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連続テレビ小説「ちゅらさん」118話「めんそーれ ベイビー!」ネタバレ

2001年8月16日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】118話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里の出産日が近づき、一風館の住人はベビー用品を買い始めたり、古波蔵(こはぐら)家では父・恵文が胎教のために三線(さんしん)の演奏を吹き込んだり、周りの期待も高まっていました。文也の勧めもあり、助産師さんに手伝ってもらい家で産む方法を選びました。そして、陣痛が始まりました。おばぁや勝子の励ましで、恵里は無事、男の子を出産しました。みんなの祝福を受けて、文也と恵里は子どもの成長を心から祈るのでした。

118話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」118話「めんそーれ ベイビー!」ネタバレ

古波蔵家
縁側

恵里「琉美子がね びっくりした。」

琉美子「びっくりしたのはこっち。」

恵里「そっか。」

琉美子「そうだよ。」

恵里「予定日も同じ 7月20日だなんてね。」

琉美子「イヤさ。」

恵里「何か おかしいね このツーショットは。」

琉美子「そうだね。 あ 文也君は東京?」

恵里「うん。」

琉美子「そうだよね。 ウチは 立ち合い出産するんだよ。」

恵里「え そうなの? 誠が?」

琉美子「うん。 私は嫌って言ったのに『絶対する』『そんな感動を見ないで どうするんだ』と言ってさ。 それに『俺が居た方が心強いだろ』とか言うわけ。 私は 独りで まったく大丈夫なんだけど。」

