2001年6月18日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】67話のネタバレです。
現在は(2020年12月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
4年後、恵里は看護大学を卒業し、一風館に戻ってきました。聡子が看護師長を務める総合病院に就職しますが、そこには研修医として文也も勤務していました。看護師研修で失敗続きの恵里を文也が慰め、担当の少年の死を嘆く文也を恵里が元気づける日々でした。心優しい恵里に、文也は医者をめざした理由を話します。文也には彼女がいると知りながら、子どもの頃以上に思いを募らせ、心では泣きながらも笑顔を絶やさない恵里でした。
67話ネタバレ
連続テレビ小説「ちゅらさん」67話「恋しくて肝(ちむ)どんどん」ネタバレ
恵里は 看護婦さんに なるため 一風館を出て 寮に入り看護大学に 通い始めました
先生「古波蔵さん!」
最初は 失敗ばかりだったけど 4年間 一生懸命 頑張ったんだ。
4年たったら ちゃんと卒業して 国家試験にも 一発で合格した
先生「頑張るのよ。」
学生「はい。」
さすが おばぁの孫だねぇ やる時は やる子だねぇ
恵里「お世話になりました。」
先生「あなたが いなくなるのね。」
恵里「あ 寂しいですか?」
先生「いいえ ホッとしてます 心の底から。」
恵里「は?」
先生「アハハ…。」
さてさて その4年間 ほかの 皆が どうしていたのか 簡単に 教えておこうねぇ。 まずは 古波蔵家さ
恵文「ふう 3人でご飯食べるのも 慣れてしまったねぇ。」
ハナ「そうだねぇ。」
勝子「なんかさ やっぱり こう モリモリ食べてくれる子供がいないと 食事も寂しいよねぇ。」
恵文「であるねぇ。」
ハナ「おばぁは モリモリ食べるよ。」
恵文「元気だね おばぁは ホントに。」
ハナ「子供が一人前になるまでは 病気もしておれないさ。」
恵文「子供って 俺のことな?」
ハナ「そうだよ。」
恵文「何か それは…。 そうだ こうやって 半分あけてるから 寂しいわけさ。 ちゃんと囲んで 食べてみようよ。 ほら こっち来て ほれ! こっち来て はい。」
勝子「なんか 余計…。」
恵文「寂しいねぇ。」
ハナ「フフフ…。」
特に 変わったこともないけれど 恵文も勝子も 4歳 年をとったと いうことかねぇ。でも おばぁは なぜか 4歳 若くなってしまったさぁ
ハナ「なんでかね?」
2人「え?」
そして 一風館では…
みづえ「何か いいわねぇ。」
♪~(オペラ)
島田「いい曲だね。」
みづえ「ううん 音楽だけじゃなくて 何か いいわね こういうの。」
島田「え? ハハハ そうね…。」
何か いい感じさぁ 本当に 大きな恋のメロディーだねぇ
そして 真理亜さんは 極度のスランプに陥ってしまい まったく メルヘンが 書けなくなって いたんだねぇ。
人を寄せつけなくなるほど 暗くなったかと思うと 急に 気持悪くなるほど明るくなったり その繰り返しの4年。 大変だね
容子さんは 部長へと出世して バリバリと働いていたのですが…
折からの不況で 会社は倒産。
それでも また 別の旅行代理店で頑張る 容子さんなのでした
皆 いろいろだねぇ
この人たちは4年たっても 相変わらずだねぇ。
あとは 恵達だけど 恵達には あとで 自分で シャベってもらう。
あ もう1人 忘れていたねぇ。 柴田さんは 特に変化なし。 以上
一風館
ダイニング
真理亜「あら。」
容子「あら。」
恵達「どうも。」
みづえ「でも あれねぇ。」
島田「え?」
容子「何?」
