ドラマダイジェスト

月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん2」3話「兄ぃ兄ぃの涙(なだ)」

あの恵里が、おばあが、ゴーヤーマンが、お茶の間に戻ってくる!好評を博した連続テレビ小説「ちゅらさん」の続編!

3話ネタバレ

月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん2」3話ネタバレ

恵理「どうも!」

奈々子「あんたなんか 訪問看護に向いてるかもね。」

訪問看護に出会ってしまった恵理。 ぼ~っとしている 場合では ないよ!

恵尚「ハイサイ! じゃん!『ゴーヤーマンベビー』!」

毎度 お騒がせな恵尚が 連れてきた人は… 実はね

一風館
サロン

恵尚「それで 飲み屋で すっかり 意気投合したって訳よ。 ねえ 社長さん。」

新城「おう。 このゴーヤーマンベビー… 思ったんですよ。」

静子「結構 かわいいわね ベビー… ねえ 恵理ちゃん。」

恵理「ダメですよ そんな事 言ったら。」

静子「え? あ そうか。」

恵尚「でもさ 新城さんは ちょうど 俺と同じくらの年に やはり 放浪して 沖縄に出て以来 帰ってない訳よ。 だからさ… だからこそ この古波蔵恵尚が ゴーヤーマンに こだわり続ける気持ちを 応援しようと思ってくれた訳よ。 分かる?」

恵文「新城さん 沖縄の どちらですか?」

新城「え? …あ 那覇です。」

恵文「あ そうですか…。」

恵理「どうしたの?」

勝子「いくら? 恵尚。」

恵尚「…は?」

勝子「いくら 借金したの?」

恵尚「いや 借金じゃない おふくろさん。 これは 出資という…。」

勝子「同じようなもんさ。 やめておきなさい。」

恵尚「何でよ? ちゃんと 説明するよ。」

勝子「説明なんて 要らない。 お母さんは反対だからね。」

その場を後にする勝子

恵文「勝子! どうした訳?」

恵理「お母さん?!」

静子「勝子さん どうしたんだろ。 なんか らしくないなあ…。」

容子「頭ごなしに 反対する人じゃないのにねえ。」

静子「そうよねえ。」

中庭

恵文「勝子 どうしたの?」

勝子「文ちゃん…。」

恵文「ん?」

勝子「あの人…。」

恵文「ん?」

勝子「あの人…。」

道中

恵尚「すみませんでしたね。」

新城「古波蔵恵尚!」

恵尚「はい。」

新城「お前…。」

恵尚「はぁ?」

一風館
サロン

恵理「…どうした訳?」

勝子「恵尚が帰ってきてからね。」

恵理「…はあ。」

奈々子「ただいま! そこで バッタリ 会って…。 みんな どうしたんですか?」

勝子「恵尚。」

恵尚「…何?」

勝子「さっきは ごめんね。 そこに 座って。 奈々子ちゃんも。」

恵尚「うん…。」

柴田「我々は 遠慮したほうが…。」

容子「そうだねえ。」

みづえ「そうね…。 ここ 使っていただいて。」

勝子「皆さん 居て下さい。 家族の話ですけど 全然 恥ずかしい事だと 私 思ってないので…。 それに 恵尚にとって『一風館』の 方々は 東京の家族ですから…。」

勝子「恵尚。」

恵尚「…何?」

勝子「さっきの人… 新城さん…。」

恵尚「うん…。」

勝子「あなたの… 本当の お父さんな訳。」

恵尚「ウソさ。」

勝子「ウソじゃないよ。 お母さんが言うんだから 間違いないさ。」

恵尚「ウソさ そんなの…。」

恵理「兄い兄い。」

恵尚「ウソさ そんなの! 俺… 偶然 飲み屋で隣の席になっただけだよ。」

恵文「あるんだねえ そんな事が 世の中には…。」

恵尚「おやじさん…。」

勝子「知らない人も いると思うけど 恵尚は 恵文さんや おばぁと 血のつながりは ない訳。 私が 那覇で 彼と つきあっていて それで できた子な訳。 でも 彼は ある日 突然 居なくなってしまって…。」

