ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」131話「お母さん(あんまー)は大忙し」ネタバレ

2001年8月31日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】131話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

古波蔵(こはぐら)家では恵里が帰京することになり、父・恵文は寂しがり、母・勝子は母親としての心得を伝え、おばぁは子守歌を歌うなど、別れを惜しみました。帰京した恵里と和也は、一風館の住人から熱烈な歓迎を受けます。一方、弟・恵達は自作の歌を歌いたいと申し出ますが、音楽プロデューサーから売れないと言われます。そんな時、恵里の同僚・祥子に「夢を追ってほしい」と励まされ、恵達は祥子に「好きだ」と告白します。

131話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」131話「お母さん(あんまー)は大忙し」ネタバレ

一風館
1階廊下

恵里「待て!」

さて 時間は またまた 飛んで ついに 21世紀を迎えました

恵里「こら 和也!」

和也は もうすぐ 4歳です

恵里「もう! こら 和也!」

和也「お父さん 助けて。」

文也「『助けて』じゃないだろう。 おかあさんの言う事 聞きなさい。」

和也「ヤダ。 真理亜さん 助けて。」

真理亜「自分で 何とかしなさい。」

和也「容子さん。」

容子「助けてあげたいけど おかあさん怒ると 怖いからねえ。」

恵里「そうだよ 和也。 怖いよ。」

和也「管理人さん。」

みづえ「助けてあげるわよ。」

恵里「みづえさん!」

みづえ「だって ねえ 和也。」

恵里「こっち おいで。 風邪ひくよ。」

和也「恵達!」

恵達「俺が守ってやるからな。」

恵里「和也 やめた方がいいよ。 そのおじちゃんは あんたの名前 決める時 どっかへ行ってたから。」

恵達「いや だからよ。」

和也「あ そっか。」

恵達「『あ そっか』って 和也。」

恵里「フフン さ おいでえ。 こっち こっち。」

和也「柴田!」

柴田「うん。」

和也「柴田 助けてちょうだい。」

文也「和也。『柴田さん』だろ。」

恵里「そうだよ。 すみません 柴田さん。」

柴田「いえいえ いいんですよ。」

和也「だって 柴田は 柴田だもん。」

2人「和也!」

柴田「和也君。 風邪ひくから 何か 着ようか?」

和也「分かったさぁ。」

柴田「そうさぁ ハハハ。」

和也「柴田さんに言う事は 聞くんだよねえ。」

恵里「そうだよね。」

容子「好きだよねえ 和也は 柴田君が…。」

和也「柴田。」

柴田「うん。」

容子「あ そっか でも 何でだろ?」

文也「人柄ですよ。」

柴田「いや そんなぁ。」

真理亜「ぬいぐるみか なんかと 勘違いしてんだよ。」

柴田「なんですか それは…。」

(和也の笑い声)

柴田「いや 笑うとこじゃないから。」

(笑い声)

恵里「和也 分かってるの?」

(和也の笑い声)

北栄総合病院
ナースステーション

恵里「502号室の前川さんは 吐き気が強く 経口接種できません。 点滴2本の指示が 出ています 以上です。 さあ 今日も 張り切って いきましょうね。」

一同「はい。」

恵里「村山さん 倉田さん 今日の検査の準備 大丈夫?」

麻衣子「はい 大丈夫です。」

恵里「うん よろしく。」

麻衣子「任せといてください。」

恵里「大榎さんは 朝食抜きになる…。」

いやぁ 恵里も すっかり ベテラン看護婦さんだねぇ

文也君も 立派な外科の お医者様になったね カッコいいね

そして 恵達は あのあと バンドや 我那覇さんと別れ 地道に活動してたので あります でも 悪くないさ 恵達

かわいいさぁねぇ 祥子ちゃんは…。 いつか 古波蔵家の 嫁に なるのかねぇ

一風館
入口

和也 恵里♪『ドは ドーナツのド レは レモンのレ ミは…』

和也「お母さん どうしたの?」

恵里「ん? ううん 何でもないよ。 さ 帰ろうか。 おなか すいたね。」

和也「うん。 柴田!」

恵里「は?」

古波蔵家

勝子「ん?」

ハナ「ん?」

2人「ん?」

一風館
マンデリン

恵里「何でもなかったのかなぁ。」

(ドアが開く)

