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連続テレビ小説「ちゅらさん」8話帰ってきた兄(に)い兄(に)いネタバレ

2001年4月10日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】8話のネタバレです。

現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

7年後、古波蔵(こはぐら)家は那覇市に移り住み、父の恵文はタクシーの運転手、母の勝子は市場で野菜売りをして生計を立てていました。恵里は高校3年生になりました。ある日、勝手気ままな生活をしていた長男の恵尚が帰ってきて、にがうりの形をした土産物の人形「ゴーヤーマン」を世界中に売ろうと言い出します。この提案に恵里は大賛成し、母・勝子やおばぁのハナ、弟・恵達もしぶしぶ賛成しますが…。

8話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第8回 帰ってきた兄(に)い兄(に)い

恵尚「ハイサイ! 古波蔵家の諸君 元気だったかなぁ?!」

勝子「恵尚…。」

行方の知れなかった 恵尚が 2年ぶりに帰って来たのです

恵尚「なんねーなんねー? どうしたの? 幽霊でも見るような顔してさ。」

恵文「お帰り。」

恵尚「うん ただいま!」

勝子「おなか すいてる?」

恵尚「おなか? ああ さっき フランス料理 食べたからね。」

恵里「フランス料理?」

恵尚「そうさ フルコースってやつをさ…。」

恵尚のおなかが鳴るw

勝子「待ってなさい。 ここ 座って。」

恵尚「あい 懐かしい! 沖縄の庶民料理だね 足ティビチだ。」

ハナ「庶民で 悪かったね。」

恵尚「いやいや いいの 気にしない。」

恵里「兄い兄い 何やってんの? 今。」

恵尚「俺か? コザで手広く ビジネスを 手がけている人にな…。 『どうしても 君のビジネスセンスが 必要だから 手伝ってくれ』と言われてさ。 それで 手伝ってる訳さ…。」

