2001年7月12日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】88話のネタバレです。
現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
小浜島で結婚の約束をした恵里と文也は、真理亜を伴って古波蔵(こはぐら)家に報告に行きました。父・恵文だけが反対し、文也に泡盛の飲み比べを挑みます。そして、先に恵文が酔いつぶれます。「お父さんはわざと負けたんだと思う」と母・勝子とおばぁが言いました。東京に戻って文也の母・静子にも報告に行くと「仕事で一人前になってから結婚した方がいい」と言われます。恵里もその通りだと思い、決意を新たにします。
88話ネタバレ
連続テレビ小説「ちゅらさん」88話「古酒(くーす)で乾杯!」ネタバレ
やっと恵文の許しを得た 恵里と文也君でしたが まだまだ 安心できないよ。 今度の相手は 静子さんさぁ
上村家
静子「恵里ちゃん。」
恵里「はい。」
静子「大きくなったのね。」
恵里「はい。」
静子「そうだよね でも全然 変わらない。」
恵里「そうですか?」
静子「ありがとう。」
恵里「え?」
静子「和也との約束 果たしてくれるのね ありがとう 恵里ちゃん。」
恵里「いえ そんな…。」
文也「母さん。」
静子「あら? 何 意外そうな顔してるの。」
文也「え? いや。」
静子「2人とも 私が反対すると思った? そうなの?」
文也「そういう訳じゃ なくてさ。」
静子「反対なんか しないわよ 私。 そんなふうに見えるのかな? リベラルな女性の つもりなんだけど。」
文也「そういう訳じゃ なくてさ。」
静子「じゃ 何?」
文也「ホラ… 小浜の話 嫌いだったし…」
静子「ああ… それは まあね。 やっぱり つらい思い出だから 私にとってはね あそこは。」
文也「うん…。」
静子「それは 小浜島のせいじゃないしね あそこは いい所だわ。 恵里ちゃんには 関係ないしね 恵里ちゃんには 感謝してるのよ。 本当に よくしてくれたもの。」
恵里「いえ そんな。」
静子「でも お母さん うれしいな。」
恵里「え?」
静子「文也はね 和也の事も あったし お父さんの事も あったし…。 その話 文也から聞いてるの?」
恵里「はい。」
静子「私に心配させないよにって ずっと思ってる子だと思うのよ。 だから どこか 臆病っていうか ものすごく 常識的なのよね。 私が『何これ』と驚くような事とか そういう事 一切ない子だった。」
恵里「はい。」
文也「そうかな?」
静子「そうよ だから 突然 恵里ちゃんと 結婚すると言うの うれしいな。 面白い。」
文也「あ そう。」
静子「恵里ちゃんも そう思うでしょう?」
恵里「私は まだ 分からないというか 文也君の事 そこまでは。」
静子「あ そうか。 そうなんだよね。 文也 それで 大丈夫なの?」
恵里「大丈夫だよ。」
静子「なら いいけど。」
恵里「すみません。」
静子「謝らなくてもいいのよ。 基本的に 私は私 文也は 文也の人生。」
恵里「はあ。」
静子「いつするの? 結婚。」
文也「え? まだ 具体的には ね。」
恵里「うん。」
静子「でも あれじゃないかな…。」
文也「ん?」
静子「今すぐっていうのは どうかな。」
文也「どういう意味?」
静子「あなた達 仕事始めたばかりよね?」
恵里「はい。」
静子「少し頑張って 結果を 出してからの方が いい。」
文也「『結果』?」
静子「それぞれの仕事で 一人前に なってから。 その方がいいと 私は 思うんだけど 決めるのは あなた達だからね。」
仏壇
静子「今度 お墓にも 一緒に行こうね。」
恵里「はい。」
カフェ
恵里「疲れてる? 文也君。」
文也「俺? 大丈夫。 二日酔いの薬 よく効くよね。 あんなに飲んだの 初めてだから 死ぬかと思ったけど 大丈夫。」
恵里「そう?」
文也「それに 昨日 今日と 雲の上にいる気分だし。」
恵里「ん? それは 夢のようだっていう事?」
文也「『夢のよう』って言うよりは…。 夢の中にいるっていう感じかな。」
恵里「はあ… へえ!」
文也「恵里は?」
