2020年5月6日放送の【 連続テレビ小説「エール」】28話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
音楽学校受験のために東京にいる音(二階堂ふみ)のために、光子(薬師丸ひろ子)が届けてくれた、裕一(窪田正孝)の留学について伝える三郎(唐沢寿明)からの手紙を読んだ音は、いてもたってもいられず福島に向かう。裕一を探しまわって、川俣銀行の同僚に教えてもらった教会を訪れた音は、幼い頃に父に連れてこられて飛び入りで歌った日の記憶を思い出す。ようやく見つけた裕一に音は必死に語りかけるが…。
28話ネタバレ
エール (28)「ふたりの決意」
三郎「『あなたに このような手紙を書くことは 筋が違うのかもしれませんが 知らせずにはおれませんでした。 裕一の留学が取り消しになりました。 世界的な不況による 経済状況の悪化が原因です。 裕一は打ちのめされています。 情けない話ですが 私には見守ることしかできません』。」
音「あたし 福島に行ってくる!」
喜多一
浩二「兄さん どこ行くの?」
裕一「仕事。 川俣に戻んなきゃ。」
浩二「仕事はいいって。うちにいろよ。」
裕一「ここにいても やることねえし。 喜多一は お前に懸ってる。 頼むな。」
浩二「ちょ…。 兄ちゃん。 つらいだろうけど… 実際は 賞をもらう前に戻っただけだ。 兄ちゃんは 茂兵衛伯父さんの子どもになる。 俺は 古山家を継ぐ。 これが 家族にとって 1番幸せなことなんだ。 なっ 兄ちゃん?」
裕一「お前の言うとおりだ。 お前 子どもの頃から いつも間違ってない。」
裕一と入れ違いで音が喜多一にやってくる
音「お父さん!」
三郎「音さん…。 家は まずい! 息子をたぶらかす 怪しい女と思われてる。」
音「はあ?」
三郎「待て待て… 今は それどころじゃねえだろう。」
音「そうだ 裕一さんは?」
川俣銀行
音「スイマセン あの…。」
鈴木「申し訳ありません。 本日の営業は終了しました。」
音「裕一さんは いますか?」
鈴木「失礼ですが どちら様ですか?」
音「音です。 関内 音です。」
鈴木「関内… 音!?」
菊池「えっ!? ちょっと… えっ えっ… もしかして 文通相手に人?」
音「はい! こっちに向かうバスには 乗っとったらしんです。]
落合「松坂 ちょっと問い合わせてみろ!」
鈴木「行け 行け 行け。 入って 入って 入って!」
中に通された音
落合「なるほど。 古山君は あなたの1本前のバスに乗った。 とすっと 1時間前には… いてっ。」
松坂「川俣で降りたそうです。」
落合「降りたはずです。」
鈴木「どこさ行ったんだべ?」
菊池「松坂君 何か心当たりない?」
松坂「何にも。 バスの運転手は 教会の方さ 歩いていったと言っていました。 いつもと違う方向に行くから変だなと…。」
菊池「バカ! 何で早く言わねえの。」
落合「鈴木君 地図描いてやって。」
鈴木「はい。」
教会
音「裕一さん。」
裕一「音さん…。」
音「裕一さん 私 ここ来たことある。 子どもの頃 お父さんに連れられてきた。 歌った… ここで。」
回想
回想終了
裕一「あの時… あの時 出会ってたんだ。 そこで… 歌う君 見てた。」
音「裕一さん…。 きっと道はある。 諦めないで。」
裕一「僕は ひどい男です。 あなた捨てて 留学すること選んだ。 あなたに会う資格はありません。」
音「勝手に決めんで。 私のこと 嫌いですか?」
裕一「あなたが期待するような 人間じゃないんです。 あなたには もっと ふさわしい人がいる。 僕は忘れて… 1流の歌手になって下さい。」
音「運命だよ! こんなちっちゃい時に出会って また出会って 今 また出会って! 音楽だって そうだよ。 きっと出会うよ。 音楽が 裕一さんをほっとくはずがない。」
裕一「音さん…。 何もかも忘れたいんです。 もう ほっといて下さい。 すいません。」
音「裕一さん! 私 絶対諦めんから。 なんとかするから 待っとって! 絶対 絶対 絶対 諦めんから!」
古山家