みづえ「久しぶりねぇ。 こうやって 全員 集まってるの。」
柴田「そういえば そうですよね。」
容子「そうだねぇ 恵里ちゃんいた時は よく 集まってたけど。」
真理亜「なんか… 嫌な予感がする。」
真理亜「『嫌な予感』?」
真理亜「よく分かんないんだけど なんか 良くない事が 起こる気がする。」
恵達「あのですね 皆さんに言うの 忘れてたんですけど…。」
容子「なあに。」
恵達「実は 今日ですね…。」
恵里「ただいま!」
恵里「あれ どうしたんですか? 皆さん。」
恵達「姉え姉えが 帰ってくるんです。」
真理亜「遅いわよ 言うのが…。 心の準備が 必要なんだからね。」
恵達「すみません。」
みづえ「お帰り。」
柴田「お帰りなさい。」
恵里「はい ただいまです。」
容子「恵里ちゃん それ…。」
恵里「あ これ? 似合うでしょ? ね。」
真理亜「それ着て 街 歩いてきたわけ?」
恵里「何 言ってるんですか 違います。 今 部屋に行って こっそり 着替えてきたんです。」
容子「あ そうなんだ…。」
恵里「はい。 恵達 部屋 散らかってる。 きれい好きな子だったのに。 どうしたの?」
恵達「うるさいよ。」
真理亜「何で?」
恵里「はい?」
真理亜「何で わざわざ 着替えてきたわけ? 聞きたくない気も するんだけど 久しぶりだから 一応…。」
恵里「いや だって…。」
真理亜「だって 何よ。」
恵里「ちゃんと 看護婦になりましたって いうのが 一目で分かると思って。 それに それに なんか こう 似合ってしまうっていうか 見事に 着こなしてしまっている 私を 見て頂くと 4年間の古波蔵恵里の成長ぶりも 一目瞭然かな なんて…。」
真理亜「また こういう暮らしが 始まるのか…。」
容子「でも 似合うわね 恵里ちゃん。」
恵里「そうですか! やっぱり 自分でも そう思うの。」
柴田「ホント 似合いますよ ねえ 島田さん。」
島田「ああ。」
みづえ「かわいいわよ。」
恵里「ありがとうございます。 でも なんか うれしいですよ。 私が帰ってくるからって こうやって 集まって頂いて なんか 感激でうよ。 恵達に電話しといて よかった。」
恵達「あ いや ハハハ。」
恵里「ん?」
真理亜「これだったか 嫌な予感は。」
恵里「何ですか?」
容子「あ ねぇねぇ。 こういうのは ないの? ほら ナースキャップっていうの?」
柴田「ああ そういえば そうですよね。」
恵里「容子さん。」
容子「ん?」
恵里「チッチッチ…。」
真理亜「は?」
恵里「あれはね 廃止の方向に 向かってるんですよ。」
容子「そうなの 何で? かわいいのに。」
恵里「機能的ではないんですね あれは。 たとえば こう ベッドの下を のぞいたりとかする時に こう ひっかかったりする訳です。 邪魔になるんですね 仕事の。 分かりますか?」
島田「なるほどなぁ。」
恵里「そう 島田さんなら 分かって頂けますよね。 だから あれは ないんです 我々 看護婦というのは 機敏さが要求される仕事ですから。」
真理亜「同じ寮の人とか 先生とか ノイローゼになって やめた人いる? あんたのせいで。」
恵里「何ですか? それ。 いませんよ そんな人。」
真理亜「そう 皆 我慢強いのね。」
恵里「また そんな…。 でも なんか こういう感じ 懐かしいな。」
真理亜「はあ?」
容子「ハハハ 懐かしいわね 確かに。」
柴田「そうですねぇ。 ホントに…。」
グアテマラ
恵里「ああ 懐かしいなぁ この部屋。」
容子「でしょう? どうぞ ごゆっくり。」
恵里「はい。」
恵里「でも 驚きました。 容子さんも 大変だったんですねぇ いろいろ。」
