ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】29話ネタバレ

2020年5月7日放送の【 連続テレビ小説「エール」】29話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

音(二階堂ふみ)は、心を閉ざしてしまった裕一(窪田正孝)の音楽の道をさがすために、レコード会社を回って売り込みを続けていた。ある日、吟(松井玲奈)のお見合い相手の鏑木(奥野瑛太)の紹介で、以前訪ねたことのあるコロンブスレコードをふたたび訪れる。その時は、すぐに断られた音だったが、音の再訪を知った廿日市誉(古田新太)が駆け寄ってくる。廿日市の話は驚くべきものだった!

29話ネタバレ

エール (29)「ふたりの決意」

川俣銀行

落合「今日は喜ばしいお知らせがあります。 とうとう鈴木君が結婚することになりました!」

菊池「お~!」

鈴木「ありがとうございます!」

菊池「相手は? どんな人?」

鈴木「実は… 古山君を初めて ダンスホールさ 連れていった時に 最初に声をかけろと言った女性でして…。」

回想

鈴木「あの辺にしよう。 あのぐらいが ちょうどいい。」

回想終了

裕一「あ~! 鈴木さんが『あのぐらいがちょうどいい」って言ってた…。」

落合「古山君 古山君…。」

鈴木「あっ… 違う 違う! いい意味で いい意味で ちょうどいいだから! あの… いい意味で愛してるって。」

落合「失敗は誰にでもあるが 失敗から学ぶ人間は少ねえ。 逃げんなよ 自分の心から。」

コロンブスレコード

杉山「既に断った案件です。 以上です。」

音「よろしいんですか? ビクトリーレコードさんと契約しますよ。」

あっ うそです。

音「イットウレコードさんも ご興味を待たれています。」

もちろん うそです。

音「しかしながら コロンブスレコードさんは 姉の見合いの席でご紹介された義理があるので わざわざ 参った次第です。」

杉山「少々…お待ち下さい。」

廿日市「こちらから連絡させて頂こうと 思っていた次第です。 1年で3500円。 ひとつきに2曲以上書いて頂く ということで いかがでございましょうか?」

音と吟の下宿先

吟「3500円!? 今まで私が見合いした 誰よりも高給取りじゃん。 どうやって勝ち取ったの?」

音「突然なの。 訳がわからん。」

吟「契約書は?」

音「ある。」

契約書を確認する吟

吟「だまされとる心配は どこにもないわ。」

音「裕一さん 喜ぶかな?」

吟「当たり前じゃん! これ持って 早く福島に行っといでん。 『善は急げ!』よ!」

音「はい!」

喜多一

音「おはようございます。 関内 音と申します。 朝早くから申し訳ありません。 一刻も早くお伝えしたいことがあり 参りました。」

中に通される音

音「大手レコード会社が 裕一さんと契約すると言っています。 ここに契約書もあります。 裕一さん 音楽を続けられるんです。 裕一さんに 音楽を捨てさせないで下さい。 お願いします。」

音「もし… 私が お気に召さないなら 身を引きます。 それでも どうか… それでも 裕一さんに 音楽を捨ててほしくないんです。 お願いします。」

まさ「頭を上げて。 私は 裕一に母です。 厳しい世界で あの子が傷つく姿を もう… 見たくない。」

音「諦めた今が1番傷ついています。」

まさ「それでも… やめれば これで終わります。 音楽が そばにある限り 裕一の心は傷つき続けます。」

まさ「もう… 傷つく裕一を見たくないんです! 分かってくれる? あなたも 子どもを持てば分かってくれる。 成功を求めて傷つくより 身の丈に合った幸せをつかんでほしいの。」

音「彼の身の丈は 世界にとどろく音楽家です。」

ありがとう。 うれしいわ。 でもね… 選ばれる人って… 導かれていくものだと思うの。 留学が決まった時 もしかしたら 裕一も そういう人なのかもしれないって思ったわ。 なのに…。」

