ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」109話「かりゆしの出逢い」ネタバレ

2001年8月6日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】109話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

すれ違いの新婚生活も落ち着いた頃、二人は家と病院の仮眠室で、同時に幼い頃に死んだ和也の夢を見ました。数日後、恵里の妊娠がわかり、夢はその知らせだったのかと喜びます。一風館でもお祝いの食事会が開かれ、管理人のみづえは戦時中に失った息子の話をし、子どもは大事に育てるように諭します。恵里が産休に入る前日「看護師は一生できるいい仕事だよ」と声をかける看護師長の聡子。転勤が決まった聡子との別れでした。

109話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」109話「かりゆしの出逢い)」ネタバレ

一風館
マンデリン

和也「恵里… 恵里…」

和也「文也…」

和也「恵里…」

恵里「和也君?」

和也「文也」

和也「恵里… 文也… 約束守ってくれて ありがとう もう いいよ 僕のことは 忘れていいよ」

恵里「え?」

恵里「和也君…。」

おや 今の夢は 何だったのかねえ きっと 何かが あるさぁ こういう時は…

グアテマラ

真理亜「(ため息)」

恵里「すみません。 なんか 寝られなくて 不思議な夢を 見てしまって…。」

容子「そうなの? 私も なんか 私 インド人になっててさ それで 像の上に乗ってるんだけど 空を飛んでるのよねぇ。」

恵里「いや そういう不思議とは 違うんですけどね。」

容子「そうなの?」

真理亜「あのさ どんな夢を見ても いいんですけど 寝られないと どうして ここに?」

容子「何よ あんた いつになっても 慣れないね こういう状況に。 もう 6年もやってんだから いい加減 慣れなさい。」

真理亜「慣れませんよ いつになっても。」

容子「今さら そんな カッコつけなくても。」

真理亜「何? それ どういう意味?」

容子「皆の前で ガスまで出したから…。」

真理亜「あのさ~! それは関係ないでしょう!」

恵里「そうですよ 容子さん ダメですよ。 あれが 大切な 必要なガスだった。」

真理亜「もう いいわよ。 ガスの話は! 大体さ あんたの ダンナは?」

恵里「夜勤です。」

容子「文也君と 恵里ちゃん 結婚したのに 全然 一緒にいるとこ 見たことないよね 大丈夫なの?」

恵里「大丈夫ですよ~。」

容子「そっか 大丈夫か。 ハハハ…。 そうだ みづえさんだけどさ 島田さんが いなくなってから 元気ないよね。」

恵里「そうですよね 励ます会しますか?」

容子「うん。 でもさ みづえさんさ 時々 島田さんからの手紙読んで ニヤニヤしてるの 私 見ちゃったんだ。」

恵里「そうなんですか? 何て書いてあるんだろう?」

容子「見せてくらないんのよねえ。」

恵里「『いつか 必ず 迎えに くるよ』とか 書いてあったりして。」

容子「ヤダ そうなのかなぁ。」

真理亜「あんたさ で どうなの?」

恵里「私ですか?」

真理亜「いや だからさ 運命とやらで ハッピーエンドになったわよ。 で その後は どうなのよ? ハッピーエンドの後は…。」

恵里「え? ハッピーエンドの後ですか?」

容子「ん?」

恵里「いや『幸せに暮らしましたとさ』そういう感じですかねぇ。」

容子「ハハハ。」

真理亜「ハハハ 何言ってんの 冗談じゃない。」

恵里「え? 何でですか?」

真理亜「いい? 古今東西 ハッピーエンドで終わる 名作と言われる 映画や小説 いっぱい あるわよねえ。」

恵里「あ はい。」

容子「それが?」

真理亜「私は あんなもの信じてない 全然。 いい? ハッピーエンドなんてものはね まやかしよ まやかし。」

真理亜「ね ハッピーエンドの後にはさあ 余り 知りたくもない 夢のないドラマが いっぱい 待ってるわけ。 ね でも それ 言っちゃったらさ 余りにも 夢がないからって そこで終わりにしてるだけの話。」

恵里「え~ そんなぁ!」

真理亜「『そんなぁ』じゃないわよ。 たとえばさ『卒業』って映画 知ってる?」

容子「うん。」

恵里「いいえ。」

真理亜「ああ 面倒くさいわね。 簡単に説明するわよ。 はい 愛し合ってる男女がいる。 でも 彼女のほうは 親の決めた男と 結婚することに なってしまった。」

恵里「はい。」

真理亜「ところが 彼は やってくるのよ 結婚式当日に。 ダ~ンとドアを たたいてさ。 振り向く彼女。 彼は 彼女を連れて そこから 逃げ出して どこか かなたへ 走って去っていく。」

容子「うんうん。」

恵里「すてきですねぇ。」

真理亜「どこがよ?! 不幸になるに 決まってるわよ。 もう 後先 考えずに逃げ出して どうすんの? 1年後には 絶対 別れてるわよ。 思いっきり 後悔してさ。 さもなきゃね 2人そろって ボロボロの人生だよ。」

