2001年4月14日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】12話のネタバレです。
現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
7年後、古波蔵(こはぐら)家は那覇市に移り住み、父の恵文はタクシーの運転手、母の勝子は市場で野菜売りをして生計を立てていました。恵里は高校3年生になりました。ある日、勝手気ままな生活をしていた長男の恵尚が帰ってきて、にがうりの形をした土産物の人形「ゴーヤーマン」を世界中に売ろうと言い出します。この提案に恵里は大賛成し、母・勝子やおばぁのハナ、弟・恵達もしぶしぶ賛成しますが…。
12話ネタバレ
連続テレビ小説 ちゅらさん 第12回 帰ってきた兄(に)い兄(に)い
決勝戦は 雨で 明日に順延になり チームは 体育館で 調整しています
琉美子「恵里!」
恵里「ん?」
琉美子「ゴーヤーマンさ 親戚に5つ ちょうだい。」
恵里「ありがとう。」
琉美子「甲子園に行ったら 応援席に大きく 『ゴーヤーマン』と書いて 宣伝すればいいさ。 テレビにも 映るよ。」
恵里「それ いいかもね。 はい!」
琉美子「ん 6個 あるよ?」
.
恵里「1個は おまけ。」
琉美子「サンキュー。」
誠「1…! 2…!」
恵里「皆 気合入ってるね。」
琉美子「うん。」
ライブハウス
ゆかり「あれ 古波蔵恵達じゃない!」
恵達「あ 金城。」
ゆかり「どうしたの?」
恵達「『どうした』って あ 偶然だね。」
ゆかり「よく来るの?」
恵達「『よく』ってほどじゃないけどさ たまに。」
ゆかり「へえ そうか。」
恵達「うん そう…。 あ 金城は?」
ゆかり「うん 時々ね。 好き?」
恵達「え?」
ゆかり「ロック?」
恵達「結構 好きかな?」
ゆかり「へえ…。でも 意外。」
恵達「何が?」
ゆかり「恵達が ここに1人でいるなんてさ。」
恵達「そうか?」
ゆかり「そんなふうに見えない。 学校じゃ。」
恵達「どんなふうに見えるんだよ。」
ゆかり「なんか現実的でさ 『面白みの全然ない男』って感じ。」
恵達「そうか…。」
ゆかり「でも ちょっと見直した。」
恵達「そりゃ どうも…。」
ゆかり「何 その黄色い… ヘルメット?」
恵達「これは バイトの帰りで…。」
ゆかり「そうなんだ。 自分では やらないの? ギターとか。」
恵達「今のとこは 聴く方が中心だね…。 でも 前は ちょっとやってた事も あったんだけどさ。」
ゆかり「うん…。」
恵達「でも また始めようかなと思って。」
ゆかり「本当に? そしたら聴かせて。」
恵達「おう!」
ゆかり「楽しみ!」
古波蔵家
恵文「ただいま!」
勝子「お帰りなさい お疲れさま。」
恵文「ゴーヤーマン 7つ売れたさ。」
勝子「どうも ありがとうございます。」
恵文「おばぁは?」
勝子「民謡酒場で売ってくるって。」
恵文「おばぁは 営業成績いいな。」
勝子「うん さすが。 ごめんなさい。 本当に あの子のために…。」
恵文「なんで 勝子が謝るか?」
勝子「だって…。」
恵文「楽しいさ ゴーヤーマンの世界進出計画。」
勝子「うん。」
恵文「俺は好きさ ゴーヤーマン。」
勝子「うん 私も…。」
恵文「ただ…。」
勝子「ん?」
恵文「ヘルメットの色は 黒がよかったかね?」
勝子「赤でしょ 赤!」
勝子「文ちゃん…。」
恵文「あい。」
勝子「文ちゃんの事 好きさ 私は」
恵文「あい ありがとう。 僕も勝子が好きであるよ…。」
勝子「うん…。」
恵文「♪『正義の味方のゴーヤーマン 味は苦いが いい男』。」
以前 恵尚には ちょっと複雑な 事情があると申しましたが それについては 今しばらく お待ち頂きます
沖縄県大会決勝戦
いよいよ 決勝でございます。 いやぁ ドキドキするね
恵文「恵尚 まだか!」
勝子「恵尚! 行くわよ!」
恵尚「はい ちょっと待って!」
ハナ「おばぁは他人のふりするよ。」
恵尚「何で おばぁが作ったんでしょ?」
