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連続テレビ小説「ちゅらさん」130話「お母さん(あんまー)は大忙し」ネタバレ

2001年8月30日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】130話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

古波蔵(こはぐら)家では恵里が帰京することになり、父・恵文は寂しがり、母・勝子は母親としての心得を伝え、おばぁは子守歌を歌うなど、別れを惜しみました。帰京した恵里と和也は、一風館の住人から熱烈な歓迎を受けます。一方、弟・恵達は自作の歌を歌いたいと申し出ますが、音楽プロデューサーから売れないと言われます。そんな時、恵里の同僚・祥子に「夢を追ってほしい」と励まされ、恵達は祥子に「好きだ」と告白します。

130話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」130話「お母さん(あんまー)は大忙し」ネタバレ

麻衣子の住んでいるマンション

(チャイム)

麻衣子「はい。 あ!」

恵里「村山さん。」

麻衣子「先輩。」

恵里「突然 ごめんね。」

麻衣子「いえ そんな。」

恵里「何か 懐かしいさ。」

麻衣子「え?」

恵里「余り 物ないね この部屋。」

麻衣子「うん。」

私も 東京 来たばかりの頃 こんな部屋だったさ。 石川県? 村山さんは。」

麻衣子「はい 金沢です。」

恵里「いい所なんだろうね。 写真や テレビでは よく見た事あるけど。」

麻衣子「そうですか?」

恵里「うん。 あのさ 村山さん。 ごめんね。」

麻衣子「え?」

恵里「本当に ごめんなさい。」

麻衣子「何が ですか? 何で 先輩が 謝るんですか? 勝手なのは 私なのに。」

恵里「だって 私 あなたの事 ちゃんと 分かってあげられなかったし 自分の事 押しつけてるっていうか 勝手だったなと思ってさ。 そういうところが ダメなんだよね 私。」

恵里「本当 ダメ。 押しつけがましいというか 何か ダメだね。 どうしても 謝りたくて それで 来たわけ。 ごめんなさい。」

麻衣子「いえ そんな…。」

恵里「村山さんは 何で看護婦になろうと思ったの?」

麻衣子「え?」

恵里「教えて。」

麻衣子「大した理由じゃないんです。 昔 大きな病気をして 入院した事が。」

恵里「へえ。」

麻衣子「その時に すごい優しい看護婦さんが いて あこがれて。 よくある理由。」

恵里「よくあるとか ないとか 関係ないよ すてきさぁ。 それなのに 辞めてしまうの? 大変だったさ 看護大学の勉強。 私も そうだけど 頑張ったでしょ。 辞めてしまうわけ? もったいないさ。」

恵里「ごめん。 こういうところが 押しつけがましいんだよね。 ごめんね。」

麻衣子「もう いいんです。 先輩のせいじゃないです。 向いてない。 それが分かっただけ。 先輩は どうして 看護婦に なろうと思ったんですか?」

恵里「私?」

麻衣子「はい。」

恵里「長いよ 話すと。」

北栄総合病院
ナースステーション

看護婦「お疲れさまでした。」

秀美「はい お疲れさま。」

りほ「お先 失礼します。」

秀美「はい お疲れさま。」

奈々子 祥子「お疲れさまでした!」

秀美「はい? お疲れさま。」

廊下

りほ「何ですか? いじめ?」

奈々子「バカ言ってんじゃない。」

祥子「どこなの? 教えなさい!」

りほ「え?」

麻衣子の住んでいるマンション
麻衣子の部屋

麻衣子「へえ 何か すごいですね。」

恵里「そうかな?」

麻衣子「はい。」

恵里「でもさ。」

麻衣子「え?」

恵里「うん そうしよう。 私が辞めるさ 看護婦。」

麻衣子「は?」

恵里「私より 村山さんの方が 向いてるもん 看護婦。 私 結局 弱っている人の気持 分かってあげられないんだよね。 分かりたいと思うし 分かろうと 努力は してるんだけどさ。」

恵里「私なんかよりも あなたの方が 弱ってる人の気持 分かってあげられるのでは? だから あなたが辞めるなら 私も辞める。 うん そうしないと いけないさ。」

マンション前

りほ「このマンションです。」

奈々子「うん そうか ありがとう。」

祥子「ご苦労。」

奈々子「何号室?」

麻衣子「何 言ってるんですか! 上村先輩!」

3人「ん?」

麻衣子の部屋

恵里「村山さん?」

麻衣子「そんな簡単に 辞めると言って いいんですか? 天職でしょ? おばぁの言葉は どうなるんです? 死んだ和也君に 何て説明します? 今まで応援してくれた人達に 何て 言って説明するんですか?」

