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連続テレビ小説「ちゅらさん」96話「ちばりよー!一人前」ネタバレ

2001年7月21日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】96話のネタバレです。

現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里が一人前の看護師になれたら結婚する、といううわさが広まり、恵里は患者達から励まされます。しかし、新しい担当患者の幸子は、恵里につらく当たります。そんな時、父・恵文と母・勝子が文也の母・静子にあいさつするために上京し、恵文から「看護師は病人にとって太陽のような存在。太陽になりなさい」と励まされます。恵里は無事に退院した幸子に感謝され、看護師長の聡子から「一人前」といわれ、結婚を決意します。

96話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」96話「ちばりよー!一人前」ネタバレ

北栄総合病院
ナースステーション

田所さんの退院の日が やってきました

田所「じゃ…。」

恵里「お大事に。 田所さん! お大事になさって下さいね!」

恵里「退院したねぇ。」

聡子「胸 張って!」

奈々子「よくやったわよ。」

祥子「そうだよ。」

恵里「はい ありがとうございます。 仕事に戻ります。」

祥子「私も。」

聡子「少しは期待してたのかな やはり。」

奈々子「何をですか?」

聡子「看護婦になる きっかけというのが 退院する患者さんの笑顔だった。」

奈々子「笑顔…。」

聡子「それが見たくて この仕事を 始めたってわけ。 だから 今も期待してただろうな。 がっかりしてるわね 相当。」

内科病棟

恵里「失礼します!」

祥子「失礼します。」

安藤「北栄総合病院のアイドル2人組。 いいね ずっと居ようかな。」

恵里「何を言ってるんですか?」

安藤「家に帰ってもさ…。」

恵里「とっとと治して 退院して下さい!」

安藤「そんなぁ!」

祥子「古波蔵さん 体温計を お願い。」

恵里「はい。」

祥子「頑張ろうね。」

恵里「え?」

ナースステーション

奈々子「言ってあげた方が いいと思うけどな。」

聡子「でも 自分で一人前だって 思う時ってのは…。」

奈々子「そんな ハッキリしたものは ないと 思いますよ。 誰かに 言ってもらわないと…。 で… それは? 婦長! あなたです。」

聡子「何で?」

奈々子「『何で』って 上司でしょう?」

聡子「ずるい そんなの。」

奈々子「きっと 今度の患者さんの事で『一人前には遠い』と思ってますよ。 若い2人の結婚を遠ざけるんですか?」

聡子「え?」

奈々子「あ! かわいそう。 行ってきます。」

聡子「あ! 重い!」

ゆがふ

兼城「へえ きみがね 恵里ちゃんの?」

文也「よろしく お願いします。」

兼城「今日はデート?」

恵里「久しぶりなんです。 シフトばらばらで 休み 合わなくて。」

兼城「なのに 来てくれたの うれしいさ。」

恵里「文也君 1度 来たいと…。」

兼城「ゆっくりしていきなさい。 貸し切りだよ 何なら 泊るね? 召し上がって!」

文也「うん おいしい!」

恵里「おいしい?」

数時間後

文也「へえ そっかぁ…。」

恵里「笑顔では 退院してくれなかった。 私の力不足なんだよね。」

文也「でも 皆が皆 そういう訳には いかないのでは?」

恵里「うん そうかもしれないけど でもね…。 文也君は どう? 岡部さん 経過が いいみたいだけど。」

文也「ああ まあ 順調かな。」

恵里「へえ。 すごいね 一人前だね。」

文也「あせるなって 恵里。」

恵里「うん 分かってる。 分かってるさ。」

(戸が開く)

