ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」14話「やまとの誘惑」ネタバレ

2001年4月17日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】14話のネタバレです。

現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

「ゴーヤーマン」の大借金でせっぱ詰まった古波蔵(こはぐら)家は、家族総出の「ゴーヤーマン」販売作戦を始めますが、結局失敗に終わり、長男・恵尚は売上金とともに姿を消してしまいました。そのため、理恵は、家族のある秘密を知ることになります。秋になり、恵里は東京の大学を受験するため、家族に内緒でアルバイトをし、猛勉強に明け暮れていました。7年前に小浜(こはま)島で別れた文也に会えることを願っての事でした。

14話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第14回 やまとの誘惑

勝子「あ! やられた!」

恵里「え?」

ハナ「やっぱりね。」

恵尚「『当座の生活費5万円お借りいたします。もとい、やっぱり5万5000円にします。必ず返します。残った借金とゴーヤマンどうかよろしくお願いいたします。』」

恵尚「『必ず金持ちになってご恩返しに戻ってきます。恵尚より 追伸 御親戚の方々にくれぐれもよろしくお伝え下さいませ。』」

恵里「兄い兄い。」

恵達「おいおい。」

勝子「恵尚…。」

ハナ「やられたねえ。」

恵里が急に笑いだす

恵達「何 笑ってる訳?」

一同笑いだす

恵達「何が おかしい訳 本当に。 どうする 借金? この ゴーヤーマンは!」

ひたすら笑う一同

恵達「笑うなって!」

気づけば恵達も笑っているカオスな展開で…

島袋「おはようございます! 島袋です! 何か いい事でもあったんですか? 外まで 皆さんの楽しそうな声が! いつも皆さんで 出迎えて下さって 恐縮です。 あ 恵尚君は?」

勝子「え? それが ちょっと…。」

ハナ「また 持ってきたのではないでしょうね? ゴーヤーマン。 もう いらんよ 持って帰りなさい。」

島袋「今日は 請求書を お持ちしました。」

ハナ「何の?」

島袋「『何の?』ってゴーヤーマンのですよ。」

恵文「あら 持ってきてしまった。」

島袋「よろしく お願いしますね!」

ハナ「いい。」

島袋「いや 『いい。』って よろしく お願いします。」

恵文「あら こんなに!」

勝子「え~!」

ハナ「あんたも 間の悪い男だね。」

島袋「は?」

恵文「島袋君だったね。」

島袋「はい…何でしょう?。」

恵文「念のために 聞くけどさ 工場の経営は 順調?」

島袋「ええ まあ 細々ですが 順調にやってます。」

恵文「はいはい… 家族は いるの?」

島袋「いやぁ これが独りもんで でも 気楽なもんですよ。」

恵文「そうかねぇ。 それは よかった なあ!」

勝子「え? ねえ よかったね!」

島袋「『よかった』って 何が?」

恵文「それなら ちょっとぐらいね!」

ハナ「そうそう ちょっとぐらいね!」

恵里「ご飯 ご飯…。」

島袋「『ちょっとぐらい』何です?」

ハナ「いつでも いらっしゃいね。」

島袋「ありがとうございます。」

ハナ「これから 長~い つきあいに なるからさ。 はい!」

島袋「『長~い』?」

恵文「うん そうよ。 とっても長いさぁ!」

帰り際

島袋「なんか 不安なんですけど…。」

勝子「島袋君。」

島袋「はい?」

勝子「ごめんね 恵尚 消えてしまったさ。」

島袋「え~っ!」

勝子「でも大丈夫 私が払う ちゃんと…。 すぐにって訳に いかないし 分割になるんだけど 必ず 払うから…。」

島袋「そうですか 消えましたか 分かりました。」

勝子「ごめんね。」

居間

勝子「お母さん。 恵尚は 気づいてしまったのかね あの事?」

ハナ「ああ そうかもしれんね。」

恵里「『気づいた』って 何を?」

勝子「余計な事したのかね? 私…。」

恵文「そんな事 ないよ。」

恵里「ねえ 何の事?」

勝子「あのね…。 『売れた 200いくつ』っていうのは ほとんどが 比嘉の家の親せきな訳…。」

恵里「え?」

恵達「ウソ じゃあ 実際 売れたのは いくつ?」

勝子「合計で 7ぐらいね。」

恵達「うわ…。 1万個 作って たった70個?」

ハナ「だから 会わす顔が なくなったんじゃないかね?」

恵里「そんなの おかしいさ 家族なのに。 兄い兄いも 兄い兄いだよ。 あれだけ 頑張ろうって約束をしたのにさぁ。」

恵達「そうだよね…。」

恵文「男は 傷つきやすい生き物さ。 うん 分かるな 恵尚の気持ちは…。 ちょっと 仕事 行ってくるからね」

勝子「はい… 恵文さん…。」

恵文「何?」

勝子「本当に すみませんでした。」

勝子「お母さんも すみませんでした。」

ハナ「こんな しないで。 勝子さん 怒るよ。」

恵文「そうさ 何 言ってる。 じゃ 行ってくる。」

恵里「行ってらっしゃい! ねえ 何で お母さんが お父さんに謝るの?」

勝子「うん いいの。」

恵里「よくないさ…。 別に お母さんが謝る事ないさ。 悪いのは お母さんじゃないんだし…。」

恵達「であるよ どっちかって言ったら お母さんは 反対だったさね。 お父さんの方だよ 最初に賛成したのは。」

恵里「だあるよね。 プロデューサーとか言って 一緒になってたの お父さんの方だもんね。」

恵達「姉え姉えも だろ。」

恵里「では あるけどさ…。」

恵達「お父さん 調子に乗りやすい。 昔から いいかげんなところがさ。」

勝子「もう やめなさい。」

恵里「でも お母さんが謝るのは やっぱり変だよ。」

恵達「悪いのは お父さんの方!」

勝子「やめなさい!」

恵里「お母さん?」

勝子「お父さんの事 悪く言うのは お母さん 許さないよ。」

恵里「別に悪くなんて…。」

恵達「そうだよ。」

勝子「お父さんは すごい人なんだよ。 私は尊敬してるさ お父さんの事。」

恵達「『尊敬』?」

勝子「そうさ。 そりゃあ ダメなとこ山ほどあるかもしれんよ。 仕事は好きじゃないし なまけてばっかりだし 泡盛 飲んで 歌ばっかり 歌ってるしさ 女には すぐ ちょっかいだすしさ。 ダメなとこばっかりだと思う。」

