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連続テレビ小説「ちゅらさん」40話「迷子のマブイ(魂)」ネタバレ

2001年5月15日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】40話のネタバレです。

現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

アルバイト先の「ゆがふ」の売上金を持って銀行に行く途中、恵里は、初恋の相手・文也にもらった思い出のスーパーボールを公園で落としてしまいました。探しているうちに売上金も盗まれ、途方に暮れる恵里。容子をはじめ一風館の住人の協力でスーパーボールは見つかります。「ゆがふ」の店長は「金はもういいよ」と慰めてくれました。数日後、弟・恵達が「ロックをやりたい」と、恵里の部屋に転がり込んできました。

40話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第40回 「迷子のマブイ(魂)」

恵里「ただいま。」

(電話の呼び鈴)

恵里「もしもし 一風館ですが…。 あ 恵達?」

恵達「俺 生まれて初めて曲を作ったんだよね。 短いし まだ詞も出来てないけど ちょっと聴いてくれる? 変なら変と言ってよ。」

恵里「うん 当たり前さ。」

けいたつ「じゃ いくよ。」

恵里「うん。」

恵達☎「♪『ランララ ララ ランララ』」

恵達は 恵里を励まそうと 思った訳では ありません。 でも 恵里の心には 恵達の歌が 『頑張れ! 姉え姉え』と 言っているように 聞こえたのでした

恵達☎「♪『ランララ ララ ランララ』」

恵達「もしもし どうだった? もしもし? 姉え姉え?」

恵里「うん よかったよ 恵達 よかった。」

恵達「本当?」

恵里「うん よかったよ。 ありがとう。」

恵達「え?」

恵里「私に 最初に聴かせてくれて うれしかったよ。」

恵達「うん…そう?」

恵里「うん。 聴いてたら 元気が でてきたさ ありがとう。 ホントに ありがとうね。 うん… おやすみ…。 頑張るからさ 私…。 うん…。」

沖縄
クロスロード

恵達「元気でる曲かな? 今の…。」

(拍手)

恵達「聴いてたんですか?」

我那覇「おお いい曲だ。」

恵達「え? そうですか?」

我那覇「例の女の子に 聴かせてやったの?」

恵達「いや 姉に。」

我那覇「ん? 姉え姉えか?」

恵達「ダメですか?ロックでは ない?」

我那覇「そんな事はない。 姉え姉えか 沖縄の子だね やはり 恵達も。 いつか プロを目指す時 訪ねてみろ。」

恵達「我那覇 猛。」

我那覇「俺の弟だ 音楽プロデューサーをやってる。」

恵達「ありがとうございます。」

東京
一風館
グアテマラ

容子「へえ 弟ねえ。」

恵里「絶対 才能あると思うんですよ。 姉の私が言うのも変ですけど 結構 いい男だし人気でると思う。 間違いないですよ はい。」

容子「へえ…。 フフフ…。」

恵里「何ですか?」

容子「ちょっと マシな顔になったね。」

恵里「そうですか?」

容子「うん… ね!」

真理亜「ノーコメント。」

容子「何それ? ここんとこ調子 悪かったもんね 恵里ちゃんに。」

恵里「そうですね。 何も変わってないですけど ちょっと 元気になりました。 恵達 弟の名前ですが『頑張ってる』と思ったら うれしくて。」

容子「恵里ちゃんは 人の事で喜ぶのが うまいよね。」

恵里「え?」

容子「それが うまく生かせたらいいね?」

真理亜「ノーコメント。」

容子「マネージャー体質なんだよね きっと。」

恵里「はあ。」

容子「ね?」

真理亜「だから…。」

容子「『だから』何?」

真理亜「私には 関係ありません。」

沖縄
古波蔵家

恵達「プロかぁ…。」

東京

一風館
屋上

恵里「文也君… いるよね? きっと…。 この広い東京にさ。 私を 必要としてくれる人が…。」

ゆがふ

恵里「おはようございます。」

兼城「早いね。 うわ!」

恵里「え? 店長!」

恵里「切ってしまったさ。」

包帯を巻く恵里

兼城「うっ!」

恵里「あ 痛かったですか?」

兼城「バカやったね 本当に。 でも うまいね 恵里ちゃん。」

恵里「結構 好きなんです こういうの。」

兼城「そう。」

恵里「はい できました。」

兼城「ありがとう。 たいしたもんさ。」

恵里「ほら 野球部のマネージャーだったから。 軽いけがは しょっちゅうあり 慣れてるんです。」

兼城「なるほど。」

恵里「小さい頃は 小浜だから 診療所が 1軒あるだけ。 大抵のけがは 皆 自分の家で 手当てしてしまうんですよ。」

兼城「しかし 参ったな。」

恵里「え?」

兼城「利き手が使えないというのは参る。」

恵里「あ そうか。」

(戸が開く)

黒島「あのですね…。 実は ですね。」

兼城「どうしたの?」

黒島「なんか 食べさせて下さい。」

兼城「悪いな まだ 準備 出来てないさ。」

黒島「そうですか。」

兼城「沖縄の子ね?」

黒島「ええ。」

兼城「僕も けがしてて 何も出来ないさ。」

黒島「はい 分かりました。 どうも すみません。」

恵里「あの… もし私が作るのでよければ 何か 食べていきませんか?」

黒島「え?」

兼城「恵里ちゃん 出来るの?」

恵里「失礼ですね。 家の手伝いは 結構してたの。 座って下さい。」

黒島「あ…。」

料理中の恵里

兼城「ほう!」

恵里「どうぞ。」

兼城「すごいね。」

恵里「あ!」

黒島「ごちそうさまでした。 おいくらですか?」

兼城「金は もらえないさ。 素人の この子が作った料理なのに。 その代わり 今度 営業中に 来てちょうだい。」

黒島「ありがとうございます。 おいしかったです。」

恵里「そんな…。」

黒島「ありがとうございました。」

恵里「ありがとうございました!」

兼城「なにかね? あれは?」

恵里「さあ?」

兼城「よかったね 喜んでもらえて。」

恵里「はい。」

店の前

黒島「なんて事をしてしまったんだ 俺は…。」

沖縄

古波蔵家

勝子「あれ? 恵達は?」

恵文「さあ 今日は見ないね。」

勝子「今日は アルバイトの日では ないと 思ったけどね。」

恵文「いいさ 早く食べよう。 頂きます!」

(ハナのため息)

勝子「どうしました おかあさん?」

ハナ「今日は 朝から この辺が わさわさしているさぁ。」

勝子「え?」

恵文「何? 病気かね? おばぁも 年寄りだね 大丈夫か?」

ハナ「バカタレ! そんな事じゃないさ。 勝子さん 部屋 見ておいで。」

勝子「部屋? 恵達のですか?」

ハナ「見ておいで!」

勝子「はい。」

東京

一風館

恵里「ただいま。」

(電話の呼び鈴)

恵里「もしもし 一風館です。 お母さん? うん 恵里。 え? いなくなった? お父さん? また おばぁ? え? 恵達?」

恵達「姉え姉え!」

恵里「え? あ! もしもし ちょっと待ってて。」

恵達「よ! こんばんは!」

恵里「恵達?!」

恵達「よろしく!」

41話

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