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連続テレビ小説「ちゅらさん」56話「太陽(てぃだ)、見つけた!」ネタバレ

2001年6月5日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】56話のネタバレです。

現在は(2020年12月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

連日、病院のナースステーションに出向き、看護師の聡子に教わりながら、島田を看護する恵里。ある日、退院する子どもを笑顔で見送る看護師たちの姿に心を打たれ、看護師になろうと決意します。少女の頃、小浜島で和也の死に接したことや「命は宝(ぬちどぅたから)」というおばぁの言葉を思い出し、天職を得た気持ちでした。看護大学受験という人生の方向が見え始めたとき、恵里は大学病院の廊下で大人になった文也と再会します。

56話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第56回 「太陽(てぃだ)、見つけた!」

患者と看護婦達 両方の うれしそうな姿を恵里は見た。 恵里は また 新しい笑顔に 出会ったんだねぇ

聡子「何で あんたが笑顔なの?」

恵里「いや なんか フフフ…。」

聡子「思い出した? 何を聞きにきたか?」

恵里「本当に 特ないんです。 何で私は 来てしまったんだろ?」

聡子「は?」

恵里「本当に すみません また来ます。」

聡子「待って! 用ないんでしょう? 何で また来るの? ねえ? 変な子?」

一風館

みづえ「これで よし。」

ブルウマウンテン

恵里「島田さん 本当に大丈夫ですか?」

島田「大丈夫 もう 胸も痛くない。 薬も のんだしね。」

恵里「そうですかぁ?」

島田「ああ。 本当だよ そういう顔されても 困るんだな。」

恵里「分かりました 信じてあげます。」

島田「それは どうも。」

恵里「いいえ どういたしまして。」

島田「きみは 優しい心の子だって事は よく分かったよ。 ありがとう。

恵里「いえ そんな。」

島田「でもね もう かまわないでいいから。」

恵里「は?」

島田「もう 僕の事は かまわないでほしい。」

恵里「そんな… あ そうだ 今度 食事会があります。 是非。」

島田「分かった。 どうもありがとう。 さ いいから帰ってくれ。」

恵里「島田さん!」

島田「もう いいんだよ ありがとう。 それじゃ ありがとうね。」

廊下

恵里「追い出されてしまいました。 でも 島田さん元気になりました。」

みづえ「そう。」

恵里「はい 仕事 行ってきます。」

みづえ「行ってらっしゃい。」

ブルウマウンテン

(ノック)

島田「まだ! あ! 何か?」

みづえ「これ。」

島田「私は あの…。」

みづえ「全員参加で お願いしてるの。 出来ない場合には 出ていって頂く事も あるのよ。」

島田「え?」

みづえ「よろしくね。」

島田「ちょっと…。 ああ…。」

ゆがふ

容子「でも しかたないのかもね? 島田さん 独りで生きてきたから。 病気の時は 傍に居てもらうの ありがたいと思ったろうけどね。 治ればさ。」

恵里「そうですかね?」

容子「そう思う 私は。 独りで生きて いくのは 別に悪い事ではないよ。」

恵里「そうれは… そうかもしれませんけど。」

容子「その人なりの暮らしってある訳よ。 どう思う? 店長。」

兼城「その人 よく分からないから 何とも言えないけど。 確かに そうかもね。 でも 独りで 生きていくのは寂しいさ。 沖縄は無理 周りが ほっとかない。」

容子「そうかあ。 恵里ちゃんみたいなのばっかり いるんだもんね。」

恵里「どういう意味ですか?」

容子「いやいや。 私は苦手。 周りの人が何してるか 知らないくらいが 暮らしやすい。」

恵里「そうなんですか?」

容子「うん あるよ。」

兼城「俺が容子さんを孤独にはしないさ。」

容子「ハハハ… ありがと。」

兼城「どうも…。」

柴田「あの!」

容子「何?」

柴田「なんで終わっちゃうんですか 話? どうして『どう思う?』って 僕には 聞いてくれないんですか?」

容子「ややこしい男! 分かったわよ! 『どう思うのよ』? 言いなさい!」

柴田「そんな怒んないで下さいよ。」

兼城「ハハハ…。」

柴田「笑い事ではないので。」

容子「ああ! もう面倒くさいな!」

容子「そんな。」

恵里「柴田さんは どう思います?」

柴田「はい 僕は ですね。(せきばらい)」

(戸が開く)

