ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第5回)

あらすじ

野本さん(比嘉愛未)の会社では、クリスマスを前に皆浮き足立っている。好きな人や恋人と過ごすという同僚たちの話を聞き、春日さん(西野恵未)のクリスマスの予定が気になってしまう野本さん。母親からは電話で年末年始に帰省するのかを尋ねられる。野本さんは緊張しながらも、クリスマスや年末年始を一緒に過ごそうと春日さんに提案をする…。

第5回ネタバレ

ドライブ

野本「今日 本当に楽しいです。」

ファーマーズマーケット

野本「もっと 一緒に遊んだりとか できたらいいなあっていうか。」

マンション

野本宅

春日「私も 野本さんとの時間を増やせたら うれしいです。 てれますね。」

野本「春日さん お願いがあるんですけど…。 今度の金曜 お弁当作らせてもらえませんか?」

春日「駄目です。」

野本「え! 何でですか?」

春日「いくら料理が好きでも お仕事もあるのに そこまでしちゃ駄目ですよ。 日本の女性の睡眠時間は 先進国で一番短いそうで…。」

野本「違うんです。 会社で半休を消化しないといけなくて 午後から出勤で ゆっくりっできるんです。 せっかくだから ちょっと凝ったお弁当とか 作ってみたいな~って あと SNSにもあげたくて。」

春日「本当ですか?」

野本「本当です。」

春日「野本さんがいいのなら いいですけど…。」

野本「いい!?」

春日「ちゃんと休んで下さいね。 大変だったら 当日の朝でも言って下さい。」

野本「分かりました!」

(スマホのアラーム)

野本「よし!」

(犬の鳴き声)

春日「ごちそうさまでした。」

@DESIGNPRO

野本「佐山さん CV率どうなってます?」

佐山「3.2%でした。」

野本「そんなに? 真瀬さんは?」

真瀬「今やってます。」

野本「は~い。 高木さんは?」

高木「0.002です。」

佐山「え そんだけ?」

野本「うまく計測されてないのかな…。 エラー発生してないですか?」

森岡「お疲れさまです。」

一同「お疲れさまです。」

森岡「あの~ 例によって 忘年会幹事で ちょっとアンケートなんですけど 忘年会 12月24日金曜日だったら… 嫌ですか? やっぱ嫌?」

野本「う~ん…。」

高木「嫌です。 だったら行かないです。」

森岡「だよね。 そっか。 でも 25もあるわけじゃん。 予定 25にずらせない? 24日くれない?」

高木「嫌です。」

森岡「嫌だよね~。 分かる。 そっかあ。 でも そうなると どうだろう。 次の日 仕事がある日になる可能性が出てくるな。」

高木「全然大丈夫ですよ。」

森岡「そう? 本当? じゃあ 分かった。 それで調整する~。 ありがとうございます。 ありがとう。」

野本「お疲れさまです。 もうクリスマスなんて 一年早いですねえ。」

佐山「みんな クリスマス 何するとか 決まってるの?」

高木「え~ はい。」

佐山「へえ~ デート?」

高木「はい。 彼氏と ごはん食べに。 いいねえ~。 野本さんは?」

野本「えっ? あ… 私はどうかな?」

(通知)

佐山「まあ だんだん 『クリスマスって』って感じだけどな。 私は どこも混むから なるべく家にいたいもんね。」

春日『お弁当おいしかったです ごちそうさまでした。 でも 可愛くて食べていいのか戸惑いました』

真瀬「私は… クリスマスは…。」

佐山「え 何?」

真瀬「ん… ちょっと誘いたいなって人が いるんですけど… まだ誘えなくて。」

佐山「え~ 何それ かわいい。」

高木「それ 絶対早く誘った方がいいよ。」

真瀬「ですよね。 …でも断られたら 立ち直れないじゃないですか。」

高木「そうだけど…。」

真瀬「もう相手いるかもしれないし…。 もう駄目だ!」

高木「ちょっと ちょっと。」

佐山「かわいいですねえ。」

野本「確かに…。」

佐山「え?」

野本「ん? あっ いえ 何でもないです。」

スーパー

(着信)

