ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」27話「涙のアンダギー」ネタバレ

2001年5月2日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】27話のネタバレです。

現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

受験の結果は不合格でしたが、東京で自分のやるべきことを探したいという恵里。東京行きを反対され、恵里は弟・恵達の助けを借りて家を出ますが、手荷物の中には手作りの菓子と家族の声のカセットテープが入っていました。上京した恵里は、沖縄で知り合った旅行代理店に勤める容子の住むアパート「一風館」に落ち着きます。管理人のみづえ、メルヘン作家・真理亜、会社員・柴田、なぞの老人・島田らとの新しい暮らしが始まります。

27話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第27回 「涙のアンダギー」

いよいよ合格発表の日を迎えました

勝子「そろそろ?」

恵里「うん。」

ハナ「鳴るよ。」

恵達「え?」

(電話の呼び鈴)

恵里「もしもし?」

容子「もしもし 恵里ちゃん?」

恵里「はい 恵里です。 …え? そうですか…。」

容子「何度も捜したんだけど… ごめんね 恵里ちゃんの番号なかったんだ…。」

恵里「なかったですか…。 いえ そんな 大丈夫です。 容子さんのせいじゃないですから。 あ ホントに すみませんでした。 いろいろありがとうございました。 はい じゃ 失礼します。あ 琉美子のは ありましたよね? え?! …ウソ!」

容子「そう なかったんだ 琉美子ちゃんのも…。 本人に 一番先に知らせるべきと思うんだけど 気になるもんね。 どうせ分かっちゃうし…。 じゃあね 東京に来る時には また 連絡してね はい じゃあね。」

琉美子の下へ向かう恵里

恵里と琉美子

琉美子「いいの 落ちて。 もう あきらめた。」

恵里「え? だって 琉美子の子供の頃から…。」

琉美子「うん 夢だったよ。」

恵里「だったら 浪人するればいいさ。 琉美子の実力だったら 絶対 大丈夫でしょ? ね そうしなさい。」

琉美子「だから もういいよ 東京は。」

恵里「何で?」

琉美子「やっぱり 甘くないよねぇ。 私も恵里もさ あの大学で 何か学びたいとか そういうんじゃなかったと思うわけ。 そんな人は やっぱり 入れてくれないよ。 そんなに 甘くはないねぇ。」

恵里「琉美子…。」

琉美子「それに 私 この間 受験行って 分かったの。 東京は向いてないよ 私には。」

恵里「え?」

琉美子「恵里とは違うの 私は。 だって ずっと怖かったんだよ 私 東京にいる間…。 沖縄に 帰りたくて帰りたくてさ 飛行機 乗って これで 沖縄に 帰れると思ったら 涙が出てきた。」

琉美子「私は もういいの あきらめた。 容子さんも話してくれたね。 私には 神様が『あそこじゃないお前の行く大学は 違う所にあるんだって』って 教えてくれたと そう思うことにする。」