まさ「こんな大きな夢 見せられて… 世界が不況だからって 留学を取り消されて…。 裕一は傷つけられた。 どうか… お引き取り下さい!」

川俣銀行

鈴木「ああ… 頂きます。 うん!」

昼食時間に三郎がやってくる

三郎「ハア… あっ あっ…!」

鈴木「どうしました?」

三郎「裕一は!?」

鈴木「茂兵衛さんが連れて行きましたけど。

三郎「どこに!?」

小島病院

茂兵衛「もう10年になる。 何度か危ない時があったが持ちこたえた。」

裕一「どうして 僕をここに?」

茂兵衛「お母さんになる人だろう。」

裕一「そ… そうですね。」

茂兵衛「今 目 動いたか?」

裕一「嫌… 気付きませんでした。」

茂兵衛「いや 動いた! 裕一 手 握ってやってくれ。」

裕一「あっ… ゆ… 裕一です。」

病院の外

茂兵衛「ほら。」

裕一「ああ… ありがとうございます。」

茂兵衛「舶来品だ! 返せよ。」

裕一「伯父さんは?」

茂兵衛「先生に 話 聞いてくる。 帰りは 車 呼ぶから 心配ねえ。」

裕一「それじゃあ。」

裕一の部屋の前

三郎「おっ!」

裕一「何?」

三郎「音さんが来た。 母さんと話してる。」

裕一「そう。 僕には関係ない。」

三郎「そんなわけねえだろ! 音さん おめえのために来たんだ。 すぐ帰るぞ。」

裕一「父さん… もう お願いだから来ないでほしい。 もう… ほっといて。 僕は権藤裕一になる。」

裕一は 淡々と 銀行の仕事を こなすようになっていました。

福島日民新聞社

編集長「おい テツ。 あの天才の留学 世界恐慌の影響で 取り消しになったらしいぞ。」

鉄男「えっ?」

裕一の部屋を見に行く鉄男

落合「村野さん。」

鉄男「あいつは?」

落合「恐らく 教会でしょう。」

鉄男「あいつは大丈夫ですか?」

教会

司祭「今日は弾かないんですか?」

裕一「もう やめようと思ってて。」

司祭「お客様が来てます。 許可をもらってから会いたいと。」

裕一「誰ですか?」

司祭「関内 音さんと申されてました。」

音「ごめん また来て。」

裕一「ううん… どうしたの?」

音「怒っとる?」

裕一「ううん … 何も。 何?」

音「私 レコード会社を回ったの。 裕一さんを作曲家として 雇ってもらえないかって。」

裕一「いや… こんな田舎の 音楽学校も出てないやつ 誰も相手にしないよ。」

音「コロンブスレコードが 契約してくれるって。 裕一さん 認められたんだよ! 音楽 作れるんだよ! もう1回 挑戦しよう! 裕一さんなら やれる… きっと やれる!」

裕一「ありがとう。」

音「じゃあ。」

裕一「それだけで…。」

音「これ 断ったら 終わっちゃうよ。 本当に終わっちゃうんだよ。 いいの? 裕一さん!」

裕一「音さんは… 音さんの人生 歩んで下さい。」

鉄男「おめえ 何言ってんだ!?」

音「誰?」

裕一「小学校からの知り合い。 昔 よく いじめられてた。」

おい! おめえ どうした? 何で そんなに ひねくれてんだ!」

鉄男「せっかく この人が見つけてくれた契約 何で断んだ? 東京に行け… なっ? 俺も行く! 作詞する! お前は曲作る! なっ?」

裕一「何で…? 何で? 何でみんな… みんな 僕のこと ほっといてくれないんだ。」

音「救われたからよ! 励まされたからよ! 元気をくれたからよ! みんな あなたに幸せになってもらいたいの。 自分の人生を歩んでほしいの!」

教会を出ていく裕一

裕一「自分の人生…。自分の人生…。 家族の幸せ… 家族の幸せ 家族の幸せ…。

30話へ

モバイルバージョンを終了