2001年7月23日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】97話のネタバレです。
現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
結婚を決めた恵里と文也。東京式か沖縄式かで迷いますが、「ウェディングドレスを着たい」という恵里の一言で東京式の結婚式を挙げました。ところが、長男・恵達から「お母さん、本当は琉装の花嫁姿を見たがっていた」と聞き、恵里と文也、しゅうとめの静子は、古波蔵(こはぐら)家に向かい、沖縄式で式を挙げます。家族のうれしそうな様子を見て、恵里は改めて幸せをかみしめます。帰京した恵里と文也の新居は、一風館でした。
97話ネタバレ
連続テレビ小説「ちゅらさん」97話「花嫁美(ちゅ)らさよー」ネタバレ
北栄総合病院
恵里は どうにか 一人前になれたようだねぇ。
これで めでたく 結婚できるねぇ 恵里
患者1「ウヒヒ。」
内科病棟
病室
患者たち「うわぁ~! おめでとう! よかったわねぇ。」
恵里「ありがとうございます。」
安藤「よかったねぇ 恵里ちゃんねぇ。」
祥子「はい。」
患者2「次は 中町さんの番かな?」
祥子「え? ヤダ そんな…。」
森田「好きな人とか いるの?」
祥子「はい いるんです。」
森田「え?」
祥子「え? あ!」
藤田「ありがとう ありがとう。」
奈々子「いや 私は 別に。」
藤田「約束 忘れてないからね 私は。」
奈々子「え?」
藤田「はい。」
奈々子「いいですよ そんな…。」
藤田「チョット 見て…。」
奈々子「え?」
ナースステーション
聡子「え?」
患者1「だからね あの子を見ていると なんか 自分の娘をみているような 気持になってね だからよかった。 婦長さんも そうでしょう? ねえ。」
聡子「私は そんな 年離れてないから そんあ 娘だなんて 妹かしらね。」
患者1「またまた…。」
聡子「『またまた』って…。」
聡子「どうしたの?」
奈々子「どうもこうも ありませんよ。」
聡子「な~んか うれしそうね。」
奈々子「そんなこと ありませんよ。」
聡子「え? ね これ 何?」
奈々子「あ~っ!」
聡子「見せて。」
奈々子「あ~っ ダメ!」
岡部のいる病室
岡部「ついに するか 結婚を。」
文也「はあ。」
岡部「おめでとう 上村先生。」
文也「ありがとうございます。」
岡部「でも 大変だぞ これから。」
文也「え?」
岡部「沖縄の人とは 生活習慣が違うから 結婚だけでなく 何から何まで。」
文也「そうですかね。」
岡部「うん。」
文也「大きく 息を…。」
廊下
患者3「おめでとう。 結婚できるわね。」
恵里「ハハハ ありがとうございます。」
文也「あ!」
患者3「ラブラブですねぇ!」
文也「どうも…。」
恵里「はあ…。」
幸せだねぇ 皆さんに 祝福されてねぇ。
恵達は 相変わらず 前へ進んでおりますねぇ
さて 最近 あんまり 目立った動きのない 恵尚は どんなしていたかというと…
島袋製作所
恵尚「(ため息)」
島袋「どうした? 若いのに ため息なんか ついてからに。」
恵尚「いや 最近 うちの家族 なんか 変だと思わんね?」
島袋「何が? すばらしい家族さぁ。」
恵尚「そういうことじゃなくてさ こないだ ゴーヤーマンの借金は なくなったさ。」
島袋「うん。」
恵尚「そしたらよ なんか 変なわけよ。 俺が 出ていくというふうに 思ってるわけよ。 朝 起きて 皆でメシ食うさ そして 俺の顔 見るさ『あれ? まだ いたの?』って 感じなわけよ。」
島袋「それは 今までの お前の生き方が 悪かったんだろ?」
恵尚「それは そうだけどさ。」
島袋「お前は どうしたいわけ? 出て行きたい?」
恵尚「出て行くわけには いかないさ。 恵里も恵達も いなくなって 俺まで 出て行ってごらん。 寂しいよ 古波蔵家は…。」
島袋「そうか?」
恵尚「は?」
島袋「だったら 言えばいいさ『ずっといるつもりだからよ』って。」
恵尚「言えないところが つらいわけよ。 皆『俺が 出て行く』と 思ってるから。 やっぱり 俺としても その期待に こたえなければ と思うしさ。」
島袋「は? よく分からん。」
恵尚「しかたないね また 旅にでも 出るかねぇ。」
また バカな事を悩んでるねえ この男は…。 ま ほっておこう
古波蔵家
恵文「しかし あれだね 恵里は どうしてるかねぇ。」
勝子「さあね 頑張ってるはずよ。」
ハナ「そうだね。」
恵文「なかなか 一人前には ならないね ま いいんだけどさ…。」
勝子「でも 恵達 言ってたでしょ『あっという間に なるかもしれんよ』って 文ちゃんが 励ましたお陰で。」
恵文「え? そんな…。」
ハナ「ん 鳴るよ。」
勝子「恵里ですか?」
ハナ「そうさ。」
恵文「え? まさか…。」
勝子「『一人前になったよ』って 電話かね?」
恵文「え?!」
(電話の呼び鈴)
勝子「もしもし? 恵里?」
北栄総合病院
恵里「あ お母さん?」
古波蔵家
勝子「え?『一人前になった』って 婦長さんに言われたの? ホントに? おめでとう! 恵里。」
ハナ「おめでとう。」