恵里「琉美子…。」

琉美子「私は 恵里みたいに 東京で会いたい人が いないしね。 それに もう 受かってるし。」

恵里「え? 何が? 受かってるって。」

琉美子「第2志望 琉球文化大。」

恵里「ええ~ そうなの~?」

琉美子「そうだよ 普通 1つしか受けないわけないさぁ。 皆 受けてるよ。 恵里ぐらいだよ 1本に絞ってるのなんて。 琉球文化大に行く。」

琉美子「そして 沖縄で 暮らすよ。 私は 沖縄の中にいた方が 光っていうか 輝くっていうか そういう女だよね きっと うん。」

恵里「はぁ…。 そうかぁ…。」

琉美子「恵里は どうするの?」

恵里「まだ わからんさぁ どうするかなんて…。」

琉美子「大丈夫? 恵里。」

恵里「なんか 琉美子が大丈夫なのが 分かったら 急に ショックがきたさぁ。」

琉美子「え?」

恵里「なんか 腰が抜けたみたいで…。 立てないさぁ 琉美子…。 落ちた… 私 落ちてしまったぁ(泣き声)」

琉美子「恵里…。」

恵里「うわ~ん 琉美子…。」

アンダギー屋のおばぁ「はい 食べなさい 泣かないで。」

恵里「(泣き声)はい。 ありがとう おばぁ。」

琉美子「ありがとう。」

あ~あ 恵里も 少しは 現実の 厳しさが 身にしみたようだね

古波蔵家

恵里「はぁ~あ~。」

恵文「うわぁ…。」

恵文「恵里。 久しぶりに チョット 踊ってみるか?」

首を横に振る恵里

恵文「やっぱり。」

勝子「恵里? お母さんと一緒に たまには 買い物にでも 行こうか? なんか 浮島通りに 若い人たちの洋服売るお店 結構 出来てるらしいよ。 行ってみようか。」

首を横に振る恵里

勝子「ダメだ…。」

ハナ「おばぁと一緒に 小浜に行こうか?」

恵文「え?」

首を横に振る恵里

ハナ「じゃ おばぁも やめようね 最近多いから おじぃが だんだん 甘えん坊になった気がするから。」

恵文「はぁ?」

勝子「恵里?」

恵里「チョット 散歩行ってくるさぁ。」

恵文「ああ 行っておいでねぇ。」

つい先日まで 絶好調だった 恵里は 絶不調でございます

まるで 何をどうしていいやら 頭の中が空っぽになってしまったかのようでありました

ライブハウス

恵達「じゃ すみません ありがとうございました。 お先に失礼します。」

一同「は~い。」

恵達「よろしく。」

振り向いてメンバーに

恵達「よろしく!」

外でゆかりが男と居るのを目撃する恵達

ゆかり「ビックリした…。」

ずっと好調だった恵達まで 絶不調に陥ってしまったのです

ああ やれやれ…

ですが 恵里は すでに 立ち直り始めていたのです。 早いねぇ さすが 私の孫だねぇ

勝子「ねえ 2人とも。 皆で 外に ご飯食べに行こうかって…。」

恵文「うん。」

ハナ「恵文の行く店だから 大したことないと思うけどね。」

恵文「なにか それは… そんなことはないよ。」

ハナ「女のいる店じゃないだろうね。」

恵文「バカ言ってんじゃないよ おばぁ 子供たちの前で。」

ハナ「子供の前で 説明できない店に行くな このバカチンが…。」

恵文「チョット 待ってよ。 それじゃあ 俺は ホントに そういう店に行ってるように聞こえるさぁ!」

ハナ「その言い方 行ってないみたい。」

恵文「だからよ~。」

勝子「あの… 今 そんな話してない。 恵里を励ます会をしようって 言ってるんだから。」

恵里「え?」

恵文「すみません。」

恵達「行こうか。」

勝子「うん ね 恵里。」

恵里「うん ありがとう。」

居酒屋

恵文「乾杯!」

一同「乾杯!」

恵文「食べなさい。」

勝子「はい。」

恵里「おいしい。」

勝子「うん ホント おいしい。」

恵達「うまいよね ここは。」

勝子「え? 恵達 来たことあるの?」

恵達「女性陣が 小浜に 行ってた夜ね。」

勝子「ああ… へえ。」

ハナ「ヒージャーだねぇ なつかしいねぇ 最近 なかなか見ないねぇ。」

恵里「あ そうなの?」

恵文「ここの沖縄料理はさ 世界で 2番目においしんだよ。」

恵里「1番は?」

恵文「そりゃ 勝子の料理さぁ ハハハハハ。」

勝子「それは どうも。」

ハナ「おばぁのは?」

恵文「あ ここは 世界で 3番目さ。」

勝子「誰が 1番?」

ハナ「誰?」

恵文「おばぁはさ どうして 話を ややこしくするわけ?」

ハナ「おばぁの趣味さぁ それは。」

恵文「嫌な趣味だね 全く!」

(笑い声)

恵文「黙って 食べなさい。」

店の主人「何か お祝いですか?」

恵文「はい 娘がね 東京に行かないことになったの。」

勝子「文ちゃん。」

恵文「あ…。」

ハナ「バカだねぇ。」

恵文「お祝いじゃなくて 残念会というかね 古波蔵恵里さんの前途を 励ます会なのよ。」

勝子「遅いわよ もう…。」

数時間後

勝子「ねぇ 恵里。」

恵里「ん?」

勝子「だいぶ 元気になったみたいだから もう 話しても 大丈夫だよね?」

恵里「ん? 話って?」

勝子「どうしたい? これから。 まだ 間に合う大学あるでしょ? 沖縄でも…。 それとも… 浪人して もう1回 頑張ってみる? 恵里は どうしたい?」

恵文「まあ いいさぁ そんなに 急いで決めなくても。」

勝子「うん。」

恵文「今日は 楽しくやろう。」

勝子「うん そうね。」

恵達「あのさ 俺 実は ロック やめようかと…。」

恵里「私!」

勝子「え?」

恵里「私… 卒業したら 東京に行く。 大学には 行かない。 東京に行って 自分のやる事 ゼロから 探す。」

勝子「恵里…。」

28話

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