恵尚「俺の本当の父親は… おやじさんさ。」

恵文「恵尚… ありがとう。」

勝子「ごめんね。 さっきは お母さんも 驚いてしまって あんなふうに言ったけど 仕事は 仕事だのにね…。 あんたの 好きにしたら いいさ。」

ハナ「であるねぇ…。」

中庭

恵理「こんな事が あるんだえねえ。」

静子「そうだねえ…。」

文也「うん…。 どんな気持なんだろうなぁ。」

恵理「兄い兄い…?」

文也「うん。 …それに お母さんも… お父さんもさ。」

祥子「でも 何から何まで 恵尚兄い兄いは お父さん そっくりなのにね。」

恵達「だからよ…。」

モカ

恵尚「なんでよ…。 なんでよりによって…。 もう… 分からんよ 俺は…。」

奈々子「でもさぁ…。」

恵尚「何?」

奈々子「会ってみたかったんでしょ?」

恵尚「そんな事ない。」

奈々子「そう?」

恵尚「ないよ…。 大体 あの男が おふくろさんに どんだけ つらい思いを させたか 分かってるのか?!」

奈々子「うん それは…。」

恵尚「冗談じゃないよ!」

奈々子「でも いい人なんでしょ? そう言ってたわよ! さっき 話を聞く前は…。」

恵尚「そりゃ そうだけどよ…。」

コスタリカ

容子「大丈夫かなぁ 恵尚君…。」

柴田「奈々子ちゃんがついてますからね。」

容子「そうか…。 うちの場合は 私に 柴田君が 付いてるから 安心なの? 柴田君には 私が付いているから 安心なの? どっち?」

柴田「両方ですね。」

容子「…そうだよねぇ。」

管理人室

恵理「あれ… お母さん達は?

恵文「おばぁと祥子ちゃんと3人で 出かけたさぁ。 なんだ かんだ 言っても 仲いいさ あの3人は。 なあ 恵達。」

恵文「うん。」

恵理「そう…。 兄い兄い…?」

恵文「な~にか 恵尚! その さえない顔は…。」

恵尚「だってよ…。 大丈夫? 兄い兄い?」

恵文「恵尚。」

恵尚「…ん?」

恵文「新城さんに会えないかね?」

恵尚「…え?」

恵理「どうするつもり? お父さん…。」

恵達「お母さんが帰ってからのほうが いいんじゃないの?」

恵文「何を言ってるか。 お父さんに任せておきなさい。」

ゆがふ

兼城「いらっしゃい!」

新城「どうも。」

恵文「すみません お忙しいところを…。 まぁ どうぞ。」

新城「どうも。 恐縮です。 あ… どうぞ 座って下さい。」

恵文「改めまして 私… 古波蔵恵文といいます。」

新城「新城です。」

恵文「こちらが… 恵尚の嫁さんの奈々子。」

奈々子「どうも。」

恵文「恵尚の妹の恵理。」

恵理「どうも…。」

恵文「で… その下の 弟の恵達です。」

恵達「…どうも。」

恵文「この2人には それぞれに 連れ合いが おりまして…。 恵理のところには 男の子が1人。 そして 勝子と… あのおばぁと…。 それが 古波蔵家で ございます。」

新城「はい…。 いいですよね 沖縄の大家族は…。」

恵文「はい。 ありがとうございます。」

新城「あの… 古波蔵さん。」

恵文「…はい。」

新城「恵尚君は…。」

恵文「はい。 新城さん…。 この子は あなたの子です…。」

一風館
サロン

勝子「ただいま!」

文也達「お帰りなさい!」

和也「柴田!」

柴田「和也!」

勝子「静子さん 呼び出してしまったさ。」

静子「何 言ってるの。 楽しかったさ。 ねえ 祥子ちゃん。」

祥子「はい。 ありがとうございました。」

静子「…文也 どうしたの 恵理ちゃんは?」

文也「いや…。 あ… お母さん。」

勝子「ん?」

文也「新城さんに 会いに行ったんですけど…。 お父さんと恵理と恵達と 恵尚さんと奈々子さん…。」

勝子「そう…。」

容子「大丈夫?」

勝子「うん 大丈夫さ。 いつもは ダメだけど こういう時は 結構 しっかりしてるから 文ちゃんは…。」

ゆがふ

新城「あの~ 何と言って いいか 私…。」

恵尚「どんな…。」

新城「…え?」

恵尚「おふくろさんが あんたのせいで どんな 大変な思いをしたか 分かりますか?」

恵文「恵尚…。」

恵尚「分かりますか?!」

恵文「やめなさい。 恵尚… 座りなさい。 新城さん。」

新城「…はい。」

恵文「今日 あなたに お目に かかりたかったのはね。」

新城「はい…。」

恵文「あなたに お礼が言いたくて…。」

新城「え?」

恵文「ありがとうございます。」

新城「いえ そんな…。 なんで?」

恵文「ありがとうございます。 あなたが… この世界にいた お陰で 私は 勝子と 知り合うことが できました。 あんな いい女を 嫁さんにも できた。 感謝しています。 そして… あなたの お陰で… 私は こんな いい息子を 持つことが できました …ありがとう。」

