ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」64話「運命の交差点(あじまぁ)」ネタバレ

2001年6月12日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】64話のネタバレです。

現在は(2020年12月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

7年ぶりに文也と再会した恵里。しかし、募る思いを打ち明けることができないまま、一風館に帰ってきます。翌日、文也の気持ちを確かめようと大学病院を訪れた時、文也が美人の同級生・遥に「結婚の約束は子どもの頃の昔話」と話すのを聞いて、ショックのあまり文也からもらったスーパーボールをなくしてしまいます。恵里は失恋の痛手をバネに猛勉強し、看護大学に見事、合格。4年間の寮生活を始めるため、一風館を去るのでした。

64話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第64回 「運命の交差点(あじまぁ)」

一風館

恵里「お母さん 文也君 私の事を 覚えていてくれたよ。 私との約束も ちゃんと 覚えていてくれたんだよ。」

古波蔵家

勝子「そう…。」

一風館

恵里「でも 文也君にとっては いい思い出なんだよね。 今の文也君の中には 私は いない。 それが 分かったの。 私 分かったんだよ お母さん。 それに…。(切れる音) あ!」

10円の山を置いていく真理亜

恵里「ありがとうございます。」

恵里「もしもし。 それに スーパーボール なくなってしまった。 文也君と会って『ああ 文也君にとって 小浜や 私は 子供の頃の思い出に すぎない』と」

恵里「そう思った時 スーパーボールが転がっていってしまって もう 見つからなくなった。 これも 運命なのかな? お母さん。 神様が『もう 終わり』って 言ってるのかな? そうなのかな?」

