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連続テレビ小説「ちゅらさん」20話「ハイサイ!東京」ネタバレ

2001年4月24日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】20話のネタバレです。

現在は(2020年8月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里の東京行き宣言に勝子は怒り、古波蔵(こはぐら)家は大混乱。翌朝、「おじいのところへ行きます」と手紙を残しておばぁが家出。あわてた恵里と勝子は、小浜島のおじいの墓でおばぁを見つけます。家族の心を1つにしようとしたおばぁ…。勝子は恵里の東京行きを許します。翌年、受験で上京した恵里が文也の家を訪ねると、すでに引っ越していました。同じ頃、小浜島に墓参りに来たおばぁは、墓の前で一人の青年と出会います。

20話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第20回 ハイサイ!東京

古波蔵家

勝子「ただいま!」

座卓に置いたハナ置手紙が風で飛んでしまいますw

恵里と琉美子

琉美子「恵里 勉強 頑張ってるさ 調子いいね。」

恵里「まあねぇ。」

琉美子「この調子なら 合格ラインも見えてくるさ。」

恵里「フフフ…。 でもさぁ…。」

琉美子「何かあった?」

恵里「ばれてしまったさ。 東京の大学 受けるの。」

琉美子「え? それで?」

恵里「思い切り 反対された。」

琉美子「やっぱりね。 そりゃそうだよ。 沖縄の人にとって 東京は 外国に行くのと同じだからね。 私だって 何年もかかったんだよ。 納得させるのに。」

恵里「そうなの?」

琉美子「お父さんは 今でも 受験に 失敗すればいいと 思ってるさ。 だから私が勉強してると邪魔するんだよ。」

恵里「なんか かわいいさ それ…。」

琉美子「まあね。」

恵里「ウチはなんか暗くなってしまった。」

琉美子「でもさ それは しょうがないよ。 恵里が なんとかしなくちゃ。」

恵里「そうだよね。 私が なんとかしないとね。」

古波蔵家

恵里「ただいま!」

恵文「お帰り。」

恵里「ただいま!」

勝子「お帰り。」

恵里「あのさ…。 あれ? おばぁは?」

勝子「そういえば… いないね。」

恵達「そこらに いるんじゃないの?」

勝子「お昼すぎまでは いたけどね。」

恵里「そう…。 あれ?」

ハナの置手紙を見つける恵里

恵里「これ? 『おじぃのところにいきます おばぁ』」

恵達「おじぃのところに行く?」

恵文「おじぃは死んでるさ とっくに?」

恵里「え… ってことは?」

恵達「自殺?」

恵里「え! そんなぁ!」

恵文「まさか あの おばぁが そんな事 する訳ないさ。 な?」

勝子「あ ああ そうさぁ する訳ないさ!」

恵文「そうそう 殺したって 死なない おばぁだよ。」

勝子「そうさぁ ね!」

恵里「だってさ。」

恵達「そうだよ じゃ 何だよ これ?」

勝子「おばぁ?」

恵文「心当たり ないの? どっか。 友達とか おばぁの。」

勝子「分からない おかあさん 友達多いから。」

恵文「俺 その辺りを捜してくるから 思いつく所は 全部 電話ね!」

勝子「はい。」

恵里「私も行く!」

恵達「俺も行く。」

近所を捜す一行

恵達「すみません! ウチのおばぁを見ませんでした?」

恵里「いないさ どこにも…。」

恵達「どこ行ったんだろな?」

古波蔵家

勝子「そう お邪魔してませんか? いえ ご心配なさらんで下さい。 はい 失礼いたします。」

恵文「ダメ?」

勝子「どう?」

恵里「どこにも いないさ。」

勝子「まさか 本当に?」

恵文「つまらん事 言うんじゃないよ。」