容子「うん まあね。」
恵里「真理亜さんは どうですか 仕事は。」
容子「ダメなんだって 全然。 スランプなんだって。」
恵里「あら そうなんですか?」
真理亜「そうよ 私は 繊細に出来てるから。 誰かさんと違って。」
恵里「ひょっとして 私の事ですか?」
真理亜「成長したわね 少しは…。」
恵里「はい。」
容子「どこの病院で 働くの?」
恵里「はい 明日から 北栄総合病院で。 前に お話した 下柳さんていう大先輩が そこの婦長さんになってて そこで 働かせてもらうことに…。」
容子「へえ 恵里ちゃんがねぇ ホントになっちゃったんだねぇ。」
真理亜「あ そこってさ もしかして あの男がいる所でしょ?」
容子「『あの男』?」
真理亜「幻の王子様よ 幻の…。」
容子「え? 文也君? いるの?」
恵里「はい。」
容子「『はい』って 平気なの?」
恵里「平気ですよ。 そりゃ 私も 下柳さんに 声かけられた時には『ん』って 少しは思いましたけど。」
恵里「でも 仕事をしにいくんですから 声かけて頂いたこと とっても うれしかったし。 だから 私は 平気です。」
容子「はあ…。」
真理亜「はあ…。」
マンデリン
恵里「なんか 男臭くなったねぇ この部屋も。」
恵達「しょうがないだろ。」
恵里「まあね。 で あんたは どうなの?」
恵達「俺? 前に電話で話した 例のバンドに入れてもらってさ。」
恵里「うん。」
恵達「かわいがってもらってるよ。 年齢も 皆 チョット上だしさ。 何年も ライブハウスで 実績つんでる人だしね。」
恵里「へえ。」
恵達「それでさ 俺の作った曲? …ていうか 皆で作ったようなもん だけど レパートリーに入れてくれてる。」
恵里「すごいさぁ!」
恵達「まあね。」
恵里「よかったね 恵達。 そっか~。」
恵達「うん 寝なくていいの? 朝早いんだろ?」
恵里「そうだね。」
大量の目覚まし時計をセットする恵里w
恵達「はあ また それに悩まされるのか 俺は…。」
恵里「文句言わない。 きれいな姉え姉えが 帰ってきて うれしいくせに。」
恵達「誰がよ。 あ 姉え姉え。 大丈夫なの?」
恵里「何が?」
恵達「何でもない。」
恵里「さ 寝るよ。 おやすみ。」
恵達「おやすみ。」
恵里は 眠れませんでした。 これから始まる仕事への 期待と不安 そして 緊張…。 どんな患者さんたちと 自分は出会うのか。 そう考えたら 眠れませんでした。
そして 昨夜 容子さんや真理亜さんには あんなふうに言ったけど 自分は文也君に会っても平気なんだろうか。 本当は 少し自信がありませんでした
(目覚まし時計のベル)
恵達「姉え姉え。 もう行ったのか。 だったら 止めてけよ。」
北栄総合病院
ナースステーション
聡子「やっぱり 来たなあ!」
恵里「はい おはようございます。 やっぱり 新館は きれいで 気持ちいいですねぇ。 今日から よろしくお願いします。」
聡子「はいはい 頑張ってね。 それにしても 早いわね。」
恵里「はい なんか 寝られなくて。」
聡子「へえ~ あなたがねぇ。」
小児科病棟
奈々子「ここが 小児科病棟です。」
初日は 仕事は しませんでした。 オリエンテーションというそうですが 一日中 病院の仕組みや仕事の説明 心構え そんな事を聞くのが 初日から3日間 続いたのでした。 いゃあ 大変だねぇ
入院中の子供の母親とぶつかる恵里
恵里「ごめんなさい。」
母親「いえ。」
奈々子「古波蔵さん!」
恵里「あ はい。」
通路
文也「あ!」
遥「知り合い?」
文也「うん…。」
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