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連続テレビ小説「ちゅらさん」115話「めんそーれ ベイビー!」ネタバレ

2001年8月13日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】115話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里の出産日が近づき、一風館の住人はベビー用品を買い始めたり、古波蔵(こはぐら)家では父・恵文が胎教のために三線(さんしん)の演奏を吹き込んだり、周りの期待も高まっていました。文也の勧めもあり、助産師さんに手伝ってもらい家で産む方法を選びました。そして、陣痛が始まりました。おばぁや勝子の励ましで、恵里は無事、男の子を出産しました。みんなの祝福を受けて、文也と恵里は子どもの成長を心から祈るのでした。

115話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」115話「めんそーれ ベイビー!」ネタバレ

北栄総合病院
診察室

恵里のおなかも 大きくなってきたねぇ。 もうすぐだねぇ

春子「どうしたの? 今日は。」

恵里「はい 母親学級で せっかくなので お顔を見ていこうと思いまして。」

春子「私の?」

恵里「はい。」

看護婦「先生 緊急帝王切開です!」

春子「分かった。 で 容体は?」

看護婦「はい! 母体も 胎児も 危ない状況です。」

春子「オペの準備!」

看護婦「はい!」

廊下

看護婦「胎児の心音が 弱ってます!」

春子「急いで! バイタルは?」

看護婦「血圧 130と 56…。」

看護婦「体温36度5分です。」

春子「頑張れ! 大丈夫よ。」

内科病棟

医師「どうした?」

文也「あ いえ…。

子供とぶつかる文也

文也「あ ごめんね 大丈夫だった? ごめんね。 ホント ごめんね。」

一風館
ダイニング

容子「これ 見て。」

真理亜「うわ~。」

容子「こんなの 履いてたんだよ~。」

柴田「こんなのですね。」

真理亜「ほら。」

柴田「結構 似合ってたりして…。」

恵里「ただいま。」

柴田「お帰り。」

容子「あ お帰り。」

恵里「あれ 容子さん 出張から 戻ってたんですか。」

容子「そうなのよ。 ほら お土産…。」

恵里「うわっ。」

容子「エヘヘヘ 私 出張 香港だったんだけど 売ってる子供服が かわいくてね。 つい 買っちゃったのよ ほら。 それに 日本より安いんだ。」

恵里「はあ ありがとうございます。」

柴田「あの 実は 僕も…。」

容子「え? あんたも。」

柴田「ほら! ウフフフ。」

容子「はあ…。」

恵達「すみませんね 本当に。」

恵里「かわいい…。」

柴田「そうですか? ウフフフ。」

恵里「ありがとうございます。」

恵達「どうした? 姉え姉え。」

容子「何か あったの?」

マンデリン

文也「ただいま。」

恵里「あ お帰りなさい。」

文也「どうした? 恵里。 下で 心配してたぞ 皆…。」

恵里「あ… うん。」

文也「うん?」

恵里「文也君… 私… なんか急に 怖くなってしまって。」

文也「『怖く』?」

恵里「今日さ 病院 行ったらさ…。」

文也「うん。」

回想

春子「バイタルは?」

看護婦「血圧 130と 56… 体温 36度5分です」

春子「大丈夫よ 赤ちゃんも 頑張ってるからね」

回想終了

恵里「なんか 怖くなってしまって…。 なんか 不安で 不安で たまらなくなってさ。 私 この子を ちゃんと 産めるのかなって…。 この子に なんかあったら どうしようって…。 もう 道 歩いてるだけで 怖くてさ なんか 全然 ダメになって…。 ごめんなさい。」