恵里「いや それは そうだけど。」

麻衣子「看護大学の勉強を ムダにするんですか?」

マンション前

奈々子「何で あの子 怒られてるの?」

祥子「さあ?」

麻衣子の部屋

麻衣子「バイトまでしてくれた弟に 何て謝るんですか?」

恵里「そうだよね。」

麻衣子「そうですよ!」

恵里「すみません。」

麻衣子「経済的には大丈夫? だんなさん。 外科の上村先生は まだ研修医でしょう? お給料も安いし子供までいて 和也君の将来は どうなるんです?」

恵里「はい。」

麻衣子「それに一体 先輩に看護婦以外に 何が出来るって いうんですか?」

恵里「いや 何かな?」

麻衣子「え?」

恵里「すみません。」

麻衣子「すみませんじゃないですよ 本当に。」

恵里「ん?」

麻衣子「ん?」

恵里「何で 私が怒られてるわけ?」

麻衣子「え? だって 私も そうですけど 辞めたくもないのに 辞めるとか その場の勢いで 言うからですよ。」

恵里「そっか ごめんなさい。 え?」

恵里「辞めたくないんだ?」

麻衣子「え? あ…。」

恵里「そうかぁ。」

麻衣子「『そうかぁ』って… あの。」

恵里「だったら話は早いさ 先に言ってよ それを。 辞めた後の事 考えてしまったさ もう! あ! きれいに アイロンかけてあるし。」

麻衣子「いや あの…。 もう辞めるって言ってしまって。」

恵里「何言ってる なんくるないさ。」

麻衣子「は?『なんくる』?」

恵里「私も よくやったけど 遅刻とかするさ 学校で。 先生が向こう向いてる間に すっと 自分の席に座ってしまうわけ。 それで 何もなかったかのような 顔をして 座ってるわけ。 そうすれば 大体OKよ!」

麻衣子「それは いくらなんでも。」

恵里「大丈夫 大丈夫!」

北栄総合病院
ナースステーション

奈々子「あの 婦長!」

秀美「何?」

奈々子「もし 村山さんが帰ってきたら 許してあげます?」

秀美「は? 帰ってくる訳ないでしょ。」

奈々子「だから『もし』ですよ『もし』」

秀美「まあね。 私はホラ 心の広い 寛大な婦長ですから。」

祥子「厳しいんじゃなかったのでは?」

秀美「やめたの それは。」

祥子「じゃ 許してあげますよね?」

奈々子「まるで 何もなかったかのようね。」

秀美「賭けてもいいけど それはない!」

奈々子「え? 本当ですか?」

秀美「いいわよ 何でも好きな物 おごってあげる。」

奈々子「私 しゃぶしゃぶがいい!」

祥子「私も! 倉田さん 好き?」

秀美「いいわよ 胃拡張になって 入院するくらい 食べなさい。」

秀美「私が いつでも 看護してあげる。 ホホホ…。 アッハハハ…。」

秀美「私が勝ったら ウチのガキを連れて 焼き肉 食べほうだい! 食べるわよ あいつら。 村山さん!」

秀美「ちょっと! あんたね!」

麻衣子「あ はい…。」

奈々子「婦長!」

祥子「婦長!」

秀美「え おはよう! 村山さん 今日も頑張ろうね。」

麻衣子「ありがとうございます。」

秀美「いいのよ いいのよう。 私は 寛大な婦長なんだから。」

恵里「ね。」

奈々子「婦長 しゃぶしゃぶ!」

祥子「ありがとうございます。 ごちそうさまです。」

恵里「え? 何ですか しゃぶしゃぶ。」

秀美「分かったわよ その代わり豚よ豚!」

奈々子「え?」

祥子「豚ぁ!」

りほ「そんな。」

秀美「そうよ 豚しゃぶ おししいのよ!」

奈々子「そんなぁ 豚なんて!」

恵里「何ですか よく分からないけど おいしいですよ 豚は。」

秀美「そうよね。」

恵里「はい 沖縄では よく豚を食べます。 ビタミンB1が豊富で 体にもいいし 沖縄では豚は 泣き声以外 全部 食べれると 言われるくらい。」

秀美「そうよ すばらしいよね 豚は。」

恵里「はい。」

奈々子「やっぱり牛でしょう?」

秀美「豚!」

2人「牛!」

秀美「豚!」

プリセプター指導中の恵里

恵里「501号室は 明日 内視鏡の検査。 今日 その説明をしましょうね。」

麻衣子「あれ? 内視鏡検査は きのうでは?」

恵里「あ! そっか ハハハ…。 は?」

奈々子「笑い事じゃない!」

恵里「すみません。」

恵里「はい いくよ 厳しくいくからね。」

麻衣子「はい。」

病室

プリセプター指導中の恵里

恵里「一番痛い時を10とすると今いくつですか? そうですか きのうより 楽になりましたね。 今日 頭洗いましょう。」

麻衣子「出身は どちら?」

患者「俺 山形。」

麻衣子「寒い地方の人は 塩辛い物を 食べるといいますが どうですか? 何が お好きです?」

ナースステーション

奈々子「あれ? 新人2人組は。」

祥子「プリセプターシップの最終ミーティングに。」

奈々子「そっか もう 独り立ちか。」

恵里「はい やっと終わりね プリセプターも。」

祥子「うん。」

恵里「大変だね 人に教るってのは。」

奈々子「私の苦労が よく分かったでしょ?」

恵里「はい。 プリセプターは 道案内でしょう?」

祥子「うん。」

恵里「何ていうのかな? 道案内をすると 道の事が よく分かるというか 案内するうちに 道を確認出来るというか そんなふうに思いました。 大事なことなんだなぁと。」

祥子「なるほど。」

奈々子「へえ。」

秀美「ほう!」

恵里「あれ? 皆さん 感動してます? 参ったな。 また 成長してしまいましたかね? あれ?」

恵里も やっぱり恵文の子だねぇ。 それを言わなければ 恰好いいのにさぁ

古波蔵家

恵文「(くしゃみ) ん?」

北栄総合病院
ナースステーション

恵里「ん?」

秀美「さ 仕事 仕事!」

恵里「はい! 頑張りますよ!」

秀美「上村さん! 期待してるわよ。」

恵里「え? あ! はい。」

結局 プリセプターをやって 成長したのは 恵里の方かもしれんね。 さぁ そして

一風館

時間は またまた飛んで 和也は もうすぐ4歳です

恵里「和也! 着替えて! 和也! こら 和也! 待ちなさいってば! こら! こら! 和也!」

131話

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