2020年5月11日放送の【 連続テレビ小説「エール」】31話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
福島の家族に反対されながらも東京に出てきた裕一(窪田正孝)は、家探しの折にたまたま入った喫茶店「バンブー」で紹介してもらった家で、音(二階堂ふみ)との新婚生活をスタートさせる。また、裕一のコロンブスレコードの専属作曲家としての仕事もはじまる。ディレクターの廿日市誉(古田新太)に、同期の作曲家・木枯正人(野田洋次郎)と一緒に職場を案内された裕一は、さっそく作曲を依頼される。
31話ネタバレ
エール (31)「夢の新婚生活」
裕一「うん?」
裕一「おはよう。」
音「あっ おはよう 裕一さん。」
裕一「あ~ うまそ~。
音「えっと… おみそは…。」
裕一「うん? おみそ? あっ! これかな?」
音「あっ そうそう ありがとう。」
裕一「何の みそ?」
音「八丁みそ。」
裕一「は… 八丁みそ… へえ~。」
音「ちょっと待っとってね~ すぐ出来るから。」
裕一「うん。。」
音「えっ 何~?」
裕一「何でもないって。」
新婚生活が始まりました。 今日も 音さんは最高にすてきです。
古山家 朝食
裕一「頂きます。」
音「頂きます。 どうしたの?」
裕一「うん? ああ… いや。 あれ… あれ? うん? し… 汁だけなの? これ。」
音「具が入っとったら おみその風味を味わえんでしょ?」
裕一「あ~ そっか。 あれだね あの… 八丁みそって あの 子… 個性的な味だね。」
音「もしかして 白みその方がよかった?」
裕一「ううん ううん…。 八丁みそね おいしいよ。 うん! ちくわも おいしい!」
音「品数少なくて ごめんね。 お料理 もっと勉強するから。」
裕一「ううん! 僕 あの ご飯と納豆あれば もう十分だから。」
音「納豆?」
裕一「えっ? あっ… 納豆 駄目?」
音「でも 裕一さんが好きなら 今度買っとく。」
裕一「うん! あ… ありがとう。」
裕一「あ~… ご… ごめん。」
音「ねえ 裕一さん。」
裕一「うん?」
音「これから 何て呼べばいい?」
裕一「いや… う~ん… ぼ… 僕は何でもいいけど…。」
音「私のことは 音でいいよ。 呼んでみて。」
裕一「えっ? 今?」
音「早く。」
裕一「お… 音。」
音「キャ~! な~に? あなた。」
音「もう1回。」
コロンブスレコード
コロンブスレコード。
裕一がこの秋から専属作曲家として働くことになったレコード会社です。
廿日市「お~!」
裕一「あっ 廿日市さん! 今日から お世話になります。」
廿日市「おはよう。 もう1人 来てるはずなんだけどな~。 あっ! 彼が 君と同期の作曲家 木枯君だ。」
木枯「どうも。」
裕一「どうも。」
廿日市「じゃあ 行こうか。」
裕一「はい。」
廿日市「じゃあ 中 見てくるから ここで待ってて。」
裕一「はい。」
裕一「あっ… 木枯さんって本名ですか?」
木枯「うん。」
裕一「小説の主人公みたいですね。」
木枯「フフフ…。」
裕一「いや…。」
木枯「君の名前は?」ラッドがそれ言う?w
裕一「あっ… こ… 古山裕一です。 よろしくお願いします。」
廿日市「はい ここが録音室ね。」
コロンブスレコードには 西洋音楽を扱う 青レーベルと 流行歌を扱う 赤レーベルがあります。 裕一が契約したのは赤レーベル。 この赤レーベルの売り上げが 会社の主な収益です。
廿日市「あの人も 元々 西洋音楽の声楽家だったんだよ。」
裕一「はあ~。」
廿日市「君も頑張ってね。」
裕一「はい!」
古山家 音
音「はい。」
吟「フフッ どうも。 アハハハ!」
音「お姉ちゃ~ん!」
吟「音~!」
吟「どう? 新婚生活は。 ちゃんと 家事やっとるの?」
音「なんとか。 学校まで あと半年あるから それまでに全部覚えるつもり。 どうぞ。」
吟「ふ~ん。 でも結構きれいにしとるじゃん あんたのことだから もっと わやくちゃになっとるかと 思っとったけど。」
音「あっ 掃除はね 裕一さんがやってくれとるの。」
吟「ええっ!? それ あんたの掃除が雑だからじゃないの? 四角いところを丸どころか三角に掃く人だもんね。」
音「そんなことないよ! お姉ちゃんは どうなの? 鏑木さんと順調?」
吟「うん… まあね。 あ~ 私も 早く落ち着きたいわ!」
音「結婚っていいよ。 楽しいよ。」
吟「幸せそうだもんね。」
音「うん 幸せ! フフフ…。」
吟「何か… 腹立つわ その顔!」
2人「んっ んん… んん~!」
コロンブスレコード
廿日市「作曲家の皆さんの部屋は ここね。 自由に使ってくれていいから。 あっ そうそう 古山君…。」
裕一「はい!」
