ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】2話ネタバレ

2020年3月31日放送の【 連続テレビ小説「エール」】2話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年5月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

明治42年。福島の県下有数の老舗呉服屋「喜多一」の店主・古山三郎(唐沢寿明)とまさ(菊池桃子)に、待望の長男・裕一が誕生する。三郎は大喜びで当時はまだ珍しいレジスターを奮発して買ってしまったほど。…それから10年。両親の愛情をたっぷり受けて育った裕一(石田星空)は、不器用で内気な少年で、同級生からもいじめられがち。乃木大将と呼ばれるガキ大将の村野鉄男(込江大牙)にも目をつけられてしまい…。

2話ネタバレ

エール (2)「初めてのエール」

明治42年

昔から絹産業が盛んな福島その県下有数の呉服屋「喜多一」にこの日、待望の跡取り古山裕一が生まれました。

まさ「もう無理かなって諦めかけてたのに」

産婆「旦那さん、まだ戻ってこないわね」

まさ「昔っからそういう人なんで」

ちなみにこの人が裕一の父・古山三郎。喜多一の4代目。三人兄弟の末っ子でしたが、兄2人が亡くなり急遽店を継いだそうです。

リアカーで爆走する三郎

三郎「おい!おめえら、手伝え!いいからいいから、運んでくれ」

及川「はい」

三郎「落とすなよ!壊したら一大事だからな!」

三郎「まさ!まさ!」

古山まさ「起きちゃうから、そんな大きな声出さないで」

三郎「おーめんこいなー。まさ、よく頑張った」

まさ「何処行ってたの?」

三郎「お、そうだ、こっちこっち!」

桑田・及川「はいはい、ただいま!」

三郎「レジスターっつう物だ。こいつはすげーんだ、客がいくら買ったかを全部記録出来る」

まさ「こんな日にこれを買いに?」

三郎「そうだまだ日本に数台しかねえ、こいつの為にもっと働かなきゃなんねー、これで商売頑張んぞ!」

まさ「たまげたねー」

子宝に恵まれず諦めかけていた時に出来た子供・裕一。おかげでご両親の愛情をたっぷり受け・・・いや、いささか受けすぎたのか、ちょっぴり心もとない子供に育ったようです

とにかく運動はからっきし

武道も苦手

そしてなにより緊張すると言葉が上手くでません

自分の内面が上手く外にだせない感じ外の世界との間に壁がある感じ自分と彼らとの間の距離は遠くに感じました。

史郎「花?女子かおめー」

太郎「おめえ家すげーでっけえ呉服屋らしいな」

史郎「町1番の金持ちだって自慢してっぺ?」

裕一「な、な、なんもしてねえよ」

太郎「な、な、なんも!ハハハ」

史郎「でも、おめーに文句あるやつ居っぞ」

とみ「内の店の方が金持ちだわ。それにあんたん所は父っちゃんの代になって落ち目だっぺ?」

太郎「そこでだ、どってが金持ちか喧嘩で決着つけっぺ」

史郎「乃木大将が審判すっから」

裕一「や、やんないよ僕」

とみ「あんたのそのドモり、父っちゃんのせいなんだべ?」

とみ「父っちゃんが商売下手だから、そんなんになったんだべ?内の父ちゃんが言ってた」

太郎「お?やる気になったか?」

裕一「お、お、お、お、女子だからって手抜かねえからな」

鉄男「おめーの負けでいいな?」

鉄男「やめろ、その笑い。悔しい事を笑って胡麻化すな!このズグダレが!」

「ズグダレ」というのは意気地なしという意味です

鉄男「俺はおめーみてーなズグダレが大嫌いだ。町で見かけたらぶっ飛ばす!」

喜多一

村野善治「それは心配ですね旦那」

三郎「ほら、言葉のあれもあっぺ?だからよー」

村野善治「男子たるもの、逞しく育ってほしいっスよね」

三郎「俺の若え頃みたいにな」

村野善治旦那さんも相当?」

三郎「勿論!向かってくる野郎はバッタバッタと!」

茂兵衛「三郎君、久しぶりだ」

三郎「はい」

村野善治「声小っちぇえ」

この人は権藤茂兵衛さんお母さんのお兄さんです。

県内でも有数の資産家で銀行を中心に色んな商売をしています。

茂兵衛「で?どうなんだ経営の方は」

まさ「まあ、まあまあで」

茂兵衛「毎日何十人も経営者を見ているがダメな奴はみんな一緒だな」

まさ「兄さん、わざわざそんなことを言いに?」

茂兵衛「俺は暇じゃねー」

まさ「じゃあ何?」

話しが終わり部屋を出る茂兵衛

茂兵衛「蓄音機にレジスターか、くだらん」

三郎「東北で2台目ですよ、見ててください。ん?あれ?」

茂兵衛「邪魔した」

三郎「兄さん、来る予定だったか今日?」

まさ「日銀にでも寄った帰りじゃない?」

三郎「あらかじめ来っときは言ってもらわねーと」

まさ「ごめんなさい、伝えておきます」

裕一が帰宅する

三郎「おめーその顔?」

甘えたい裕一でしたがお母さんは2歳年下の弟・浩二に付きっ切り。

ちなみに弟が生まれたお祝いは蓄音機でした

三郎「裕一、入るぞ?」

裕一「うん」

裕一「何?」

三郎「ああ、そうだ!勉強してるか?

裕一「うん、まあそれなりには」

三郎「そうか」

こんな時言葉に詰まるのはお父さんも一緒でした

三郎「あれだ、人生いろいろある。なかなか思い通りになんねえ、だから、何でもいい、夢中になるもん探せ!な?それがあれば生きていけっから」

裕一「お父さんは?お父さんは何?」

三郎「今はおめーの話しだよ、あるか?なんか?」

裕一「山、川」

三郎「山、川って、あれか?流れてる川か?」

裕一「うん、あれ見てっとほっとする」

三郎「なんでおめーそんな、もっと楽しい事」

裕一「しゃべんなくて済むから」

三郎「そうか、そうだ!新しいレコード買ったんだ舶来品だ、聞くか?」

裕一「いい」

部屋を出る三郎

そしてこの日、初めてお父さんは西洋音楽のレコードをかけました。

三郎「裕一?」

その音色は裕一の心に深く響き渡ったのです

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