恵里「私のせいだよね。 おばぁ…。 私のせいだね。」

恵達が小浜の写真を見て気づく

恵達「小浜じゃないのかな?」

恵里「え?」

勝子「小浜に? まさか?」

恵文「分からんよ。『おじぃのところ』って お墓の事かもしれないし…。」

恵里「あ そうか!」

勝子「どうすれば いい?」

恵文「勝子 宮良のおばぁのところに 電話しなさい!」

勝子「はい!」

恵文「昼までは いたんだね?」

勝子「ええ。」

恵文「恵達 飛行機と船の時間 調べなさい!」

恵達「OK!」

宮良のおばぁに電話する勝子

勝子「ありがとうございます。 はい 失礼いたします。『来てない 連絡もない』って!」

恵達「お父さん! 次の飛行機は 朝一になるけど 1人 1万5000円だよ どうする?」

恵達「1人 1万5000円 参ったな! 船もあるけど安いけど 12時間も かかる。」

恵文「そんなに?」

勝子「飛行機 2人分なら なんとか。」

恵文「そうか? じゃ 勝子と恵里 2人で行きなさい。」

恵里「私?」

恵文「俺と恵達は もっと那覇で捜してみるから。 見つかったら すぐに連絡するんだよ。」

勝子「はい。」

恵里「うん…。」

恵文「2人とも もっと しっかり!」

2人「はい!」

移動中の恵里と勝子

恵里「おばぁ いるのかね 小浜に…。」

勝子「どうかね?」

恵里「ひさしぶりだね 小浜。」

勝子「そうだね。」

小浜島

男「あれ? 恵里ちゃんに勝子さん。」

恵里「どうも…。 ウチのおばぁ 見ませんでしたか?」

恵里「おばぁ 見ませんでしたかね?」

勝子「おばぁ 見ませんでした?」

男「いや。」

恵里「すみません。」

勝子「恵里 お墓 行ってみよう。」

恵里「うん そうだね。」

おじぃのお墓

恵里「来てないねぇ。」

勝子「そうだね…。」

恵里「おじぃのところって 本当に?」

勝子「やめなさい 恵里 やめてよ。」

恵里「だって… おばぁ!」

ハナ「呼んだかね おばぁを!」

恵里「生きてた!」

ハナ「ちゃんと 丈夫な足があるさ。」

勝子「いつ 来たんですか?」

ハナ「今だよ。 なんで あんた達がそこにいる訳?」

勝子「『なんで』って… ねえ。」

恵里「そうさ 心配したんだよ おばぁ。」

ハナ「なんで?」

恵里「『なんで』って あんな手紙 残して どこ行ったかも分からないしさ。」

ハナ「ちゃんと『おじぃのところへ行く』と 書いたさ。」

恵里「わからないよ それじゃ。 勘違い してしまったさ。」

ハナ「なんで 何と勘違いするか? 『おじぃのところ』とは ここさ。 あんた達 おばぁが自殺すると勘違いしたか?」

恵里「だってさ ねえ!」

勝子「うん!」

恵里「おばぁ 今 来たって言った?」

勝子「おかあさん 何で来たんですか?」

ハナ「『何』って 船に決まってるさ。 12時間かけて…。」

恵里「え? 船!」

ハナ「あんた達は 飛行機か?」

勝子「ええ…。」

恵里「そりゃそうさ。」

ハナ「あきさみよー この 金がない非常時に 飛行機は 2人で往復6万円はかかるでしょ? 船は片道 5100円だよ。」

恵里「そんな事 言ったって。 ねえ。」

勝子「ねえ。」

ハナ「『ねえ』じゃ ないでしょう? もったいない。 帰りは 皆 船だよ。」

2人「え~!」

ハナ「何が『え~!』か。 お墓の掃除するよ。 恵里 あそこの 花 持ってきなさい。 おじぃが好きな花だから。」

恵里「は~い。」

古波蔵家

恵文「え? おばぁ いた? そうか よかった よかった。」

恵達「やっぱり そうか。」

恵文「え? おばぁ 船で行った?」

恵達「すげえ 体力。」

恵文「いいよ 代らなくて…。 1晩ゆっくりして 明日の1便で… え? 帰りは 皆 船? ご苦労さんだね はい 気をつけて。 飯? 恵達と 何とかするから 大丈夫さ。 はい。」