恵達「どうも!」

兼城「いらっしゃい!」

恵里「あ!」

一同「あ!」

文也「どうも。」

恵達「あ! こないだは ごめんなさい!」

文也「ああ! あ これ?」

恵達「すみません。」

文也「いいって。」

容子「文也君?」

文也「はい。」

容子「本当に 文也君?」

恵里「あ 容子さん。」

文也「どうも はじめまして。」

容子「やだ やだ! 文也君なのね! 会いたかったのよね。」

文也「よろしく お願いします。」

容子「何 言ってるのよ ありがとう!」

食卓をたたく真理亜

真理亜「で どうなのよ!」

恵里「『どう』って?」

真理亜「ハッピーエンドに なってもらわないとさ 私としては…。」

容子「そうよ どうなの? ねえ?」

恵里「あ! そうだ! 文也君。」

文也「ん?」

恵里「これ いつか話した真理亜さんが 書いてくれた…。」

文也「ああ! これ?」

恵里「これが 文也君さ。」

文也「じゃ これが 恵里?」

恵里「そうだよ。」

文也「え!」

恵里「何? 実物の方がいい?」

文也「いや そうは 言ってないけど…。」

恵里「何 それ!」

恵里「これ。」

文也「あ みんさ~織り。」

恵達「そろそろ 切れる! 3…2… 1。」

食卓を叩く真理亜

真理亜「あのさ! ここに 私達が居るって事を お忘れじゃ ないでしょうね!」

恵里「え?」

真理亜「別に いいんだけど 私 質問の途中だったからさ!」

恵里「何でしたっけ?」

真理亜「は?」

恵達「『2人は どうなのか』っていう 質問でしょう? 仲がいいのは 十分 分かったから。」

真理亜「そうよ どうなの?」

恵里「『どう』って…。 まだですよ。」

恵達「姉え姉えの方か? まだなのは。」

真理亜「そうなの?」

恵里「すみません。」

真理亜「しっかりしてもらわないと…。 その本 発売延期しようかな?」

文也「え?」

恵里「そんなぁ。」

真理亜「『そんなぁ』じゃないわよ!」

容子「ごめんね…。 この人 恵里ちゃんの事が心配でね お姉さんみたいなもんなんだ。」

真理亜「そんなんじゃ ないわよ!」

古波蔵家

島袋「今日で ゴーヤーマンの借金の返済 すべて 終わりました。」

恵尚「これで さっぱりしたさぁ。」

恵文「ありがとうね 島袋君!」

勝子「本当 ありがとうね。」

ハナ「サンキュー ベリマッチ!」

(拍手)

島袋「ちょっと待って下さい。 拍手なんて。」

恵尚「正一 そんなに うれしいか? 金 返してもらって。」

島袋「違う! もう古波蔵家に来る事もなくなる。」

恵文「何 言ってる? 島袋君は もう 息子みたいなもんさ いつでも来ればいいさ な 勝子。」

勝子「いつでも来ればいいさ。」

島袋「本当ですか」

ハナ「もうちょっと 借りておこうかね。」

島袋「おばぁ そんなんじゃなくて。」

ハナ「冗談さ。」

島袋「でも うれしいです。 ありがとうございます。」

恵尚「そんな事 言っても 普通は来ない。」

島袋「え?」

勝子「何を言ってるの! 元々は あんたのせいよ。 それに あんたが いない間 島袋君 どれだけ よくしてくれたか。」

恵尚「すみません。」

恵文「恵尚も 頑張ったさ ちゃんと働いて返した訳だしな。」

恵尚「まあね。」

島袋「頑張っていました。」

勝子「そうだね あれだね 恵尚。」

恵尚「ん? 何?」

勝子「これで 胸張って 旅に出れるね。」

恵尚「は?」

恵文「よく頑張ったさ 今日まで。 もう好きにしていいよ。」

恵尚「あれ?」

ハナ「長い事 家にいたからね?」

恵尚「あきさみよ!」

島袋「恵尚がいなくなっても僕がいます。」

恵文「そうだよ! 今日は 飲むかね?」

島袋「ありがとうございます。」

恵文「勝子 支度しなさい!」

恵尚「皆 冗談が きついよ!」

すっかり 腰を落ち着いた 恵尚は 特に 家を出るつもりは なかったのですが 雰囲気は そうではないのでした

北栄総合病院
ナースステーション

奈々子「ホラ!」

聡子「分かってるけど。 やっぱり大事な話は屋上とかかな。」

奈々子「何でですか?」

聡子「大事な話って ドラマなんかだと 屋上でするでしょ?」

奈々子「は? 早く!」

聡子「分かりました。」

聡子「エヘン! あの 古波蔵さん!」

恵里「はい。」

聡子「あのね。」

恵里「田所さん。」

奈々子「あ!」

聡子「あれ?」

田所「どうも。」

恵里「どうされました?」

田所「これ 差し入れです。」

恵里「え?」

田所「じゃ。」

恵里「ちょっと!」

田所「私 態度 悪くて ごめんなさい。 何か そういう性格で 愛想よく出来なくて 感じ悪くて ごめんなさい。」

田所「もう 元気に働いています。 退院してみて よく分かった。『あなたがいなくて 寂しいな』と。 そう感じたの。 実際 いる時は うっとうしかったけど 晴れが 曇りになった感じ。」

恵里「え?」

田所「急に お礼が言いたくなって…。 ありがとう。 休みが取れたら さんざん 話してくれた沖縄に 旅行に行ってみようと思ってる。 あ これ ケーキ。 何が好きか 分かんなかったから ケーキ屋さんに全種 入れてもらった。」

恵里「田所さん。」

田所「本当に ありがとう。 お世話になりました。 じゃ…。 仕事 抜けてきたから。」

恵里「あ! 田所さん! お大事に!」

聡子「これで 一人前かな。」

恵里「え?」

聡子「私が 一人前のハンコを押しましょう!」

祥子「おめでとう! 恵里。」

聡子「何やってんの? 行ってこい! 許すから。」

恵里「え? あ はい!」

奈々子「廊下は 走らない!」

恵里「はい すみません!」

いやいや ついに 結婚かねぇ でも これからが また 一騒動さ

97話

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