あらすじ
週末に2人でお出かけすることになった野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)。海沿いをドライブしたり、ファーマーズマーケットでソフトクリームを食べたりと、休日を満喫する。同じ時間を過ごすうちに、野本さんは「もっとたくさんの時間を春日さんと過ごしたい」と思うようになり…。
第4回ネタバレ
マンション
野本宅
春日「あの… 週末に 二人で 出かけませんか?」
野本「え…?」
春日「最近 予定が合わなくて あまり会えてなかったので。」
野本「はい…。」
<週末… お出かけ…>
野本『今日は彼とデート♡』。 『休日は気合を入れて 彼のためにおめかし』。
野本「これも彼と…。 う~ん そういうことじゃないんだよな…。 こっちかな…。 (携帯の着信) あっ!」
春日『下の駐車場にいます』
野本『今降ります!』
野本「こっちにしよう…!」
駐車場
野本「春日さん おはようございます。」
春日「おはようございます。」
野本「晴れてよかったですね。」
春日「はい。 どうぞ。」
野本「はい。 お邪魔しま~す。」
春日「はい。 今日は 横須賀にある ファーマーズマーケットに行こうと 思ってまして。」
野本「あと 前に話してた 春日さんがよく行く野菜の直売所ですか?」
春日「はい。」
野本「え~ うれしいです。 一度行ってみたかったから。」
春日「よかったです。 横横使って 大体1時間くらいで着きます。」
野本「はい よろしくお願いします。」
春日「あと 天気もいいし せっかくなので…。 海 寄っていきますか?」
道中
野本「海。」
野本「あ~ 海だ! きれ~。」
春日「海ですね。」
野本「ね! 海 久しぶりです。」
春日「窓 開けますか?」
野本「あっ はい! は~ あ~ 気持ちいい! 海いいなあ~。」
ファーマーズマーケット
駐車場
春日「着きました。 野本さん?」
野本「あ… あっ いや すいません。 ちょっと… 楽しすぎて 処理が追いついてなくて…。」
春日「そうですか。 よかったです。」
野本「行きましょう。」
春日「大丈夫ですか? 飲み物 買ってきますか?」
野本「あ~ 大丈夫。 楽しすぎるだけなので…。」
野本「はい はい 行きましょう。 お~ 広~い。」
春日「結構人気で 時間帯によっては 外で車が並ぶんですよ。」
野本「え~! そんなに? ふ~ん。」
店内
野本「すご~い! えっ 大きい~! 立派! 豊作ですね。」
春日「すごいですよね。 朝採れたものも たくさん並んでるので 新鮮です。」
野本「新鮮なのが ビシビシ伝わってくる…。 え~ どうしよう… ねえ 春日さん見て下さい これ! 89円だって。 絶対 近所のスーパーじゃ買えないですよ。」
春日「安いですね。 買いましょう。」
野本「買いましょう。 これね 2個。 何これ? ねえ 見たことない これ。 ジャンボニンニクだって! これも買いましょう ねっ。」
春日「買いましょう。」
野本「あ~ 楽しい~。 春日さん 見て これ すっごい大きさ。 すっごい思いです! へえ~。」
野本「え~ 私 中トロ好きなんですよ~。」
春日「おいしそうですね。」
野本「ねえ~ おいしそう。」
店員「いらっしゃい おねえさん こんないいマグロもあるよ~。」
野本「え~ 大きい!」
野本「え~ これ 何だろう? あ~ スパイス。 極みスパイスですって。」
野本「ハーブだ! へえ~。 こういうの育てると 料理に使えていいんですよねえ。 あっ ローズマリーだ。 う~ん いい香り。」
野本「安い。」
春日「驚きますよね。」
野本「これは来たくなりますね。 あ…。 イートインコーナーもあるんだ。」
春日「ソフトクリームがおいしいみたいです。 食べたことはないんですけど。」
野本「じゃあ 食べましょう! ねっ。」
春日「いただきます。」
野本「4口…。」
春日「野本さん とけますよ。」
野本「あっ はい! 今日 本当に楽しいです。」
春日「それは よかったです。」
野本「私 こういう感じ 本当に久しぶりです。 この… 休日を満喫してるって感じ…。」