兼城「いらっしゃい。」

恵里「いらっしゃいませ! どうぞ!」

容子「ほら! 早く言わないから。」

柴田「そんな…。」

兼城「恵里ちゃん 聞いてあげて。 連中は 俺が相手するから。」

恵里「あ はい。」

席に着く恵里

恵里「じゃ どうぞ。」

柴田「どうも。」

容子「それで?」

柴田「確かに 独りで生きるのが 好きな人は いるかもしれません。 でも ずっと 何もかも独りがいいというのは どうなのかな?」

柴田「『独りがいい』って言ってる人ほど 本当は 人恋しかったりするのでは? やはり 独りは寂しいですよ。 うん 寂しい。」

恵里「そうですよね。」

北栄総合病院

恵里「こんにちは!」

看護婦「こんにちは!」

聡子「今日は 何?」

恵里「お陰様で すっかり 島田さん 元気になりました。」

聡子「ああ そう! よかったね!」

恵里「はい。」

聡子「頑張ったね あんたも!」

恵里「そんな… そうですね。」

聡子「それだけ?」

恵里「はい。」

聡子「じゃ。」

恵里「あ はい。」

聡子「まだ 何か用? ここは病棟だから 関係ない人に うろうろされると よくないの。」

恵里「そうですよね。」

聡子「そうなのよ。」

恵里「でも 何か あれなんですよね。」

聡子「『何か あれ』って?」

恵里「気が付くと こちらに足が向いてるんです。 何でしょうかね? これは。」

聡子「『何でしょうかね?』って。 そんなに ここが好きなの?」

恵里「『好き』っていうか 何か? うん。」

聡子「分かんない子ね。 いっそのこと 看護婦にでもなったら? 嫌でも 毎日 来られるわよ。」

恵里「え?」

聡子「え?! もしもし?」

恵里「そっか…。」

聡子「え?」

恵里「ありがとうございました。」

聡子「ちょっと! あれ?! 嫌だ! 帰るなら あっち! うそ…?! どうしよう。 やだ! 私 知らないわよ!」

恵里「そうか!」

一風館

恵里「ただいま!」

みづえ「恵里ちゃん ちょっと。」

恵里「はい?」

みづえ「作戦会議をしたいの。」

恵里「は? 作戦会議?」

みづえ「そうなの。」

恵里「ん?」

ダイニング

恵里「島田さんを?」

みづえ「なんとしても参加させたいの。」

真理亜「そんな事で集められた訳。」

みづえ「こうなったら 意地よ。」

容子「でも管理人さん 大の大人がさ…。」

みづえ「いいえ 大事なことです。 もう 人数分 作ってしまったの。」

容子「それは?」

恵里「いいですね やりましょう!」

真理亜「絶対 そう言うと思った。」

恵里「いいでしょう!」

真理亜「『参加しない』と言ってるでしょ! いいわよ ほっとけば 出たければ 出るでしょ?」

容子「あ 真理亜ちゃん 出たくて 出てたんだ。 嫌そうな顔してて。」

逃げようとする真理亜を止めるみづえw

みづえ「とにかく島田さんを参加させたい。」

容子「みづえさん ひょっとして…。」

みづえ「何?」

容子「ほれた?」

恵里「え?」

真理亜「え?」

容子「いやだ。 黙るって事は?」

柴田「いいですね 恋をするという事は とても すてきな事ですよ。」

真理亜「サムイ!」

容子「そうか!」

柴田「ところで どうやって やるんですか?」

ブルウマウンテンの部屋の前

作戦1

みづえ「今日は インド料理なの。 シシカバブ」

恵里「そうなんですか? いいにおいですよね!」

みづえ「そうでしょう!」

容子「こんなんで出てくるかな。 本当に?」

真理亜「本当に 中に いるの?」

みづえ「いるわ 出ていく姿 見てない。」

柴田「え?! 居眠りしてないんですか?」

みづえ「失礼ね 私 居眠りなど した事ない。」

容子「もし 中にいないと すごく バカバカしいんですけど。」

恵里「今 せきばらいが 聞こえました。 いますよ。」

容子「よかった!」

真理亜「こんなので出てくる訳ないと思う。 誰のアイデア?」

恵里「私です!」

真理亜「ダメだ こりゃ!」

作戦2

柴田「次は 作戦 第2弾です。 ちなみに 私のアイデアです。」

容子「早くしなさいよ!」

柴田「はい。」

♪~『セビリアの理髪師』

恵里「すてきな曲ですね 何ですか?」

容子「ドボルザークの…。」

ブルウマウンテン

島田「え? 何 言ってる。 ロッシーニの『セビリアお理髪師』!」

部屋の前

恵里「どこの国の音楽です?」

柴田「これは アメリカ!」

ブルウマウンテン

島田「イタリア!」

部屋の前

恵里「アメリカですか?」

ブルウマウンテン

島田「イタリアだよ! 全く バカ!」

部屋の前

恵里「昔の曲なんですか?」

真理亜「そうね。 1960年くらいかしらね。」

恵里「あ! そうですか?」

ブルウマウンテン

島田「ああ もう我慢ならん バカ! もう いいかげんに… あ!」

恵里「はい! ウェルカムです!」

島田「いやいや ちょっと待って。」

真理亜「ダサイ 島田さん。」

柴田「僕のアイデアです。」

みづえ「さ 始めましょうか?」

恵里「ダメですよ もう島田さん!」

島田「え…。」

ダイニング

島田「オベラというのは そもそも… そうか お前さんには『馬の耳に念仏』だな。 もう少し 気のきいた ウソをつけよ。」

柴田「あれは 狙いで…。」

島田「『狙い』?何だ 狙いとは?」

柴田「もう1杯 いかがです?」

島田「う~ん。」

恵里「あの…。 あの…。」

柴田「ん?」

恵里「私 看護婦になろうと思うんです。」

57話

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