ドラマダイジェスト

夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第8回)

あらすじ

野本さん(比嘉愛未)の会社では、週末のクリスマスを好きな人や恋人と過ごすという同僚たちが仕事を終えて楽しそうに帰っていく。一方野本さんは、クリスマスを春日さん(西野恵未)と一緒に過ごす予定だったのにも関わらず、体調を崩してしまっていた。薬を飲み、眠りについた野本さんは、ある夢を見る…。

第8回ネタバレ

マンション

野本宅

野本「クリスマス 一緒に過ごしませんか…?」

春日「ぜひです。」

野本「はあ… よかったぁ。」

@DESIGNPRO

佐山「何か 恋してるって感じですね。」

野本「恋? だって その人は…。」

マンション

野本宅

野本「レズビアン…。 『これって恋かも? と思うように…』」

スーパー

藤田「そういえば 春日さん 新商品のこれ 売れ行きいいよ。 あ~ こっちも クリスマスのパッケージに惹かれて 買う人 多いみたい。」

春日「よかったです。 ありがとうございます。」

雑貨屋

店員「フライヤー お探しですか?」

春日「あっ ちょっと クリスマスプレゼントを探していて…。」

店員「そうなんですね~。 こちらは 串ホルダーがついていて 置いたまま揚げられるので 便利なんですよ~。」

春日「なるほど…。」

店員「プレゼントでしたら…。 こちらも今 人気ですよ。 モーニングトリプル。」

春日「あ…はい…。 どういうものが欲しいか分からないので 聞いてから買おうと思います。」

マンション

エントランス

春日「こんばんは。」

野本「あっ 春日さん! こんばんは。 お… 遅いですね。 残業ですか?」

春日「いえ ちょっと用事があって。」

野本「あ そうなんですね。 エレベーター来た。」

エレベーター

野本「あの…。」

春日「クリスマス…。」

野本「すいません。」

春日「いえ どうぞ。」

野本「あ いや全然 あの クリスマス あさってですねって言おうと思って。」

春日「そうですね。」

野本「はい。」

春日「楽しみです。」

野本「あ はい 楽しみです。」

廊下

野本「ロールキャベツ作ろうと思ってるんです。 あ だから 明日買い出しに行こうと思ってて。」

春日「じゃあ 私も一緒に…。」

野本「あ ううん 全然大丈夫。 ぱぱって行っちゃうから。」

春日「そうですか。」

野本「あ~ 寒いですね。 あったかくして寝て下さいね。」

春日「野本さんも」

野本「はい。 じゃあ おやすみなさい。」

春日「おやすみなさい。」

野本宅

野本「はあ…。」

春日宅

春日「はあ…。」

野本宅

野本「変な感じになっちゃった…。」

@DESIGNPRO

高木「お先に失礼します。」

真瀬「お疲れさまです。」

佐山「もうあがり?」

高木「あっ 今日 彼氏とデートなんです。」

佐山「あ~ 言ってたね。 あっ 真瀬さんは?」

真瀬「私も…。 まだ 彼氏ではないんですけど。」

佐山「ん~ よかったね。 楽しんでね。」

真瀬「ありがとうございます。」

高木「おお疲れさまです。」

真瀬「お疲れさまで~す。」

野本「お疲れさまでした。」

佐山「何か 顔色悪くないですか?」

野本「あ… いえ… 大丈夫です…。」

森岡「野本さん なる早で これの修正お願いしてもいいですか?」

野本「あ… 分かりました。」

佐山「あ~ それ 私やります。 そろそろ帰った方がいいですよ。 明らかに具合悪そうですし。」

森岡「え~ 大丈夫ですか?」

佐山「あ~ 大丈夫ですから。 これ やったら すぐ持って行きます。」

森岡「あ はい。」

佐山「ありがとうございます。」

森岡「お願いします。」

野本「すいません。」

マンション

野本宅

(体温計のアラーム)

野本「え 熱… 最悪…。」

野本「え~ 何で上がってんの…。 う~…。 はあ…。」

野本『すみません。 ちょっとだけ熱が出てしまいました。 明日は大丈夫かなと思うのですが…。 今日は早く寝て なおします!』。

野本「はあ…。」

野本「春日さん。 春日さん…。」

みか「ユキちゃん。」

野本「え?」

みか「ユキちゃん ユキちゃん。」

野本「え?」

みか「ユキちゃんは 誰のことが好き?」

もえ「みかちゃんは 好きな男の子3人もいるんだって。」

みか「言わないで~。 ユキちゃんは?」

野本「私は…。」

みか「じゃあ 行こうか。」

もえ「うん。」

野本「茉里 玲奈 帰ろ!」

茉里「ユキ ごめん。 私 翔君と一緒に帰るから。」

玲奈「私も崇君と帰る。」

野本「え?」

茉里「みんな そうしてるじゃん。」

野本「私は…。」

母「ユキ。 ユキも遊んでないで そろそろいい人見つけないとね。」

森岡「野本さんって 絶対いいお母さんになるタイプっすよね。」

「まだ彼氏いないの~?」

「どんな男がいいの?」

「早く結婚しないと 誰ももらってくれなくなるよ。」

「野本さんて もてそうなタイプですよね。」

「結婚したくないって 絶対うそじゃん。」

「その年で焦ってないの?」

「周りのみんな 結婚してるし みじめじゃない?」

「野本さんも 実は彼氏 欲しいくせに。」

<ずっとそうだった…。 みんなと同じを求められる時…>

回想

みか「ユキちゃんは 誰のことが好き?」

回想終了

<男性と一緒になるのが普通だって 言われる時…>

回想

茉里「みんな そうしてるじゃん。」

回想終了

<居心地が悪かった。 そういう自分が 確かにずっといた…>

(携帯の着信)

春日『薬は足りてますか? 必要なら買って持っていきます。 他にいるものがあれば。 ご飯は食べましたか? 食欲はありますか?』。

野本『ありがとうございます。 そういえば、ごはん食べてなくて。 食欲ありそうです』

春日『わかりました。 15分後くらいに伺います』

春日「お邪魔します。」

春日「ひとまず これ買ってきたので 足りないものがあれば言って下さい。」

野本「ありがとうございます。」

春日「気持ち悪さとかは ないですか?」

野本「うん。」

春日「じゃあ キッチン借りますね。」

春日「できましたよ。」

野本「ありがとう…。」

春日「食べる前に 野本さん。 明日のクリスマスの予定ですが 取りやめましょう。 この週末は ゆっくり休んで 治すことに専念して下さい。」

野本「…うん。」

春日「はい。 もう行きますが 何かあれば いつでも連絡下さい。 病院に行きたかったら 車も出すので。」

野本「はい。」

春日「あったかくして下さいね。 土鍋も洗うのが億劫だったら つけておくだけでいいですから。」

野本「来てくれて ありがとう。」

春日「気にしないで下さい。 鍵だけ閉めてもらっていいですか?」

野本「はい。」

春日「また来ます。」

野本「はい。」

野本「あ~ おいしそう…。 いただきます。」

<もう自分の気持ちを無視したくない>

<誰かに納得されなくても 別にいいんだ>

<私は 春日さんが好きで 春日さんと一緒にいる時間が好きで それは 自分の心の中に 間違いなくあるんだから。 私は女の人を… 春日さんを…>

野本「好きでいいんだ。」

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