恵尚「おやじさん…。」

恵文「それに 勝子と 結婚していなかったら… この子も… この子も… 今 この世には おりません。 ありがとうございます。 こんな… こんな いい子供が 持てて 私は 幸せです。」

恵理「お父さん…。」

恵文「そして…こんな かわいい嫁さんも うちに来ることは なかった訳です。 ありがとうございます。 本当に… 本当に… ありがとうございます!」

新城「古波蔵さん…。」

多恵子「沖縄の お父さんに 会いたくなってしまったよ。」

兼城「だからよねぇ。」

一風館

静子「いいなあ…。 うらやましいな…。 私も 勝子さんと恵文さんみたいな夫婦になるまで 一緒に いたかったなぁ。」

文也「おふくろ…。」

静子「なんで 死んじゃったんだろうな あの人…。 あぁ 見つけりゃ いいのよね これからね…。」

ハナ「そうよ! おばぁだって 恋の現役よ。」

静子「そうだよね おばぁ…。」

ハナ「うん。」

容子「あ~ いいなあ… そんな夫婦に なれるかなあ…。」

柴田「なれますとも。」

容子「そうかなあ…。」

柴田「あれっ…。 何ですか? その自信なさそうな顔は…。」

容子「だってさあ…。」

柴田「いや いや いや…。 似ている!」

容子「似てないから…。」

柴田「はい すみません。 あぁ…。 たまってる。」

祥子「ちょっと 見たかった。」

柴田「ですよ… ですよねえ。」

ゆがふ

兼城「はい ゴーヤーチャンプルーです。 いかがです? おいしいよ。」

恵尚「店長 もっと 持ってこないと 少ないよ。 もっと!」

兼城「分かった…。」

恵尚「…ん おいしい!」

奈々子「おいしい?」

恵尚「食べなさい 奈々子も。」

新城「あ… 恵尚。」

恵尚「はい?」

新城「あの ゴーヤーマンベビー… あれさ。」

恵尚「あれは お断りします。」

新城「待ってくれよ! 私 あれ 非常に気に入ってたんで 出資しようとしたんだよ。」

恵尚「でも お断りします。 助けてもらうのは取っておきます。 もっと 困った時のために…。」

新城「あ そうか…。 分かった。」

恵尚「はい。」

恵達「…っていうか 兄い兄いには また 困る事が起こる訳?」

恵理「そうだよ いいかげんにしないと。」

恵尚「例えばの話さ。 何 言ってる…。」

恵文「…さあ 飲みましょうかねえ。」

新城「飲みましょう。 はい どうも。」

(戸がひらく)

容子「こんばんは!」

恵文「いいタイミングだ!」

和也「おじぃ!」

恵文「やあ~ いい子だ…。」

祥子達「こんばんは!」

新城「久しぶり。」

勝子「お久しぶりです。」

新城「幸せそうで よかったよ。」

勝子「うん。 …あなたは?」

新城「うん 幸せに暮らしてる。 かみさんも 美人だしね。」

勝子「へえ~」

ハナ「勝子さんよりもねえ?」

新城「はい。 あ… いや いや…。」

勝子「何ね それは?」

勝子「恵理!」

恵理「え? いや いや…。 なんで 私だけ?」

勝子「あんたが 一番最初に 笑ったさぁ。」

恵理「いや だってさ。」

恵文「だからよね…。」

勝子「文ちゃん!」

恵文「はい すみません。」

新城「ねえ 飲みませんか? 私 払いますから…。」

恵文「ダメさ。 ダメダメ! そういう訳には いかないさ。 今日は… 店長の おごりということで…。」

兼城「え? あれ みな…? まあ いいさ 飲んで 飲んで!」

(歓声)

