無頼鮨
アキ「帰るべ!」
水口「え?」
アキ「おら まだ会えねえ。 みんなさ合わす顔ねえ。 会って 何 言っていいか分がんねえ。」
水口「そっか。 じゃあ送っていくよ。」
アキ「水口さんは残ってろ。 みんなさ褒めてやってけろ。」
水口「分かった。」
アキ「ごちそうさまでした。」
無頼鮨前
種市「天野…。」
アキ「どうも。」
種市「えっ 帰るの?」
アキ「うん。 おやすみなさい。」
種市「ここが ふんばりどころだぞ 天野。」
アキ「え?」
種市「独りぼっちで つれえのは分がる。 でも 今 逃げちゃ駄目だ。」
アキ「先輩…。」
種市「南部もぐりも んだべ 最後は孤独との闘いだべ。 深い海の底で 一人になってみて やっと 自分と向き合える。」
アキ「なして… なして 今日に限って そんなに優しいんだ。」
回想
磯野「はい テンション高めて! テンション高めて!」
回想終了
種市「分がんねえ。 でも 海の底さいる 天野に 空気送り込むのは 自分しか いねえべ。」
回想
♬『南部のダイバー』
回想終了
アキ「あっ!」
種市「どうした?」
<そうか。 切れたのは 種市先輩がくれたミサンガだったか>
♬(『地元に帰ろう』)
<思いがけず励まされ 一度は すっかり冷めた恋の病が>
東京EDOシアター
荒巻「声出しなさい!」
♬『好きです 先輩』
しおり「笑顔!」
♬『覚えてますか? 朝礼で倒れた 私 都会では 先輩 訛ってますか?』