野本「ママ。 もしもし 何? 今 外なんだけど。」

母☎『ユキ? はらこ飯セットさ 送ったら いる?』

野本「はらこ飯? ああ~ くれるなら欲しいけど。」

母☎『じゃあ また 名取のやつ送るよ。』

野本「ありがとう。」

母☎『ねえ あとさ 今年は年末どうするの? 帰ってくるの?』

野本「もう年末の話? みんな気が早いね。」

母☎『気が早いって ユキが帰ってくるなら 準備しないとでしょ? 今から予約した方が いろいろ安いんだから。』

野本「あ~ うん…。」

母☎『どうするの?』

野本「ん~…。」

母☎『もう はっきりして。』

野本「あ~ ごめん 今 買い物中なんだわ。 また後でいい? 明日 人とごはん食べるから その準備してんの。」

母☎『あら! 休日に おうちで? どんな人?』

野本「女の人だよ。 春日さんっていってね うちの…。」

母☎『な~んだ 友達と会うだけ?』

野本「な…。」

母☎『じゃあ 年末のことは また決まった 電話して。 はらこ飯は 2日くらいで届くからね。』

野本「う~ん 分かった。 じゃあね。 おでんにでもするかな。」

マンション

野本宅

春日「野本さんのおでんって 餅巾着メインのおでんなんですね。」

野本「いや これはちょっと 予定より買いすぎてしまって…。 あ そうだ。 巾着たまごも入れましょう。」

春日「巾着たまご?」

野本「うん。 巾着の中に生卵いれて 閉じてから煮るんです。 半熟で おいしくなるんですよ。」

春日「天才ですか 野本さん。」

野本「いや 私が考えたわけじゃないんですけどね。 では 準備していきましょうか。」

春日「はい。」

野本「大根は 下ゆですると 味の染み込み方が違うんですよねえ。」

野本「はい お願いします。」

春日「ありがとうございます。」

野本「しっかり留めないと 卵が出てきちゃうので…。」

春日「はい。」

野本「これ かわいい。 クルクルしてますね。」

春日「きれいですね。」

野本「ねえ。」

春日「切り込みを入れるんですね。」

野本「そうなんです。 こうするとね よく味が染みるんですよ。」

野本「うわあ~ いい感じ! 食べましょっか。」

春日「はい。」

野本「はい。」

2人「いただきます。」

野本「ん~ 味 ちゃんと染みてますね~。 巾着たまごは どうですか?」

春日「おいしいです。 こんな食べ物があったんですね。」

野本「春日さんって 卵好きですよね。」

春日「え? どうして…。」

野本「だって オムライスとか プリンとか 煮卵とか 喜んでくれるから。」

春日「そうですか…。」

野本「いっぱい食べて下さいね。」

春日「遠慮なく。」

野本「あ~… おでんと熱燗 合うなあ。」

春日「野本さんは お酒好きですね。」

野本「うん。 あっ あんまり飲まない人の前で ごめんね。」

春日「いえ おいしそうに飲まれますね。」

野本「あっ すごいこと思いついた。 おでんのだし割りっていう飲み物が あってですね…。」

春日「はあ。」

野本「これを こうして…。 これがね おいしいんですよ。 あ~ しみる…。」

春日「私も飲んでみてもいいですか?」

野本「もちろん!」

野本「はい どうぞ!」

春日「ありがとうございます。 なるほど おいしいですね。」

野本「でしょ。」

春日「はい。」

野本「結構いけますよね。」

春日「はい。」

野本「おでん 久しぶりに作ったなあ。 あっ すいません これも。 お願いします。」

春日「ありがとうございます。」

野本「これから寒くなってきて おいしいものも たくさん増えますねえ…。 そういえば 春日さんは 年末は帰省されるんですか? あ いや… 昨日そのことで親から電話が来て 春日さんは どうするのかなあって思って。」

春日「私は 帰りませんね。 …というか こっち出てきてから 10年くらい ずっと帰ってないが 正しいです。」

野本「それって…。 そうですか。 私も 今年は帰省いいかなって思ってて。」

春日「そうなんですか。」

野本「ちなみに… クリスマスも ありますね… 年末には。」

春日「ああ… ありますね。」

野本「ありますね。 春日さんは ご予定あるんでしょうか クリスマス。 あ あるとは思うんですけど そりゃ ありますよね。」

春日「ないです。」

野本「えっ? あ… そうですか…。」

春日「特に あんまり意識してなかったですね。 仕事は忙しくなりますけど。 お酒の納品 増えるので。」

野本「なるほど…。 …あの もし よければですけど クリスマス 一緒に過ごしませんか…? あ… あの… クリスマスケーキとか ローストビーフとか クリスマス料理も作ってみたいですし… 年末年始も もし ご予定なければですけど お雑煮とか おしることか作りたくて。」

野本「いや 作りたいばっかりじゃなくて 私には 春日さんに食べてもらうのが 大事なので…。 だから ご迷惑じゃなければですけど…。」

春日「ありがとうございます。 ぜひです。」

野本「え… 本当?」

春日「はい。」

野本「はあ… よかったぁ。 いや… 断られたら どうしようって ちょっと緊張しちゃいました。」

春日「そうですか。」

野本「あ… じゃあ まずはクリスマスパーティーですね! 春日さん 何か食べたいものとか あります? クリスマスでも 年末でも。」

春日「いっぱいありますね。」

野本「じゃあ 一緒に考えましょうか。」

春日「はい。」

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