勝子「さあ行こう。 始まってしまうよ。」
お土産屋
比嘉家のおばぁ1「これかね? 勝子の言ってたのは?」
比嘉家のおばぁ2「そうだねぇ…。」
沖縄県大会決勝戦
勝子「校長先生 いつも 恵里と恵達が お世話になっています。」
校長「恵里君は マネージャーとして 頑張っております。」
恵尚「ゴーヤーマン いかがですか? ゴーヤーマン いかが? 買わない?」
誠「行くぞ!」
一同「おう!」
試合開始
決勝戦は 5回を終わって 11対0。 一方的に負けています。 ピッチャーの誠は 次々と打たれ 点差は広がるばかり…
また ホームランを 打たれてしまいましたしまいました
恵達「だから言ったろ…。」
恵里「琉美子「見よう。」
琉美子「だって…。」
恵里「皆 頑張ってるさ。 チャント見るのが 私達の仕事だよ そうでしょ? 見よう 琉美子。 結果じゃないさぁ…。」
琉美子「うん…。」
恵里「さあ 1点 取ろうね! まだまだ分からんよ!」
恵里「頑張ろう! これからだよ!」
恵達「そうだよ まだ分からんよ!」
石嶺「那覇北! 気張れよ!」
恵尚「頑張れ! あきらめるな! まだまだ いけるよ!」
琉美子「誠!」
恵里「いけ! 誠!」
恵尚「俺も あきらめないから! 頑張れよ!」
一同「誠! カットバセ 誠!」
そして試合終了
石嶺「よく頑張ったよ な! よく頑張った!」
誠「いや 惜しかったね 16対0。 惜しかった。」
校長「惜しかった。 本当に惜しかった!」
教頭「惜しかった。」
恵里「ばかぁ…。」
古波蔵家
恵里「ただいま!」
恵里「ただいま。」
勝子「お帰り。」
恵里「おなか すいたな。」
勝子「うん。」
ハナ「おいしいもんでも 食べようね。」
恵里「うん。 あ~あ!」
恵尚「恵里 元気出せ! ゴーヤーマンに笑われるよ。」
恵里「うん。」
恵尚「うん…。 古波蔵家の皆様 恵里に大きな拍手を…。」
恵尚「野球は 残念な結果に終わりました。 が… ゴーヤーマンの快進撃は続いております。 なんとなんと ゴーヤーマンの売り上げは 本日分だけで 200であります。 赤丸上昇!」
恵里「すごいね!」
勝子「200…?」
恵尚「300%近い伸びを示しておりまして このまま明日以降が楽しみになってまいりました。」
恵尚「この売り上げを 意地できれば それから生産した 5000個を 売り尽くす日は 遠くない。 すべてを売り尽くした暁には 株主の古波蔵家の皆さんに…。」
台所にハナと恵文を呼ぶ勝子
恵文「どうした?」
勝子「200個 売れたって言ったでしょ?」
恵文「すごいさ。」
勝子「そうじゃないの。 私 黙ってようと思ったんだけど 実は 実家の方の親せき 集まってもらって。」
恵文「え?」
勝子「皆 買ってくれるって…。 だからね その 200個って 全部 比嘉の人間だけなの。 ちょうど それくらいなの。」
ハナ「全然 売れてないって事だね?」
勝子「ええ。」
居間
恵里「なんで急に売れたんだろうね?」
恵尚「こんなもんさ 商売なんて。」
恵達「俺が ゴーヤーマンやった時は 1つも売れなかったけどねぇ…。」
恵尚「役者が まずかったんでないのか?」
恵達「よく言うよ。」
島袋「こんばんは!」
恵尚「あ 来た来た! はい 今 行くさ!」
玄関
恵尚「おう!ご苦労さん。」
島袋「なんのなんの…。 とりあえず2000ね。」
恵尚「悪いね。」
勝子「恵尚… これ…。」
恵尚「フフフ…。 俺 絶対 売れると思ってたからさ 追加で チャント お願いしてたわけ。 品切れになったら困るさ。 ね!」
ハナ「いくつ 追加した?」
島袋「5000です。」
恵文「合計して 9500個!」
ハナ「悪いけど 持って帰ってくれんね?」
島袋「は?」
恵尚「何 言ってる こんなの あっという間だよ。」
恵達「それは どうかね?」
恵里「よし! 明日から売りまくろうね 兄い兄い。」
恵尚「おう!」
恵里「いえい!」
という訳で 古波蔵家 大ピンチでございます。 どうするかね ゴーヤーマン!