古波蔵家

勝子「ごめんね お母さん 何もしてあげられない。 ごめんね 恵里。 でも 皆 あなたの事 心配してるし 応援してるよ。 電話 代わろうね。 文ちゃん。」

恵文「え?」

恵文「もしもし 恵里? 帰ってこないか? 沖縄に。 いや 今すぐ帰ってこいと 言ってる訳じゃないさ。 いつでも 恵里には帰ってくる所が あるって事。」

一風館

恵文☎「忘れてほしくない訳さ お父さんは。」

古波蔵家

恵文「あ! お父さんに 来てほしければ 言うんだよ すぐ飛んでいく。 な! へへへ…。」

一風館

恵里「ありがとう。」

ハナ☎「おばぁよ。」

恵里「おばぁ!」

古波蔵家

ハナ「文也君の事も 簡単に あきらめては いかんよ。 沖縄の女は 自分の力で 男をつかむんだからね。」

一風館

ハナ☎「恵里は おばぁの孫なんだから いい女さ。」

古波蔵家

ハナ「お母さんと代わろうね。」

勝子「もしもし 恵里。 おばぁの言うとおりさ。 恵里は お母さん似なんだから そんじょそこらの 東京の女には 負けない。 そうでしょ? 文ちゃん?」

恵文「はい そのとおりです。」

一風館

恵里「ありがとう うん… じゃ。」

古波蔵家

勝子「本当 何もしてあげられませんね 親なんて。」

恵文「そうだね つまらんね。」

ハナ「それでいいさ。 そうやって 恵里も 大人になっていくからね。」

一風館

恵達「なくなったの? スーパーボール。」

恵里「うん。」

恵達「よかったのでは? かえって。」

恵里「え?」

恵達「いつまでも引きずらないためにさ さっぱりするだろ? その方が。」

恵達「そんな顔されてもさ。 だから よかったんだって。 な?」

恵達「傷は 思ったより深いか…。」

それからの恵里の心は 糸が切れた凧のようでした

ゆがふ

皿を落とす恵里

恵里「あ! すみません!」

兼城「大丈夫? 手 切らないでよ。」

恵里「はい すみません。」

しっかりしなくてはと 自分では思っているのですが どうしても 心に力が 入らないのです

一風館
ダイニング

容子「恵達君!」

恵達「え?」

容子「ちょっといい? 見てられないんだよ 恵里ちゃん。」

恵達「はあ。」

容子「今のままの状態じゃ 看護婦なんて 無理なのでは?」

恵達「容子さん 余り 心配しない方が いいですよ。」

容子「そうかな?」

恵達「はい。 姉え姉えは 心配してた方が ばかばかしくなるほど いきなり復活しますからね。」

容子「『いきなり』?」

恵達「我が古波蔵家の女は 地球が 滅びても 生き残ると思うなぁ。 姉え姉えや お母さん おばぁは 絶対 生き残ると思うな。」

容子「はあ?」

恵達「ゴキブリなみの 生命力ですから。」

容子「え?」

恵達「すごいんですよ 沖縄のゴキブリは こんなに大きくて わ~っと!!」

容子「わ~!! やめて!」

恵達「『死んだかな』? と思うと 急に 飛んできます。 姉え姉えも一緒。 大丈夫ですって。」

容子「そうなんだ。」

恵達「しかも 訳の分からない事が きっかけになるんですよ。 周りが考えてやってもダメですよ。」

容子「ふ~ん。」

北栄総合病院

柴田「ごめんなさい スーパーボールを見なかったですか?」

学生「は?」

無視して行ってしまう学生

柴田「ちょっと!」

柴田「ないか。」

一風館
ブルウマウンテン

島田「(ため息)恵里ちゃん!」

恵里「はい。」

島田「もう勉強は 終わりにしよう。」

恵里「え? 何でですか?」

島田「やる気がないのに 形だけ 勉強しても 頭に入らないよ。」

恵里「え? そんな?」

島田「違う事 考えてるんだ きみは やっても意味がない。」

恵里「ごめんなさい 島田さん。」

島田「きみの頭の中が スッキリするまでは 教師役は お断りだ。」

恵里「あの…。」

島田「きみは『呼ばれてる』と言ったね?『看護婦が天職だ』って。 そんなもんだったんだね がっかりだな。」

島田「失恋だか何だか。 そんな事で 頭が いっぱいになって 集中する事も出来ないような子に 病人は まかせられないな。 やめた方がいい。」

ゆがふ

まりあ「ちょっと! そこの ふぬけ!」

恵里「え?」

真理亜「返事をするって事は 自覚あるんだ?」

恵里「何ですか?」

真理亜「酒がまずくなるから ふぬけた顔で 私の視界に入らないで。」

容子「ちょっと…。」

真理亜「分かったら消えて。 客商売でしょう? 店長も 迷惑してるのでは?」

兼城「え? いや…。」

恵里「もう少し。」

真理亜「は?」

恵里「もう少し 優しくして下さい。」

真理亜「バカ? 誰が優しくなんかするか! 沖縄 帰れば? 傷ついた心を 温かく迎えてくれるのでは? 帰れ帰れ! もう戻ってくるな。 本当に 酒まずくなる。 私 帰る!」

兼城「優しい子だね。 真理亜ちゃんも。」

容子「そうだね。 店長 おかわり。」

兼城「はい。」

容子「恵里ちゃん!」

恵里「はい。」

容子「『気持ちは分かる』とは簡単に 言えないしさ。 私は そんなに 1人の人を ずっと思い続けた事 ないしね。 でも 働く女として アドバイスするね。 恵里ちゃんも 看護婦に なろうとしてる訳だから。」

恵里「はい。」

容子「私 仕事で男に負けるの 絶対 嫌なのね。 男女で仕事の能力に差はないと 思うし 負けてるところも ない。 でも 今まで いろんな男女と 仕事をしてきて思う。 一概には言えないけど 女の方が 仕事に プライベートを持ち込む人 多い。」

容子「男で 失恋とかで 仕事に影響を 及ぼす人は 余り見てこなかった。 でも そういう女は 何人も見てきたのよ。 私は 絶対にそうならないように しようとしてきた。 そういう女は 嫌いなのよ。」

容子「そうならないでほしいな 恵里ちゃんには。 甘えてると思うな キーワードは 笑顔でしょ?」

北栄総合病院

スーパーボールを捜す柴田

文也「あの…。」

柴田「え?」

文也「何か捜し物ですか?」

柴田「スーパーボールなんだけど。」

文也「『スーパーボール』?」

柴田「うん。」

バイト 恵里

恵里「ちょうどです。 ありがとうございました。」

サラリーマン「あのさ。」

恵里「え? 私ですか?」

サラリーマン「いつもみたいに『頑張って下さい』と 言わないの? 楽しみにしてたんだけどな 毎朝。 じゃ…。」

恵里「あの! お仕事 頑張って下さいねぇ!」

サラリーマン「ありがと きみもね。」

恵里「ありがとうございます!」

そうさ 恵里 その笑顔だよ!

65話

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