くしゃみする恵文w

勝子「でもね でも 私は 人として 人として お父さんを尊敬してるの。 お父さんは すごい人だよ。 そうは全然 見えないけど。」

恵里「どこが すごいの? 私もお父さんは好きだけどさ。 すごいかっていると ねぇ?」

恵達「うん『すごい』って感じではないよね。」

恵里「ねえ…。」

そのころ恵文は抜いた鼻毛が…

恵文「白いわぁ…。」

勝子「お母さんとお父さんは 那覇で 初めて出会ったのね。」

恵里「うん。」

勝子「その時 お母さん 好きでつきあってた 男の人と 別れたばかりだったの。 その男はね 悪いやつで 突然 消えてしまったの お母さんの前から。」

恵里「へえ…。」

勝子「そんな時 お父さんと 知り合ったわけ。 それはもう しつこいっていうか 熱烈な プロポーズでね。」

恵里「で 受けたんだね?」

勝子「ううん。 一度はね 断った。『結婚は出来ない』って…。」

恵里「何で?」

勝子「だって その時 お母さんのおなかの中には 恵尚が いたから…。」

恵里「え?」

勝子「そうなの。 だから断った。 おなかの子 連れて結婚する訳に いかないしね。『子供と2人で 生きていこう』って 思ってたから…。」

恵里「ちょっと待って それって?」

勝子「でも お父さん 『そんなの 関係ない』って言ってくれたの。」

回想

恵文「そんなの 全然 関係ないさ。 だって 結婚したら 子供つくるんだよ。 手間が省けていいさ。 手間 省きたい訳ではないよ。」

恵文「てか 手間 省きたくないさ いっぱい手間かけたいさ」

勝子「よろしくお願いします」

恵文「はい。 お願いされました」

回想終了

勝子「それで お母さんは小浜に お嫁に行ったの。 で 恵尚が生まれた。 お父さんとお母さん… あ… おばぁは 恵文さんの字を採って 恵尚とつけてくれたの。 で 恵里が生まれて 恵達が生まれた。」

ハナ「手間は 省かなかったんだねぇ。」

勝子「ええ… やだ お母さん。」

恵里「お父さんと おばぁは 兄い兄いと。」

恵達「本当の親子じゃないんだ。」

勝子「そうね。」

ハナ「恵尚は おばぁの孫さ。」

恵里「だって… そんなの全然…。」

勝子「うん お父さんも おばぁも そんな事 全然 感じさせないよね。 お母さん 本当に感謝してるの。 お父さんも おばぁも 『本当に すてきな人だな』って思うの。」

恵里「だって 兄い兄いは お父さん似で 1番 性格も似てて 仲もよくてさ。『何もかも そっくりだ』って いつも言っててさ…。」

ハナ「そのとおり。 あの2人は 親子だよ。 そっくりさ。 ダメなとこばっかり 似てさ。」

勝子「本当。」

恵里「だって…。」

恵達「兄い兄いは知ってるの? その事。」

勝子「うん 石垣で 高校の寮に 入ってた時にね。 恵尚 友達と那覇に遊びに来て その時 比嘉の死んだ おばぁちゃん ポロッと言ってしまったの。 あなた達 小さかったから 気づかなかったと思うけど その時 恵尚 ちょっと荒れてね。」

勝子「 お母さん 石垣に行こうとしたけど お父さんが行くって言って 何を話したのかね。 それ以来 恵尚 その事 ひと言も言わない。 ね あんた達のお父さんは すごい人なんだよ。 お母さんは ぞっこん ほれてるさ。」

縁側

恵里「びっくりしたね。」

恵達「うん… びっくりした。」

恵里「うん… びっくりした。」

恵達「うん… びっくりした…。」

恵里「うん… お父さん!」

恵達「ん?」

恵里「すごいね 恰好いいさぁ。」

恵達「うん… 恰好いいね。」

恵里「見直したさ 私。」

恵達「俺も ちょっと 見直した。」

恵里「最高さ ウチのお父さん。」

恵達「最高かどうかは 分からんけど。」

恵里「最高さ!」

恵達「でもさ そうやって 笑顔になってるけど 何も問題は 解決してないんだからな。 ゴーヤーマンは 山積みだし 借金 増えてるし 分かってる?」

恵里「そんな事いいの。 なんくるないさ!」

恵達「なんとかならないっていうのに そういうところが ウチの家族はさ。」

恵里「最高さ ウチの家族は! 最高さ ウチのお父さんは!」

恵達「おい! …ったく子供だね。」

叫ぶ恵里w

恵里「お父さん 最高!」

一方恵文

一同「行こう!」

恵文「はい。 皆 焼けてるね。」

客「本当は 色 白いんだよ 見たい?」

恵文「見たい見たい!」

客「チラ!」

恵文「うわ!」

後部座席の客「チラ!」

恵文「わぉ! もう あれだねえ メーター止めちゃおうかね!」

客達「やった! イェイ!」

恵文「出発進行!」

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