恵達「ちょっと 待って!」

恵理「え… どうしたの 恵達?」

恵達「兄い兄い。」

恵尚「は?」

恵達「ゴーヤーマンベビーは いったん 白紙?」

恵尚「うん。 そういう事に なるね。」

恵達「『島袋製作所』では もう 作り始めてるんでしょ。」

恵達「あっ… 正一!」

恵達「今頃 工場は フル回転してるさ。」

恵尚「止めんと…。」

島袋「こんばんは! 島袋です。 やっぱり ここでしたか。『一風館』に行ったけどさ 誰も居なくてよ。 恵尚! ゴーヤーマンベビー フル回転で 作ってるからよ。 とりあえず みんなに見せたくて 500個 持ってきた。」

恵尚「正一 久しぶりだな。 何ね これ?」

島袋「いや 何って… ゴーヤーマンベビーさ。」

恵尚「ふ~ん 初耳だね。 こんなの 作ってる訳?」

島袋「え? え…?」

恵尚「これ 今すぐ持って 帰りなさい。 そして 忘れなさい。」

島袋「はぁ?」

恵文「ハッハハハ…。 ま… とりあえず 飲もうかねえ!」

恵尚「うん そうだよ 飲もう 飲もう。」

恵理「お母さん…。」

勝子「ん?」

恵理「お父さんさ… お父さん。」

勝子「分かってるさ 恵理。 分かってる。」

恵理「…え?」

恵文「勝子!」

勝子「はい!」

恵理「すごいね。」

文也「うん。 お父さんと お母さんみたいに なりたいね。」

恵理「…うん。」

恵文「恵理! おい踊って!」

恵理「え~っ。」

文也「ほらっ 踊って。」

という訳で めでたく 一件 落着いたしました。 皆さん お騒がせいたしましたね。 これで やっと みんな 那覇と小浜に帰れる。 そういえば なんで 東京に来たのかねえ。 う~ん。 おばぁは 忘れてしまったさ…。 あぁ… でも こんな事も 東京では あったよ

北栄総合病院

看護師A「古波蔵さん 吉岡さんの ところへ 行ってきます。」

奈々子「吉岡さん 抗生剤 使ったんだよね。」

看護師A「はい。 炎症値が 高かったんで 使いました。」

奈々子「そう…。 気をつけてね。」

看護師A「はい。 行ってきます。」

恵理「行ってらっしゃい!」

奈々子「…本田君は?」

本田「牧さんの所へ。 今日は みんな 近所なんで 自転車で回ります。」

恵理「気をつけて下さいね。 あ… 忘れ物ですよ!」

牧「いや それ 今日は 使わないんです。」

恵理「そうですか…。 行ってらっしゃい!」

村田家

奈々子「じゃ 次は お背中 当てますね。」

患者「はい。」

患者「随分と ご熱心な方ですねえ。」

どうやら 恵理の頭の中は 訪問看護で いっぱいみたいだねえ

スタジオ

猛「で… 活動再開って訳だ。」

恵達「はい。 …それでですね。」

猛「いつでも 来い 恵達。」

恵達「…本当ですか?」

猛「あぁ。 待ってるさ。」

恵達「ありがとうございます。」

猛「そこから先は 実力だ。」

恵達「はい。」

北栄総合病院
待合所

遥「なんか 沖縄の 男っぽくなったねえ。 ゆるゆるって感じ…。」

文也「そ~う?」

遥「いいわよ。 嫌いじゃないよ。 …っていうか むしろ 好き。」

文也「え? それは どうも…。 遥は どうなの?」

遥「私…? うん 今 結構 幸せ。」

文也「え? 何で?」

遥「好きな人 いるんだ。」

文也「へえ~。 俺 知ってる人?」

遥「…絶対 誰にも言わない? 絶対にだよ。 恵理ちゃんとか 絶対 ダメだよ。 それに… 特に 真理亜さんの耳に入ると まずいの。」

文也「真理亜さんの?」

遥「私の好きな人はね 年上なんだけど…。」

ゆがふ

兼城「(くしゃみ)あらあら…。」

北栄総合病院

文也「…へえ~っ!」

いろいろ あるねえ 東京は…。 さて 小浜に帰った 恵理達は 島の生活に戻ってきました

こはぐら壮

恵理「文也君! 和也! 早く起きなさい! …和也!」

島の保健室

恵理「はい もう バッチリ。 大丈夫よ。」

女性A「こんにちは。 おいしい大根 持ってきたさ。」

島の保健室も 忙しそうだねえ。 ところで 文也君は いつ 東京へ 勉強に行けるのかねえ

道中

恵理「こんにちは!」

男達「こんにちは!」

恵理「どうしたら いいんだろう…。」

北栄総合病院
訪問看護科

(電話の呼び鈴)

