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連続テレビ小説「ちゅらさん」90話「古酒(くーす)で乾杯!」ネタバレ

2001年7月14日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】90話のネタバレです。

現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

小浜島で結婚の約束をした恵里と文也は、真理亜を伴って古波蔵(こはぐら)家に報告に行きました。父・恵文だけが反対し、文也に泡盛の飲み比べを挑みます。そして、先に恵文が酔いつぶれます。「お父さんはわざと負けたんだと思う」と母・勝子とおばぁが言いました。東京に戻って文也の母・静子にも報告に行くと「仕事で一人前になってから結婚した方がいい」と言われます。恵里もその通りだと思い、決意を新たにします。

90話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」90話「古酒(くーす)で乾杯!」ネタバレ

北栄総合病院
ナースステーション

恵里「私が 一人前の看護婦に なったら 教えて頂きたいんです。」

奈々子「は?」

聡子「は?」

恵里「よろしくお願いしますね! 私 頑張りますから。」

聡子「いや『一人前になったら 教えてくれ』って言われてもね。」

恵里「今日も 張り切って いきましょう。」

聡子「あ! ちょっと ちょっと!」

恵里「おはようございます!」

聡子「何なの? 一体!」

祥子「なるほどね。」

奈々子「あんた 知ってるわね 言いなさい。」

祥子「あ! 仕事 仕事。」

奈々子「ずるい。」

聡子「何にしろ 前向きなのは いい事よ。 何やってんの? 仕事 仕事。」

奈々子「はい!」

内科病棟

恵里「おはようございます!」

恵里は 大張り切りでした。 早く 一人前になって 文也君と 結婚したいという

気持は ありましたが それよりも 自分が 一人前になる時が 一体 どんなふうに やってくるのかと思うと 胸が わくわくして しかたがないのでした

奈々子「何があったの沖縄で。 言いなさい。」

恵里「言えません。」

奈々子「もう 気になるのよね。」

恵里「何だと思います?」

奈々子「分かる訳ないでしょう。 まったく。」

休憩室

奈々子「え? 私?」

恵里「佐々木さんは どんな時に 自分は 一人前だと思ったんです?」

奈々子「難しいわね。『これだ』っていう そんなに ハッキリしたものは ない。」

恵里「はい。」

奈々子「やっぱり 患者さんの質問に 完ぺきに 1人で答えられた時。」

恵里「はあ…。」

祥子「う~ん。」

奈々子「1年目が 過ぎた頃だったかな。 その時は そんな気がしたわね。」

聡子「なるほど。」

恵里「あ! 婦長は?」

聡子「私?」

祥子「知りたいな!」

奈々子「私も 興味あるな。」

恵里「教えて下さい お願いします。」

聡子「難しい質問よね。」

奈々子「昔の事で 忘れちゃいました?」

聡子「なんですって!」

奈々子「あ! すみません。」

聡子「『一人前』っていうのとは 少し 違うのかもしれないけど 看護婦の仕事って 何が つらいかと言うと これだけ頑張ったのに なかなか 認められないって事だと思うの。」

恵里「なるほど。」

聡子「人間って やった事の評価は ほしいでしょ? 患者さん達は 病気を 治してくれるのは 看護婦じゃなく 医者だと 思ってるし それも しかたのない事かも『でもなぁ』っていう 気分だった頃が あってね。]

聡子「そんな時に 自分では 看護に 自信が もてなかった患者さんが 退院して 半年後くらいの時にね 通院も してなかったのに わざわざ訪ねてきてくれて それも 電話して 私の勤務を聞いて わざわざ 私の勤務の時に お菓子持って 訪ねてきてくれた。]

聡子「それも 私の大好きな お菓子。 全然 覚えてないんだけど 入院中に 世間話で 私『シュークリームが好きだ』と 言ったらしいのね。 おいしい店のを買って 遊びに来てくれたの。 医局ではなく 私の所にね。」

恵里「へえ!」

聡子「それはそうと 古波蔵さん さっき『一人前になったら 教えて』と…。」

恵里「はい お願いしますね。」

聡子「何で 一人前に こだわるの?」

恵里「え?」

奈々子「怪しいわよ 言いなさい!」

恵里「『怪しい』なんて 参ったな。 恥ずかしいな。」

奈々子「はい?」

恵里「どうしようかな てれてしまうさ。 でも 言いますね。」

聡子「ん?」

恵里「実は ですね…。」

奈々子「マジ?」

恵里「はい。 マジです!」

聡子「へえ? 上村先生と!」

恵里「はい。」

聡子「あなたが?」

恵里「はい!」

奈々子「はぁ…。」

聡子「で? 一人前と どう つながるわけ?」

祥子「『一人前になったら 結婚する』という事になりました。」

恵里「はい。 でも勘違いしないで下さいよ。 そのためだけに 一人前に なりたいわけでは ないんです。 最初は少し 不純なところあったと 思うんです。 正直なところ。]

