ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第3回)

あらすじ

野本さん(比嘉愛未)の提案により、春日さん(西野恵未)との餃子(ギョーザ)パーティーが開催される。楽しい時間を過ごした2人だったが、その後予定が合わないことが続き、次の約束がなかなか決まらない。春日さんとの関係性について悶々(もんもん)とする野本さんは、また大量の漬け料理を作ってしまって…?

第3回ネタバレ

マンション

野本宅

野本「きょうは 来てくれて ありがとうございました。」

春日「同じ女性でも みんな違いますから。」

<作ってもらえるのもいいな…>」

野本「ん~…。 よし!」

春日宅

野本『明日 餃子パーティーしましせんか?』。

春日「餡も皮も お任せして すみません。」

野本「あ~ 全然! 寝かせる時間も必要だったし。」

春日「皮まで手作りなんて 本格的なんですね。」

野本「ふだんから 餃子作る時は 皮も作ってるんですけど せっかく皮から作っても 一人じゃ 食べられる量も 限られてるじゃないですか。 だから 今日は大量に作って 大量に焼けると思うと 楽しみで楽しみで…。」

春日「ということは もしかして 今日のために ホットプレート 買って下さったんですか?」

野本「う… うん。 でも ほら あつと いろいろと便利ですし いい機会かなと思って。」

春日「…そうですか。」

野本「あっ 私も包みますね。 そういえば 春日さんって お酒飲む人? 今日は 餃子なので ビールも用意しました。」

春日「私は 餃子には米ですね。 ビールは ちょっと苦手意識があって。」

野本「お酒 苦手?」

春日「飲めないわけじゃないんですけど 働き始めて すぐの頃…。」

回想

春日「餃子3人前と ライス大で。」

店員「かしこまりました! 餃子3 ライス大 頂きました~!」

店員「はいよ!」

客「餃子にライスっていうのはね 俺 ちょっと邪道なんじゃないかなって 思うんだよね。 あっ ごめんね。 でもね 餃子には米じゃなくて やっぱり ビールが一番なんすよ。」

客「あとさ 注文のしかたなんだけどさ 通は一気に3人前も頼まないんだよね。 1人前ずつ注文して 熱々を冷たいビールでグゥァ~っと。」

春日「すいません」

店員「はいよ。」

春日「ビール1つ 大ジョッキで。」

店員「かしこまりました! 生大 頂きました!」

店員「はいよ!」

客「え~っ ノリいいじゃない おねえさん。」

店員「お待たせしました! 生ビール大で~す。」

客「え… おい…。」

春日「これでいいですか?」

客「あはは… 何だよ…。 すいません お勘定。」

店員「ありがとうございま~す!」

回想終了

野本「そっか~。 それは出会い方も悪かったね。 あっ 米 お米炊きましょう!ねっ。」

春日「大丈夫です。 今 炊いてます。」

野本「えっ?」

春日「うちで炊いてきました。」

野本「さすがです。」

春日「あとで炊飯器 持ってきますね。」

野本「ありがとう。 でもさあ そういう人たちって 一体 何を求めて 声をかけてくるんだろうね。」

春日「さあ 何でしょう。」

野本「無料の接待… ですかね。」

春日「接待… 確かに。 でも今日は 乾杯はしましょう。 野本さんの快気祝いですから。」

野本「ありがとう!」

野本「できた~。 では 焼いていきましょうか!」

春日「はい。」

野本「はい。 春日さんが包んだやつは 大きくていいですね。」

春日「野本さんのは 同じ形で整っていて きれいです。」

野本「はい。 定番のお酢 しょうゆ ラー油と。 ゆず胡椒もつけましょう。」

春日「私は ポン酢も好きです。」

野本「ポン酢。 あっ ありました。 変わり種で 酢じょうゆに 山椒を入れるのも おいしいんですよ。 あと… 見て下さい これ よくないですか? いろんな調味料が入れられるんです。 お皿で気分上がりますよね。」

野本「う~ん きれいに焼けてる!」

野本「かんぱ~い!」

春日「乾杯。」

野本「あ~。 う~ん。」

春日「いただきます。」

<一口だ…>

春日「野本さん 食べてます?」

野本「あっ! はい… 食べます。 いただきま~す。 あ~… うま! う~ん。」

春日「おいしいですね。」

野本「はい。」

春日「ごちそうさまでした。」

野本「は~ おなかいっぱい!」

春日「食べきりまいたね。 あれだけあったのに。」

野本「ね! 私も いつもより 多く食べられちゃった! だって 春日さん 本当においしそうに食べるんだもん。」

野本「笑った。 今 笑いましたよね?」

@DESIGNPRO

野本『今日はサーモンが安いので 漬けにしょうと思っているんです。 春日さん 晩御飯ご一緒しませんか?』。

春日『今日は仕事の飲み会で遅くなるので 残念ですが いけません』。

野本「え~っ!?」

佐山「どうしたんですか?」

野本「あっ いや… すいません。 何でもないです。 佐山さん。」

佐山「はい。」

野本「あの… 3回食事にお誘いして 3回断られた場合って あちらにとって ご迷惑ということだと思いますか?」

佐山「野本さん 恋バナですか?」

野本「あ いえ 違います! お友達というか… はい。」

佐山「あ… まあ 単純に都合が悪いか…。」

野本「はい。」

佐山「まあ 避けられてるか。」

野本「さ…! そうですよね。」

佐山「あっ これまでも 何度か遊びに行ったりしてるんですか? その方とは。」

野本「遊び…。 遊びには行ってはないんですけど 何ていうか 私のしたいこと というか 趣味というか… それにつきあって頂いている部分もあり でも あちらも楽しんで頂いてて…。 いや 楽しんでたのかな…。」

佐山「まあ それは 聞いてみたらいいんじゃないですか。」

野本「え…?」

佐山「いや 不安なら。 『ご迷惑ですか?』って。」

野本「あ… そうですよね。」

佐山「野本さん?」

飲み会

野本『分かりました! 飲み会 楽しんでください!』

店員「お待たせしました 山盛り唐揚げで~す。」

「ほら みんな そっちから取って回して。」

「ありがとうございま~す。」

マンション

野本宅

<私は 春日さんの気持ちを ちゃんと考えられていたんだろうか…>

<…っていうか そもそも 私と春日さんの接点なんて たまたま 同じマンションだったというだけで…>

<じゃあ もし料理をとったら… 私と春日さんの関係は…>

野本「また やってしまった… まあ保存きくし いっか。」

春日宅

野本『サーモンと一緒に卵も漬けてみました。 よかったら召し上がってください』。

回想

野本「お皿で気分上がりますよね。」

回想終了

野本宅

(チャイム)

野本「は~い。」

春日「春日です。」

野本「え! 春日さん! どうしたんですか。」

春日「おはようございます。」

野本「おはようございます。」

春日「タッパー返しに来ました。」

野本「あ うん ありがとう…。」

春日「昨日の夜 夜食にラーメンで食べて 今朝は ソーセージに卵丼にして食べました。」

野本「もう食べてくれたんですか?」

春日「はい。 おいしかったです… し うれしかったです。 ありがとうございました。」

野本「ううん よかった。」

2人「あの…。 あ…。」

野本「あっ すいません。 あ どうぞ。」

春日「あの… 週末 二人で出かけませんか?」

野本「え…?」

春日「差し入れのお礼もしたいですし 最近 予定が合わなくて あまり会えてなかったので。」

野本「はい…。」

春日「よかったです。 また連絡します。 朝早く失礼しました。」

野本「いえ。 週末… お出かけ…。 はっ はっ やばい! 遅刻する!」

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