恵里「へえ 何か 誠らしいさ。」

琉美子「まあね あ 恵里 病院どこにした?」

恵里「え 私は… 私は ここ。」

琉美子「『ここ』って?」

恵里「ここで産む。 おばぁの知り合いの助産婦さんに お願いしてさ。 ね おばぁ。 すごいんだよ その助産婦さん 強力さぁ。」

琉美子「ここで?」

恵里「うん。 何か そうしたくなってさ。 この家で産めば 家が守ってくれるような気がして。」

琉美子「へえ!」

ハナ「おばぁの頃は 皆 そうだったけれどね。」

琉美子「へえ 自宅出産か? なんか恵里らしいね。」

恵里「琉美子は?」

琉美子「私は 病院で。 那覇では 一番といわれてるとこ 設備もいいし きれいだしさ。 男か女かは 聞いてないの?」

恵里「聞いてない。 え? 聞いたの?」

琉美子「うん うちは女の子だよ。」

恵里「へえ。 あ 名前は?」

琉美子「まだ もめてるさ 誠と。 だってさ『恵里』って名前にしようと言うの。 あいつ。」

恵里「は?」

琉美子「恵里のとこ 男の子だといいね。 そしたら ウチの子と 結婚させればいいさ。 そしたら 老後は楽しいでしょ? ね?」

恵里「そうだね。 あ 琉美子。 今日どっちから来た?」

琉美子「ああ 庭から来たさ。 その方が段差がないと思ったから。」

恵里「あ そうだったよね。 じゃ 庭から帰らないと ダメだよ。」

琉美子「ん? 何で?」

ハナ「沖縄の言い伝えさ。」

琉美子「はあ?」

恵里「それから『妊婦は島ラッキョウを食べるといい』でも『ヤギは食べてはいけない』」

琉美子「何それ? それも 言い伝え?」

恵里「ねえ おばぁ?」

ハナ「そうさ。」

琉美子「恵里 本当に看護婦さん?」

恵里「え? そういえば そうだね。」

一風館

容子「大丈夫かな? 恵里ちゃん。」

柴田「そうですね。」

みづえ「大丈夫よ 勝子さんと おばぁが ついてるんですもの。」

容子「そうだね。」

みづえ「そうよ。」

柴田「でも 落ち着かないんです 毎日が ドキドキして。」

真理亜「あんたが ドキドキしたって しょうがないでしょう!」

柴田「フフフ…。 僕に そんな言い方をして いいんですか? フフフ…。」

真理亜「何よ デパートなんか 行ってないわよ。」

柴田「ハハハ…。」

容子「何? 今度は 何?」

柴田「今日 書店で立ち読みをして いましたね? 赤ん坊の雑誌を ニコニコしながら。 見ましたよ私。 フフフ…。」

真理亜「うう…。」

容子「ハハハ…。 あ! でも名前はどうするのかな?」

真理亜「名前? ああ。」

柴田「そうですよね。 僕も幾つか 考えてみたんですがね。」

真理亜「何で あんたが 考えるのよ。」

柴田「いいでしょ 考えたって。」

容子「もう考えてるのかな? あの 2人。」

柴田「いや まだ 考えてないと思います。 文也君 前の男の『ゆんたく』の時に『産まれて顔を見てから考える』と。」

容子「ああ そうか なるほどね。」

真理亜「また とんでもない名前つけたい とか 何とか言うのでは? あいつ。」

容子「そうかな?」

柴田「そうですかね?」

みづえ「楽しみね。」

容子「楽しみだよね。」

柴田「そうですね。」

そんなこんなで また 1か月近くが たちました

スタジオ

猛「どうした? 恵達。」

恵達「言いだしにくいんですけど まだ曲も書けてないでいるのに…。」

猛「何だよ 言えよ!」

恵達「姉え姉えが 子供を産むんです。 それで 予定日が 7月20日なんですよ。」

猛「7月20日? それ明日だろ?」

恵達「はい。 それで 兄い兄いも帰ってくるって 言ってたし。 俺だけ行かないというのも 何か あれだなと思って。 落ち着かなくてですね。」

猛「恵達…。」

恵達「はい。」

猛「姉え姉えは 沖縄で産む訳か?」

恵達「はい。 ダメですよね?」

猛「一体 何を言ってるんだ? お前。」

恵達「すみません。」

猛「帰らなきゃダメだろ!」

恵達「は?」

猛「姉え姉えが 子供 産むんだろ! 帰らなきゃダメだ。 決まってる!」

恵達「え?」

猛「お前 何言われるか 分からんぞ!」

恵達「『何』って?」

猛「俺の姉え姉え 子供 産んだ時にさ 海外に レコーディングに行ってて どうしても 沖縄の家に 帰れなかった。 家族で俺だけよ。 そうしたら どうなったと思う?」

恵達「え?」

猛「いまだに 沖縄に帰って来ると 姉え姉えが子供に『あんたが産まれてくる時に 来てくれなかった 猛叔父さん』こうだよ! あれは 何歳になっても 言ってると思う。」

恵達「なるほど。」

猛「だから 帰らなきゃダメだ。」

恵達「すみません。」

猛「沖縄に行って リフレッシュしてこい! もしかして いい曲が 出来るかもしれないぞ。」

恵達「はい! ありがとうございます!」

古波蔵家
居間

恵里「ふう…。」

台所

勝子「もうすぐですかね? 恵里。」

ハナ「そうかもしれんね。」

居間

恵文「大丈夫ね? 恵里。」

恵里「うん 大丈夫だよ。」

恵達「ただいま!」

恵尚「今 帰ったよ!」

静子「失礼します!」

恵尚「ハイサイ!」

恵達「間に合ったかな?」

静子「こんにちは!」

恵文「あれ!」

勝子「あら?」

ハナ「一緒に来たね?」

静子「いえ 那覇空港で 偶然に ね?」

恵達「はい。 一緒に タクシーに乗ってたら この人が 歩いててさ。」

勝子「え?」

恵尚「飛行機代で お金 なくなってね。」

静子「あ 恵里ちゃん 大丈夫?」

恵里「はい 大丈夫です。 うれしいな 皆 来てくれて。」

恵達「何 言われるか 分からんからね 来ないと。」

恵里「え?」

恵達「いや 何でもない。」

恵尚「はぁ 恵里 立派な おなかだねぇ!」

恵里「そうだよ。」

勝子「静子さんどうぞ!」

静子「はい。」

勝子「恵里?」

静子「恵里ちゃん?」

ハナ「始まったかね? はいはい。」

恵文「え!」

数時間後

静子「病院に行った方が いいのでは?」

恵里「はい 大丈夫です。」

勝子「文ちゃん じっとして!」

恵達「そうだよ。 お父さんが うろうろしても しょうがない。」

恵尚「あ~ 遅いね!」

ウシ「ハイタイ!」

ハナ「ウシさん よろしくね!」

ウシ「ハイタイ! お邪魔しようねぇ。」

恵文「はあ どうも!」

ウシ「まだ これは 全然 まださぁ!」

恵里「え? まだ?」

勝子「まだですか?」

ウシ「あ! いいにおいが するさ。 ラフテーね? 頂こうかね。」

ウシ「何してる? 皆 今夜は長いからね。 しっかり 腹ごしらえをしてね。」

ハナ「であるね。 勝子さん!」

勝子「はい。」

恵里「まだですか?」

ウシ「まだ。」

恵里「うそ…。」

一風館

容子「え? 陣痛 始まった? 始まったの?」

古波蔵家

恵達「でも まだみたいです。 文也君 帰ってきたら よろしく お伝えを。 はい はい。」

恵尚「すごい 産婆さん やっさ。 何ね?」

恵里「あ あの?」

ウシ「まだ。」

恵里「あ… 遠慮しないで 食べて下さい。」

北栄総合病院

奈々子「え? 始まったんですか? はい 分かりました。」

病室

文也に恵里の陣痛が始まったことをジェスチャーで伝える祥子

古波蔵家

ウシ「おいしかったねぇ。」

恵里「あの… あっ!」

ウシ「よし!」

恵尚「産まれるの?」

ウシ「トイレさ。」

恵里「え? もう ダメ! はぁ はぁ…。」

勝子「頑張って! もう少しだよ 恵里!」

勝子「頑張って 恵里ちゃん。 頑張って!」

おや 今日は まだ 産まれなかったね 明日かねぇ?

119話

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