文也「ただいま。」

恵里「お帰りなさい。」

文也「ああ もう 寝たか…。」

恵里「うん。」

文也「そっか…。 今日は どうしてた?」

恵里「和也? うん 保育園から帰ったら 私なんか ほったらかしで 柴田さんと遊んでたさ。」

文也「なんか やけちゃうんだよな 俺。 しょうがないけどな。 なかなか 一緒に 遊んでやれないから。 寂しいね。」

恵里「でも 柴田さんや 一風館の人が いてくれて ホント 助かってる…。 親以外に こんなに遊んでくれる人が このアパートだけで 何人もいるからさ。 いいことだよ やっぱり 和也にとってもさ。」

文也「そうだねぇ。」

恵里「保育園とかで見てても 和也は 人に慣れてるからかなぁ 人見知りとかしない この子 全然。」

文也「でも それは 恵里に似たのかもよ。」

恵里「え? そうかな。」

文也「少なくとも 俺じゃないね。」

恵里「そうかなぁ。」

文也「そうかじゃなくて 間違いなく そうだって。」

恵里「そうですか すみません。」

古波蔵家

恵文「(ため息)」

恵尚「だから オヤジさん 無理って!」

勝子「そうさぁ。」

恵文「そんなこと 言ったってよ。」

ハナ「情けないねぇ。」

恵文「何がよ。」

恵尚「だから 何がよ おばぁ。 オヤジさんは 悪くないさぁ。 交差点で とまってるところ 追突されたんだからよ。」

恵文「そうだよねえ 俺は 全然 悪くないよね。」

ハナ「車とめて 昼寝でも していたんだろ。」

恵文「何を言うか。 俺はね 大通りで 昼寝なんか しないさぁ。」

勝子「じゃ どこなら するわけ?」

恵文「いや だからよね。」

ハナ「(ため息)」

恵文「勝子! お酒!」

勝子「『お酒は駄目』って先生に言われた。 痛むんだよ お酒 飲むと…。」

恵文「もう 酒は飲めない 三線は弾けないじゃさ 俺は いったい 何をすればいい?」

恵尚「え? …ん?」

ハナ「ないさぁ。」

恵文「であるね。」

恵尚「じゃ 俺は 仕事 行ってこようか。 もう 営業主任に なってから 大変さぁ。 皆が 俺ばっかり 頼りにしてからよ。」

勝子「そうなの?」

恵尚「おう 島袋製作所は いまや 俺で 成り立ってるようなもんだよ。 うん。 ま しばらく オヤジさんも 働けないし 古波蔵家は 俺が 何とかしないと いけないさ。 参ったねぇ アハハハ。」

ハナ「行っておいでねぇ。」

勝子「行ってらっしゃい。」

恵文「行っといでねぇ。」

恵尚「うん 行ってきます。」

勝子「頑張ってるね 恵尚。」

ハナ「であるね やっぱり 頼りにされると いうことは いいもんだからねぇ。」

勝子「そうですねぇ。」

恵文「あ でもよ 勝子。」

勝子「何?」

恵文「東京の恵里や恵達に言ったらダメ。」

勝子「何を?」

恵文「いや 何って だから お父さんが ケガをした事 言ったら ダメだってことさ。」

勝子「ああ 言ってないさ。」

恵文「え? 言ってないの?」

勝子「は?」

恵文「いやいや それでいいわけ。 そんなこと しなくていいさ。 恵里や恵達や ましてや 和也なんかに 絶対に 言っちゃ ダメだよ。 心配で すぐに飛んできてしまうかも しれないからよ 絶対 絶対 絶対絶対 言っちゃ ダメだからね。」

ハナ「言わないさ ねえ 勝子さん。」

勝子「うん 言わない言わない 心配しないで。」

恵文「え? あ そうかねぇ。 アハハハ…。」

一風館

恵里「え~?! え…? お父さんが? …え? で 大丈夫なの? うん。 …え? うんうん。 え? え? で お父さんは?」

古波蔵家

勝子「今 病院に行ってるさ。 なんか『知らせるな』っていうけど それが『知らせてくれ』って 言ってるみたいだからさ。 だから 一応 知らせたから。 全然 大丈夫さ。 うん …はいはい。 はい じゃあね。 …はい。」

