいっぱい。」

矢子「え~ そう? 私何か まだいける気がする。」

野本「えっ 本当ですか。」

南雲「あ…。 これ ありがとう。」

矢子「ううん おうちで楽しんで。 ナン レンジで あっためたら おいしいよ きっと。」

南雲「うん!」

野本「ほんとに楽しかったです!」

春日「お邪魔しました。」

矢子「気を付けてね。 じゃあね。」

矢子「気を付けてね~。」

野本「あっ。 ありがとうございました!」

矢子「気を付けて。」

野本「は~い。」

野本「はあ… 本当 いい人。 紹介できてよかったです。」

春日「ありがとうございます。」

南雲「ありがとうございます。」

野本「いえいえ…。」

マンション

野本宅

野本「ナン 準備していってよかった。 うまくできたよね。」

春日「はい。 おいしかったですね。」

野本「ね~。 はい。 今度は チーズ入れて チーズナン作ってみようかな。」

春日「チーズナン… いいですね。」

野本「ね! あのさ 一緒に友達に会ったりすると つきあったってこと ちょっと実感するみたいなの ない?」

春日「あ はい。 そうですね。」

野本「ちょっと恥ずかしいのもあるけど。」

春日「確かに てれました。」

野本「ね~。」

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