ドラマダイジェスト

月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん3」最終話「美(ちゅ)ら海がくれた命」

今回の「ちゅらさん」のテーマは「親子」。一風館の何組かの夫婦に子どもが誕生、沖縄では、恵文が定年退職の日を迎え、そして訪問看護師として成長した恵里と、患者となった母子との交流を通じて「親子」を見つめます。

最終話ネタバレ

月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん3」5話ネタバレ

ちゅらさん3 いよいよ 最終回よ

美帆子「小浜島? …に居るの?!」

恵理「え?」

愛子ちゃんは 今 小浜島に居るんだねえ

祥子「あっ…」

恵尚「どうしたの? 出る? 出る?」

おや 恵達… いつの間に 沖縄に帰ってきたのかねえ

おや どこに行ったのかねえ

祥子「恵達…」

今週は 小浜島が 舞台になりそうだねえ さあ ちゅらさん3の 最終回が いよいよ始まるよ

恵理「小浜か…」

美帆子「小浜島か…」

恵理「はい」

美帆子「そこに 愛子が居るんだ」

恵理「…ええ」

美帆子「行ってみたいなあ」

恵理「え?」

美帆子「沖縄の… 太陽(てぃだ)? …の下に居る 愛子 見てみたい みてみたいなあ… 無理かなあ…」

一風館
グアテマラ

恵理「どう思います?」

真理亜「う~ん やっぱり そうか 小浜にね… なるほど そうか そうだよねえ」

恵理「え?」

真理亜「え? あ いや いや なんでもないです …だから どうなのよ?!」

恵理「いや だから どう思います?」

奈々子「う~ん 小浜は遠いなあ」

恵理「そうですよねえ」

容子「そうか… でも 行かせてあげたいなあ」

恵理「はい」

真理亜「私も 行ってほしいなあ」

恵理「はい」

容子「え?」

真理亜「なん… なんでも…」

容子「あんた 今 何書いてるの?」

真理亜「あ… ちょ ちょっと」

遥「明日にでも 病院に連れてきて」

恵理「え?」

遥「検査しよう その上で 判断すれば いいでしょう」

恵理「え? …本当に?」

遥「…うん」

真理亜「よかった! 私も 行きたいなあ…」

小浜島
道中

勝子「今日は ソーメンチャンプルー 作ってあげようか?」

愛子「うん 食べたい」

勝子「よかったさあ…」

子供たち「イチ! ニー! サン! シー! ゴー! ロク! シチ! ハチ! キュー!」

勝子「行っておいで」

愛子「…え?」

勝子「行ってらっしゃい 大丈夫 島の子は すぐ 仲間にしてくれるから…」

愛子「うん」

北栄総合病院

検査中

検査結果

古波蔵家の墓

ハナ「あぁ ありがとう」

愛子「ねえ おばぁ」

ハナ「はい 何ね?」

愛子「人は死んだら どうなっちゃうの? 遠くに行っちゃうの?」

ハナ「行かないさぁ 遠くには… 死んだ人のね 魂は すぐそばにいるよ 大切な人… 大事な人のそばに ず~っと いてくれるさぁ」

ハナ「生きている時よりもね 近くに いてくれるよ 生きてる時はね 一緒には ず~っと なかなか いられないでしょう?」

愛子「うん そうか…」

ハナ「そう そうさぁ…」

こはぐら壮

(呼び鈴)

勝子「もしもし 恵理? うん? えっ… 本当に?」

道中

美帆子「すてきな道ですねえ」

恵理「はい」

文也「大丈夫ですか?」

美帆子「はい 気持いいです」

文也「よかった」

恵理「ゆっくり歩きましょうね 足取り ちょっと 速くなってますよ」

美帆子「あぁ…」

恵理「もう少しですからね」

愛子「お母さん! お母さん!」

美帆子「愛子…」

愛子「お母さん…」

美帆子「お母さん 来ちゃったあ」

こはぐら壮

美帆子「本当に いろいろ ありがとうございました」

恵文「何を おっしゃってるんですか… ねえ?」

勝子「そうですよ 愛子ちゃんは いい子ですから 私達も 楽しかったですから」

美帆子「ありがとうございます」

ハナ「子供はね うちの中を 元気にしてくれるさ」

美帆子「そうですね…」

愛子「ねえ お母さん」

美帆子「うん?」

和也の木

美帆子「これか…」

愛子「うん」

美帆子「愛子」

愛子「うん?」

美帆子「お母さんは ず~っと… ずっと ずっと ず~っと 愛子を 愛してるよ」

愛子「分かってる 分かってるよ」

美帆子「ありがとう」

恵文「さてと… 愛子ちゃん そろそろかね?」

愛子「は~い!」

恵理「うん… なに?」

勝子「じゃ ちょっと こっちへ おいで」

愛子「は~い」

勝子「行こう」

恵理「なに おばぁ?」

ハナ「見ておれば 分かるさ」

愛子「お母さん!」

愛子「お母さん」

美帆子「…うん?」

愛子「愛子の夏休みの課題を お母さんに 提出します」

美帆子「ええっ?」

恵文「じゃ いくよ」

愛子「うん」

♪~(『小浜節』)