容子「なるほど。」

恵里「え?」

真理亜「それに 残された人たちのこと 考えてみて。 どうすんの? その後の処理は 大変だよ もう。 ドロドロだね。」

恵里「はあ。」

真理亜「分かった? ハッピーエンドなんてのは その場の ごまかしなの。 大変のは その後よ。」

真理亜「なるほど…。 なんか あんた 久しぶりに 本領 発揮してる気がする。」

真理亜「ありがとう フフフ。 いや だから その話は いいのよ。 あんたの ハッピーエンドの後は どう?」

恵里「いや『どう』って 私は幸せです。」

真理亜「でもさ いい? 和也君の 運命の力っていうのは 結婚で終わってるんでしょ?」

恵里「え?」

真理亜「そこから先は どうなるの?」

容子「恵里ちゃん?」

恵里「え? あ はい。」

真理亜「私 見届けさせてもらうからね あなたの ハッピーエンドの その後をさ。 いい? 分かった?」

容子「何があるっていうのよ。」

真理亜「分んないわよ。 たとえば 文也君の浮気とかさ…。 それからさ。」

容子「やめなさいよ。」

真理亜「あ~あ なんか 今日は 気持ちいい。」

北栄総合病院

回想

和也「恵里 文也 ありがとう もう 僕のことは 忘れていいよ」

回想終了

遥「こんばんは。」

文也「え? ああ 夜勤?」

遥「うん。」

文也「そう。」

遥「なんか 浮かない顔してたねえ。 早くも 問題ありかな? 新婚さん。」

文也「そんなんじゃないよ。」

遥「なんだ。 私 彼女にも言ったけど 見届け中なんだよね。」

文也「え?」

遥「運命ごっこの その後を。 余計なことだと思うけど 上村は 亡くなった お兄さんに しばられすぎてると思うな。 お兄さんのことで 仕事も決め 結婚も決めて…。」

遥「なんか そう思うな。 あ ごめん。 なんか トゲあるよね 私って。 かわいくないな。 ごめん。」

文也「いいよ 謝らなくて。」

遥「幸せ? 今。」

文也「うん。」

遥「そう。」

一風館
マンデリン

恵里「え? 文也君も?」

文也「え? じゃ 恵里も 兄貴の夢を?」

恵里「文也君が 話してくれたのと同じ。」

文也「え…。」

恵里「なんなんだろう? 和也君『もういいよ』って『忘れていいよ』って 言ってたさ。」

文也「うん。」

さあ どういう意味かねぇ。

古波蔵家

さて そのころ古波蔵家では…

(恵尚の笑い声)

きっかけは… こんなことで ございました

回想

控え室

猛「はい お疲れ様!」

メンバー「お疲れで~す!」

猛「皆 今日は よかった。」

一同「ありがとうございます!」

猛「そして セールスも 絶好調!」

一同「お~!」

猛「あ チョット 恵達さ。」

恵達「はい。」

猛「お前のギターについてる 緑の変なヤツ あれ 何だ?」

恵達「え? あ ゴーヤーマンですか?」

猛「『ゴーヤーマン』?」

恵達「はい 僕の兄い兄いが 作って 売り出したものなんですけどね 全然 売れなくて 在庫が 山のように残ってるんですよ。」

猛「へえ ゴーヤーマンか。『どうしても 欲しい』っていう人が いてさ。 これ どこに連絡すれば いい?」

恵達「え?」

島袋製作所

島袋「はい お待たせしました。 社長の島袋ですけど…。 はい …え? ゴーヤーマン?」

恵尚「ん?」

島袋「確かに ウチに 在庫は ありますけど…。 はい。」

回想終了

(恵尚の笑い声)

そう あのゴーヤーマンが 少しずつでは ありますが 売れ始めているので ございます

恵尚「ウフ… アハハハハ。」

勝子「もう 分かったから やめなさいって。」

恵尚「はい。 でも あれだね『笑いが 止まらない』とは こういう事だね。 ねえ オヤジさん。」

恵文「ま よかったさぁ。」

恵尚「あれ? なんか いまいち ノリ悪いね。」

恵文「そんなことは ないさ。 でも 調子に乗って ひどい目に遭ったからね。」

勝子「そうだよねえ。」

恵尚「何言ってる。 大丈夫だって 今度は。」

恵文「そうかね?」

恵尚「そうさ。 だってよ『欲しい欲しい』って 向こうから やってきたチャンスだよ。」

恵文「そっか そうだよね。」

恵尚「そうさ。」

(恵尚と恵文の笑い声)

島袋「ホント ビックリしましたよ。」

恵尚「しかし 早すぎたんだろうね。 俺の感性っていうか ビジネスセンス? やっと 時代が 古波蔵恵尚に 追いついたってことかねぇ。」

ハナ「勝子さん。」

勝子「え?」

ハナ「どうしたかね?」

恵文「どうしたの?」

勝子「よく分からないんですけど どうも ここのところ 体の調子が 変なんですよ。」

恵文「変って 何? 具合悪いの?」

勝子「そうじゃないさ…。 何ていうか 分からないけど 何か 変なわけ。」

島袋「大丈夫ですか?」

勝子「ありがとうね。」

恵文「更年期障害かね?」

勝子「何か言った? 文ちゃん。」

恵文「いや 何でも ありません。」

勝子さんは もう 体で感じていたんだねぇ。 おばぁにも あったさ…。 さて そんな ある日のことです

北栄総合病院

奈々子「はい 健康診断の結果を お返しします。 はい。」

祥子「どうも。」

奈々子「はい 婦長。」

聡子「ありがと。」

奈々子「上村さん。」

恵里「あ はい 私ですか?」

奈々子「なんか あなたのは ないのよ。 なんか 話したいことが あるから 吉岡先生が『すぐ来てくれ』って。」

恵里「え?」

奈々子「どっか 悪いの?」

恵里「いや そんなことは ないと 思いますけど…。」

聡子「行ったほうが いいわよ。 今 大丈夫だから。」

恵里「はい。」

診察室

恵里「え~! 本当ですか?!」

一体 どうしたんだろうねぇ

110話

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