恵達「全然 分かんないんだけど。」

勝子「はい お待ちどおさん。」

恵尚「サンキュー。」

恵文「飲むか? 恵尚。」

恵尚「頂きます。」

ハナ「恵尚 心を入れ替えて 戻ってきたか?」

恵尚「『心を入れ替えて』ってね 俺は別に 犯罪者では ないんだよ。」

恵文「そうだよ おばぁ。」

恵尚「そういえば 恵里。」

恵里「何?」

恵尚「おまえ しばらく見ないうちに 随分 色っぽく…。」

恵里「え!」

恵尚「なってないね。」

恵達「兄い兄い グ~よ。」

恵里「何だ それは…。」

恵尚「高校生活は 青春をエンジョイしてる?」

恵里「うん 野球部のマネージャーやってる。 目指せ 甲子園さ。」

恵達「無理だって!」

恵里「うるさいな!」

恵尚「分からんさ やってみなければ!」

恵里「そうだよね。」

恵尚「そうさ。」

恵達「分かる。 やってみなくても。」

恵文「まあまあ! 我が家の長男の久々のご帰還を祝して 歌いますかね。」

恵尚「待ってました!」

恵文「はい!」

恵文「♪『わたしが あなたに ほれたのは』。』

夕食後

恵里と恵達の部屋

恵里「恵達。」

恵達「ん?」

恵里「ずっといるのかな? 兄い兄いは。」

恵達「どうかね。」

恵里「いればいいのにね。」

居間

恵尚「酒 弱くなったね おやじさんも。」

勝子「でも 今日は よく飲んだね。 お父さん うれしかったのよ。 酒の相手がいないからね うちには。」

恵尚「そうか…。」

勝子「恵尚…。」

恵尚「ん?」

勝子「なんか困った事でもあるの?」

恵尚「困ったこと? ないよ そんなん。 何 言ってるの?」

勝子「それなら いいんだけど。 お金なら ないよ うちには。」

恵尚「だから そんなの違うって!」

勝子「なら いいんだけど…。」

恵尚「久しぶりに皆の顔 見たくってさ 帰ってきただけさ。」

勝子「そう?」

恵尚「うん…。 やっぱり うちはいいね」

ハナ「ずっといればいい お前の家だ。」

勝子「そうよ…。」

恵尚「でも俺は 人生の旅人だからね。」

ハナ「ばかたれ!」

恵尚「痛いよ! おばぁ!」

恵尚「ずっと いようかね…。」

農連市場

勝子「どうしたの? 気持ち悪いさ。」

恵尚「人が 手伝ってるのに『気持ち悪い』は ないんじゃない!」

勝子「でもさ…。」

恵尚「いらっしゃい! 買っていかんね! 安くするよ 新鮮だよ!」

恵尚「この仕事って いくらくらいになるの?」

勝子「たいした事はないね。 ひと月で 5万円か6万円くらいかな。 家賃 払ったら小遣いも残らないさ。」

恵尚「生活していくのって大変だね。 おやじも余り 稼ぎよくなさそうだしさ。」

勝子「まあね。」

配達途中の恵尚

女1「これ何? イボイボ 野菜?」

女2「うん ゴーヤーだって。」

女1「昨夜 食べた 苦いやつ?」

女2「そうね あれ。」

女1「でも何か かわいいよね?」

女2「かわいいね。」

2人がその場を去った後ゴーヤーを手にする恵尚

恵尚「かわいいか? これが? 分からんね やまとの人間の感覚は? かわいいかね?」

危険です この男が こんなふうに 何かを思いつく時 それは…

恵尚「いけるな これは…。」

とっても危険なのです

島袋製作所

恵尚「ハイサ~イ! 正一いるね?」

工員「は?」

恵尚「島袋社長…。」

島袋「恵尚? 古波蔵恵尚!」

恵尚「そうさ 正一!」

島袋「久しぶり!」

恵尚「久しぶりだな!」

島袋「高校卒業以来か?」

恵尚「そんなになるか?」

島袋「何しに来た?」

恵尚「ちょっと 教えてもらいたい事があってよ。」

高校野球県大会

高校野球の夏の沖縄県大会が始まりました。 参加は 58校。 今日が恵里のチームの1回戦です

恵里「いよいよだね。」

琉美子「うん。」

宮里「おい 何緊張してるか? まぁ 青春のいい思い出を作る つもりで 見事 散ってこい!」

恵里「先生! 違うでしょう!」

宮里「今日の相手は 結構 名門さ。」

恵里「そんなの関係ない!」

部員「琉美子 約束 忘れんでよ デートだぞ!」

琉美子「え? あ うん 頑張って。」

一同「うわ~!」

誠「よし いくぞ!」

一同「お~!」

試合が始まる

場内アナウンサー「ピッチャー 与那原君」

2人「フレー フレー! 那覇北!」

恵里「皆 しっかり守っていこう!」

一同「うお~!」

琉美子「何あれ?」

恵里「さあ…。」

審判「プレーボール!」

審判「ストライク!」

恵里「ナイスピッチ!」

審判「ストライク!」

審判「ストライク スリー!」

那覇北の攻撃回

2人「かっとばせ! 誠!」

大活躍の誠

そして その日 なかなかの強豪相手に勝ってしまったのでした。 後で分かった事ですが この日の相手の強豪チームは合宿所で 食べ物にあたったらしく 全員が 腹をこわしていて まともに野球が出来る状態では なかったのでした

恵里「行くぞ! 甲子園が見えてきたよ!」

古波蔵家

恵里「乾杯! すごかったんだよ! 最強だね ウチは!」

恵文「そうか! 見に行けばよかったな!」

恵達「まぐれだって。」

ハナ「腹の具合でも悪かったかね 相手は?」ご名答w

恵里「おばぁ!」

勝子「でも よかったね 恵里。」

恵里「うん 2回戦もこの調子さ! あれ! 兄い兄いは?」

勝子「さあ…。」

ハナ「『出かける』って言ってたさ 帰ってくるさ…。 ホラは吹いても ウソつかないよ。」

恵達「一緒だって。」

玄関から戸の開く音が聞こえる

恵尚「皆いるね?」

恵文「おう お帰り!」

恵尚「おう 皆いる。」

勝子「何?」

恵尚「私 古波蔵恵尚 皆さんに 折り入って お話がございます…。」

恵里「何?」

ハナ「金なら ないよ。」

恵文「おばぁ!」

勝子「何よ?」

恵尚「私ですね いろいろ考えました。 今 正に 平成2年。 日本国民が好景気で 盛り上がっているというのに 我が古波蔵家の経済状態は 余りよろしくない。」

恵尚「その状況をですね 『なんとか 打破する方法はないものか』と…。」

恵文「ほう。」

恵尚「もちろん こつこつ 地道に働く事は 大切な事でありますが これからの世の中を制するものは 何か?」

恵文「何? 何?」

恵尚「それは アイディアであります。」

恵文「『アイディア』ねえ。」

恵達「なんね? アイディアって?」

恵尚「それさ いいね…。 沖縄は 観光が主な収入源な訳さ。 観光客の数も どんどん増えて 今年は 300万人を突破する…。」

恵里「へえ!」

恵尚「でだ! 沖縄にある物は 本土の物と どこか違っている。 だから 皆 お土産をたくさん買う。 でもだ! この土産物に どーもインパクトがない。 強烈な物がない。 沖縄を代表するような物がない。」

恵達「そうかあ?」

恵尚「でだ! 私は よく考えました。 日本国民 皆に愛されるような 土産は何か? これからの世の中 しかも若者に愛される物でなくてはならない 本土の女子高生が見て 『かわいい』『あれ欲しい!』と思うような物。」

恵里「そんな物あるの?」

恵尚「ある。」

恵文「何かね それは?」

恵尚「それは…。 あれです!」

ハナ「ああ やしの木な?」

恵尚「おばぁ 違う! その手前!」

ハナ「ゴーヤーな?」

恵尚「うん。」

恵里「何だあ。」

恵達「ゴーヤーチップスなら売ってるよ。」

恵尚「弟よ そんなもんじゃない。 私が この度 企画し 制作 販売を 決意したのは。 『ゴーヤーマン』さ! どうね!」

恵達「おばぁ これ うまいね。」

ハナ「そうね たくさん 食べなさい。」

恵尚「は?」

勝子「何を言いだすかと思えば… 早く座って ご飯 食べなさい。」

恵尚「あれ?」

恵里「それ…。」

恵尚「うん?」

恵里「結構 かわいいかもしれないね。」

恵尚「だろ? だろ!」

恵達「おいおい。」

恵文「恵尚…。」

恵尚「はい。」

恵文「その話… 乗った!」

恵文「おやじ!」

恵里「いえい! 『ゴーヤーマン』で ひともうけさ!」

恵尚「大金持ちさ!」

恵里「それ もっと近くで見せて!」

恵文「こっち こっち!」

恵尚「ヒット商品 間違いなしぜ!」

恵里「よかったね 兄い兄い!」

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