廿日市「いきなりで申し訳ないんだが この歌詞に曲つけてくれないか?」
裕一「はい…えっ? ちょ… ちょちょ… あの あの… 『ちょいちょい』って これ どういう意味ですか?」
廿日市「知らないよ。 僕が作ったんじゃないんだもん。 じゃあ 頑張って。 いい曲つけてね。」
裕一「は… はい…。」
廿日市「あ~ 牛島先生 どうも どうも どうも!」
牛島「お~ 廿日市君! また行こうよ 銀座。」
廿日市「いいですね~ お供させて下さい。」
木枯「何だ?『ちょいちょい』って。」
裕一「ねっ! 意味分かんないよね! だって 2番なんて『ぽいぽい』だよ。」
牛島の付き人「おい 新入り。 そこ 牛島先生の席だろうが。」
裕一「えっ?」
木枯「そんな話 聞いてねえけど~?」
付き人「ああ!?」
裕一「いや… あっ… いや… ど… どきます。 すみません。 木枯君 木枯君… 行こう 向こう。」
木枯「何で 何で?」
裕一「い… 行こう 行こう。 行こう 行こう。」
木枯「何で?」
裕一「空いてるし 空いてるし。」
木枯「言われてないよね?」
裕一「うん… まあまあ まあまあ…。」
木枯「え~ どれどれ~? ♬『わたし ちょいちょい ちょいちょい』」
裕一「いや…。」
木枯「♬『ちょいちょい 愛してる』 いいんじゃないの?」
裕一「あっ…?」
木枯「♬『ちょいちょい ちょいちょい ちょいちょい 愛してる』」
裕一「うん…。」
木枯「悪くないね。」
裕一「うん うん…。」
木枯「悪くないね。」
裕一「うん!」
古山家
裕一「ただいま。 あ~ 疲れた。」
音「お帰りなさ~い! お疲れ様。」
裕一「ありがとう。」
音「ごはん もうすぐ出来るけど ごはんにする? お風呂にする?」
裕一「お風呂にすっかな? あ~ ありがとう。」
夕食
音「へえ~ その木枯さんって方 面白いのね。」
裕一「いや もう… こっち ヒヤヒヤしたよ。」
音「あっ! 牛島ゆたかって聞いたことある。 『海の喫茶店』の作曲家でしょう?」
裕一「あっ そうなんだ。 う~ん 流行歌のことも勉強しないとな~。 うん おいしい!」
音「裕一さんは 裕一さんの音楽を作ればいいじゃない。」
裕一「うん?」
音「西洋音楽の素養があるって強みだと思う。 裕一さんにしか書けん曲を 書いてほしいな。」
裕一「そうだね… 頑張るよ。 うん!」
音「うん。 おいしい?」
裕一「とってもおいしい。」
仕事部屋
音「どう? いいの 書けそう?」
裕一「う~ん… どうかな~?」
音「お夜食作ったから 一段落したら食べてね。」
裕一「うん! ありがとう。」
音「じゃあ 頑張って。」
裕一「うん! ちょうど小腹すいてた。」
音「うん よかった。」
裕一「ありがとう!」
裕一「えっ? フフフ…。 また八丁みそ?」
コロンブスレコード
廿日市「う~ん… これじゃ 駄目だな。」
裕一「えっ? いやいや あのあの… ど… どこが駄目なんでしょう?」
廿日市「駄目だよな?」
杉山「はい。」
裕一「えっ?」
廿日市「やり直して。」
裕一「はい…。」
その後
裕一「こんな具合で… いかがでしょう?」
廿日市「ちょっと違うかな~。」
廿日市「う~ん… 違うね。」
裕一「ち… 違う…。」
廿日市「没。 もう1回。」
裕一「ぐ… 具体的には ど… どこが…?」
廿日市「それを考えるのが 君のお仕事。」
廿日市「これじゃ駄目だな 書き直して。」
その後も 裕一の曲は全く採用されませんでした。
半年後
裕一「音 おはよう。」
音「おはよう!」
裕一「ねえ みそ なくなりそうって 言ってたよね? たまたまなんだけどね 白みそもあって…。」
音「あ~! もう こんな時間! 急がんと。」
裕一「いよいよだね。 が… 頑張って。」
音「ありがとう。 裕一さんも 今日は 曲の提出日だったよね。」
裕一「今日はね いけそうな気する!」
音「いける いける。 今度こそ 絶対採用されるよ!」
裕一「ありがとう。 頑張って。」
音「は~い!」
コロンブスレコード
裕一「ま~た駄目だった… 21曲 連続不採用。」
木枯「こっちも 19曲連続。 これ まずいわ。」
裕一「まずいね~。」
木枯「しかも そっては所帯持ちだもんな 金は どうすんの?」
裕一「まあ… 契約金は いっぱい残ってっから 当面は。」
木枯「はあ? あの契約金 印税の前払い金だぞ。」
裕一「どういうこと?」
木枯「レコード売れるのが前提の前払い金。 まあ つまり 自分の金じゃないってこと。 まあ 借金みたいなもんだ。」
裕一「しゃ… しゃ しゃ… 借金!?」
木枯「売れなかったら 全額返さなきゃいけない。 もし返済請求されたら 家族 養えなくなるぞ。」
東京帝国音楽学校
コロンブスレコード
裕一「うそだろ~…。」