お母さんは 幸せそうな顔をしていました いい親子だねえ 2人は 何日か 小浜で過ごして 恵理と文也君と一緒に 東京に 帰っていきました

東京

恵理「あ~ぁ…」

一風館
グアテマラ

真理亜さんは 愛子ちゃんと お母さんの話を基に 新しい本を書きました

真理亜「か… 出来た! やった!」

容子「どれどれ?」

真理亜「居たの?」

容子「居るわよ 見せなさいよ さあ~ さあ~!」

それは とても とても すてきな本でした

でも この本は ち~っとも 売れなかったのでございます

本屋

真理亜「ほ ほ~ 上等じゃないの ふ~ん」

でも 何だか うれしそうだねえ

辻内家

恵理「海が きれいですねえ うわ~ 小浜節です」

愛子「ただいま!」

美帆子「あ… 帰ってきた」

愛子「ただいま」

美帆子「お帰り」

恵理「お帰り!」

愛子「こんにちは ねえ お母さん 舞ちゃんのうちに 遊びに行ってくる」

美帆子「うん」

愛子「じゃ 行ってきます! あ… 恵理さん」

恵理「はいはい」

愛子「ガーゼの交換は 夜 お風呂の後で いいんですよね?」

恵理「…完ぺきです」

愛子「…じゃ 行ってきます!」

恵理「行ってらっしゃい!」

美帆子「帰り 気をつけてね あまり 遅くならないでね」

愛子「分かってるってば」

恵理「あ… じゃ 血圧から 測りましょうか」

美帆子「はい」

愛子ちゃんのお母さんは なんだか 元気そうです このまま 病気が治ると いいねえ

さてさて それから また しばらくたって こちら 沖縄の 古波蔵家でございます

古波蔵家

勝子「えっ… 今日ですか?」

恵文「恵理たち 今日 来るわけ?」

ハナ「おばぁが 呼んださぁ」

恵尚「なんでよ? だって 祥子ちゃん まだでしょ?」

祥子「はぁ とくには…」

ハナ「おばぁの勘さ」

勝子「『勘』? おばぁの勘なら 正しいかもねえ」

恵文「であるねえ」

祥子「え?」

恵理「ただいま!」

恵文「あぁ」

恵理「ただいま!」

恵文「あ 恵理! 和也! 文也君も! 奈々子ちゃんも…」

文也「いや… すみません」

勝子「ない言ってるの 来てくれて うれしいさ」

恵尚「ああ 奈々子! ハッハハハ」

奈々子「どうなの?」

祥子「はあ~ まだかなあ」

奈々子「あ そう…」

奈々子「元気だったか?! おいで…!」

恵尚「ゴロニャン!」

奈々子「あ いい子 いい子」

恵理「ほんとに どうね? 祥子ちゃん」

祥子「うん まだだと思う …あっ」

恵理「えっ?」

勝子「きてる?」

祥子「はい かもしれません」

ハナ「祥子ちゃん おばぁが 言うとおりでしょう でも まだまださ 先は長いよ」

祥子「はい」

ハナ「うん」

恵理「あぁ… あの~

勝子「恵達なら まだ…」

恵理「そう… 何やってるのかな あの子は…」

祥子「あぁ…」

奈々子「えっ きてる?」

祥子「うん」

文也「ちょっと… 大丈夫?」

恵理「助産師さんは?」

ハナ「おばぁが ちゃんと 呼んであるさ」

玄関が開く

恵文「あっ…」

島袋「こんばんは! 今日は 玄関からの登場です」

祥子「あ~っ…」

文也「大丈夫?」

勝子「頑張れ」

恵理「頑張ろう!」

一風館

容子「あぁ うんうん うん 分かった …うん ありがとう じゃあね」

容子「『本当に 今日 産気づいた』って みんなが着いたら すぐに…」

真理亜「うわっ おばぁ 怖い!」

柴田「さすがですねえ」

静子「あぁ やっぱり 行きゃ よかった その場に居ないと 一生 言われそう」

みづえ「それで どうだって?」

容子「『なんか 長引きそうだ』って」

島田「長い夜になりそうだねえ」

遥「あぁ なんか 心臓が痛くなってきました」

静子「大丈夫?」

遥「はあ…」

古波蔵家

勝子「頑張ろうね 祥子ちゃん 大丈夫だから 頑張ろうね」

祥子「はい」

恵理「頑張ろうね 祥子ちゃん みんな 付いてるからね」

祥子「…うん」

勝子「恵達は… きっと 来るさ おばぁの勘は 当たるよ これでも おばぁだからね」

恵理「大丈夫? ゆっくりね」

祥子「はい…」

クロスロード

♪『太陽(てぃだ)ぬ昇(あ)がい 晴れた日には 今日も みんなで 美(ちゅ)ら海へ 眩しい 太陽浴びて 黒こげで 海岸を歩く俺たちは 白い波が白い砂浜をおおい 子供達が遊ぶ青い海 今日も めでたい一日を過ごす』