春日「私も そうかもしれません。 休日を誰かと楽しむっていうの あまりなかったですから。」
野本「私も こっち出てきてから あんまり仲いい友達もいなくて うん… そういう選択肢なかったですね。 あ… あの… もっと こういう時間 増やしませんか? あっ いや あの… もちろん ごはん作って食べてもらうのは これからも続けていきたくて…!」
野本「あっ 春日さんがよければですけど! だけど あの… ただ あの… それだけじゃなくて 春日さんといると 本当に すごく楽しいから もっと一緒に遊んだりとか できたらいいなあっていうか。」
春日「あの… とけますよ。」
野本「あ!」
春日「あまり 楽しい人間と言われたことがないので ちょっと驚いてます。 でも… そうですね。 私も 野本さんとの時間を増やせたら うれしいです。」
野本「春日さん…。 今日買ったもので また いろいろ作りますね!」
春日「楽しみです。 とけますよ 野本さん。」
野本「あああ! あ~ 待って待って!」
マンション
駐車場
野本「着いた~。 お疲れさま。 運転ありがとう。」
春日「いえ 帰りは早かったですね。」
野本「ねえ。 あ~ 楽しかったな~。」
エントランス
春日「野本さん。」
野本「ん?」
春日「あの… これで かぼちゃのプリンとか 作れるものなのでしょうか?」
野本「え! もしかして 器を…?」
野本宅
野本「かぼちゃを よくぬらして ラップして チンします。」
春日「蒸し器じゃなくても レンジで蒸せるんですね。」
野本「ねえ。」
野本「牛乳を温めて お砂糖を入れます。」
春日「お砂糖は 60gですね。」
野本「はい。」
野本「よいしょ。 お~ すごい。 熱い。 ラップを外して…。」
野本「緊張する…。 こうかな? よっ! あっ! あ! ぱっか~ん! すごい。」
春日「すごいですね。」
野本「ねっ。 楽しい!」
野本「結構大変ですか?」
春日「いえ… でも ちょっと力がいりますね。」
野本「交代します。」
春日「ありがとうございます。」
野本「ここから 60分蒸して 冷やします。」
春日「はい。」
野本「大体 4時間くらいかかるので 今5時だから 9時か…。 春日さん お夕飯は?」
春日「今日は 昨日の残り物があって それを食べようかなと思ってました。」
野本「そっか。 私も 昨日のお鍋の残りが残ってて…。」
春日「じゃあ 再集合しましょうか。」
野本「えっ? う… うん。 9時でいい? もう少し遅くても。」
春日「お風呂とかも 済ませてからでもいいですか? 10時とか… 遅いですか?」
野本「ううん! 全然平気! 何か お泊り会みたいだね。 寝る準備済ませてから集合?」
春日「そうですね。」
野本「うん しっかり冷えてますよ~。 よいしょ! じゃ~ん! 大きいから 心配だったんですけど うん! ちゃんと固まってます。」
春日「きれいにできてますね。」
野本「春日さん これで終わりじゃありませんよ。 カラメルソースも作っちゃいました~。」
春日「野本さん… 天才ですか?」
野本「はい。 では…。」
2人「いただきます。」
野本「あっ もっと食べます?」
春日「あっ 自分でやります。 野本さんも食べて下さい。」
野本「あ はい。 ではでは…。 どうかな? う~ん おいしい。 かぼちゃの甘味が やさしいですね。」
春日「今日は長い一日でしたね。」
野本「うん そうだね。 盛りだくさんだったね。」
春日「こんな楽しみがあったんですね。」
野本「え?」
春日「ファーマーズマーケットも 何度も行ってますけど 海に行ってみようなんて 思わなかったですし かぼちゃも プリンにしようなんて 思わなかったですから。 野本さんだから やろうと思ったんだと思います。」
野本「春日さん…。 私も かぼちゃまるごと プリンにするなんて 思いつかなかったよ。 春日さんがいるから こうやって作れたわけだから… 何か… ありがとうございます。」
春日「何か… てれますね。」
野本「うん やっぱりおいしいね。 カラメルも うまくできてる。 おいしいですよね。」
春日「はい。」
野本「おいしい。」