恵里「私も 夢なら 覚めないでって感じ。 でも よかった。 賛成してくれて。 それから おかあさんの言った事 確かに そうかなって…。 ほら 仕事のこと『一人前に なってからの方がいい』って。」
文也「ああ。」
恵里「『そうだな』と 思ったんだよねぇ。」
文也「一人前か。」
恵里「そうしよう。 おかあさんが言うみたいに 一人前になったら 結婚しよう。」
文也「うん。」
恵里「文也君は優秀だから 一人前だけど 私は まだ 三分の一人前だからねぇ。」
文也「そっかぁ。」
恵里「『そっかぁ』って『そんな事ない』と 言うでしょ 普通は。 三分の一っていうのは 少し 謙遜して 言ってるんだけどなぁ。」
文也「そう ごめん。」
恵里「いいけど。 あと 何か言いにくいというか…。」
文也「何?」
恵里「遥さんの事なんだけどさ。」
文也「その事は 恵里は 考えなくていい。 俺の問題だから。」
恵里「うん 分かった。」
文也「さて 仕事 行ってこようかな。」
恵里「うん。」
文也「あ 病院の皆には 黙ってる?」
恵里「うん 言う時は 自分で言う。 まだ 早いような気もするし。」
文也「分かった。 じゃ 行ってきます。」
恵里「行ってらっしゃい 頑張って。」
文也「うん。 なんか 今の いい感じだったね。」
恵里「うん。」
文也「だんだん 自分が壊れていくような 気がする。 でも 悪くないけど。」
恵里「ん?」
文也「じゃ。」
恵里「行ってらっしゃい。」
古波蔵家
勝子「お帰り!」
恵尚「はい 今 帰ったよ。」
ハナ「ただいま!」
勝子「お帰り!」
真理亜「あ ただいま。」
ハナ「おいしかったさ ステーキ。 真理亜さんにおごらしてしまった。」
勝子「あら!」
真理亜「いいえ いいんです。」
恵尚「なんか 楽しい! 楽しい 楽しい! こうしてみると 本物の家族みたい。」
勝子「ん?」
恵尚「おばぁがいて お父さん お母さん。 で 長男夫婦って感じでさ。」
恵尚「どうしたの? おやじさん お通夜みたいな顔してさ。」
恵文「うるさい!」
恵尚「恵里が嫁にいったくらいで 何ね?」
恵文「まだ いっては いないさ。」
ハナ「ん? 鳴るよ!」
恵文「恵里かね?」
ハナ「そうさ。」
真理亜「まじ?」
勝子「文也君のお母さんに会った報告?」
ハナ「そうかもしれんね。」
電話を取るのを止める恵文w
恵文「やめた。」
勝子「もしもし 恵里?」
カフェ
恵里「恵里だよ お母さん。」
古波蔵家
勝子「うん。 え? そう 喜んでくれた? よかったね。 うん そうだね それはいい事かも 分かった。 ありがとう。」
カフェ
恵里「じゃあね ありがとう お母さん。」
古波蔵家
ハナ「よかったね。」
恵尚「よくない人は 1人いるけどよ。」
恵文「ほっといてちょうだいよ。」
勝子「でも 恵里と文也君 今すぐ 結婚する訳では ないのよ。」
恵文「え?」
ハナ「何で?」
真理亜「どういう事ですか?」
勝子「2人が仕事で 一人前になったら 結婚する事に したって。」
恵文「へえ。」
真理亜「極めて まっとうな意見ですね。」
恵文「そうだね 一人前の看護婦さんになるには 何年もかかるでしょう。 ねえ 真理亜さん。」
真理亜「そうでもないのでは。」
恵文「え? 何で?」
真理亜「自分で一人前と思えば一人前です。」
勝子「そうだよねぇ。」
恵文「うう…。」
真理亜「往生際が 悪いですね。」
恵文「当たり前さ 父親というものは 往生際の悪いもんさ。 そう 決まってるわけ!」
真理亜「そうなんですか?」
恵尚「おやじさん 大丈夫だって!」
恵文「何が?」
恵尚「いや だから…。 ね! 真理亜ちゃん!」
恵尚は 真理亜さんに ほれてしまったのかねぇ? そりゃ いくらなんでも 無理さ 恵尚
北栄総合病院
内科病棟
文也「あ…。」
遥「お帰りなさい。」
文也「うん。」
遥「仕事 終わったら つきあって。」
文也「え?」
遥「断らないで…私には ちゃんと 話を聞く権利が あると思うの。」
文也「うん。」
公園
恵里「もう 私ったら 幸せ! ありがとう 神様! 早く 一人前に なるよ!」
おやおや でございますねぇ。 まぁ 許してやって下さいねぇ
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