恵里「でも 皆さんの話を聞いたり 同じ アパートの人達にも どんな時 一人前になったかという 話を聞いて『何か いいなぁ』って。 サラリーマンの人とか いろいろな人達が います。『皆 いいなぁ』って 思ったんですよ。『私も早く 自分の一人前を 語れるように なりたいな そう思ったんです。」

聡子「そう。」

恵里「はい。」

聡子「ふ~ん。 ま いいか! ま 頑張って。 ただね。」

恵里「はい。」

聡子「『一人前になったら 教えて』って 言うのは やめなさい。」

恵里「え? ダメですか?」

聡子「人に教えられて 思うものではない。 自分で そう思ったら 一人前なの。」

恵里「はあ なるほど。」

聡子「そもそも ここで仕事をする以上 一人前じゃなきゃ 困るのよ。 厳密に言うとね!」

恵里「はい すみません。」

カフェ

文也「いい話だね 婦長さんの話。」

恵里「うん そうだよね。 なんか『いいなあ』って思った。 私には どんな『一人前ストーリー』が くるのかな? そう考えると ドキドキする。」

文也「『一人前ストーリー』か。 俺も 欲しいな。『一人前ストーリー』」

恵里「文也君も?」

文也「うん。 まだ そんな瞬間は ないな。 目の前の事 こなすのが精一杯で。」

恵里「文也君でも?」

文也「うん。 でも なるべく早く お願いします。」

恵里「はい 頑張る。」

文也「うん。」

恵里は 幸せでした。 『とても 幸せだな』と思っていました。 いいもんさ 幸せな 笑顔というのは

古波蔵家

真理亜「ああ おいしかった!」

勝子「本当?」

真理亜「はい。 あの 私 明日 東京に帰ります。」

恵尚「え?」

勝子「そうなの?」

真理亜「いろいろありがとうございました。」

恵尚「何で? ずっといれば いいさ。」

真理亜「仕事 待ってるし それに…。 これ以上いると 自分が 自分で なくなるような気がして。 あ 嫌な意味じゃないです。」

ハナ「また いつでも おいでね。」

真理亜「ありがとうございます。」

恵文「真理亜さん。」

真理亜「はい。」

恵文「これからも 恵里を よろしく お願いしますね。」

真理亜「そんな 私は…。」

勝子「本当 よろしく お願いしますね。 あなたみたいな お友達がいて 恵里は 本当 幸せだと思うわけ。]

勝子「真理亜さんや 容子さんみたいに ちゃんと 自分の力で 生きている人が そばにいると 思うと 私 それで安心している。 あの子 1人じゃ もう 危なっかしくて 見ていられない。 これからもよろしくお願いします。」

真理亜「いえいえ。 そんな。 こちらこそ よろしくお願いします。」

恵尚「ちょっと待った!」

勝子「何? 恵尚。」

恵尚「真理亜ちゃん!」

真理亜「え?」

恵尚「勝負しよう!」

真理亜「勝負?」

恵尚「泡盛の飲みくらべさ。」

真理亜「え?」

恵文「何 言ってる? 恵尚!」

恵尚「俺が勝ったら 真理亜ちゃんは ず~っと ここにいる。」

真理亜「は?」

恵尚「真理亜ちゃんが勝ったら 俺に 何 言ってもいいよ!」

恵文「大丈夫か? 手ごわいぞ!」

恵尚「大丈夫! 大丈夫! この勝負 もらったさ!」

恵尚「きつい酒だよ 覚悟は いいね!」

真理亜「おいしそう!」

恵尚「え?」

そして あっさり決着w

恵文「だから言ったのに フフフ…。」

真理亜「負ければ よかったかな?」

恵文「ん?」

真理亜「いえ…。 恵里さんは 幸せ者ですよね…。 ホントに。」

恵文「うん。」

恵尚「(寝言)真理亜ちゃん くすぐったいってば!」

爆笑する真理亜と恵文

勝子「どうしたの?」

恵文「寝言を 言ってるさ。」

勝子「寝言?」

北栄総合病院
退勤後

恵里「お疲れさまです。」

看護婦「お疲れさまでした。」

遥「古波蔵さん。」

恵里「あ!」

遥「少し いい?」

恵里「はい。」

公園

遥「別に恨みごとを言うつもりはない。 安心して。」

恵里「はい すみません。」

遥「あなたに 謝られる筋合いは ない。 怒るよ それ以上 言ったら。 あなたと上村を結びつけた 運命の神様ってやつ? ずいぶんよね よりによって 私が キューピッドだもんね。]

「でも ちょっと 納得できないんだ 私。 あなたと結婚する事が 上村にとって 本当に幸せなのか どうかって事。 正直 言って疑問なの。 だから…。 見届けさせてもらう。」

恵里「え?」

遥「運命とか そういうのは どうでもいいの。 あなたと結婚して『上村が 幸せなんだろうな』って思えたら その時は 私 素直に『おめてとう』と言うわ。 そうは思えないって 私なりに結論が出たら…。 その時は 私 奪い返しにいく。 分かった?」

恵里「はい。」

やはり 簡単には進まないねぇ。 一人前の道のりは 険しいさぁ 頑張れ! 恵里!

91話

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