こはぐら壮

恵里「何か楽しいね こういうのもさ」

勝子「そうだね。」

ハナ「そうかね?」

恵里「島の においがする。」

勝子「本当ね。」

恵里「私さ…。」

勝子「ん?」

恵里「なんか… 分かった気がする。」

勝子「何が?」

恵里「小浜に来て… 分かった気がする。 私が どうして東京に行きたいのか。 小浜は いい所だよね。 とても いい所。 大好き。 でも 私が那覇に住んで それで 帰って来たから 余計そう思うんだと思う。」

恵里「外へ行って そこで暮らしてみて 本当の沖縄の良さとかさ そういうの 分かると思うんだよね。 沖縄の良さもさ ウチの家族の良さの 『もっと いいな』って 『ずっと そこにいる人より 思うんじゃないかな』って思う。 だから 私は 家を出てみたい。」

恵里「お父さんも お母さんも おばぁも 恵達も 大好きだけど 家を出でみたい。 沖縄の町も海も人も 大好きだけど 外に出てみたい。 そう思う。」

勝子「そう…。 受けてみれば? 東京の大学。」

恵里「え! いいの?」

勝子「こんな所で 今みたいに 恰好よく 言われたら 反対できないもんね。 反則だよねぇ。 ま 受けるだけ 受けてみれば? 受かったら 考えればいいじゃない!」

恵里「うん。」

ハナ「おばぁは 落ちると思うけどねぇ。 ま 受けてみたら。」

勝子「そうですよね 受かるとは全然限らないですよね。」

ハナ「そうそう!」

恵里「何ね それは なんで?」

外食中の恵文と恵達

恵文「な 恵達 恵里は 行くと思うか? 東京に…。」

恵達「どういう意味? 反対なんだろ。」

恵文「反対さ もちろん。 だけどさ お父さんが 聞きたいのは 恵里は 何があっても 誰に反対されても 行くと思うか? ということを聞いている訳さ。」

恵達「なるほど…。」

恵文「どうなの?」

恵達「行くんじゃない? 姉え姉え 結構 頑固っていうか 言いだすと 聞かないよ。 やる時は やるしね。」

恵文「沖縄の女 皆 そうさぁ。」

恵達「そうなの?」

恵文「そうだよ じゃ あれだね…。 お父さんがどんなに反対しても 効果なしか?」

恵達「ま そういう事かね。」

恵文「よし じゃ 反対しよう 最後まで。」

恵達「は? 意味 分からんさ それ。」

恵文「なんで? お父さんの わがままで 大事な娘が やりたい事が 出来なくなるなんて そりゃ よくない。 そうだろう?」

恵達「ああ… あ?」

恵文「でも お父さんは 反対したい訳…。 それが 愛というものだよ。」

恵達「はあ? 分からんさ。」

恵文「分かってたまるか。」

こはぐら壮

勝子「おかあさん?」

ハナ「何。」

勝子「わざとですか? やっぱり…。」

ハナ「何がよ?」

勝子「家族が バラバラになりそうだったから わざと こんなふうに…。」

ハナ「何を言ってるか さっぱり 分からんさ。 おばぁは おじぃに 話が したくなっただけだよ。」

勝子「そうですか?」

ハナ「そうです。」

勝子「ありがとうございます。」

ハナ「だから… 何がよぉ。」

勝子「やっぱりね!」

ハナ「かわいい寝顔だねぇ。」

勝子「ええ。」

ハナ「勝子さんにも こんな頃が あったんだよね。」

勝子「ええ…。 どういう意味ですか? それ。」

ハナ「フフフ…。」

勝子「おばぁにもね。」

ハナ「ああ おばぁが 1番 かわいかったさ。」

恵里「(寝言)結婚しようねぇ…。 文也君…。」

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