2001年9月14日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】143話のネタバレです。
現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
恵里たちの住む一風館に祥子も越してきて、さらににぎやかになりました。ある日、拾った財布を交番に届けようとした和也は、財布の持ち主に呼び止められ、叱責されてしまいます。それ以来、他人を怖がるようになった和也。心に傷を負い、治すには時間がかかると心療内科で言われました。恵里も原因不明の腹部の痛みを覚え、かつての恋敵・遥に診てもらいます。自分も病に冒されていることを知り、恵里はある決意を固めます。
143話ネタバレ
連続テレビ小説「ちゅらさん」143話「和也の涙（なだ）」ネタバレ
一風館
玄関
和也「島田さん 早く早く。」
島田「ああ ごめん ごめん。」
文也「すみません。」
島田「は～い。」
恵理「ただいま！」
和也「お母さんだ。」
恵理「ああ 間に合った～。」
和也「よかったね。」
文也「お帰り。」
柴田「お帰りなさい。」
島田「お帰りなさい。」
恵理「どうも。 あれ？ 今日は 男の人だけだね？」
和也「うん。」
柴田「そういえば そうですね。」
文也「本当だ。」
恵理「じゃ あれかねぇ。 お母さん 保育園までは 一緒に行こうと思って 走ってきたけど 邪魔かねぇ。」
和也「うん。 男だけで行く。」
恵理「あら。」
和也「ねえ 柴田。」
柴田「はい。」
文也「柴田さん。」
恵理「もう。」
柴田「いえ いいんですよ。」
文也「駄目ですよ。」
島田「ハハハハ。」
文也「じゃ 行ってきます。」
恵理「はい 行ってらっしゃい。」
文也「恵理！」
恵理「え？」
文也「大丈夫？ 疲れてる？」
恵理「あ うん。 チョット 忙しかったから。」
文也「そう… じゃ ゆっくり寝ろよ。」
恵理「はい。」
文也「じゃ…。」
恵理「文也君！」
文也「ん？」
恵理「あ… ううん。 行ってらっしゃい。 頑張って。」
文也「うん。」
サロン
祥子「はい どうぞ。」
みづえ「ありがとう。」
祥子「はい。」
恵理「ただいま～。」
みづえ「お帰りなさい。」
真理亜「お帰り。」
祥子「お帰り。」
恵達「お疲れさん。」
恵理「うん…。」
祥子「どうしたの？」
恵理「ううん。 なんか『家に帰ってきたなあ』と 今 思ってしまってさ。」
容子「そうだよね 分かるよなあ。 不思議だもんね ここは。」
恵達「ですよね。」
真理亜「やあ でも 和也はさぁ 保育園行くの 嫌がらないよね？」
恵理「はい そうですよね。 私も 嫌なのではと思ったけど そういう素振りは 見せないです。」
容子「ま 4歳だから そんなことないと 思うんだけど…。」
恵理「何ですか？」
容子「和也は 頑張ってるんではと思う。」
恵達「どういう意味です？」
容子「ん？ お母さんも お父さんも 頑張ってるんだから 自分が 保育園に行きたくないと 言ってはいけないって そう頑張ってるような気がしてさ。」
真理亜「へえ。」
容子「ま 4歳だから それはないと思うけどさ。」
みづえ「それは あるかもしれない あの子のことだから…。」
北栄総合病院
遥「相談があるっていうから 何かと思ったら。」
恵理「すみません。」
遥「ううん いいけど。 私も もし 胃カメラ のむとしたら 女医さんにお願いしたいよね 女の子としては。」
遥「さもなきゃ 全然 男って感じのしない おじいちゃん先生とかさ。 でも てっきり 上村先生との間に 何か 問題が起きたのかと思った。」
恵理「すみません。」
遥「謝らなくても いいけどさ。 ま 今さら 返されても 私も 困るけどね。」
恵理「え？ 何言ってるんですか？ 返しませんよ。」
遥「ハハハ そうですか。 うまくいってるんだ。」
恵理「はい。」
遥「絶対 長続きしないと 思ったけどなぁ。分かんないもんだねえ。」
助手「先生 内視鏡の準備が…。」
遥「はい。 よし 行こうか？」
恵理「はい。」
内視鏡後
恵理「ありがとうございました。 お疲れさまでした。」
遥「うん。」
恵理「ポラ見せてもらえますか？」
遥「あ… うん。」
恵理「悪性の潰瘍ですかね？」
遥「あなた…。」
恵理「もうひとつ… 西宮先生 じゃなくて 遥さんに お願いがあるんです。 このこと 誰にも 言わないでほしいんです。」
遥「え？ どういうこと？」
恵理「ないしょにしてほしいんです。 誰にも… もちろん 文也君にも。」
遥「何で？ だってさ もし そうだとしても 早期に手術すれば 治るよ。 そうでしょう？ しないつもりなの？」
恵理「今は… 嫌なんです。」
遥「何？ それ… 何で？」
恵理「今は することがあるから 今 入院したり 手術したり… 嫌なんです。」
遥「何 言ってるの？ あなた それでも 看護婦？」
恵理「間違ってるのは 分かってます。 分かってます。 でも 絶対に 嫌なんです。 お願いします… このとおりです。」
遥「それで 私に 頼んだんだ。 …分かってたんだ。」
恵理「看護婦ですから これでも…。」
遥「（ため息）メチャクチャだね…。 とにかく 理由を ちゃんと 話して。 じゃないと そんな約束 できる訳がない。 私だって 医者なんだから…。」
恵理「はい。」
一風館
マンデリン
和也「お父さん これ 何？」
文也「うん？ これか？ これはさ…。 ほら…。」
北栄総合病院
遥「で あなたは 何をするっていうの？」
恵理「分かりません。 でも… 何もしないなんて 出来ないです。 だから 和也が 元どおりに なるまで お願いします。 お願いします。」
遥「あ～あ もう メチャクチャ…。」
恵理「すみません。 お願いしますね。 言ったら 駄目ですからね。 絶交ですよ。」
遥「は？ 何で 笑えるのよ こんな時に？」
恵理「すみません。」
一風館
マンデリン
和也「ふ～ん。」
文也「いつか 行こうな 和也。」
和也「うん おばあの家より 遠いの？」
文也「ああ もっと 遠いよ。」
和也「ふ～ん。」
柴田「ただいま～！」
和也「あ 柴田だ。」
文也「こら『柴田さん』だって 言ってるだろう。 …もう。 和也！」
玄関前
恵理「何が 出来るんだろう… 私に…。」
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