奈々子「もしもし? うわっ…。 もしもし あんた…。 せめて 1日1回にしてくれない?」

小浜島

恵理「あぁ…。 どうも すみません。」

北栄総合病院

奈々子「うん…。 え? 『停電した時 人口呼吸器は どうするか』って? 在宅用には バッテリー内臓のがあるの。 そうでないものは バッテリーに つなぎ替えるか 手で バックを押すの。」

小浜島

恵理「なるほど よく出来てますねえ。 ありがとうございました。 また かけますから。」

北栄総合病院

奈々子「いや『また』って…。 ちょっと…。」

聡子「知らないわよ…。」

奈々子「えっ?」

聡子「責任とりなさいねえ…。」

奈々子「いや そんな…。 ええっ?」

聡子「だって『向いてる』って 言ったんでしょ? あ~ぁ。」

奈々子「いや… あ~ぁ。」

(電話の呼び鈴)

奈々子「えっ?」

小浜島

恵理「もしもし 姉え姉え? すみません 1つ 忘れてたさ。 さっき 姉え姉えが言ってた『バック』って どういう形?」

あらあら… こうなったら 恵理は 手が つけられないよ

恵理「あぁ なるほど…。」

さて 一方 恵達はというと…

クロスロード

ジョージ・我那覇「恵達。」

恵達「はい。」

ジョージ「気楽に考えろ。 ロックなんてものは 死ぬまで やれるもんだからさ。」

恵達「…はい。」

ジョージ「それにな 恵達 ロックってやつは 音楽の形じゃないんだ。 生き方 そのものさ…。」

恵達「はい…。」

ジョージ「ちょっと よかったか?」

恵達「…え? …あ~ はい。 よかったです。」

ジョージ「そうか…。」

ジョージ「イエィ! オールライト!」

これは おばぁも チバラなくちゃ いけないね

ハナ「『来る』…。 『来ない』…。『来る』…。 『来ない』…。 …『来る』! 『来る』…。 あ~…。」

こはぐら壮

恵理「話がある訳 2人に…。」

文也「ま… 何となく 分かる気がするけど。 でも どうぞ。」

恵理「え…? 分かってた?」

文也「ま…。 でも どうぞ。」

恵理「うん…。 私… 東京に行きたい。 東京に行って 訪問看護の仕事がしたい。」

文也「フッ…。」

恵理「何っていうのかな…。 もう 一度 見てからさ 気になって 神様が 私に『やれ』って 言ってるような気がする訳…。 私にピッタリだと 自分でも思うし 奈々子姉え姉えも そう言ってくれたし…。」

恵理「もう 思いが止まらない訳…。 訪問看護の仕事をして 勉強することはさ この島に 戻ってきてからも 生かされるし。 この島のためにだって なるはずだしさ…。 ね?」

文也「はぁ…。」

恵理「和也 お願い 一緒に 東京に来て。」

和也「『一風館』に住めるの?」

恵理「うん そうだよ。」

和也「じゃあ いいよ。」

恵理「本当? ありがとう!」

文也「いいのか 和也? しばらく 幼稚園の友達と会えなくなるぞ。」

和也「『一度 友達になったら ずっと 友達』って 先生が言ってたのに…。」

文也「そうか…。 そうか。」

恵理「いい? 文也君。」

文也「いや… いいってさ。 もともと 東京に行きたいって 言いだしたの 俺だよ。 なのに なんで 俺が 恵理の後 くっついていくみたいな形に なっちゃう訳…?」

恵理「え?」

文也「なんか 恰好悪いよなあ それって…。 行くか?」

恵理「…うん!」

和也「みんなで 東京に行くぞ!」

恵理 文也「おう!」

恵理「行くぞ! 行くぞ!」

翌日

古波蔵家

恵達「じゃ…。」

恵文「チバリヨ! チバリヨ! …チバリヨ!」

漁港

恵理「ありがとうね! うわっ ありがとう!」

和也「あ… おじぃちゃんだ! おっちゃん バイバイ!」

文也「元気でね!」

恵理「頑張ってくるね!」

文也「おじぃも おばぁも 元気でねえ!」

和也「バイバイ!」

恵理「待っててねえ!」

文也「よかったなあ …結婚して。」

恵理「はい。」

恵理「待っててね 小浜! 待っててね! 必ず 戻ってくるから! 待っててね!」

また 東京が にぎやかに なりそうだねえ。 みんな チバリヨ!

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