一風館

恵達「へえ そっか…。 でも よかったね 大したことなくてね。」

恵里「うん 怖いよね 車乗る仕事だから。」

恵達「であるね。 まさか 車とめて昼寝してて 追突されたんじゃ ないだろうね。」

恵里「交差点て 言ってたから 安里の。」

恵達「じゃ いくらなんでも 違うか。」

恵里「あ! …あれは 私 お父さんの ケガを感じたのかね?」

恵達「え?」

恵里「いや ちょうどさ その時ぐらいの時間なんだけどさs 私さ こう胸が差し込むように 痛くなってさ あれは 感じたのかね 私。」

恵達「え? 嫌だねえ もう…。 ウチナーの女は怖いさ もう やめてよ。」

恵里「ハハハハ。」

ゆがふ

静子「そう ビックリしたでしょう。」

恵里「はい 最初 事故って聞いた時は ドキッとしましたよ。」

静子「そうよねぇ。」

恵里「はい… 考えてしまいました。 もう 親の体のこととか 考えないと いけないのかなって。 もう 若くないのかなって…。」

静子「ああ…。」

恵里「え? どうかしました?」

静子「いや 間接的に 私も『若くない』と 言われてるような気がして。」

恵里「え? アハハハ…。」

静子「ま いいんだけど。 和也 おいしい?」

和也「うん おいしいさぁ。」

静子「そうさぁ。 あれ? う~ん 本当 おいしいですね これ…。」

兼城「ありがとうねぇ。」

静子「あ でも おばぁの これ おいしかったわよねぇ。」

恵里「はい…。」

兼城「え…。」

恵里「あ!」

兼城「ん?」

静子「あ ごめんなさい。 これが『おいしくない』と言ってないです。」

兼城「ハハハ いいさ いいさ おばぁにはかなわんから。 どうぞ これ。」

静子「ああ クーブイリチーだ! これ。 おばぁのこれ おいしかった。」

恵里「あ はい。」

静子「ああ…。」

兼城「ウ ウ ウ ウ~。」

静子「ああ ごめんなさい。 ハハハハ…。」

恵里「ハハハハ…。」

静子「うん… 沖縄かぁ。」

恵里「はい 行ってこようかなぁ。」

勝子「え? 行くの?」

恵里「はい ま 顔だけでも見せたいし 和也 連れていけば 喜ぶだろうし あんまり 会ってないですからね。」

静子「そうよね 会いたいだろうなぁ。」

恵里「はい。 和也 沖縄の海 行こうか?」

和也「行く!」

静子「あ いつ 行くの?」

恵里「今度の木金 連休なんですよ 私。 文也君は チョット 無理ですけど この子にも 沖縄の海 見せてあげたいなぁって思って。」

静子「そう 木金か…。」

恵里「はい。」

静子「ん?!」

一風館

恵里「じゃ 行ってきます。」

文也「ああ よろしくね。」

恵里「うん。」

文也「和也 いっぱい 遊んでこいよ。」

和也「うん 分かったさぁ。」

真理亜「じゃあねぇ。」

容子「日焼けしてこいよ~。」

みづえ「気をつけてね。」

柴田「行ってらっしゃい。」

和也「柴田 元気で やれよ。」

柴田「はい。」

文也「こら!」

和也「あ 痛っ!」

(一同の笑い)

恵里「じゃ 行ってきます。」

古波蔵家
玄関

恵里「ただいま!」

和也「『ただいま』なの?『こんにちは』でしょ?」

恵里「『ただいま』で いいわけ。」

和也「ただいま!」

勝子「恵里! ああ 和也!」

ハナ「よく 来たねぇ。」

恵文「恵里! 和也!」

恵里「お父さん 大丈夫なの?」

恵文「大丈夫さ もう…。 もう 連絡しちゃいけないって きつく 言ったのによ もう。」

恵里「まあね もう お父さんのことが 心配で 眠れなくて 飛んで来た!」

恵文「恵里…。」

恵里「ウソ! 和也 海に連れていって あげたかったからさ。 ついで。」

恵文「あれ…。 あれ…。」

(一同の笑い)

居間

恵里「あ?」

静子「おう 和也 待ってたよ~。 ハハハ どうも 恵里ちゃん。」

恵里「あ…。」

132話

モバイルバージョンを終了