茂兵衛「貴族院議員であられる渋谷さんの次女だ。 もってえねえぐれえの女性だが どうだ? 裕一。」
裕一「伯父さんがよければ いいです。」
三郎「おい… 嫁さんだぞ? 一生のことだぞ。 そだに あっさり決めていいのか!?」
裕一「父さん… 家族に幸せが1番なんだ。 進めて下さい。」
茂兵衛「よし! 早速 先方に知らせる。」
東京 音
三郎から 裕一の近況を伝える手紙が届きました。裕一の縁談が進んでいるようでした。結婚が決まれば 養子として 権藤家の跡を継ぐと書いてありました。
一方 音は 裕一が音楽の道に戻る 手だてを考えていましたが 思いつくはずもなく 時間だけが過ぎていきました。
吟「ねえ あさって 空けときんよ。 覚えとる?」
音「えっ?」
吟のお見合いは 東京に来て5回目でした。
鏑木「そうでしたか…。」
吟「音は 歌手志望なんです! ゆくゆくは レコードを出すのが夢なんです。」
音「レコードじゃなくて 舞台に立つこと。 間違わんでよ。」
鏑木「あっ… そうですか。 残念ですな~。 興味があったらコロンブスレコードで働く 叔父を紹介したのですが。」
音「フフフフ…。」
鏑木「うん?」
音「それだ!」
吟「音 失礼でしょ。」
音「すいません その方 紹介していただけますか?」
コロンブスレコード
音「本当にすばらしい才能なんです。 国際作曲コンクールで2等ですよ! 最新の楽譜もあります。」
音「どうです? すごいでしょう。」
廿日市「すごいね~。」
音「ありがとうございます。」
廿日市「うちは要らないな。」
音「はあ?」
廿日市「金になんないもん。 もっと分かりやすくないと。 それに さっき 雇っちゃったんだよね。 新人に作曲家 1人。」
杉山「失礼します。 木枯さん 来訪です。」
木枯「遅くなりました。」
廿日市「お~ ちょうど 今 君の話 してたんだよ。 彼ね 大学のマンドリン部を率いていた 期待の新人。 じゃあ 悪いけど… そんなこんなで 今から 彼と打ち合わせだから。 もういい?」
廿日市「じゃあ あっち。」
木枯「あっ… はい。」
その後も レコード会社を 片っ端から回りましたが…。
音「甘くないな…。」
そんな中 音の音楽学校の合格通知が届きました。
ある日帰宅すると光子が来ていたのだった。
光子「お帰り。」
音「また来とるの? うち 大丈夫?」
光子「岩城さんも梅も しっかりしとるから。 フフッ… それに 吟が この前 お見合いに… え~っと 名前…。」
音「鏑木さんね。」
光子「あっ そう。 フフフ。 会ってほしいって。 今度はいけるかもよ。 えっ? しかし この雷おこし… かたいわね。 諦めるの?」
音「だって… もう レコード会社ないもん。」
光子「ほかに手は?」
音「思いつかん!」
光子「だったら もう1回 最初から回りなさい。 裕一さんの人生を救えるのは あなたしかいないのよ。」
音「でも どうせまた 金にならんとか 難しすぎるとか…。」
光子「ぐだぐだ言っとらんで お願いするんじゃない 契約してやるくらいの勢いで行くの! 金の亡者に 頭なんか下げるな!」
光子「はあ~ あなた このままじゃ 一生後悔する! そんな音 見たくない! ねえ 音… いい? これだって…。」
光子「くっ…。 あっ…。」
音「歯 折れちゃう!」
光子「折れん! かっ… くっ…。 うん? いや…。 ねっ? 割れなきゃ 何べんでも噛むの! 大事な人のためなら 向こうがあきれるほど やるの! 諦めちゃいかん 音!」
音「黒蜜…。 ありがとう。」
光子「フフッ… うん。」
ちょうど そのころ コロンブスレコードの廿日市を呼び寄せた人物がいました。
小山田「忙しいのを 悪かったね。」
廿日市「いえ…。」
日本作曲界に重鎮 小山田耕三。
小山田「どうした? 汗かいて。 暑いか? うん? 君… 君 この男を知ってるか?」
回想
音「国際作曲コンクールで2等ですよ! すごいでしょう。」
回想終了
小山田「知ってるのか?」
廿日市「あっ いえ… あの この男が何か?」
小山田「君のところでな 契約してほしいんだよ。」