恵尚「もしもし? 恵里ね? おめでとうね じゃ 結婚だね? そうか そうか 参ったね 参ったさあ。 いや 俺はよ 旅に出ようと 思ってたんだけどさ 恵里の結婚式までは いないと いかんねぇ。 参ったね もう…。 ガハハハ…。 参ったさぁ。」
北栄総合病院
恵里「ん?」
ゆがふ
一同「乾杯!」
恵里「ありがとうございます! 古波蔵恵里 一人前になりました!」
兼城「お~!」
真理亜「本当かね しかし…。」
恵里「何でですか?」
真理亜「だって とても 一人前って感じの 人には見えないからさぁ。」
恵里「どこがですか?」
真理亜「全部よ 全部。」
恵里「『全部』って また そんな。」
容子「よかった ハッピーエンドになって。 真理亜ちゃんの願いどおりに。」
真理亜「『願いどおりに』じゃないわよ。」
柴田「よかったですよね。」
容子「うん うん…。」
恵里「ありがとうございます。」
恵達「おめでとう。」
恵里「うん。」
容子「あ 文也君は?」
恵里「夜勤なんですよ 今日は。」
容子「そっか 大変だねぇ。」
恵里「ええ。」
真理亜「大変なのに捕まったよねぇ 彼も。」
恵里「何がですか?」
容子「まあまあ 今みたいなのが 彼女の精一杯の祝福なのよ 分かってあげなさい。」
恵里「あ はい。」
真理亜「チョット 勝手に 人を解釈しないで。」
容子「まあね…。」
真理亜「何が『まあね』よ。 あ~あ でもさ これからが 大変だよね 彼も。」
恵里「だから 何がですか?」
真理亜「だって こんなのと暮らすんだよ 容子さん 出来る? 我慢するの。 こんなのと ずっと一緒っての…。」
容子「え~。」
真理亜「ほら 黙った。」
恵里「え? 容子さん…。」
容子「でも まあ 文也君が好きで選んだんだから。」
柴田「ウフン ウフン。」
恵里「ん?」
恵達「確かに 大変だと思いますけどね。 大丈夫かな 文也君。」
恵里「何よ? あんたまで!」
真理亜「はあ 大変だ かわいそうな文也君。」
恵里「真理亜さん どうして いつも そんなふうに 悪い方へ考えるの? もっといい方へ 考えましょう ね。」
真理亜「そんなことが出来たら こんな生き方 してないの。」
恵里「は?」
真理亜「あんたこそ 何でもかんでも そうやって いい方へ いい方へ 考えてるとね そのうち とんでもない目に遭うわよ。」
恵里「え?」
容子「恵里ちゃんと真理亜ちゃんを 足して 2で割ったら バランスのいい人間に なるんだろうねえ。」
恵里「は?」
真理亜「ん?」
柴田「チョット待って下さい。 それは 恵里さんが この人のように なるってことですか?」
真理亜「は?」
イメージする柴田
恵里「なんか 文句あんの」
柴田「チョット それは やめましょう。 恵里さんは 今のままでいて…。」
恵里「はあ…。」
真理亜「チョット どういう意味? どういう意味なのよ?!」
柴田「いや『どういう』って…。」
兼城「ハハハハ でも あれだね 恵里ちゃんのことで これまで 何回も乾杯してきたような 気がするねぇ。」
恵里「え?」
容子「そうだねぇ。」
柴田「そうですねぇ。」
兼城「ホント いろいろあったよねぇ。」
容子「そうだねぇ…。」
恵里「はい。」
恵達「すみません 本当に。」
恵里「え?」
真理亜「おめでたい人生だからね。」
恵里「何ですか それは もう…。」
上村家
静子「ああ! そう ああ よかった…。」
恵里「はい。」
静子「心配してたのよ あんなこと 私 言いだしちゃって…。 一生 一人前にならなかったら どうしようかと思って。」
恵里「え? あ ハハハ。」
静子「よかった。」
恵里「はい ありがとうございます。」
静子「で? 具体的には? いつ 結婚式するの?」
文也「あ まだ そこまでは…。 これから 考えるよ。」
静子「そう。」
文也「何か 希望とか ある?」
静子「私? ないわよ 別に。 ただね…。」
文也「『ただ』?」
静子「私は 呼んでくれるのよね?」
文也「は?」
恵里「え?」
文也「ハハハ 当たり前でしょう まったく 何言ってんの。」
静子「そう? 最近は 友達同士で やっちゃったりする人もいるし。 でも なら いいの。 お願いね。」
恵里「頂きます。」
静子「はい。 …はい。」
恵里「あ そうだ。 あの お願いが あるんですけど。」
静子「何?」
恵里「今日 これから 和也君と お父さんの お墓参りに…。」
文也「え?」
恵里「少しでも早く報告したくて。」
静子「今から? 私 チョット 仕事で 出かけなくちゃならないけど。」
文也「俺も もうすぐ 病院へ行くんだ。」
恵里「私1人で 大丈夫です。」
文也「大丈夫? 恵里。 分かりにくいよ うちの お墓。」
恵里「大丈夫さぁ。」
お墓
恵里「うわ ホントに 分かりにくいねぇ。」
北栄総合病院
文也「大丈夫かなぁ…。」
お墓
恵里「和也君…。」
和也『恵里』
恵里「え?」
和也『恵里… 反対 そっちじゃないよ』
恵里「和也君?」
恵里「和也君…。」
和也『こっち』
恵里「和也君…。」
和也『ここだよ』
恵里「和也君…。」
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