文也「謝る事じゃない 普通だよ それが…。」

恵里「うん。 単純だねぇ 私って。」

文也「やっぱり そうか…。」

恵里「え?『やっぱり』って?」

文也「さっきさ 太田先生 俺にとこ 訪ねてきてくれてさ。」

恵里「先生が?」

文也「恵里に会ってる時に 帝王切開 入って 怖がらせたのでなかって 心配してたよ。」

恵里「そう…。」

文也「その時の赤ちゃん 無事に産まれたらしいよ。」

恵里「そう… よかった…。 情けないね 私… 看護婦なのに 逃げだしてしまって…。」

文也「そんなの 関係ないだろ? あのさ 恵里…。」

恵里「ん?」

文也「沖縄に 帰ったら?」

恵里「沖縄?」

文也「沖縄で産んだらどうかなと 思って…。」

恵里「沖縄で?」

文也「そのほうが いいかなって 思ったんだ。」

恵里「ああ… でも…。」

文也「東京へ出てきてからさ 恵里 ゆっくり 沖縄に帰った事んないでしょ? 結婚のお願いに行った時だって 結婚式の時だって バタバタだった。」

恵里「うん…。」

文也「子供が産まれたら 産まれたで 大変でしょう? のんびり 実家で甘えられるなんて ずっと ないかもしれないしさ。」

恵里「うん…。」

文也「そういうの いいんじゃないかな…。 胎教にも いいと思うよ 母親が リラックスできるっていうのは。」

恵里「うん。」

文也「俺は 一緒にいたいし 寂しいけどさ 恵里のためにも 赤ん坊のためにも いいんじゃないかな と思ってさ。 それに 喜ぶだろ? 古波蔵家は…。」

恵里「そっか…。 沖縄か…。」

古波蔵家

ハナ「何してる?」

恵文「おばぁは…。」

ラジカセを止める恵文

ハナ「何でや?」

恵文「せっかく 録音していたのにさ。」

勝子「何で?」

恵文「『何で』って これくらいも 分からないかねぇ。 恵里に 送ってあげようと 思ってさ。」

勝子「だから 何で?」

恵文「胎教っていうのかね こないだ テレビでやっていたさ。 おなかの子供のために 音楽を聴かせてやると いいってさ。」

ハナ「恵文の声が おなかの子に いいとは思わんがね。」

恵文「何でよ。」

勝子「恵里は 大丈夫かなあ。『こないだから 産休に入った』って 電話あったけど…。 もう そろそろ お産が近くなって やっぱり 心細くなったり 不安になったりしてるのではと思うわけ。」

恵文「そうかねぇ。」

勝子「何か 私のほうが落ち着かない。」

恵文「遠いねぇ 東京と沖縄は。」

勝子「そうだねぇ。 文ちゃん。」

恵文「はいよ。」

勝子「行こうか? 行こう 東京に。 じっとしてられないさ。」

恵文「そうだね 行っちゃおうかねぇ。」

勝子「うん。」

一風館
管理人室

静子「こんばんは。」

みづえ「どうも…。」

静子「いつも お世話になっております。」

みづえ「いいえ 何をおっしゃるの。」

静子「チョット 仕事で 近くを 通りかかったものですから。」

みづえ「どうぞ どうぞ。」

静子「どうも 失礼します。」

ダイニング

静子「あ どうも。」

恵達「どうも…。」

容子「こんばんは。」

真理亜「どうも。」

柴田「どうも。」

静子「たまたま 仕事で 近くを 通りかかったものですから。」

恵達「はあ。」

静子「ハハハハハ どうも…。」

マンデリン

(ノック)

文也「え? …はい どうぞ。」

静子「こんばんは。」

恵里「どうも…。」

文也「どうしたの?」

静子「偶然 近くを 通りかかったものだから。」

文也「ああ… ん? 何? それ。」

静子「あ これ? これはね たまたまね さっき デパートに行ったら…。」

文也「仕事だったんでしょ?」

静子「え? 嫌な子ね あなた。」

文也「で 何 これ?」

静子「これ? あ 開けてみて。」

恵里「はい。」

恵里「うわっ! かわいい!」

ダイニング

柴田「あの大きさは ベビーバスケットだと 思われますね はい。」

容子「あんた よく分かるわねえ。 いつも見てるんでしょ ベビー用品。」

柴田「いや つい 寄り道してしまうんですよねぇ。」

真理亜「バカみたい 自分の子でもないのに 少しは 自分の事でも考えれば?」

柴田「真理亜さん 僕に そんなふうに 言っていいんですか? フフフ。」

真理亜「何がよ?」

柴田「フフフフ…。」

真理亜「何よ 気持わるいわね。」

柴田「見ましたよ 僕は デパートの ベビー服売り場で あなたを… フフフフ。」

真理亜「う… くそ~。」

容子「ほ~ ホホホ…。」

一同の笑い

マンデリン

静子「私は 賛成だな 沖縄で産むの。」

恵里「そうですか?」

静子「私も そうしたのよ 和也の時も 文也の時も。」

文也「え? そうなの?」

静子「そうよ。 いいと思うわよ。」

恵里「はあ。 私も 予定日が近くなったら 母に来てもらおうかなって 航空券とか送ろうとは 思ってたんですけど…。」

静子「思いきって 帰っちゃえば? もう 実家に帰るなんて なかなか 出来なくなるわよ。 まあね 離婚すれば別だけど。」

文也「は?」

静子「冗談よ。 ね そうすれば 恵里ちゃん。」

恵里「はい でも お願いがあるんです。」

静子「え? 私に? 何だろ?」

恵里「そのころ おかあさんは 忙しい? 沖縄には 来られませんかね?」

静子「私? 私は 仕事があるからねえ。」

恵里「そうですか。 その時 いて下されば うれしいんですけど ムリですか。」

静子「うん ありがとう。 まあ 調整は してみるけど 多分 難しい…。」

恵里「そうですか…。」

一風館入口

静子「あ もしもし? 私ですけど 夜分 ごめんなさい。 あのね 7月20日前後の予定 全部 キャンセルしてくれる? …うん お願い。 …だから お願い お願い!」

古波蔵家

勝子「何やってるの? 文ちゃん 早くして 遅れてしまうよ。」

恵文「はいよ はいよ はいよ。」

勝子「おかあさん お願いしますね。」

ハナ「おばぁは 大丈夫さぁ。 恵里に よろしくね。」

勝子「はい。 じゃ 行ってきます!」

恵文「行ってくるよ。」

一風館

沖縄へは 柴田君が付き添って くれることになりました

恵里「じゃ 行ってきます。」

容子「頑張れ 恵里ちゃん。」

恵里「はい。」

文也「空港まで送って 仕事へ行きます。」

容子「柴田君!」

柴田「はい?」

容子「途中で何かあったら 二度とここに 戻ってこれると思わないように。」

柴田「はい! じゃ…。」

あれ あれ? これは ひょっとして… たった今 太平洋上空で… すれ違ったさぁ。 やれやれだねぇ

116話

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