猛「兄貴 恵達 頼むわ」

ジョージ「任しておけ」

猛「うん やっぱり こういう時… 兄貴のほうが よさそうだ あ~ 兄貴から せっかく預かった 恵達… 俺が 壊したのかなあ…」

ジョージ「まだ 分からんさ ロックは 一生 出来るからな」

古波蔵家
寝室

勝子「大丈夫だよ!」

祥子「…怖い 怖いよ!」

勝子「なに言ってるわけ しっかりしなさい! あなた 母親になるんでしょう!」

ハナ「チバリヨ! チバリヨ!」

恵理「頑張れ! 頑張れ! 大丈夫だよ!」

居間

ゆがふ

兼城「まだかねえ…」

容子「どうも!」

兼城「生まれたね?」

柴田「まだです こっちに 来てようかってことになって」

兼城「あ そうね よかったさ 俺も うれしいよ じゃ 座って… ね」

聡子「あぁ… どう? 生まれた?」

遥「まだです」

聡子「あ~ぁ …なによ! なに意外そうに見てるのよ! 古波蔵祥子ちゃんは 私の部下なんだからねえ 意外じゃないでしょう?」

静子「それは 被害妄想が すぎるってもんよ 私たち 全然 意外そうな顔してないから… ね」

聡子「あ… すみません」

静子「どうぞ 座って」

容子「大丈夫かなあ 祥子ちゃん」

柴田「あぁ すみません」

クロスロード

ジョージ「恵達 ロックって 何なのか 分かるか?」

恵達「え?」

ジョージ「俺は思うわけさ ロックというのはな 恵達… 正義だよ」

恵達「『正義』…」

ジョージ「あぁ 自分の正義さ 自分が正しいと思った事やる 周りから見て 駄目なやつでも 自分が正義を貫いていれば それは ロックさ でも 今のお前は ロックじゃないね ただの駄目なやつさ 恰好悪いさ 恵達… ロックしようぜ」

走る恵達

古波蔵家
縁側

恵理「恵達…」

勝子「恵達…」

恵理「恵達 あんた…」

恵達「産まれた? もしかして…」

勝子「産まれたさ 元気な男の子だよ」

恵達「そう… 祥子は?」

ハナ「祥子ちゃんも 頑張ったよ 今 寝てるいるさ」

恵達「そう… そうか…」

恵理「恵達 あんたね どれだけ 祥子ちゃんが 心細かったと思ってるわけ?」

恵文「やめなさい 恵理」

恵理「でも…」

勝子「分かったの? 恵達… 産まれたって 感じた?」

恵達「…うん」

勝子「そう…」

恵文「恵達 お父さんは… なんとなく お前の気持は 分かるさ でもよ 恵達… 駄目でも いいさ 全然 お父さんは いいと 思うよ いろんな事 うまくいかなくて 駄目でもさ…」

恵文「恵達 お前は 一つの命を この世界に 産み出したんだよ! 恵達 それだけでも 立派な事さ それだけでも… お前が 生きている意味があるわけさ お父さんは そう思うよ」

ハナ「駄目な恵文が言うと やっぱり 説得力があるねえ」

恵文「であるわけさ… おばぁ!」

(笑い声)

恵達「ごめんなさい」

勝子「誰に謝ってるわけ?」

恵理「そうだよ 早く行ってあげなさい」

寝室

祥子「恵達…」

恵達「祥子… ごめんな」

祥子「私… 頑張ったよ 恵達」

恵達「あぁ」

祥子「頑張ったよ」

恵達「あぁ… ありがとう …ありがとうな 祥子」

祥子「お帰り 恵達」

恵達「ただいま 俺たちの子か」

祥子「うん」

恵達「みんなに ずっと言われるな これは…」

祥子「え?」

居間

恵理「子供が産まれる時に フラフラ 家出してた恵達 おめでとう!」

寝室

恵達「やっぱり…」

ゆがふ

静子「真理亜ちゃん こんな時に 踊らなくて いつ 踊るのよ」

真理亜「いい いい 私は いいわよ」

いい夜でした 那覇でも 東京でも 朝まで… 朝まで お祝いは続いたさぁ

古波蔵家

恵理「すごいねえ 文也君」

文也「…うん?」

恵理「命って… すごいねえ」

文也「うん」

恵理「あ~っ… 命って… すごいさ! う~ん! あ~!」

モバイルバージョンを終了